2024年10月06日

ファミリーパーティー

今週は青森工場まで出張に出かけておりました。
私の場合、工場への出張と言うと、技術面ではお役に立つことができないので大抵の場合は営業面の会議や設備投資関連が多いのですが、今回はちょっと違った目的での出張となりました。

何をしたかというと、今回は珍しく緩い出張目的で、それは、年に1回開催している青森工場でのファミリーパーティーへの参加

ファミリーパーティーがどんなイベントか?というと、元々は5年前に青森工場を移転した際、移転関連で1年以上社員に負担をかけたこともあり、また新しい工場を社員やその家族、地域の方たち、お取引先様に知って貰いたいという意図で、いわば【新工場お披露目イベント】でした。
それがその後コロナ渦に見舞われてしまったため、中断。
コロナ明けに、社員に向けて苦しいコロナを乗り越えたね!という意味合いで社員やその家族への感謝のイベントとして復活といった流れで今に至っています。

今年はどんな内容だったかと言うと、

・的屋さんを呼んでの飲食物の提供
・秋田工場スタッフによるきりたんぽ鍋の振る舞い
・ベトナム人実習生によるベトナム料理の振る舞い
・社友会によるサイコロステーキの振る舞い
・子供達に向けた自動倉庫を使った福引
・大人向け福引
・マグロ解体ショー
・工場見学の実施


などなど、秋の高い空のもと、のんびり楽しみました。

でも改めて考えてみると、こういったイベント、昔はいろんな会社で行われていたかと思いますが、今の時代には珍しくなりました。

何で少なくなったか?というと時代なんでしょうけれども集団の時代(全体主義)ではなく個の時代(個人主義)になり、“なんで休みの日まで?”という意見が出てきたのと、こういったイベントに際して(事前準備・主催における)主催者側の自己犠牲をできる人が減り、かつ、こういった自己犠牲への理解(感謝)する人が減ったことが挙げられると思います。

でも、私思うんです。
人間は集団で行動する生き物だから、こういったイベントは会社が例えば危機に立ち向かう時、一つにまとまらなければならない時、絶対に必要なのでは?
またこういったことで自己犠牲ができない人や組織はいずれ立ち行かなくなるのでは?と。

そういう点では、過去10-20年で日本社会の中で全体主義的な各種イベントが随分色々と減ったと思います。
会社関係でいえば、福利厚生イベント、社員旅行、社員寮、忘年会などなど。

青森工場の今回のイベントでも社員の参加率は50%ぐらい。
一部社員は、参加しないイベントに社友会(会社組織を離れた従業員用の福利厚生組織)からお金を払うのは嫌だとか、そういった批判的意見があるのも事実です。
悔しいので今回のイベントの費用の殆どを会社(ないし私個人)から支出するようにしていますが、まぁ、全員が満足するイベントいというのはなかなか難しいです。

色々意見はありましたが、それでも参加する人たちは皆笑顔で楽しんでくれたのが何よりでした。

こういう時に特に嬉しいのは、仕事以外の一面を見れることではないでしょうか?

・日頃はなかなか光が当たらない人がこんな時に活躍したり
・子供を連れて、仕事の顔ではない、親の顔をしていたり

とにかく大変なイベントでしたがやって良かったです。

ファミリーパーティーサポートメンバーの皆さん、社友会の皆さん、本当にご苦労様でした。ありがとう!!

写真は、テント設営作業中の写真、工場見学の写真、秋田きりたんぽ鍋に並ぶ参加者、ベトナム人実習生に囲まれ鼻の下を伸ばす私。

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2024年10月02日

〜強く見せるスーツ、弱く見えるスーツ,高貴に見えるスーツ、親近感が沸くスーツ〜


先日、自民党、立憲民主党の代表選挙が行われました。
また自民党も石破政権になり総選挙も近いと言われ、最近は選挙の話題が増えてきています。

そこで選挙における候補者のスーツについて、与えたいイメージに沿った着こなしについてご紹介します。

大切なことは相手に与えたいイメージです。

例えば、【自民党や立民党の代表選】では代表選はあくまで党の議員や党員に対して行うもの(乱暴な言い方ですが一般市民は投票権がないので関係ない)ですので、ようは自党の代表として相応しいかどうか?どれだけ有能かをアピールする選挙です。

従って候補者は自分を強く、有能に】見せる必要があります。

そしてそんな時のスーツは安っぽい物ではなくテーラーで仕立てたと一目でやるな!と分かる物、色柄もシンプルで日本人の肌に映える濃紺。そして、柄はストライプなどの日常柄ではなくフォーマルに近い無地が好まれます。
逆に、ダメな例はどこにでもいそうなオッサンの色柄です。

その点でいうと個人的には今回の選挙で選ばれた方はどちらもテーラー的には残念でイマイチでした。(苦笑

続いて選挙つながりで行くと、次の衆院総選挙での【与えたいイメージ】はどうか?というと、今度は違う判断になります。

というのは、衆院選は投票するのは一般市民(国民)ですから代表選で求められた【強く、有能に】見えるスーツではなく親近感が沸くスーツが求められます。

一般市民が投票する選挙では駅前でビールケースの上で辻立ちする訳ですから、スーツをビシッと決めるのではなく有権者に寄り添うイメージを出す必要がありますからね。

そうなるとこういった選挙で必要なのは安っぽく見せない範囲での上質感となるのです。
まぁ、イメージ的に5万円前後のスーツといった感じでしょうか。

一方、いかにも身体に合っていない安物スーツを着ていると今度は、この人にリーダーを任せて大丈夫か?となるのでこれも要注意!

どうですか?
これから立候補される皆さんビッグヴィジョンに専属スタイリストを任せてみては?(笑

おまけ:
今回の党首選関連で見たテーラー的に高級なスーツを着ている方々

No.1麻生元総理(昔も今もいつも高級)
No.2岸田総理(最近のスーツは素晴らしく高級です)
NO.3齋藤知事(党首選には関係ないですがフィット感はGOOD)
番外:小泉氏(上着着ていないから分からない!)

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2024年09月16日

休みの日だったから良かったけれど・・・



週末は3連休でしたが皆さんはどう過ごされましたか?

私の方は連休前まで青森工場への出張、土曜日午前に帰京するや否や、土曜日の夕方からはヨシムラスタッフと恒例の夏合宿で新潟まで小旅行へ行ってきました。

合宿と言っても、懇親がメインですから半分以上遊びですが。
久しぶりにヨシムラスタッフと寝食を共にしてきました。

宿泊先は会社が保有するリゾートマンションだったのですが、昼間は観光したりパターゴルフや釣り堀に行ったりと遊び、夜は部屋で皆と鉄板焼きをやったりしてきました。

鉄板焼きの時はもちろん皆、ビールや酒を片手にTVを流しながら談笑していたのですが、、、TVを見ている時、一瞬皆が固まった瞬間がありました。

そのNEWSがこちら(社外サイトです。リンク切れはご容赦を)

https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%81%A8%E4%B9%97%E7%94%A8%E8%BB%8A%E3%81%8C%E8%A1%9D%E7%AA%81-%E5%89%8D%E6%96%B9%E9%83%A8%E5%88%86%E3%81%AF%E5%A4%A7%E7%A0%B4-%E6%9D%B1%E4%BA%AC-%E6%B8%AF%E5%8C%BA/ar-AA1qCiMQ?ocid=msedgdhp&pc=LCTS&cvid=1e5b29e5781641b0b4f8f0d5ef2da3b2&ei=22

なぬなぬ、ランボルギーニが交差点で大事故?

場所は港区?
ふーん、さすが港区、高級外車が沢山走っているのね。

カメラがズームすると?交差点の電柱?にランボルギーニが刺さってます。
あ〜っ、4000-5000万がパーか!

そこまでは良かった。

が、更にズームすると、何やら見慣れた看板が?!

えっ!?これって、ビッグヴィジョン日比谷店の前

ビッグヴィジョン日比谷店:https://www.big-vision.co.jp/store/detail.php?id=6577

そうです。
ビッグヴィジョン日比谷店は西新橋の交差点にあるのですが、その交差点の、しかも、BVのお店の真ん前に突っ込んでいたのです。

ビックリしました。

幸い、定休日である日曜日の事故だから良かったですが、万が一にも営業時間中に店舗に突っ込まれでもしたら・・・

ほろ酔い気分も一気に冷めた瞬間でした。
連休最後、車を乗られる方も多いと思いますが、皆さんもご安全に!
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2024年09月10日

面白いことを言うなぁ。



岸田総理の退陣表明のあと、毎日のように報道される自民党総裁候補の立候補表明。
小泉進次郎氏を筆頭に色んな人が出ていますが、私が今日注目したのは河野太郎氏の公約。

デジタル大臣を務めた同氏は他者よりデジタル系ノウハウがあるのかどうか分かりませんが、氏が主張する中で一番興味を持ったのは『全国民に確定申告をさせる!』というもの。

NETでは早くも「面倒くさいから止めてくれ!」という声が上がっていますが、実は私は大賛成。

というのも(実は私、大学の専攻は財政・税制でした)日本人の政治参加意識が低い理由の1つに、納税意識が他国と比べ希薄であることが挙げられるんです。

えっ!消費税には“高い”と思っているよ!という反論もあろうかと思いますが、一番は所得税に対しての納税意識が、源泉徴収(本人が納税するのではなく会社が代行する)ことにより直接お金を出して納税しないので希薄になるのです。

それが証拠に、皆さんは自分が所得税として毎年いくら納税しているか?言える方はどれぐらいいるでしょうか?
・・・ということなのです。

これは世界的に見ると、国側から見れば納税者の反乱を起こさない素晴らしいシステムですが、反面、国民の側から見ると搾取(←少し言い過ぎ)されても分からない仕組みなんです。

だって、世界史を見れば税金の引き上げでどれぐらいの国で暴動や国家転覆が起きたか数知れずじゃないですか。

ですから個人的には、全国民の源泉徴収化は賛成です。

これで納税意識が高まれば、当然ですが税金の使途についての目線も厳しくなる訳で歳出の無駄がなくなればより結構なことです。

どうですか?みなさん?

でも河野さん厳しそうだなぁ。。。
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2024年09月01日

死のロード



【死のロード】とは夏の甲子園の時期、阪神が本拠地で試合が出来ず、あちこち地方を遠征せざるを得ず、選手に負担がかかるため言われる言葉。
阪神ファンでない私でも知っている言葉ですから皆さんご存じですよね?

そんな野球起源のこの言葉ですが、私たちの仕事でも死のロードがあります。

それは、夏場の閑散期のこと。

当たり前ですが真夏に、スーツ上下を買いたいと思う人はそう多くはありません。
ということは、販売店も縫製工場も物が売れない・動かない大変辛い時期なのです。

加えて近年は猛暑&ビジカジ深化により夏場はスーツが売れず、当然縫製の仕事もなくなり大変です。

で、各販売店、各縫製工場ととも四苦八苦していますが、当社では次のようなことを行っております。

販売店(ビッグヴィジョン、ヨシムラ):販売店としてはスーツの販売量が減ってしまうのはある程度はやむなしと受け止め、それ以外の商材へのシフトをしています。

それがパンツ単品、ジャケット単品での夏に着やすい機能性素材です。
冷感、通気性、軽量、ウォッシャブル、ストレッチetc機能性と言っても随分多岐にわたりますが、お陰様でファンも多くなってきました。

縫製工場オリジナルテクノロジー:縫製工場としては上述機能性素材等への縫製対応※はもちろんですが、それ以外にはスポットの仕事として既製服工場の下請けとして既製服受注をこれまでメインに請け負っていましたが、今年はそれも厳しかったので、某ゴルフ場のキャディーさんのキャディー服ブルゾンとかベスト、パンツなどまで縫製範囲を広げております。

※機能性素材の縫製対応:例えばストレッチ生地などは縫い糸もストレッチ糸に変えなければならないなど細かい対応が結構あります。

温暖化の関係から年々夏の死のロード期間が長くなり、大変ですが、生き残るのは強い生き物ではなく、環境(変化)に対応した者が生き残る!ということを信じて頑張ります!
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2024年08月31日

大曲花火大会


週末はお休みをいただき秋田県大仙市の大曲花火大会を鑑賞してきました。

テレビでも中継されたということでご存じの方も多いと思いますが、大曲花火大会は日本一の花火大会とも言われ、その特徴は他の花火大会が、ただの(?)花火大会であるのに対し、大曲花火は花火職人のコンクール(品評会)という点が他と大きく違います。

それ故、花火大会も正式名称は【第96回全国花火競技大会】で、全国競技が付くところがその特徴です。

大曲花火大会公式HP https://www.oomagari-hanabi.com/


このため、花火の順番も花火製造会社ごとに演じられ、演目も10号玉を使った規定花火(正式には10号玉芯入割物。大きい花火が一発だけ)と同じく10号玉を使った自由競技(正式には10号玉自由玉。大きい花火1発に少し飾りを付けた物)と完全に自由にストーリーを作った創造花火の3種で行います。

で、一番凄いのは創造花火
なんと題名があり、そしてその題名に合わせた音楽に合わせて花火を連続して打ち上げるといったものです。

40社ぐらいがエントリーして順々に演技するのですが、7-8社が終わると間にスポンサー花火が入ったりと、本当に素晴らしい花火大会でした。

私の方はというと、ちょうど縫製工場が大曲(大仙市)にあるため毎年チケットをお願いしている関係でかれこれ10年ぐらい通っていますが、本当に良かった!

今年は直前でノロノロ台風が来ていたため風雨で開催が危ぶまれましたがそれもなんとか大丈夫でした。

そしてこの花火大会が面白いのは競技会ということもあり、翌日結果発表がされるのですが、そこで自分が良かったと思う会社が表彰されるか?チェックする楽しみがまたあるんです。

因みに私が一番気に入った花火は
有限会社 伊那火工 堀内煙火店という会社で創造花火のタイトルが秋茜〜稲穂に集い・夕陽に遊ぶ〜というタイトルでしたが、なんと!そこが優勝!!!

第96会全国花火競技大会 褒章一覧
https://www.oomagari-hanabi.com/static/96_fw_results.pdf

ご覧になってない方には想像できないかと思いますが、秋茜(赤とんぼ)を模した朱色の花火が、落ちている途中で、クネっと曲がって落ちていく花火でした。

生まれて初めてクネっと曲がる花火を見ました。
その曲がり方具合は、赤とんぼが急旋回する様子にそっくり。
凄い技術ですね。

他にも気に入った会社、花火はあったのですが、見てない人には「なんのこっちゃ」ですからこれぐらいにします。

大曲の花火大会、皆さんも一度は行かれてみると良いですよ!

画像は、上記花火とは違います。

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下の画像は、大会が始まる前に行った東京ディズニーランドによるドローンショー
花火と違ってドローンなので、すぐ消えることがなく、こちらも面白かった!
posted by オーダースーツのヨシムラ at 20:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年08月29日

機能性素材が第2フェーズへ


近年春夏物のビジネススーツとして人気が高い素材に【高機能性素材】が挙げられます。
どんな機能が付加されているかというと、ストレッチ、撥水、軽量、涼感(冷感)、通気性などなど多岐にわたります。
最近の猛暑は厳しいのとビジネスのカジュアル化で高品質の物よりも着やすい物が好まれる傾向になっているのかもしれません。

このため春夏物ではそれまで夏素材と言われていたモヘヤ、サマーウール、リネンなどの素材や夏の織物とされていたトロピカル織などの織物の人気が廃れ、今では上述のような機能性素材に人気が集まってきています。

ですが機能性素材がもてはやされたのはこれまではあくまで春夏物の話でした。

が、それが最近少し風潮が変わり始め、今年からは【秋冬物機能性素材】が注目されてきました。

秋冬物場合の機能性としては、冷感や通気性などがなくなる代わりに、防寒、蓄熱、保温などの暖系機能が付加されます。

いわば機能性素材トレンドの第二フェーズが始まりそうです。

もちろん防寒の意味合いが強い秋冬物ではウール系素材特有の温かみや上質な質感、高級感の人気は根強く残ります。
ですので春夏物ほどではありませんが、それでもビジネスのカジュアル化で、ビジネスファッションがドレスダウンする中では、化学繊維を中心とした高機能素材が注目されます。

今期ビッグヴィジョンが取り扱う中では、個人的には裏起毛を施したパンツ素材ナイロントリコットを注目しています。

寒冷地への出張や冬のゴルフなどではウール系とは違った用途でガンガン使えそうです!

今回のHP更新で新柄商品を紹介していますが、皆さんも是非2024年秋冬素材をご覧になってみてください。
posted by オーダースーツのヨシムラ at 11:06| Comment(0) | ビッグビジョンのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年08月24日

久しぶりの肉体労働



ワタクシ今年で56歳になりますが、仕立屋稼業をしているため、スーツを格好よく着こなせなければならない!と常日頃思っているため、同世代の中では比較的スタイルは良い方だと自負しております。

いや、「自負しておりました」が正しい表現です。

当社はもともとは生地屋でしたから毎日のように重い反物を担いでいたので意外と肉体労働、重労働が多い仕事でした。

それが、、、20年前からオーダースーツ販売の方がメインになると接客やデスクワークが多くなり反物担ぎの時間が減ってきます。

更には、その後企業規模が大きくなり社長業が増えると、ますます肉体を駆使する仕事が無くなり、デスクワークの仕事量に反比例して体重はだんだんと肥えてきました。

気づけば、学生時代は62-63kgぐらいだったのが、最近では+10kgまで×××

あぁ、身体が重い。

そんな私が先週末は久しぶりの肉体労働に駆り出されることに。。。

それは青森工場での出来事。

某H社が縫製工場を当社に切り替えてくれる!ということで旧工場に預けていた反物を青森工場に移管してくださるのです。

反物を預かるということは、そこの工場で縫製することが前提になりますから工場にとってはありがたい存在。
ですから大切に預かるのですが、いかんせん、縫製工場側にとっては大量の反物受け入れはイレギュラーな仕事になるため、この日は休日出勤です。

で、私は工場移管の旗振りで最前線で働いていましたので、搬入のお手伝いです。

その数400反
これを5人で処理します。

なんだ一人80反か?
確かに一日仕事だったら大したことのないように思います。

ですが、仕事は苛烈でした。

まず朝一番でトラックが工場に到着

5人でえっちらほっちら荷下ろしです。
それが終わると今度は検品作業
これが結構大変。現物の生地をちょっと切って台帳を作ったり、生地の縫製有効幅を測ったり、と意外と大変。
それが終わると今度は、自動倉庫への格納作業
一度しまえば自動倉庫は便利な物で、ものの30-40秒でどんな生地も出てきますが、これを搬入するためには反物を解いて、プラスチックコンテナに入れなおしてから格納しなければなりません。

そんなこんなで5人が一日仕事でやりましたが半分ぐらいまでしか格納できませんでした。

私はというと最年長にもかかわらず肉体労働ばかり×××
それもそのはず、工場実務に疎いので、検品、台帳作成はできないし、自動倉庫の機械の取り扱いもできない。
必然的に肉体労働なんです。

いや〜っ、久しぶりに堪えました。
当日夕方遅い便で東京に戻りましたが、飛行機で爆睡してしまいました。
で、翌日は筋肉痛。
90分コースのマッサージのお世話になりました。

でもこれで休み明けからH社さんの受注が出来るようになりました。

2024年秋冬シーズンが始まります!
posted by オーダースーツのヨシムラ at 19:00| Comment(0) | 仕事(縫製工場) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年08月07日

株式相場の乱高下

ここのところ毎日のように株式相場が大荒れですね。
日経平均もつい先日最高値42,000円台を付けたかと思えば、1,000円、2,000円と下げ、とうとう今週月曜日には4,500円近く下げ、あれよあれよで31,500円水準まで高値からだと25%以上下げた格好です。

読者の皆さんは株価下落の影響はどうですか?
信用で株取引をする人たちは死屍累々だそうです×××
私は、、、というと現物売買オンリーですがそれでも他の皆さんと同じく死屍累々のお仲間です。笑

さてこの株式相場の下落、いつまで続くのでしょうね。
私は比較的楽観的に見ています。

個人的には米株と国内株で7:3位の割合になっているので国内株の影響が少ないせいもありますが、予言めいて言いますが、多分米株は3か月(長くて6か月)で、元の水準まで復調すると思います。
一方で、国内株はというと多分1年はかかるのではないかな?と。

ただ、世界はインフレ基調にありますからインフレ=物の価値が上昇=お金の価値が下落ですから、物の対価を示す価格は株価を含めて上がるのが必定と考えるからです。

ですから日経平均で5,000円近く下げましたが、放置プレイです。
吉と出るか凶と出るか?半年先にこのブログを改めて見直してみたいと思います。

※:投資はご自身の判断で行ってください。

因みにワタクシ、一応証券アナリスト検定会員です。
「アナリスト、自分の株で、損をして」
posted by オーダースーツのヨシムラ at 07:23| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年07月26日

キングタイガーよ、さらば



つい先日、役員会でこの秋冬はアパレル関連企業の業績が相当厳しくなるな・・・という話をしていたのですが、ここにきて少しずつ倒産や民事再生などが増えてきています。

つい先日も本社(神田)の隣町岩本町にある生地屋が破綻したかと思えば、今日は有名な大賀が民事再生になるというNewsが業界を駆け巡りました。

同社は、キングタイガーというブランドで高級スーツを販売し、一時は海外から各種ブランドの国内販売契約を取りつけ百貨店で販売していました。
例えば、キャサリンハムネットやコルネリアーニ、ティモシーエベレストetcです。

それが百貨店ビジネスの斜陽化と共に業績が悪化し、売上が低迷。そこにコロナが追い打ちをかけて、ピーク時(1992年)は300億以上の売上がを誇った同社も、直近では28億まで縮小し、とうとう民事再生です。

そして大賀と当社は色々なご縁がありまして・・・

実は当社(ヨシムラ)の創業の地は大賀の創業の地はご近所さん
いわゆる大阪の谷町筋の問屋という点では同じ出身でした。
(場所は、大阪府庁のすぐそばの谷町筋沿い)

それ以外にも、、、当社の役員である玉岡氏は15年ほど前まで大賀の営業部長だったり、東京駅鉄鋼ビル店の店長だった荻原氏も大賀出身者など、大賀出身者が結構いたりします。

更には、以前ハンドメイドの縫製を行っていたグループ会社の三久服装も昔は大賀からの受注が全体の7割を占め、そのシェアの高さから脅され年間を通じて閑散期料金を適用され、潰されそうになっていました。(若干恨み節)

まだまだありますよ・・・
大賀は元々は全国に縫製工場を持ち、日産500着位縫っていたでしょうか。それが売上が低迷する中、少しずつ全国の工場を閉じて縮小再生していたのですが、その過程でキャパが不足すると当社の工場を利用したいと取引を持ち掛けられたり、と、まぁ、同じ業界ですから複雑に取引が絡み合っていました。

ですのでその大賀さんが退場されるのは大変残念に思います。

ただ、厳しい言い方をすれば破綻は必然でした。

ベースとなるのは百貨店ビジネスが斜陽化したこと

これは世界的な流れ(NET化、世界中で日本は百貨店が多すぎる点)では百貨店の斜陽化は不可避であることが自明の理であったのに、です。

一方、大賀のライバルであったオンワードはどうしたか?というと、10年位前から、それまで百貨店オンリーだった販売ルートに対し、自社で直接販売するルートを確立しました。(現在のKASHIYAMAブランド)
これをオンワードが実行する時には、百貨店から相当な圧力があったと聞いていますが、それでも同社はやりきった。
だから、百貨店斜陽の中での落ち込みを軽微にできて、更には消費者への直接販売のチャネルを作り上げた。(百貨店棟の館に依存しなくても良くなった)

この英断を15年前に出来たか出来なかったかの差が、今になって出てきたのです。

栄枯盛衰、まさに祇園精舎の鐘の声です。

出てきた結果を評論するのは簡単です。
私は経営者として、同じような轍を踏まないよう日々精進しなければなりません。

出元:社外のnewsサイトです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ee10602ce87d0cacec977787996d43e2e82cfdf

posted by オーダースーツのヨシムラ at 16:00| Comment(0) | ビッグビジョンのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする