2019年01月31日

ぼんち



読者の皆さんは山崎豊子の“ぼんちという小説をご存知でしょうか?

“白い巨塔”“沈まぬ太陽”なら知っている人も多いと思いますが、著者の比較的若い頃の小説で、大阪の船場商人の生き様?女関係?について書いた小説です。

私は実は山崎豊子には人並みならぬ親近感を持っています。
それは、作者の生まれ育った環境が私の亡父とほぼ同じなのです。
(多分ですが)亡父と同じ地域(大阪市中心部)に生まれ育ち、中学は北野中学で同じ。年齢も多分同い年か1学年違い。
山崎豊子の就職先(毎日新聞)は、社長が亡父の親友だった。などなど

どちらもお亡くなりになられていますから確認の手立てはないのですが、きっとどこかで面識はあったのではないかと思っています。

そんな中で、この“ぼんち”はどんな本かと言うと、一言で言えば大阪船場商人がいかに愛人を囲っていたか?という本です。(変な表現ですか?)

主人公は最大で4名の愛人を囲って、本家も贅沢三昧をさせ、かつ愛人達にも贅沢をさせるといった男としては凄く甲斐性?ある話なのですが、今の時代と比べるととんでもない世界です。

どこがとんでもないかといえば、昨今は芸能人や政治家・著名人は不倫だの愛人だのでメディアで嘲笑され、社会的な制裁を受けますが、当時は全く意に介さず。

というか、愛人を囲えるぐらいだから凄い人(仕事もお金も)なんだろうと考えられていたのが1つ。
もう1つは、これは私も目から鱗でしたが当の女性も妾の生き様というか妾のルールがあって、例えば、本家に認められた愛人は、年始に挨拶に行くとか、生死に関わること以外本宅に電話してはいけないとか。
厳しい話では子供が出来て生む場合は、生まれた後すぐに里子に出さなければならないとか。
またその際には男の子だったら家一軒ぐらいのお金を本家から頂けるとか。。。
(以上、当時の妾一般の話ではなく、大阪の豪商船場商人の話)

まぁ、桁外れです。

50年以上前の本を改めて読んでみると、人の価値観というのは時代時代で大きく変わるということが良く分かりました。

さて、皆さんはそんな時代に生まれてみたいですか?

私、、、さぁ。 笑

追伸:(本題と脱線したのでここで書きますが)
亡父と山崎豊子の関係?ですが、読者の皆さんは“白い巨塔”で医療ミスで亡くなった人が原作では生地屋の旦那だったことをご存知でしょうか?

何年か前に唐沢寿明が主役だった時には、お弁当屋さんのご主人がこの役でしたが、原作では生地屋の旦那です。

そう、吉村株式会社の生まれは大阪谷町の羅紗屋(生地屋)ですから、まさしく私の祖父が殺されてしまったようなものなのです。
(谷町は“ぼんち”で書かれていた船場の隣町です。)

何か山崎豊子の恨みを買っていたのではないか?とすら邪推してしまいます。

そんなこんなで山崎豊子の作品は何度も読んでおります。
posted by オーダースーツのヨシムラ at 07:50| Comment(0) | 趣味(読書) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月30日

ベスト対策



最近、人気アイテムとなっているものの1つにベストがありますが、読者の皆さんはオーダースーツをお求めになる際、特に秋冬物でベストをオーダーされましたか?

実はベストはここ3〜4年間、ファッションアイテムとしてずっと人気が続いています。
その一例が、普通のシングルのベストだけでなく打ち合いがダブルになったものが増えてきたことや春夏物でもジレといってベスト単品で着る機会が増えたことなどがあります。

こう聞くと、読者の皆さんも“そうだ!そうだ!!”って感じでしょうか?

そんなベストですが、このご注文を受ける販売店やこれを作る縫製工場では今1つ大きな問題を抱えています。

それは、、、というとベストの納期問題

皆さんもここ1〜2年ぐらいこんな経験はありませんか?

スーツの納期は3週間ですけど、ベストを追加されると5週間掛かります。

「えっ?」という声も聞こえてきそうですが、
実は、ベストは日本全国どこを見ても(世界で見ても多分そうですが)ベスト専門縫製工場というのは存在していないのです。

それは、ベストが年間アイテムでなく季節アイテムゆえに工場経営をする際、半年間仕事がなければ経営がなりたたず、どこもベスト専門にはやらないのです。

そこで、現状はスーツ(上着・パンツ)工場の一部ラインを使って縫製しているのですが、どこの工場もメインは上着ですから、ベストの生産能力アップが二の次になってしまうのです。

工場側も『どうせ流行り物だから、流行が去ったら注文が減るから流行のピークにあわせた生産(設備・人員)を用意するのは危険だ!』と考えるからなのです。

ですが、このベスト人気も4〜5年も続くと、これはトレンドではなく傾向に変わってきます。

そこで、青森工場では来期(2019年秋冬)に向け、次のことを決めました。

@ベストの納期を通常スーツと同じ納期にしよう!
Aそのために、ベスト縫製をする協力工場を作ろう!
 ⇒ 一応目処が立ちました!
Bそのために、新工場で生産性が高まった分をベスト生産に回そう!
 ⇒ 新工場(8月末完成!)が予定通りに行けば大丈夫だと思います!


そんなことで今年の秋冬からはベ三つ揃えだから納期が+2週間3週間という風にならないように努めたいと思います。

因みに、この話を同業縫製工場さんや販売店さんに話したところ、是非ウチの仕事も頼むよ!とお願いされてしまいました。

・・・ということは、どこもベスト縫製で苦しんでいる訳で、ある意味大きなビジネスチャンスでもあるんだと思います。

ビッグヴィジョン以外の販売店さん!同業縫製工場さん!余力が出来たらお受けできるようにしますね!


posted by オーダースーツのヨシムラ at 17:21| Comment(0) | 仕事(縫製工場) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月18日

引越し準備

普段は1泊2日か2泊3日での青森出張が多い私ですが、今週は3泊4日と長丁場での出張に行っておりました。

珍しいねぇ、、、と思われる方もいると思いますが、実は今回の出張は普段の出張とは少し違っておりまして、、、

今回の目的は、ずばり!倉庫での作業でした。

・・・というのも青森工場は今夏の工場移転に際して少しずつ準備が進んでおりまして、部分部分では3月頃から引越しが始まります。

その中で、私の担当は『倉庫』で、4月から自動倉庫が稼動するのですがそれに先立ち、2月下旬には順次、春夏商品を新工場へ移動しようと考えています。

商品を移動するということは、当然その前には整理整頓が必要ですから、まずはその整理のために出張してきました。

特に今の時期オーダースーツ工場は年間で最大の受注残を抱える時期で、ご注文を頂いても生地カットが間にあわない状態になっていて、このままで引越しをしては収集が付かなくなってしまうので、今回の出張ではとにかく受注を頂いていながら生地の準備が出来ていない商品をなくすため、生地カットの作業をしに行ってきたのです。

因みに倉庫はこんな感じのところ。
(地元自治体が昔、役所の分室として使っていたところを安くお借りしています。)

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こんなところに別部屋を含め、生地を1000反程保管しています。

それを画像のような横長な台に生地を広げてお客様のサイズに合わせてカットするのが今回の私の仕事です。

これを朝8:00から夜19:00まで、、、
なかなかの重労働です。

私は元々が生地屋ですから多分どの社員よりも早く正確に生地カットできるのですが、寒さも加わって本当にキツイ仕事でした。

これで仕事が進み2月からの引越しがスムーズに進めばありがたいんですが、、、


閑話休題
青森工場にはこの倉庫に私以外に3名のスタッフがおりますが、一緒に仕事をすることなど滅多にないため、日頃の苦労を労おうとお昼ご飯をご馳走することにしました。

で、行ったお店が近所(といっても車で10分)のラーメン屋さん

一番若手のS君オススメのお店だったのですが、そこで彼が頼んだのが『特盛ラーメン』
何と!この大きさです。(洗面器ぐらい)

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それをS君は食べる食べる、、、

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わずか15分ぐらいで見事完食です。

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これには店員さんもビックリ!
『記念に丼を持ち帰っても良いですよ!』なんて言ってくださったのですが、私が止めました。
「あんな簡単に食べるんだったら毎回丼を持ち帰りますから・・・」と。

店員さんは、それでも飽き足らず今度は厨房のおばあちゃんに密告
特盛食べきった人いるわよ!
そうすると、今度は厨房からおばあちゃんが登場
サインを求められそうな勢いでした。笑

しかし、身体を使う仕事はやっぱり腹が減りますよね。
S君、30過ぎたら節制すべきだけど今はどんどん食べてくれ!

特盛800円を奢って、良い物を見せてもらいました。

posted by オーダースーツのヨシムラ at 17:31| Comment(0) | 仕事(縫製工場) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする