2016年03月30日

縫製工場の経営

今日は青森工場・秋田工場からマネージャーが東京まで出張に来ていたため、久しぶりに工場スタッフと経営面についてじっくり話が出来ました。

読者の皆さんは縫製工場ってどんなイメージがあるでしょうか?

・・・きっと想像付かないでしょうね、、、

なので、ちょっとブログで取り上げてみたいと思いますが、縫製工場の経営は至ってシンプルです。

売上は工賃×数量 これだけ。

個別のお客様の仕様(難易度)によって多少の工賃格差はありますが、基本は工賃×数量で決まります。

一方、経費はというと、、、通常の物販と比べますとまず圧倒的に家賃がかからない。(そう、田舎に立地していますからね。)
また、ある程度社歴のある工場ですと、建物付属設備やミシン類などの減価償却費もある程度こなれています

・・・ということは経費の最大の項目は >>> 人件費 なのです。

つまり、人件費が上がるとアッという間に収益環境が悪化してしまうのです。

また、縫製工場ならではの特殊要因としては生産数量は従業員の頭数で決まってしまうため、よくいう機械化によって従業員数は変わらないけど生産数量は大幅増した!なんてことが出来ない産業なのです。
(つまり、生産数量は従業員数に比例してしまうということです。)


という、前置きの中、さて、アベノミクスで年率2%で賃金が上がったらどうなるでしょうか?
1.02×1.02×1.02=1.061
そう、この3年間で6%も人件費が上昇しているのです。

では、工場経営としてはどうしなくてはいけないか?

読者の皆さんもお分かりかと思いますが、そう、工賃を上げるしか手立てがありません。(数量は劇的には増やせませんから)

ですが、実の所、田舎の下請け工場は、これまでバブル崩壊以降の失われた20-25年で元請に対して値上げを申し出るなんて事は恐れ多くて出来ませんでした。

そこで多くの工場経営者は、従業員に低賃金(いわゆる各都道府県が決める地域の最低賃金)で泣いてもらっているのが実情ですが、それがここ数年2%以上上昇しているから、もう待ったなしの状況なのです。

私は、ビッグヴィジョンの社長でもありますが、関連縫製工場の社長でもあるため、立場は微妙ですが、
最近、オーダースーツはブームになってきて、昔より良い商品が売れるようになりましたから、品質を上げてもらう代わりに、工賃を引き上げ、縫製工場(とその従業員)にもこれまでの苦労を報い、ブームの恩恵を少しでも受け取ってもらえるようにしたいと考えています。

東京周辺に住む人にとって『「最低」賃金』なんてあまり意識したことはないと思いますが、地方では、時給700円前後の最低賃金で働く工場は本当に沢山あるんですよ。

今日は、工場経営の側でお話をさせて頂きました。
読者の皆さんも、一度物作りのコストについて考えてもらえると嬉しいです。


posted by オーダースーツのヨシムラ at 10:22| Comment(0) | 仕事(縫製工場) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月28日

クールドッツパンツ

桜の花も咲き始めすっかりよい季節になりましたが皆さんお元気ですか?
花粉症の人には辛い季節ですが、ようやく暖かくなって来ましたので、私も春の虫のように、冬場に停滞していたアウトドア活動を再開しようと思っています。

そして、最近私がはまっているのが、ゴルフ

まぁ、年齢的にも適しているのでしょう。
昨年からやりはじめ、つい先日も今年初ラウンドに行ってきました。

・・・と、今日の話題は自分のゴルフ話ではありませんでした。(反省)

今日の話題は、この夏ビッグヴィジョン&ヨシムラで発売予定のカジュアル&スポーツパンツの紹介です。

オーダー屋のやるカジュアルパンツ?っていうと皆さん想像するのがコットンパンツですよね。
素材としては、コットン(綿)ならカジュアル感が出るし、綿100%はストレッチしないのでスポーツには適さないケースも有りますが、最近はポリウレタンというストレッチ性のある原料を使っていると、身体を動かしたとき、生地が伸縮して動きやすいですよね。

そう、ヨシムラでもビッグヴィジョンでもそのような生地は取り扱ってます。

でも!今年は違うんです!

実は、素材がこれまでオーダー屋で取り扱ったことのない素材。

その名も、クールドッツ素材というのですが、クール(涼しい?)ドッツ(穴?)なんだろう?と思うかも知れませんが、

実は何と生地に小さな穴が沢山開いている素材なんです!!!

えぇ〜、穴が開いている素材?
パンツだから下着が透けちゃわない???

そう思うのも無理もありません。

でも、安心してください。(ちょっと古いノリですが...)

透けないように加工してます。
どんな生地かというとこんな生地。

20160328-2.jpg

どうですか?
分かりやすくするため室内を暗くし、外からの明かりが中に入るようにして撮影しました。
穴が開いているのが分かると思います!

これが何とも涼しい素材で、素晴らしいんです!
まだ今の時期は、さすがに寒いですが、真夏の炎天下にこのパンツを履いて歩くと、蒸れることもなく汗を発散してくれますし、暑い日に逆に炎天下からクーラーの利いた部屋に入ると、冷気が穴を伝わって中に入ってきて、アッという間にCOOL DOWNします!

加えて、素材のストレッチ性が素晴らしい!
屈伸運動もなんのその!

・・・ということで早速自分用にゴルフパンツを仕立ててしまいました。

20160328.jpg

どうですか?

実はこの写真、ゴルフ場ではなく、わざわざブログ用に早朝皇居前でゴルフ道具を持って撮影してきました。(だから、背後に道路があるのです)

どうでしょう?ブラックウォッチのパンツ。

色柄は無難に無地もありますが、格子数柄のほか、迷彩柄スカル(髑髏)柄などもオリジナルで作りました。

色柄は来月早々にでも別途新着情報でご紹介しますが、どうぞ楽しみにしていて下さいね!

さて、来週はこれを履いてラウンドするか!

posted by オーダースーツのヨシムラ at 10:40| Comment(0) | 仕事(営業戦略) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月17日

アベノミクス新3本の矢

今日はちょっとアカデミックな?ブログです。

読者の皆さんはアベノミクスの新3本の矢については既にご存知ですよね?

そう、希望を生み出す強い経済」 「夢を紡ぐ子育て支援」 「安心につながる社会保障3つです。


でも、この新3本の矢はその前の3本の矢「大胆な金融政策」「機動的な財政政策」「民間投資を喚起する成長戦略」と比べると、何か違和感がありませんか?

実は私も前の3本の矢と比べると、新3本の矢は唐突でしたし、昨秋の発表以降どうも何かしっくり来ないな?とずっと思っていました。

3つとも言っていることは正しいです。
経済に希望は必要ですし、希望がなければ株式相場など良くなる訳がありません。
また少子高齢化の中で次世代の子供達を育てやすくする政策は急務でしょうし、年金不安がある中では貯蓄と消費では貯蓄嗜好が高まり、消費が伸びないのもよく分かります。

でも、しっくり来ないんですよね〜

・・・と日々思っていたのですが、それが先日某日銀理事(OB)のお話を聞く機会があり、それがすっかりクリアーになりました。

それは、矢を『的と矢』で考えてみる

前の3本の矢は、デフレからの脱却という「」に対する3本の矢』でした。

それはそれで正しい『的と矢』の関係でした。

でも、今回の新3本の矢は、的が無いんです。

無いというか、むしろ、矢自体が『的』になっていないか?ということ。

つまり、目標(的)はあるけれども、矢(問題解決の方策)がないのです。

なるほど、そういわれてみれば確かにそうです。

私が持っていた漠然とした“違和感”は、解決先を示さぬまま“こうしたい!”と夢を語っていることに違和感を感じたのではないかと思います。

私が政府の政策にケチをつけるのは大変おこがましいことと思いますが、
会社でも「○○をする」という目標に対しては、
@時間軸を決めて A達成までのルート(手法)を共有する ことが大切です。

@がなければ、いつまでたっても夢みたいなことを言っているだけですし、
Aがなければ、皆で問題解決をすることが出来なくなります。

新3本の矢はAがないということで、やっつけ仕事感がぬぐえないのかも知れません。

ちょっと偉そうなことを書いてしまいました。
まずは、自分の会社の「的」とこれに対する「矢」をしっかり考えたいと思います。

季節は決算月の3月、来年度を考える今だからこそ、的と矢をしっかり考えたいと思います。

posted by オーダースーツのヨシムラ at 15:18| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月14日

晴れ舞台での日のスーツ

3月は出会い別れ季節

読者の皆さんの周りはいかがでしょうか?
ご本人のみならず家族の方を含めると、卒業式に、入学式、社会に巣立つ人もいれば、転勤の人、ひょっとすると定年を迎える人もいらっしゃるかも知れません。

いずれにしても3月4月は出会いと別れの季節です。

そんな中、私自身はと言いますと、
先日のブログで書きましたが、実は大学卒業後25年の大きな節目になり、大学からは卒業25年の大先輩ということで、現役の大学卒業式に参列することになったり、これにあわせた同窓会を行うということで、今年は晴れ舞台がありまして、1着仕立てることにしました。

でも、1着仕立てるといっても仕立て屋の社長のスーツですからね、、、

紺屋の白袴のようになってしまったらみっともないですから、今回はそれなりに気合を入れて仕立てました。

話はちょっと逸れますが、皆さんは晴れ舞台でのスーツってどんなのを想像しますか?『結婚式でもない限り普通のスーツではないの?』
『フォーマルだから、タキシードか何かの黒だろう』
『えっ?!ネクタイ締めるの?

・・・いろんな方がいらっしゃると思います。
晴れ舞台と言っても、自分が主役のケースもあれば、参列するだけのときもありますから、色んなケースがありますよね。

そこで、普通に卒入学式をイメージして書きますと、私がもし店舗スタッフでしたら次のような提案をします。

@基本は無地が良いでしょう。
>>>無地は1着あって損はないですから。
逆に、ストライプはあまりオススメしません。
というのは、晴れ舞台=非日常ですから、ストライプですと、ビジネス(仕事)感が出すぎて、「仕事のついで感」が出すぎてしまうのです。

Aできれば上質な素材を、パリッと。
>>>晴れ舞台で寂しいのは、ヨレヨレっとしたスーツ。
これでは「晴れ」てないですよね。曇ってます。
それはさておき、上質な素材(しかも無地)は白身魚のように素材の良し悪しがはっきり分かりますから、イタリア物などの光沢感のある素材がベストですね。
もちろん事前のアイロンは必須ですよ!

Bチーフ
>>>これもAの晴れ舞台=非日常性ですが、普段チーフなどつけていない人がチーフをつけると、ぱっと華やかになります。
そんなに高いものではありませんから、お勧めです。

・・・とそんなことを一般の人にはオススメするのですが、では仕立て屋の旦那としてはどうかというと・・・

20160314.jpg

いかがでしょうか?

素材は、国産ですがネイビー下地にジャカード織りでペイズリーっぽい柄をあしらったもの。
これでタキシードっていう手もあったのですが、ちょっとやりすぎかと思い、シャツをブルーヘリンボーン(伊カンクリーニ社製)のものでコーディネートしてみました。

写真には合わせるネクタイを一緒に撮影しなかったのですが、ネクタイはこちら

20160314-2.jpg

シューズはやはりストレートチップの黒
寒ければ、コートはキャメルカラーのアルスターコート

う〜ん、、、中身の方を磨かなければならなくなりそうです。

posted by オーダースーツのヨシムラ at 10:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月05日

桜咲く

今日は所用があり、久しぶりに大学に行って来ました。

大学というと、今の時期は試験も合格発表も終わり(私学ですので)、どこか閑散としているのですが、もうあと1週間もすると今度は卒業式で、華やかになります。

そういえば、いつからでしょうか?
卒業式のイメージと桜の花が重なるようになったのは?
私が子供の頃は、桜が舞い散る中、入学式に出るイメージでしたが。

それはさておき、久しぶりに大学に来てみると、
なんと!桜が咲き始めているではないですか!

20160305.JPG

きっと陽当たりが良い場所なのでしょう。綺麗に咲いていました。

あ〜っ、もう春なんですね!

お店の方も先日までアーリースプリングフェアーを行っていましたが、もうSpring has Come(春が来た!といった雰囲気です。

今年は、私は大学卒業25年で、OBとして大学の卒業式に呼ばれます。

折角の晴れ舞台にお招きされるので、お祝いに1着仕立てました

どんなスーツになったかは、後日ブログにアップしますね!

posted by オーダースーツのヨシムラ at 14:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする