2016年06月21日

品質向上会議

今週は青森工場ヘ出張に行って来ました!

何度かブログにも書いているのでご存知の方も多いと思いますが、ヨシムラのグループ企業である青森工場はここ数年生産量が急激に増え、工場も昨年は秋田工場(40名)、山形工場(70名)が加わるなど色んな意味で、急拡大しています。

ですが、その急拡大は、人間の身体で言えば中学生のようなもの

中学生というのは、男子なら身長が1年で10cm近く伸びて、身体がきしむ思いをする時期で、身体の成長と心の成長が一致しない時期というか、とにかく色んな意味で岐路に立っています。

ですから、良いこともあれば悪いこともあり、良い点はそのままで良いのですが悪い点は直ぐに改善しないといけないですから、私自身は最近は毎月のように工場へ出向き色々とやっております。

工場に行く目的は、出張の度に目的が変わり、これまでは「生産数量をアップさせるにはどうする?」とか「追加した新工場の社員への待遇はどうする?」とかでしたが、最近はとあるお客様から品質が低下しているという厳しいお言葉を頂き、今回は品質改善を目的に工場訪問しました。

正直なところ、私は工場経営についてはプロでは有りません。
ですから、工場経営者としての目線は不十分なのかも知れませんが、素人目で見て、品質の向上には次の方策があると思っています。

1.短期的な改善
>>>短期的な視点では、工場は一定以下の品質の製品は出さない。
つまり、検品を重視して、悪い商品を出さないことです。

2.中期的な改善
>>>短期的な改善が出来たとしても、本質的な改善がなされなければ本当の意味の改善にはなりません。
そこで短期的な出血を止めた後は、根本治療をしなければなりません。
つまり製造現場の改善です。

3.その他の改善
>>>その他の改善は微妙ですが、仕事の流れとか人の配置です。
縫製工場などは仕事は夕方になるとどんどん製品が仕上がってきます。
仕上がりが集中してきたからといっても検品は1点1点ですからじっくり時間をかけねばなりません。
仕上がりの集中と、検品での1点1点への集中力が反比例しているようでは検品がおざなりになってしまいます。
こういったことは、仕上がりの流れを変えないといけません。

また、今の時代ですから悪い情報の共有も必要です。(不良品の画像を張り出すなど)


工場は朝8:00から始まり今の時期繁忙期で仕事は18:30まで残業しています。
一日ミシンに向いているというのは凄い集中力がなければ出来ない仕事で、ホワイトカラーの人には想像の付かない集中力が必要です。
(一瞬でも気を抜けば不良品になりますし、怪我もします。)

にも拘らず、この日は20:00近くまで班長さん達には残ってもらい色々と改善策について話し合いました。

後は、ここで決まったことを実行するのみです。

私は口だけしか出せないことが口惜しいのですが、皆の頑張りに期待したいと思います。

20160623.JPG

※:画像は、会議が煮詰まって、非常〜に、雰囲気が悪いときの写真。
まぁ、何かの結論に至る前ってこんな雰囲気になることは多々あります。



posted by オーダースーツのヨシムラ at 21:00| Comment(0) | 仕事(縫製工場) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

なかなか言えないよ。

6/20からしばらくは、3月決算上場企業の株主総会ラッシュです。
ビッグヴィジョンやヨシムラはもちろん上場していませんから、上場企業の総会対策とは無縁ですが、株式投資等を通じ興味がありましたので色んな会社の株主総会Newsに目を通しました。

今年話題になった企業では、粉飾決算や偽装をした東芝や三菱自動車が主だったところですが、私自身が一番注目したのはシャープ(実際には鴻海工業)でした。

ご存知のようにシャープは、台湾の鴻海精密工業参加になりましたが、鴻海工業の株主総会で、郭会長がこんな発言をされました。

『住む所を代えても、飼い主を代えても悪い卵しか産まない鳥はいらない。』
『シャープは金持ちの息子みたいな社風』


・・・と。

いや〜っ、よくこんな厳しいことを直接的に言えるな、、、
絶句、驚愕です。

このNEWS、ご存知の方も多いと思いますが、皆さんはどう思いましたか?

私はこのNewsを見たとき、全く逆のケースを色々と思い出してしまいました。

1つは、昔倒産した山一證券の社長の記者会見
たしか、「社員は悪くないんです、、、」と涙ながらに社員を庇う姿が印象的でした。

もう1つは、昔の雪印
食中毒事件のとき記者から責められて「俺だって、寝てないんだ!」と怒ったり。

最近で言えば、舛添前知事の「法的には問題ない」と言って押し通そうとしたことがメディアや市民の怒りを買ってしまったりと。

日本人は、企業のトップなど立場の上の人が公の場で威張ったり、金持ちぶったりすることをメディアや一般大衆がバッシングする悪癖があります。

それでいくと、買収した側のトップが、被買収側の従業員に対して、本音ではこう思ったとしても決してこんな発言は出来ないのが普通です。

それを、いとも簡単に、また堂々と発言するなんて、やはり外国だからできることなんでしょうね。

私には良いか、悪いか判断できませんが、小さいながらも数社企業買収を手がけた側から言いますと、
悪い経営状態の企業を買収する場合は、大抵の場合そのままで行くと倒産してしまいますから、やはり劇的な改革が必要になります。

ただ、それは買収側が単にお金を投入すれば良いのではなく、買収される側の社員が「これまでの非を改め、どれだけ改革に前向きに協力するか」で結果は大きく変わります。

そこを新しい経営者に対して「傲慢だ!金の力で物を言わせて!」と批判するようになってしまうと、きっとその買収は上手く行かなくなるでしょう。

シャープはどうなるのかな?
批判を恐れず申しますが、私は6:4ぐらいで鴻海工業の郭会長を支持します。

だって、これで改善できなければ、結局は社員はまた路頭に迷うことになるだろうし、鴻海工業だって慈善事業で多額の投資をした訳ではないですからね。

あ〜っ、うちの社員が読んだらビビッてしまうような内容を書いてしまいましたね。



posted by オーダースーツのヨシムラ at 18:00| Comment(0) | 企業買収のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月09日

嬉しいコメント

最近はビッグヴィジョンの社長業や、縫製工場の社長業が忙しく、どうにもこうにも接客が出来ない私ですが、昨日、たまたまヨシムラの店頭におりましたら、昔のお客様がご注文のお引取りにお越しなり久しぶりにお客様のご対応をいたしました。

そのお客様は私には印象が強く、以前↓でご注文の顛末を紹介したことがあるようなこだわりの強い方。

2008.09お客様ありがとう

それはさておき、7〜8年前のご注文で私がご担当したお客様が私が現場を引退?した後も引き続きご注文下さっていること、本当に嬉しいです。

で、そんなYさんが今回ご注文されたのが新商品のクールドッツ

20160609-1.jpg

もともとデザインにもサイジングにもストイックなYさんでしたが、その反動で着心地についてはやや苦しい思いをされておりました。
(つまり、タイトフィット好みなのですがタイト過ぎて“ゆとり”がなく結果、格好良さのためにパツパツで、快適さを捨てていたという意です。)

そんなYさんですから、今回のクールドッツ素材はストレッチ性が強いため、見た目と快適さが両立できるということでご紹介したのだと思います。


20160609-2.jpg
※:画像は私の私物から。どうですか?凄くストレッチする感じが分かりますか?

出来上がりは、、、素晴らしく格好良かったです!

ただ、残念なのが、私がたまたま店頭にいた時のために、写真を撮れなかったこと。

これではブログに載せられないな。。。と思っていたところ、今朝方玉岡さん宛てにこんなメールを下さりました。

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玉岡様

いつも大変お世話になっております。

今回のパンツ、最高です

あの後、銀座に買い物に行ったのですが蒸し暑いコンクリートの上を歩いても風が通る度にスースーしてとても気持ちがいいですね。

また、しゃがんでもパッと生地が復元するのでヘンなシワが残らず、いつもシャキっとしてくれているので夏場は頻用させて頂きます。

機能性素材のパンツは初めてだったのでとても驚きと感動に包まれています。
いつも本当にありがとうございます。

取り急ぎ御礼と感動をお伝えしたくメールさせて頂きました。

それと、社長と久しぶりにお会いできてとても嬉しかったです♪

※ ただ、一点だけ。
脇ポケットの深さが深かったです。今後は深さ12cmでお願いしますね♪


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最後にちょっとだけ宿題をいただいてしまいましたが、私のことにも触れてくださり、嬉しいコメントをありがとうございました。

posted by オーダースーツのヨシムラ at 10:00| Comment(0) | ヨシムラのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月04日

新生大塚家具はどうしてダメなんだろうか?

昨年、親子バトルで話題をさらった大塚家具

親子で骨肉の裁判をして、その結果は良く知りませんが、その後、お父さんは匠大塚を創業の地、春日部に作り、娘はお詫びセールや高級品から中級品販売のための在庫一掃セールなどをして一時期は売上が伸びましたが、直近では営業赤字にまで業績が落ち込んでいるそうです。

この大塚家具問題お父さんが正しい?娘さんが正しい?)皆さんはどうご覧になっていますか?

正しいかどうかは別にして、私は初期の段階では娘さんを応援していました。

彼女は私と同世代ですし、何より知的格好良かったから。
お父さんの古い体質を打破して新しい価値観で販売していく。
親子のバトルさえ、積極的に話題にして会社の知名度を上げようとするアグレッシブさ。

なかなかあそこまでクールに出来る女性はいないと思ってました。

が、最近は決算で営業赤字を出すというぐらいですからかなり悲惨な状態になっているようです。

どうしてこうなったか?をお父さんと比較して考えてみました。

お父さんの方は、大塚家具は一流品を一流の相対接客で丁寧に販売する方法でここまで大塚家具を大きくしてきた。
だから、匠大塚を作るときには、その路線『一流品を一流の接客で』というスタンスを頑なに守っている

一方で、娘さんはお父さんのやり方は古く、時代に合わないから、接客を嫌う世代に自由に商品を選んでもらう方法を選んだ。
まぁ、いわば数は売れないけれど利益率が高い商売から、薄利多売方式(でもニトリまでは安売りしない)を選んだ訳です。

でもどうして上手く行かないのでしょうか?

私は「当たり前」だと思います。

それは、新生大塚家具の方針が不明確で消費者に大塚家具の中身(商品、価格、品質等)が分かりづらいからです。

つまり、↑薄利多売方式だったら(出来ないと思いますが)『ニトリより安く!』とか消費者に分かりやすくアピールする必要があります。
ですが、実際にはニトリのバイイングパワーには適いませんから、低価格の薄利多売は出来ません。

だからこそ『中価格で中高級品質』を主張することで新しい客層を得ようとしなければならないはずです。

でも、そのビジョンが具体的に消費者に伝わらない。
ここが失敗の分かれ道ではないでしょうか?

また、一方では従来の高品質な高級品を求める顧客に対してもそれを失ってしまった。
それはそうですよね。
ベンツが軽自動車を作りました!って発表したら、ベンツ所有者はブランドイメージが崩れるため怒ってしまうでしょう。
だから古いお客様にも愛想をつかれてしまいます。

それを過去1年は『お詫びセール、在庫一掃セール』という名の元に安売りをして一時的な売上を募った。

だから今は、古いお客様には愛想をつかれ、新しいお客様にはコンセプトが分からず定着しないのではないでしょうか?

消費者の方は、皆さん賢いと思います。

だから、その間で踊らされ、お客様に会社の本当の価値を伝えず、一方では一時のお詫びセールでの売上という麻薬で酔ってしまっていたのが今になって現実が表れたということでしょう。

経営者的に分析することは簡単なのですが、これが「明日は我が身」とならないようお客様との距離感、メリットをどう出すか、他社との差別化をどうするか?

偉そうに意見を書いておりますが、自分自身の問題として捉えたいと思います。

posted by オーダースーツのヨシムラ at 14:50| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする