2020年10月13日

アイソレーションガウンの生産が終了しました。



この夏、私の仕事の中で大きな部分を占めていたのが、医療用防護服縫製の仕事

何度かブログにも上げましたが、厚労省から50万着という大量のオーダーをいただき、自社だけでは縫製しきれず、全国の縫製工場に依頼をして製造していた物でした。

オーダースーツ屋の我々としては正直、素材が違えば、工程も違う、しかもオーダーではなく既製品ということもあり、色々と難儀した一連のプロジェクトもようやく本日最終の出荷を済ませ、無事終了しました。

あ〜っ、、、
長かったようで短かった3カ月でした。

この防護服は色んな意味で、日本の、また日本全国の縫製工場を救った国の事業でした。
この点では安倍政権には感謝の言葉しかありません。

医療機関を救うという点では、防護服は3〜4月ぐらいにはコロナ患者の増加に伴い、マスク同様入手(主として中国からの輸入)が困難になったため、国が旗振りとなり、国内縫製工場に製造を依頼したことで、安定供給につながりました。
(今現在は、コロナ第2波、第3波に備えた備蓄が出来てきています。)

一方、縫製工場にとっては、新型コロナでファッション業界が壊滅状態になる中、この国からの仕事は工場運営にとっては生命線でした。
(工場を一時的に閉めれば、雇用調整助成金は貰えますので一応の維持はできますが、これが働く側にとって良いことかどうかは別問題です。)

実際、この50万着というのは、50-60名規模の工場で一日2,000枚×25日/月=5万枚ですから、500-600人規模の雇用を維持できた公算になりますので、コロナで受注が激減した(というか、ゼロになった)縫製工場にとっては救いの神でした。

弊社工場でもこの夏は売上が2/3になりましたから、コロナの打撃は大きかったのですが、工場の1/3相当をガウン縫製に充てたおかげで決算も赤字を逃れることが出来たのは、ガウン縫製様様でした。

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画像は最後の出荷の際に撮った写真。

無機質な段ボールの画像ですが、東京の本社ビル内の会議室は一時、この段ボールでいっぱいになっておりました。

季節は秋になり、オーダースーツのご注文も少しずつ入るようになりました。
どこの会社も売上は前年対比で考えるところが多いと思いますが、ようやくここにきて前年の売上を上回るようになり、少し安堵できるようになりました。

空けた穴を埋めるにはまだまだはるか遠いですが。
posted by オーダースーツのヨシムラ at 14:06| Comment(0) | 仕事(縫製工場) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月01日

久々のGood News!!



最近というか、今年は新型コロナの影響で、どこもかしこも当社も良いNewsというのに、とんと出会っておりません。

聞くのは、やれ懇意にしていた居酒屋が閉店したとか、仕事では前年比〇〇%ダウンとかの話ばかりで、気持ちがどんどんシュリンクしてきます。

このことは当社でも同じことで、正直社長をやっていてこんな苦しい1年はこれまでありませんでした。

何故なら、当社ぐらいの規模でしたら社長は雇われ社長ではなくオーナー社長ですから、オーナー社長ということはつまりは私財をなげうって商売している訳です。

それが例えばコロナで会社が赤字になるということは、1年死ぬほど頑張ってその対価がマイナスということになるんです。

仮に、お給料を貰っていたとしてもです。

これは正直堪えますよ。
お金の実入りが少なくなるならともかく、頑張っても残高が減っていく訳ですから。

あっ、話が逸れました。タイトルのGood News!!に話を戻します。

実は、最近久しぶりに良いNEWSがあったんです!

それは、今年3月に落成したヨシムラの新社屋が・・・

なんと!令和2年度のグッドデザイン賞を受賞したんです!!

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グッドデザイン賞は多岐に渡りますが、建築物のジャンルの中だけでも相当数の応募があるのですが、数ある応募の中から当社の新社屋RAXA神田須田町が選ばれたんです!!

詳しくは。。。
 グッドデザイン賞のサイトへ


何故、選ばれたか?
当社が応募したのではない(ゼネコンが応募書類を作成した)ため、選考過程のことはよく分かりませんが、業者の方から聞いた話では

・100年以上の老舗企業が
・昔のイメージを残しつつ(アイコンとしての鋏の展示?)
・地域と調和のとれた(神田は古くからの生地屋街、神田お茶の水は昭和大正レトロが残る街)


建物だったからだそうです。

いや〜っ、神田本社ビルの建て替えは20年来の夢でしたし、計画には労力が掛かりましたが、一気にそれが報われた感じです。

これなら先代や先々代も喜んでくれるのではないでしょうか?

ただ、仏像はただ作っただけではダメで『仏像作って魂入れず』になってしまいます。
これからしっかりと仕事をして企業として従業員に地域に貢献できて初めてこの建物に魂が入る訳ですから益々精進しなければなりません。

大変なプレッシャーですが、何はともあれ、今日はこの喜びに浸りたいと思います。

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2020年09月29日

GOTO出張♪



新型コロナも少し落ち着いてきたのでしょうか。
最近の都内の新規感染者数は100人を切る日も出てきて、秋の4連休辺りから顕著に街に人が多くなった気がします。

そうですよね、そろそろ経済活動が復活しませんと、このままでは経済が成り立たなくなってしまいます。(もちろんコロナは怖いですが)

政府もそれを察してか、いよいよ来月からはGOTOトラベルに東京がお仲間入りになります。

私も早速調べてみたところ、このGOTOトラベルの良いところは、、、
出張でも使えること!(個人旅行はもちろんですが!)

私の場合は、コロナでこの半年、出張自粛が多かったですが、それ以前は月に1〜2回青森出張、半年に一度秋田・山形・大阪・名古屋?と出張しており、それがようやく解禁になりそうです。

特に10月は地方は米の収穫時期、紅葉シーズン等々仕事以外の魅力もたっぷりということで私としては一刻も早く出張に出たいところです。

えっ?仕事はリモートで良いんじゃない?

×××...それは禁句です...

確かに、ZOOM、WEBex、スカイプ...
プライベートではオンライン飲み会もやってますが、この際、出来ないことにしておこう・・・
posted by オーダースーツのヨシムラ at 13:23| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月15日

とうとう来たか。。。


東京ディズニーランド(オリエンタルランド)賞与7割ダウン

今日、Newsでこの記事を見ました。
そうですよね。ディズニーランドはあれだけ混んでいれば“密”ですからね。
長く営業自粛していたのでしょう。
また再開しても、フル稼働には至らず、入場制限を行っているのだと思います。

株価も15,000円近い超優良企業です。

そんな優良企業でも、賞与7割減ですから、いかにコロナの影響が大きいかが分かります。

でも、私がこの記事で生地なったのは、別の面でした。

それは、ショーやパレードに出演するキャストの人たちに対して(ショーやパレードが休止しているため)配置転換をして、それを拒む人には『退職を促す』という点。

退職勧奨・勧告をこれだけ大きく報道するのは、倒産寸前の企業を除けばこれまであまり目にしなかったのではないでしょうか?

例えば、レナウンの場合でも倒産直前には早期退職等や勧奨退職はあったと記憶していますが、その場合も割増し退職金などを用意して、上場企業故に、世間体を気にして、何等か色を付けた対応をしていたと思います。

それが、今回のNewsではそれがなく、アメリカ的にバッサリとやるかのような報道のされ方です。
コロナ禍ですから経営的に厳しければやむを得ないと思います。

企業と従業員の在り方というのは、実は国によってまちまちです。

アメリカでは、業況が悪ければそれこそバッサリ解雇される一方で、従業員側も会社がダメだなと見切りを付ければすぐ転職します。
中国では、縫製工場を経営すると分かりますが、集団で入社し、集団で去っていく一団がいます。(小さな徒党を組んで就職転職をする人達)
大量に入社いてくれるので助かる半面、いきなり大量退職にもつながるので扱いが難しい。
また、韓国では儒教の影響からか、経営者は従業員を奴隷のように扱う会社もあります。
(以前、ナッツ姫が話題になりましたよね?)

そんな中、日本は欧米化を進める過程で、どこか企業と従業員の関係がおかしくなり、権利と義務のバランスがおかしくなってきたような気がします。

つまり、結果を出さなくても守られる事が多く、そういう点では社会主義化しているかのような状態です。

アメリカは結果至上主義なので、結果を出せない人が去るのは当たり前と受け止められますが、そうならず、日本では感情論で“解雇=かわいそう”のロジックから抜け出せていないのです。

国全体が豊かになっていく過程であれば良いのでしょうが、バブル崩壊、失われた25年、震災、コロナで疲弊しつくした日本では、そろそろこれまで溜めていた蓄財がなくなり、“かわいそう”という感情論だけではやり過ごせなくなったのだと思います。

このように書くと、ナニ!吉村は経営者だから、従業員切り捨てか?その準備か?と批判されるかもしれません。

違います。

大切なことは、経営者も従業員も【働くことは結果を出す】という本質に立ち返ることです。

自分のしていることは、付加価値を高め、お金を生んでいるか?
もちろん、間接部門の人など付加価値や売上に関係のない仕事の方もいるでしょう。

でも、本質は稼ぐことなのです。

この点、中国や韓国の人は、経済状況で後発だっただけにアグレッシブですし野心的です。

そう日本が敗戦後そうであったように。

その気持ちを取り戻すことが出来るか否かで国って変わるんでしょうね。

個人的には、よく非正規雇用がどうのこうのと被害者的に言われ批判する人がいますが、非正規雇用の方で世を憂うぐらいなら、ドカタでもしばらくやって金をためて、自分で独立して商売すれば良いと思います。
戦後の闇市って、そんな感じだったのではないでしょうか。

話が逸れました。

オリエンタルランドの報道は、節目のような気がします。

posted by オーダースーツのヨシムラ at 08:35| Comment(0) | ビッグビジョンのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月07日

在宅ワーク ウエアの開発



この夏、コロナで一気に進んだ在宅ワークファッション

始めは、ボタンダウンシャツ+紺ブレ派Tシャツ+スエット派に大きく分かれていたようですが、
その後、在宅ワークと言ってもそこだけで着る物ではなく、カジュアルに大きく振ったビジネスでも着れるファッション、という方向に進んでいったかと思います。

そこでビッグヴィジョンでも来夏に向けて早速、在宅ワークウエアの開発が始動
一部は秋冬でも使えるようにしますが、メインは来夏向けです。

開発にあたって意識したのは

・既存のスーツ(ジャケパン)の観念にとらわれない
・楽に着れること
・クールビズよりもっとカジュアルより


といったところですが、より具体的にポイントを挙げるとこんなところでした。


・色柄をベージュやカーキ、パステルなど
・脇にゴムを入れる仕様や紐で絞る仕様(パンツ)
・ジャケットは出来るだけ軽く(芯裏地少なく、肩パッドなし)


さらにさらに、悩ましいのは、このような仕様だと、実は競合先がユニ●ロになってしまうこと。

そうなると低価格も重要です。

でも、今回の仕様は国内縫製を考えていますから、海外縫製のユニ●ロにはどうしても適いません。

適わないまでも、ユニ●ロ+2,000〜3,000円ぐらいで収まるのなら良いのですが、、、
何分にも当社は『オーダー』の会社ですから生産性には限界があります。

そこで悩みに悩んだのは、オーダーは残しつつも、価格志向が強い希望者には既成パターンでの販売も行い、こちらはWeb限定で!という販売方法はどうか?となっています。

考えてみれば、ボトムなど脇がゴムになっていますので、多少のゆとりはリラックスさにもつながる訳で、厳密なオーダーにする必要はないのかも知れません。

実店舗はオーダーで、Web店舗はサイズ指定の既製品で、といった販売になるかもしれません。
※:既成の場合もリピーターの方の場合は、サイズを呼び出せば適切なサイズの提案はできますのでこの点はご安心を!

と、まぁ、コロナで色々な会社では仕事のやり方が変わってきていますが、当社も少しずつ変わろうとしておりますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

posted by オーダースーツのヨシムラ at 13:41| Comment(2) | ビッグビジョンのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月30日

恐山(下北半島)



暑かった8月の最後は、久しぶりに青森出張に行ってきました。

丁度前年の8月は、工場の移転で、8月の半月以上を青森で過ごしていただけに、今年はコロナでなかなか出張できないことに少し戸惑いつつ、久しぶりの青森でした。

仕事の方は、今回はお客様の工場見学のアレンジのためと、秋冬シーズンに向けた営業会議が主目的でしたが、今回は夏休みを取り損ねていたこともあり、1日延泊してお休みを頂き、青森観光をしてきました!

青森観光と言っても、今年はそこまで行けないまでも以前は月に1〜2度は出張していましたから、観光地ならほとんど知っています。

が!そんな私にも未開の地がありまして、それが下北半島でした。
※:工場は青森県では日本海側の南側に位置する津軽地域で、下北地方は真逆。
工場からは車で3時間近くかかります。

鉞(まさかり)の形をしている下北半島は皆さん名前はご存じかと思いますが、有名な観光地では何が思い浮かびますか?

大間(のマグロ)?
その次が、イタコの恐山ではないでしょうか?
ちょっと青森を知っている人なら仏ガ浦でしょうか。

今回は、恐山と仏ガ浦へ行ってきました!

いや〜っ、恐山はすごかった。
まず、恐山に入るには、小さな川を渡るのですが、その川の名前は三途の川
そう、あの世への入り口の三途の川。

そこを渡ると大きな山門があり、中へ入ると色々な地獄が待っています。
火山の上にあるためあちこちから、硫黄を含んだ火山ガスが出ていて、それが地獄らしさを醸し出します。
でも、中には透明度の高い湖もあって、こちらは海外リゾートのような雰囲気

なんというのでしょうか、やはりこの世ではない厳かな雰囲気です。

とにもかくにも、日本の最果ての地の山奥の中に、こんな所があるなんて、皆さんも一度行ってみると良いと思います。

※:恐山は、お寺さんが運営する宿坊に泊まることが出来ますが、今年はコロナの関係で宿泊不可でした。
ですが、行かれるのでしたらこちらに泊まるのが良いかと思います。

その他は、仏ガ浦という、岩が切り立った絶壁があるのですがこちらの景観も素晴らしかった!

画像は、恐山の山門、湖、仏ガ浦です。

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今年はコロナで鬱々としておりましたが、密を避け、エチケットを守り、観光するのも良いのではないでしょうか。


あと、<もう1つ、こちらは少々微妙な話

下北半島をめぐって思ったこと。
率直に言って、これといった産業がなく、経済的に大変貧しい土地だと改めて思いました。(青森全体も貧しいですが、特に)
でも、車で走っていると意外と家はあって人もいるようでした。

正直、主要産業がない割りに人がいるな?と少し違和感があったのですが、ある観光施設を見て納得。

下北半島は、原子力発電所が2か所、再処理施設等が2か所あり、これが雇用を支えているのです。

あぁ、やはり地方は原発を入れることで、生計を立てているんだな。
原発は欲しくない、でも食べていくためには仕方ない。
というのを改めて、見せつけられたような気がしました。
(私個人は、原発には反対しません。原発のある地方の方には感謝しております。)


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2020年08月26日

ガウンの出荷が始まりました。



今年はコロナの影響でスーツの販売が振るわず、販売のビッグビジョンも、製造する縫製工場もボロボロです。

というのは以前のブログにも書きましたがどこでも同じことだと思いますが、そんな中でも当社はアイソレーションガウンという医療用防護服のご注文をいただき、減った通常注文の分をそちらでカバーして何とか頑張っています。

そしてその生産も7月から始まり8月には生産も安定し毎日毎日そこそこの量が生産できるようになったのですが、
生産ができると次に起きてくるのは、そう、納品です。

ある程度生産数量がまとまった段階で厚生労働省の備蓄用の倉庫に納品するのですが、明日、その初出荷を迎えます。

今回の納品は、東京秋田山形から10t車で4台分
総数128,000着の納品です。

実はこれでも当初納品予定数量には達しておらず、その分は後日回しになるのですが、物凄い物量です。

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写真は東京の会議室にうず高く積まれた段ボール箱
これで約350箱ぐらいありますが、これが10tトラック1台分です。

これが秋田からはトラック2台。山形からは1台。
これを9月末まであと各地区2〜3回トラックを出すことになりそうです。

因みに、防護服については一昨日の日経新聞の一面にも記載されていましたが、従来は中国からの輸入品が多かったのですが、コロナで@中国自身もガウンが必要になったこと Aガウンがマスクとともに中国の外交手段に使われていることもあり、直近では国内生産あるいは、中国以外第三国での生産が求められるようになっています。

その中で、ガウン自体は厚労省マターですが、国内産業保護育成の観点からは経産省が音頭を取って国内縫製工場での生産にも力を注いでいるのです。

オールジャパン総力戦でコロナを乗り切ろうとしている中、当社も少しはお役に立てると思うと、光栄に思います

一生懸命使ってそれを大切に使ってもらうのは仕立屋として嬉しいことですが、このガウンだけに関しては着用されることが良いことなのか、悪いことなのか、微妙で、嬉しいような悲しいようなです。

posted by オーダースーツのヨシムラ at 14:02| Comment(0) | 仕事(縫製工場) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月19日

アパレル業界どうなっちゃうの?



今日のこと、という訳ではありませんが、ここの所、アパレル業界に良い話は全くありません。

つい最近も、レナウンが倒産したのはご存じでしょうが、そのレナウンをブランドだけ切り売りして他企業が買うということがありました。
(→これは私個人は『社員は要らない!』と言っているのと同義と考えており、そんなに酷かったのか・・・と嘆いております。)

それ以外にも、某メンズアパレルは百貨店でのオーダースーツ販売を7割やめるといった話が流れたり、レナウンの次は〇〇だ!といった怪情報まで流れております。
上場企業であっても油断なりません。バー〇リーを扱っていたあの企業も相当ヤバいと思います。(小生一応証券アナリストですのでその辺の見地から)

確かにコロナはGDPが4-6月で27.8%も下落する訳ですから、全業界的に厳しいのはその通りですが、その中でも特に衣料アパレル業界は酷い状況です。

まぁ、その中で業績が良いのはユニクロとシマムラ位ではないでしょうか?

昔からよく衣・食・住は喰いっぱぐれがないと言われますが、こと衣に関して言えば、日本からはファッションという感性がどこか消し飛んでしまい、国民全員がユニクロという制服を着ているようなイメージです。

なんかまるで戦時中みたい。。。

話は少し変わりますが、昔、亡父に戦中戦後の日本のファッション業界はこう変化した!という話を聞いたことがあるのですが、

その際に亡父は、自分がこの業界で仕事をしようと決めたきっかけとして
(当時当社は、戦前までは紳士物の生地の取り扱いがメインでしたが、戦後、亡父が婦人物の生地の取り扱いを増やしました。)

『戦争が終わり、豊かになってくると、これまで抑圧されていた女性がファッションの目覚めるだろう、だからレディースだ!』と言っておりましたが、世の中はその通りになりました。

やはり抑圧されていた物はどこか蓄積され、それがいつの日か一気に爆発するのではないかと思います。

だとすると今の日本の状況は、不景気で貧しくなり、ユニ●ロのような廉価な大量生産の服をいわば人民服としてしか着用できないでいますが、これがどこかでまた開花して、ファッションが栄えるのでしょうか?

行き過ぎた事には必ず反動があるとは言いますが、ファッション、アパレル業界には昔に戻るきっかけは来るのでしょうかね。。。

それまでにいくつもの屍を越えなければいけないような気がしてなりません。

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2020年07月31日

医療用ガウンの縫製が始まりました。



最近私がやっている仕事の1つが医療用のガウン(アイソレーションガウン)の縫製

これは、新型コロナでオーダースーツ需要が減る中、縫製工場の稼働を少しでも上げようと苦肉の策でセールスしていたものが結実したもので、8月9月は秋田・山形の両工場は生産のすべてが医療用ガウンの生産に充てられています。

この件はこれまであまり大ぴらにお話しできなかったのですが、実は大変すごいことでして、何と!経済産業省・厚生労働省から当社(オリテック青森)が500,000着という大量のご注文を頂いております。

因みに、当社のオーダースーツの年間の生産キャパは10万着前後ですから、オーダースーツと比べれば格段と手間数が少ない医療用ガウンとはいえ50万着は量的にとても自社だけで生産しきれるものではありません。

そこで、これまで親しくしていた縫製工場さんや秋田県の縫製工場の組合さん達に声をかけ、皆で生産をしてもらうことにいたしました!

で、この日は原材料が入荷するというので、秋田まで視察に行ってきたのですが、医療用防護服はポリプロピレンという原料(早く言えば皆さんが使う不織布マスク)の不織布を原料としているのですが、

1反がなんと!500m巻き
その重量、1反で30キロ

それが輸入用の巨大コンテナにぎゅうぎゅう詰めに入って納品されていました。

30キロなら男性なら持ち上げられないことはないですが、これだけの数となるとゴロンゴロン転がして整理するのですが、それでも大変。

作業されていた方は本当に大変そうでした。(頭が下がります。)

これを北は津軽半島の先の大間の近くから南は九州宮崎の縫製工場まで、生地の反物を送って、そこから生産ですから大変です。

今年は新型コロナの影響で縫製工場は、どこも青色吐息ですが、一時帰休させず少しでもこれで従業員に仕事を与えることが出来れば万々歳です。

ただ、仕事の方は大変で、医療用のガウンですから衛生面には気を使いますし厚生労働省はアベノマスクで異物混入にナーバスになっていますから、とても気を使います。

儲かる儲からないではなく、仕事ができることの喜び、またそれが例え僅かであってもコロナで苦しんでいる人たちのお役に立てることであれば、こんな光栄なことはありません。

心して仕事をしたいと思います。

画像は、原材料の不織布をコンテナから出すところ。このコンテナの天井まで反物が入ってました!

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・・・と言いつつ、久しぶりの秋田出張でしたので翌土曜日は秋田の八幡平温泉まで足を延ばしてきました。
(秋田市内からは3時間近くかかります)

温泉も素晴らしく良かったのですが、とんでもない出来事がありました。

なんと!車で帰る途中、道路脇に子熊がいました!

よく子熊の近くには母熊がいるから気をつけろ!と言いますので車からは出ずに思わずパチリ。

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秋田は驚くほど自然が豊かです。

国内縫製のスーツはこんなところで縫っているんですよ!(もちろん山の中に工場はありませんが)


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2020年07月28日

パジェロも撤退かぁ・・・



今日、NetのNewsを見ていると、

【三菱自、拡大戦略あだ パジェロ完全撤退】

という見出しのNewsがありました。

読んでみると、昔一世を風靡した三菱自工のSUVであるパジェロが生産を中止し、撤退するそうで、岐阜にある工場を閉鎖するとのことでした。
(国内ではすでに終売しておりましたが海外向けに残っていた物も全て中止するとのこと)

今や三菱自工は、日産・ルノーの連合でカルロスゴーンさんが一時期会長をしておりましたので、日産・ルノーのリストラの一環なのかもしれませんが、私には非常に感慨深いNewsでした。

なぜ、感慨深いか?というと、今から遡ること25年(?)

前職(銀行員時代)この工場を担当していた時期があったからです。

当時は東洋工機といって確か東洋紡と三菱自工の合弁会社でしたが、その後、三菱自工100%の会社となり、社名もパジェロ製造株式会社に変わりました。

私がお邪魔していた当時は東洋工機でしたが、当時パジェロが大人気でしたから、工場で作られるパジェロを見るのが楽しみだったものです。
業績もすこぶる良かったように記憶しています。

世の中は引き続きSUVブームだったんですがパジェロはその後人気がなくなり、最後は工場閉鎖。
昔担当していた者としては、寂しく悲しい思いです。

********************

祇園精舎の鐘の声、
諸行無常の響きあり。

沙羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらわす。

おごれるものは久しからずや。
ただ春の夜の夢のごとし。

たけき者もついには滅びぬ
偏に風の前の塵に同じ


********************


企業を経営していると、いつも平家物語(祇園精舎)↑を思い返します。

この中で、
「盛者必衰の理をあらわす」「たけき者もついには滅びぬ」

栄えている者もいつかは必ず滅びる(盛者必衰の理をあらわす)

そうならないためにはどうすれば良いか?
この祇園精舎のフレーズでは、最後には滅んでしまいますが、企業を経営している者とすれば何とか生きながらえることが大切で、そのためにはどうすれば良いか?をいつも考えます。

謙虚に、多少利益が出ても、散財せず、コツコツ貯めること。
溜まったお金は、どこかで次のチャンスに生かすこと。

時代がコロナで殺伐として皆が貧しくなっている今だからこそ、祇園精舎の鐘の声にあがらうよう頑張らねばなりません。

それにしてもパジェロ製造(旧:東洋工機)さんのことはショックでした。


posted by オーダースーツのヨシムラ at 10:48| Comment(0) | ビッグビジョンのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする