2021年02月24日

営業研修



週末の土曜日、青森出張でした。
でも、この日は工場がお休みの土曜日・・・
何故、私が、稼働しない土曜日の工場に居るのかというと、、、それは何と社内研修のため。

そう、私自身が講師となって営業スタッフを集めて社内研修を行ったのです。

『会社定休の土曜日に研修とは大変だな?』と思われるかもしれませんが、これには訳があって、今回は営業に携わる全員を前に『営業とはなんたるか?』を伝えたかったのです。
(つまり、営業日だと誰かしら留守番がいたり、途中で中断したりするため敢えて営業がない日に集中して行いたかったのです。)

行った内容を説明する前に、何故、営業会議にこんな力を入れるのかということから説明すると・・・

大企業に勤める方にとっては当たり前の従業員研修は【貧しい地方】や【儲からない業種業態】においては、何年も何10年も放置され、研修のケの字も行わない会社が世の中には多々あるのです。

残念ながら当社の縫製工場も同じで、経営的に厳しい業種業態である縫製工場では、バブル崩壊以降、最新設備等の設備投資はおろか、研修などの人材投資さえも出来ず、30年間そのままの状態になっています。

その間、時代は昭和・平成・令和と移り変わっているのにも関わらずです。

結果、当社工場も何10年も研修なんてやったことがありません。

ですが、今年のような苦難な時こそ研修を行い、個々人のスキルアップやチームとしての総合力を高めるべきと思い、10人ほど集め研修を行ったのです。

内容は、『営業とはなんぞや?というところから始まり、今年2021年春夏シーズンの戦略目標とその戦術まで。

小学生から大学生位までのことを一気にやりますから、大変でした。

特に、驚いたのは、『会社とはなんぞや?(会社の目的)』という問いに対して「自身の生活のため」「地域への貢献」「社会貢献」という言葉が出るのに、<「会社が利益を上げること」というのが出なかったこと。

これじゃぁ、利益は上がらないわな。と思わず納得してしまいました×××

朝8:00〜夕方16:00ぐらいまでたっぷり研修を行いましたが、さて皆さんどう変わるのでしょうか?
楽しみです。

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posted by オーダースーツのヨシムラ at 12:15| Comment(0) | 仕事(縫製工場) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月19日

あぁ、またガウン・・・


緊急事態宣言の解除が今か今かと待ち焦がれるこの頃ですが、読者のみなさんの周りはどうでしょうか?

私の普段勤務する神田界隈は、どこも20時閉店(19時ラストオーダー)のためちょっと遅くまで仕事をしていると、晩御飯がカップラーメンになってしまうため大変です×××

食事のことはさておき、仕事の方も引き続き大変で、物販全体殆どのところがそうかと思いますが、厳しい状況が続きます。

そしてこれは販売をしているヨシムラやビッグヴィジョンだけでなく、それらの生産を行っている青森工場や秋田・山形・新潟の全工場がマイナスの影響を受けており、製造・販売どちらも大打撃です。

そんな厳しい中ですが、製造の方はアイソレーションガウンの特需があり、これのおかげで何とか従業員を帰休させずに頑張っています。

このガウンは昨年夏〜秋にかけても政府の備蓄用資材として生産をいたしましたが、ここにきて医療現場からの要請もあって、追加生産が決まったものです。

今回は国の予算の関係から3月中旬までに納品しなければならないため数量的には前回より少ないですが、それでも閑散期にこのオーダーはありがたい限り!です。

そこで、今日はガウンの生産が始まった新潟のシャツ工場へ確認のため行ってきました!

今回のガウン生産は秋田・山形工場に加え、新潟シャツ工場の3工場で生産体制を作りましたが、秋田・山形は一旦すべての他のオーダーを中断して、生産能力の全てをガウンに集中させましたが、新潟は通常のシャツの生産規模を半分にさせ、半数をガウンに充てています。

そのため、通常業務も行いながらのガウン生産ですので、管理が大変なのです。

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新潟工場で撮った写真を見ても、通常のシャツに加えて、青いガウンが同時に流れているのが分かると思います。(厳密には違うラインで流していますが)

社員も新しいことに悪戦苦闘しているようですが、仕事がなく暇で一時帰休するよりはよっぽど健全ですので、皆さん不満を言わず頑張ってもらってます。

仕事があるというのは、ありがたいことです!

posted by オーダースーツのヨシムラ at 12:00| Comment(0) | 仕事(縫製工場) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月08日

クレメンティア



最近、色んな事がギスギスしていませんか?
家庭でも職場でも、友人関係でも、、、

クレメンティアという言葉があります。
それはラテン語で【寛容さ】を意味するのですが、これはジュリアスシーザーがローマ帝国を広げる際に、今のヨーロッパ(フランス・ドイツ・イギリス)と戦争し勝って、領土を広げる際、簡単にいえば他民族を征服するのですが、その時に、奴隷化して搾取するのではなく、ローマ人として迎え入れ、当時未開の地だったヨーロッパに道路や水道などのインフラを整えて近代化して上げて、結果、征服されたヨーロッパも心服し、ローマ化していったという、ローマ史の中で大切にされた観念の1つがこの【クレメンティア(寛容さ)】なんです。

…という点ではジュリアスシーザーだけではなく、ローマ人のいわば『ノブリスオブリージュ(高貴なる者の務め』なのかもしれません。

因みに、クレメンティアが言われるときにどうしてジュリアスシーザーが例出されるかというと、ジュリアスシーザーは特に寛容で、なんと!自分のシーザー(カエサル)という名前を征服した部族の部族長さん達に沢山あげたりして、特に寛容だったからなんだそうですが、その影響で現代でもイタリア人でないシーザー(カエサル)姓のヨーロッパ人がたくさんいるのはその末裔だそうです。

前置きが長くなりました。

私が今日思ったことは、今、コロナでこの『クレメンティア(寛容さ)』がなくなっているんじゃないかと。

先日書いた、森会長の話もそうですが、こんな話題がずー〜っとニュースで流れていること自体、この国はおかしくなってしまったんじゃないかと思います。

不快に思う人もいるでしょう。
だったら黙って、無視していれば良いのでは?

クレメンティアがない社会は、やはりどこか文明度が低いのでは?と思ってしまいます。

私は昨年から塩野七海の『ローマ人の物語』を読んでいますが、紀元前数世紀〜紀元後2〜3世紀のローマ帝国は、少なくとも今の日本より文明的です。

色々意見はあるでしょうが、元老院は今で言えば参議院ですし、
世界で一番古くて大きい建築物は、万里の長城と思われるかもしれませんが、実はローマ帝国時代に敷設した道路はその10倍の長さ以上ですし、有名なローマの水道橋も紀元前後に作られたもので、これはローマだけでなく、ヨーロッパのあちこち、アフリカ、中東イスラエルにもあります。

寛容さを持ち合わせたからこそ、敵国のインフラまで整備したためローマ帝国は長く反映したのではないかと思います。

私も、社長として、人として寛容さを持ちたいと思います。
posted by オーダースーツのヨシムラ at 17:16| Comment(0) | ビッグビジョンのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月04日

五輪(五里)霧中



緊急事態宣言が延長されました。
物販を行っているビッグヴィジョン、その縫製を担っているオリテックは大変な危機的状況です。

連日、大手アパレルをはじめ物販業界・飲食業界が○○○店閉鎖とか○○○名希望退職募集とかの記事が新聞紙上に載ると自分達だけでないと思いつつも、正直、かなり厳しく辛い日々が続いています。

そんな中、一筋の光明だったオリンピックすら開催が危ぶまれるようになりました。

今のメディアの方向では「開催なんてとんでもない!せいぜい無観客開催で!」となっている中、JOCの森会長が開催を主張すると、ここぞとばかりにマスコミは叩いていますが、本当に可哀そうな限りに思います。

実のところ、森会長とは以前ある方の結婚式でお話したことがあるのですが、今から7-8年ぐらい前の時点で既に後期高齢者で「自分は後期高齢者なのに、元首相ということで、総理にこき使われている」とこぼしていたのが印象的でした。

で、どれだけ“こき使われている”か伺ってみると、元首相等の方は現職総理が外遊する時に、その前の地ならしとして先行して何度か現地に出張するそうなんですが、
当時の安倍総理にはゼロ泊3日でどこどこ国まで行ってきてくれ!という感じで、頼まれ大変なんだそうです。

世の中では後期高齢者で楽しく余生を暮らしている人が多い中、残り僅かの(←失礼!)寿命をすり減らしてまで、すごいなぁ、立派だなぁ、というのが私の印象だったのですが、あれから7-8年経った今の今まで気力を持たせて頑張っている姿には頭が下がります。

にもかかわらず、森会長が“かならず五輪を開催する”とあたかも1人で我を張っているかのような報道は、見るに堪えません。

人というのはなんて無慈悲なんでしょうか。

リーダーなんだから批判を受けて当然だろう!ということは私も小さいながら社長ですからこれは分かります。

でも、天変地異とかコロナのような初めての事象では神様でもない限り、先のことは分からないでしょう。
その責任をリーダーだけに求めるのは、なんかスケープゴートを作っているだけに思います。

スケープゴートをいけにえに捧げてもどうなる訳でもないでしょう。
ここ1年、人が、社会が、巨大なストレスを抱えて、そのはけ口を絶えず探しているようで恐ろしくて仕方ありません。

あぁ、日本人は親切で、良識的で、絆を大切にすると言っていた時代を懐かしく思います。
本当の優しさ、思いやりが今試されているのではないでしょうか?
posted by オーダースーツのヨシムラ at 08:19| Comment(0) | ビッグビジョンのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする