2020年01月29日
新型コロナウイルスの影響
先週から中国武漢で新型コロナウイルスの蔓延によるNewsが続いていますね。
前回のSAASとか鳥インフルと違って今回は中国の旧正月“春節”中で、人がいつも以上に動く時期での蔓延ですから、中国当局も対応に追われ大変です。
この武漢ですが、実は私は少しだけご縁がありまして、、、
青森の新工場建築に当たって武漢の某縫製工場を参考にさせていただいていたため少しだけ親近感があるのです。
あの市場が今は閉鎖かぁ、連れて行ってもらったあの飲食店どうなってるのかな?
そんな思いをはせながらも、実はこのコロナウイルス問題当社を含めたオーダースーツ業界に大きな影響をもたらしそうなのです。
それは、、、中国の縫製工場が春節明けに動くかどうか?の問題
昨今、オーダースーツの業界は概ね4万円以下のスーツは大抵の会社が中国の縫製工場で縫製をしていると思います。
(既製品は7万円台ぐらいまでのスーツを中国で縫うことがありますが、既製服は作りおきが利くため、あまり影響は出ないと思います。)
で、どこに影響が出るかというと、ずばり納期です!
試しに読者の皆さんは、オーダースーツ各社のHPなどで確認いただきたいのですが、私の推測では納期が1〜2週間程度伸びる可能性もあるのでは?と考えています。
えっ?武漢にスーツの工場が集積しているの?というご質問もあるかと思います。
実際どうかというと、武漢にも縫製工場はありますが、広い中国ですから武漢だけに限らず、北京郊外や大連など各地にあります。
ですので新型コロナウイルスが中国全土に蔓延しなければそれほど問題は大きくならないのかも知れません。
が、報道や現地の縫製工場スタッフからの報告によれば、『春節休みをお国から2日延期しろ!』と既に命令が出ていたり、『生活必需品以外の物流に遅れが出ている』などの報告を聞く限り、仮に武漢だけに収まったとしても、物流の遅れは避けられないのではないかと思います。
加えて、春節で縫製工場の作業員が田舎に戻ったりした場合、工場に戻れない可能性もあり、人が集まらず縫製が進まないということも想定されます。
読者の皆さんの中でも勤め先が中国と取引があったりして影響が出ているかも知れませんが、縫製工場でもこの影響は春節が明ける2/3以降、如実に出てくるのではないでしょうか?
青森工場はそうなると中国縫製から国内縫製への切り替えなどが行われる可能性もあり、情報が少ない中、色々と対策を協議しています。
一方で、取引のある大連、北京の工場へは『加油北京・加油大連』とコメントしてマスクを各1000枚ほど送りました。
ビッグヴィジョンでは、低価格帯の一部商品を中国縫製しておりますが、お正月の初売り前半(1/1〜3・4日位迄)のご注文分に納期が遅れる可能性がある、と考えていますが何分にも現地が春節中で情報が不十分のため現段階では正式なご案内が出来ません。
分かり次第、店舗やHPに掲載いたします。
2020年01月17日
RPA元年?
年始も一段落してきた今の時期、少し時間が出来たので業界新聞である繊研新聞をまとめて読み直してみました。
年始というとどの新聞でも多いのが業界や企業TOPの年頭挨拶・抱負についてなどですが、今年の業界新聞を読んで思ったことは、
【ロボティクスやRPAについてのコメントが非常に多かったこと】
正直驚きました。
本ブログを読まれている方は一般の方(つまり繊維・縫製・洋服業界でない方)が圧倒的ですので、違和感を感じるかも知れませんが、
これからの世の中は“AI(人工知能)だ!”と言われたのが昨年だったとしても、実はこの業界(繊維・縫製・洋服業界)は全くと言ってよいほど反応薄でした。
それは業界人的に考察すると、縫製業や洋服業界(小売業)は小規模で、設備投資も限定されて、かつ労働集約的だから、AI(人工知能)など夢物語としか感じられなかったからだと思っています。
(つまり、人工知能でスーツを売る、人工知能で縫製の効率を高めるなんて話が現実の物と思えないという意)
実際、AIの問題はこの業界では一部大手の小売やメーカーを除けば、具体的な話など全く出ていません。
私自身も縫製工場やオーダースーツ販売店を経営していてもコストとのバランスを勘案すればAIを活用することなど現実的には想定できていません。
ですが、AIは無理でも、昨年から密かに考え社内で研究・開発していたのがRPA(ロボティック プロセス オートメーション)でした。
これは人が行う単純作業を機械が自動的に行うという内容ですが、これなら発想次第では業務の改善・省力化に繋がる!と思い、昨秋から少しずつ実行に移していたのです。
※:RPAについてあまりご存知でない方はこんなイメージでお考え下さい。
皆さんが毎朝、出社すると、PCの電源を入れる、ブラウザーを立ち上げる→Newsサイトに行く、とか、メールソフトを立ち上げる、受送信する、とか、会社のサーバーに入り、定期的な行動をするとか、皆さんされますが、これを全て自動でやってしまうということです。
この例で言えば、朝8:00時に今の処理を全てやってくれれば、PCの立ち上げを待つ時間も必要なくなりますし、Windows上のソフトをクリックする必要もなくなりますから省力化につながります。
これをもっと複雑にするのがRPAです。
で、実のところ当社でのRPAは(多分縫製工場では)かなり進んでおりまして、近いうちに取材を受けることになっているのですが、
私としては他の人が気付かない内に先行したいと思っていたのですが、どうやら企業のTOPにいる方は皆気付いているようで、だからこそ業界新聞の年頭挨拶・抱負などにこのことが掲載されているようなのです。
『う〜ん、皆さん考えることは同じなんだな・・・』と思いつつ、当社での今後の更なる活用を考えていた私でした。
年始というとどの新聞でも多いのが業界や企業TOPの年頭挨拶・抱負についてなどですが、今年の業界新聞を読んで思ったことは、
【ロボティクスやRPAについてのコメントが非常に多かったこと】
正直驚きました。
本ブログを読まれている方は一般の方(つまり繊維・縫製・洋服業界でない方)が圧倒的ですので、違和感を感じるかも知れませんが、
これからの世の中は“AI(人工知能)だ!”と言われたのが昨年だったとしても、実はこの業界(繊維・縫製・洋服業界)は全くと言ってよいほど反応薄でした。
それは業界人的に考察すると、縫製業や洋服業界(小売業)は小規模で、設備投資も限定されて、かつ労働集約的だから、AI(人工知能)など夢物語としか感じられなかったからだと思っています。
(つまり、人工知能でスーツを売る、人工知能で縫製の効率を高めるなんて話が現実の物と思えないという意)
実際、AIの問題はこの業界では一部大手の小売やメーカーを除けば、具体的な話など全く出ていません。
私自身も縫製工場やオーダースーツ販売店を経営していてもコストとのバランスを勘案すればAIを活用することなど現実的には想定できていません。
ですが、AIは無理でも、昨年から密かに考え社内で研究・開発していたのがRPA(ロボティック プロセス オートメーション)でした。
これは人が行う単純作業を機械が自動的に行うという内容ですが、これなら発想次第では業務の改善・省力化に繋がる!と思い、昨秋から少しずつ実行に移していたのです。
※:RPAについてあまりご存知でない方はこんなイメージでお考え下さい。
皆さんが毎朝、出社すると、PCの電源を入れる、ブラウザーを立ち上げる→Newsサイトに行く、とか、メールソフトを立ち上げる、受送信する、とか、会社のサーバーに入り、定期的な行動をするとか、皆さんされますが、これを全て自動でやってしまうということです。
この例で言えば、朝8:00時に今の処理を全てやってくれれば、PCの立ち上げを待つ時間も必要なくなりますし、Windows上のソフトをクリックする必要もなくなりますから省力化につながります。
これをもっと複雑にするのがRPAです。
で、実のところ当社でのRPAは(多分縫製工場では)かなり進んでおりまして、近いうちに取材を受けることになっているのですが、
私としては他の人が気付かない内に先行したいと思っていたのですが、どうやら企業のTOPにいる方は皆気付いているようで、だからこそ業界新聞の年頭挨拶・抱負などにこのことが掲載されているようなのです。
『う〜ん、皆さん考えることは同じなんだな・・・』と思いつつ、当社での今後の更なる活用を考えていた私でした。
2020年01月10日
できた!できた!!
青森新工場が昨年夏に出来上がったことはこの場で何度も皆さんにご案内いたしました。(耳に蛸が出来ているかも知れませんね。)
新工場完成!なんてお祝い事の時は、親しいお取引先さんや銀行さん、業者さんからよくお花やお祝いなどを頂戴します。
青森の新工場でももちろん沢山のお取引先様からお花やお祝いを頂戴したのですが、こういったものはお取引先さんだけが送るものなのでしょうか?
例えば、資本関係のある吉村株式会社やビッグヴィジョンからお祝いという物はないのでしょうか?
(実は、特別なお祝いはいたしませんでした。)
でも、実は私個人としては、何か青森工場にお祝いをしてあげたくて仕方ありませんでした。
だって何10年に一度の工場新設ですよ?
あれだけの工場ですから50年に一度と言っても過言ではないでしょう。
ということで、実は私個人から青森工場へプレゼントを計画していました。
何か、青森の縫製工場らしいもので、後々まで語れる物を、、、と考えた結果、こんなものを考え手配したのです。
青森らしいもの ⇒ 津軽地方の名産『津軽塗り』
縫製工場らしいもの ⇒ 『スーツの型紙を模した』津軽塗
これを青森で懇意にしている津軽塗りのお店の社長さんにお願いして、制作してもらったのです。
もちろん、世界で唯一のオーダー品
6月に注文して、、、待つこと2ヶ月、3ヶ月、、、何と!7ヶ月
ようやく完成し、納品になりました。
それがコレ!

分かるかな?
黒の下地の上に、津軽塗りの柄が表しているスーツ(上衣)のパーツ
どうですか?なかなか渋いでしょ?
これは工場の入り口にでも飾りたいと思います。
私は今現在、青森工場の社長です。
でも、社長をあと10年ぐらいできるかも知れませんが、
私という人間の寿命は尽きても会社の寿命はずっと続きます。
私が死んだ(引退した)後、“昔いた社長さん”の想いが少しでも残ればありがたいことです。
(でも、私は銅像などは作りませんからね!笑)
2020年01月03日
新年おめでとうございます。
今年は2020年、待ちに待ったオリンピックイヤーですが皆さんお正月をどう過ごされていますか?
きっとご家族や恋人、親しい人と一緒にゆっくり寛がれていることと思います。
私はというと、、、
今年は過去になく最悪?なお正月で、なんと大晦日〜1/2までずっと会社で仕事をしておりました。(もちろん夜は帰宅していますが)
何をしていたかというと、ビッグヴィジョンの初売りで行っている“楽ちんオーダー”のメール対応
楽ちんオーダーというのは、リピーターのお客様であまり複雑なご注文でない場合、お受けしているWebからのオーダーを言いますが、このメール返信でお正月をつぶしてしまいました。
というのも、ビッグヴィジョンでは12/29〜1/2までお休みなのですが、その間に頂いたWeb注文が1/3の御用始めでは対処しきれないため、やらざるを得ないのです。
件数で言えば概ね200着程度ですからビッグヴィジョンの初売りとしては大したことはないのかも知れませんが、これを1/3一日で処理するには無理があるからなんです。
この仕事、例年は1/3に5名体制ぐらいでメール返信していました。
が、今年は私の都合でどうしても1/3にお休みを頂かなければならなくなり、結果自分が1/3に行う仕事を全て前倒しで行ったのです。
この不遇?を知り合いの社長さんに愚痴ったところ、
『社長業が担当者の仕事をしては部下が伸びないよ』と言われました。
「はい。その通りです。。。」
ですが、昔の私(ヨシムラでSHOPMASTERをしていた頃)をご存知の方ならお分かりでしょうけれども、どうしてもキチンとしたサービスをしないと気がすまないのです。
ということで、お正月は全て潰して仕事をしておりました。
仕事の方では、今年は色んなことにチャンレンジします。
まずは、青森工場とビッグヴィジョンでは昨年10月から始めた7Daysオーダーを定着させるのが一番の仕事。
こちらは、オーダースーツのジャンルを超えて、既製服を含めたスーツマーケットにチャレンジする側面がありますから、広告方法も色々変えていきます。
次は、4月に竣工する新本社ビルの立ち上げ。
後は、何でしょうか?後継者育成でしょうか?
とにかく今年も大変な一年になりそうですが、大胆に、そして慎重に事を運んでいきたいと思います。
今年も体力ある限り色んなことにチャレンジしていきます!