退職する子は、5年半ほど当社に勤めたのですが、家庭の事情で実家のある北海道に帰らなければならなくなり、やむなく退職することになりました。
元々、北海道育ちだった彼は当社へは、当初は服飾系の専門学校を卒業した後、当社でははじめはアルバイトで勤め、真面目な働きっぷりから社員にならないかと勧めた結果、社員になった子でした。
彼の勤務したこの5年半という月日は、実は私がビッグヴィジョンの社長に就任した時期と見事に重なっていまして、
私が慣れない社長業で悪戦苦闘していた時、現場でビッグヴィジョンを支えてくれていたヨシムラ側のスタッフでした。
補足:ヨシムラはビッグヴィジョンの生地の商品手配などをしています。
また業務が慣れてくると、本来は服飾系専門学校卒だったため生地のバイヤーをやりたかったのですが、他のスタッフとの兼ね合いから、どうしても海外縫製分の再プレス工場へ勤務してもらったりと、会社に良いように使われていたのかも知れません。
それだけに私としても大変頼もしく、ありがたい存在でした。
その彼が退職です。
本音で言えば、残念ですし悲しく寂しい出来事です。
でも、それを言っては彼も新天地で前に進めません。
私が彼の後ろ髪を引いてしまうことになります。
頑張れよ!
この5年頑張ったんだから新天地でも大丈夫だよ!
送別会ではこういう言葉だけを掛けるようにしました。
K君、ありがとう!君なら出来るから頑張れよ!