2021年05月27日
医療用ガウンの不正事件
ホットなニュースですが近い内に週刊文春に医療用ガウンの不正事件について記事が出るそうです。
この医療用ガウン、実は全国の縫製工場で携わっている工場が多く当社グループの縫製工場も受注が減る中の駆け込み寺的な注文として
昨年来、何万枚も縫製しておりました。
因みに、YahooでのNewsはこちら
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6394367
発注は国(厚労省・経産省)からなのですが、受注のためにはいくつか条件があり、その内の1つに国内で製造された物というのがあるのですが、今回事件を起こした企業は、国内で縫製せず中国縫製の物を国内縫製分に混入して納品したそうです。(間に丸投げ企業を入れたりと、確信的で相当悪質に思います。)
私は同じ仕事を携わった者として苛立ちを隠せません。
何故なら、この国内生産が発注の条件になっているのは国がコロナで疲弊する国内企業を守らなければならないという意図があるからこその条件なのです。
きっと海外生産の方が安いでしょう。ひょっとすると大量生産なら海外の方が早く仕上がるかもしれません。
にもかかわらず国内生産に限定しているのは、百貨店をはじめ一大消費地の首都圏でモノが売れなくなれば、その生産地である地方は、東京が風邪を引けば、地方は肺炎になってしまう訳で地方を疲弊させないための政策でもあるんです。
それを目先の自己の利益に囚われて、大義を忘れ私利私欲に走るなど言語道断です。
当社は新型コロナでは医療業界とは違い業種的に何もお役に立てない業界です。
だからこそ、グループ会社を通じ医療用ガウン縫製をしたことは数少ない社会貢献だと思い、誇らしく思っていました。
同じ仕事に携わった者がこのような不正に手を染めたこと本当に悲しく、残念に思います。
中国で生産した分を、地方の疲弊した縫製工場に回せば、従業員を帰休させず、仕事を与えられただけに残念です。
※:「残念」ではなく「怒りを覚えます」の間違いでした。
2021年05月25日
高橋洋一内閣参与の辞任
比較的地味なニュースかもしれませんが、先日、日本の緊急事態宣言下コロナのの推移に対して、欧米から見えれば戒厳令でもなく『屁みたいなもの』とツイッターで発言した高橋内閣参与が辞任されました。
皆さんはどう思われたでしょうか?
「屁みたいな」とは休業を余儀なくされている飲食店等に対して何と失礼な発言か!と思われる方も多いと思いますが、私は色んな意味合いを含んでいると思います。
特に、休業や経済的な負担を強いられている皆さんによく読んでもらいたいのですが、高橋内閣参与は実はこういった人達のために発言されたんだと思いますよ。
というのは、高橋内閣参与は元々は財務省出身。医療関係者ではなく、経済人なのです。
その方が内閣参与ということは、コロナ禍で経済が疲弊している中、何としてでも経済を立て直したい!という立場で内閣にアドバイスをしている人だったんです。
その方が、コロナの状況は諸外国と比べ、日本は良い方でだから医療危機にナーバスになりすぎず経済の立て直しも考えましょう!という趣旨で発言されたのです。
にもかかわらず、メディアや一般の人がコロナでみんなが苦しんでいる中、屁みたいなものとはけしからん、と言っているのはとても違和感を感じます。
話は少しずれますが、私の会社では社是という程ではありませんが、「是々非々」という言葉と「議論は対等に、結論は立場が決める」というルール?があります。
是々非々というのは良い物は良い悪い物は悪い。社長でも非は是にならない。という意味合いで使っています。
また、「議論は対等に、結論は立場が決める」というのも議論の段階で立場が決めるなら議論する意味はなく、社長が全部決めてしまえば良くなってしまうので、議論は立場を超えてやりましょう。ただ、議論を尽くした上の結論は、立場が上の人が決めます。という意味です。
さて、この言葉ですが、高橋参与の発言やこれに対する内閣の反応、メディアの反応はどうでしょうか?
一連のコロナの報道では、コロナ対策の政府分科会の尾身会長が出てきて発言されることが多いですが、彼は医療の立場で全てを語っています。
ですから、医療の中では人の命は何よりも大切ですから、患者や死者が増えないことを全力でなそうとしています。
確かに人の命は何にも代えがたいもの。
ですが、立場というのは色々な立場があります。
経済という立場もあります。
その立場に立脚すれば、(極論ですが)人が死んでも経済が立ち直る方が良いという意見もあるのです。
私はこれは間違っていないと思います。
それは守らなければならない法律であっても、時代や為政者によってコロコロ変わります。
覚せい剤だって、戦時中は強壮剤です。(←昔父が使ったと言っていてびっくりしたことがあります)
それと同じように、価値観というのは人それぞれ、立場や考えによって変わるのです。
ですから大多数の意見と違っているからと言って、その人そのものを否定する必要ないのです。
このことを高橋参与の発言・辞職に当てはめてみるとどうでしょうか?
誰も彼の立場については言及していません。
ただ、「屁みたいなもの」とは無礼千万だ、ただそれだけです。
せめて、一部のメディアだけでも、願わくば、任命者の総理も「彼は経済界の立場でモノ申しているので間違っていない」と行って欲しかった。
一連のことは、第二次大戦中の日本で「負けることを考えることが悪」ということで一般市民が特高につかまり、軍人も撤退線について考えることがタブーということで何も考えず、焼け野原になってしまいました。
戦争をするなら勝つことを目標にするのは当然ですが、負けた時に被害を最小限にするにはどうすれば良いか?を考えることも必要ですし、このことは歴史が証明しています。
ですが、日本人はそれを考えることはタブーとなり、口にした人は村八分にされてしまいます。
こうやって被害を拡大しているのではないかと思います。
経済界の人達よ、今やコロナで日本経済は瀕死の状態です。
今年後半から徐々に倒産が増え、自殺者が増えることになるでしょう。
医療は大切だとは思いますが、どうか医療の人達と同等の立場で経済立て直しを主張できるような環境を作って欲しいものだと切に求めます。
2021年05月20日
企業の責任
会社を経営していると、企業の社会的責任とか経営者としての社会的責任を考えさせられることが多々あります。
そのことは多岐にわたっていて、
製造物の責任(当社にはやや遠いことですが昔で言えばチッソとか石綿とか)もあれば、経営者としての資質の問題(最近の例でいえば、パワハラとかどこかの大企業の社長がコロナワクチン接種を裏から手を回したとか)とか多岐に渡ります。
そんな中、最近ちょっと気になっているのがユ●クロの新疆ウイグル自治区産の綿の購入。
ご存じのようにユ●クロはあの価格で販売していますから、海外の安い原材料を安い人件費で生産していますが、それが人権問題で問題視されている新疆ウイグル産の物が多いようです。
これに対し、日本ではあまりに報道されていません。
先日のIR(上場企業の決算報告)の会見ではマスコミから指摘されましたがそれもやんわりかわし、(またメディアも深く追求しなかった)なんかそれで終了っていう感じでした。
まぁ、確かにユ●クロは不景気な日本にあって数少ないメディアにとっての大口顧客ですから言い辛いのかもしれませんが。。。
ただ、今日のNewsで米国がユニクロのシャツを人権侵害の問題から輸入差し止めをしていたという報道がなされました。
米国にはこれとは別に対中政策(制裁)的な目的があるのだとは思いますが、やはり米国は行動が早いな・・・とつくづく考えさせられます。
さて
企業の責任の話に戻りますが、読者の皆さんはユ●クロのような海外で安く生産した物を安く国内で販売する企業の正義をどのように思いますか?
【価格は正義】安くて品質が良ければそれが正義だ!というのは確かに正しいことだと思います。
ですから安い海外生産の物が多く流通するのは資本主義の観点からも間違っていませんし、△△国の商品は嫌だ!純日本製が全てだ!という指摘も間違っていると思います。
ですが、昨今のコロナ禍では、日本の産地・工場は疲弊しきってしまっています。
分かり易いのは観光業ですが、もうボロボロです。
当社の関係する縫製工場で言えば、既製服業界は緊急事態で百貨店の売り場が休めば、売上がなくなります。
聞くところによると、既製服の工場の稼働率は例年の1割程度のところもあるとか。
そんな中、オーダースーツ業界を見てみますと、コロナ禍で不景気になると販売店は割引率を高め、何とか売上を得ようとする。そうするとコストを下げる必要が生まれ、海外縫製へシフトする。
そんな会社が随分と増えてきました。
人気のあるところほどこういう傾向が強いです。
疑問に思われる方は、「このスーツどこで縫製するんですか?」と聞いてみると良いと思います。
資本主義には競争原理が働きますが、だからといって同朋を見限ってまで自分が利益を出す必要があるのでしょうか?
ということで、
ビッグヴィジョンではこれまで廉価な商品(定価ベースで概ね3万円台までの商品)はコストの問題から海外縫製で縫製しておりましたが、コロナ禍になってから(昨年夏頃から)は国内工場保護のため、海外縫製を減らし、国内縫製にシフトしております。
(※:在庫の保管場所の問題があり全量は出来ておりません。)
とても難しい問題だと思います。
人間生きるか死ぬかの問題になれば、自分が生き残るため他者を殺すこともあると思いますが、そこに至るまでは皆で力を合わせて耐え忍ぶ必要があるのではないでしょうか。人間は社会性を持った生き物なのですから。
少なくとも私はそういった考えです。
2021年05月19日
休業命令
今日のNewsで、アルコールを提供して営業している店に対して東京都が33店舗に対して休業命令を出し、その33店舗の内グローバルダイニング社が23店舗あったという報道がありました。
グローバルダイニング社の是非は私にはよくわかりませんが、1つだけ言えることがあります。
それは・・・
東京都の休業要請33店舗−グローバルダイニング社23店舗
ということは、グ社以外は10店舗ですよね。
広い東京の中で・・・
なんだかな・・・
当社の本社のある神田に、残りの10店舗のうちのほとんどがあるかもしれません。
皆さんご存じのように神田は新橋と並びサラリーマンの聖地(=居酒屋街)です。
そんな神田も殆どの店舗は休業中です。
が・・・数店舗は営業してますヨ!
しかもそういう店舗に限って、連日満席です。
良いか、悪いかは別として、グ社を除いた休業命令の店舗が広い東京都内でたった10社というのは神田で仕事をしている私にとっては、ピンとこない数字です。
新橋で働いている皆さん、新宿の歌舞伎町や渋谷センター街を通られる皆さん、
六本木・赤坂・上野・池袋・錦糸町etcそっちは全滅ですか?
う〜ん、報道というのはいつもながら分からない・・・
結婚式予備軍
相変わらずの緊急事態宣言下の首都圏ですが、コロナ禍で出来なくなっていることってどんなことがあるでしょうか?
飲み会?旅行?出勤???
あるいは子作り ←冗談ではなく本当らしく出生率が凄く下がるようです。
色々あると思いますが、当事者でないとあまり意識しないのが【結婚式】ではないでしょうか?
かくいう私の身の回りにも、昨年から結婚はしたけれど写真館で写真だけ、、、という人が結構おります。
ヨシムラ東京店の某S君もその一人ですが、他にも何人かいたところ、(私事ですが)いよいよ私の愚息もこの度結婚することになり、披露宴はおろか、結婚式すらまだ挙げていないという有様。
該当される方には本当に可哀そうに思います。
・・・と少々ネガティブな話題を書いておりますが、ここは、私は商売人。
商売人として思ったことは、
『これはコロナが落ち着いたら結婚式ブームが来るな!』
そう、私の商売で言えば『礼服が売れるな!』ということ。
転んでもただでは起き上がりません。何か捕まえないと・・・
ということで、ただ今アフターコロナを睨んで、礼服フェアーなどが出来ないか画策中です。
・・・でも最近は礼服って言っても、滅多に着ない礼服のためにお金を払う人は少なくなったし、サブスクの時代ですから、意外とレンタルタキシードにでもした方が良いのかな?
工場の稼働率が低いから、少しでも縫製の仕事を出せるようレンタル用の礼服でも何10着か縫ってもらった方が良いかな?
などとも考えています。
緊急事態で、仕事が減って自宅待機や帰休をされている皆さん!
今こそ、次の一手を考える時ですよ!!
2021年05月08日
座して死を待つか・・・
相変わらずのコロナ緊急事態宣言下の首都圏ですが、皆さんお変わりないでしょうか?
私は郊外から都心部(神田)まで電車通勤(時々車通勤)で通っていますが、正直なところ、今回の緊急事態宣言では電車も車もほとんど変わっていないように感じています。
GW期間中は、車で通勤していましたが、渋谷・新宿など山手線の内側に入ると急に車の数が減りますが、逆に下北沢・自由が丘・二子玉川・吉祥寺など住宅地に近い繁華街は緊急事態宣言前より混んでいるのでは?といった印象を受けました。
緊急事態宣言で都心に行くと批判されそうだから、地元の街に出よう!と言った感じでしょうか?
また、神田の飲み屋街(本社が神田なので、、、)を見てみると、中小を含めて居酒屋はほぼ全滅(休業)。数少ない営業店舗は、ランチ需要が取り込める業態のみ。
そんな中、中小の小さな居酒屋の中で数件だけが休業要請に反して営業しているといった状況でした。
でも、その反骨芯ある居酒屋が繁盛しているんです・・・
なんか世の中が歪(いびつ)になっている気がします。
こういった何か世の中が大きく変わった時、世の常として体制派(金持ち・大企業)は体制維持のために従順に行動します。
一方、体制に批判的な人たち(普通の人〜低所得者、中小零細企業)は変化に対して反対をします。
つまり、コロナの中で言えば、休業要請等に大企業は従うが、中小企業は従わないというのは良くあることですが、それは、大企業・お金持ちの方が経済力という体力があるからに他なりません。
でも、大企業とはいえコロナが1年以上も続くとその体力は失せ、危機的状況になります。
都内では当初の緊急事態宣言が延長された際に、高島屋がそれまで食品・一部生活用品以外は全て休業としていましたが、対象除外範囲を婦人服専門店やレストランといったところまで広げ、部分部分で営業を開始しました。
多分これは、もうこのままだと自身の身が持たないといった判断なのだと思います。
人の命は大切です。
ですが、コロナで死ぬのも命、経済が疲弊して倒産・リストラで路頭に迷い死ぬのも命です。
座して死を待つのを潔いと考えるのか、それともあがいて、もがいても生に執着するのか?
これは究極の選択でも何でもなく、当たり前の選択として後者を選ぶような気がします。
まずはとにかくワクチンですね。
2021年05月01日
GWはストレスフリー
今週はゴールデンウィークですが、読者の皆さんはゆっくりなさっていますか?
首都圏は緊急事態宣言中なので外出を控えている方も多いと思いますが、GW中私は少しだけ足を延ばして、渓流釣りに行ってきました!
(どこ、と書くと叩かれるので割愛しますが、途中出会った生き物は、魚とミミズだけで人間様には会っておりませんのでご容赦を)
それでもって少しストレスフリーに、リフレッシュしてきたのですが、釣り以外でGWの私のリフレッシュに役立ったものがもう1つありました。
それは新商品のストレスフリーパンツ&シャツ
下記でヨシムラでもビッグヴィジョンでも紹介しておりますが、このストレスフリーシリーズ、本当に良いです。
ヨシムラ https://www.vightex.com/news/2021/04_stress-free-special/index.php
ビッグヴィジョン https://www.big-vision.co.jp/news/detail.php?id=80471
GW中はジャケットは着ずに、パンツとシャツでしたがシャツはポロシャツライクでちょっとした外出には便利でしたが、何より便利だったのがパンツ。
休み中ということもあり、主としてストレスフリーパンツのカジュアルタイプを履いていましたが、家ではスウェット代わりに、駅や近所のコンビニに行くときは外出着としてそのまま着れたので、本当に便利でした。
気づけば、夜そのまま布団に入ってしまいそうな勢いで、、、
(それは流石に布団が汚れるので止めましたが、、、)
仕事柄、普段はタイドアップしてビシッとスーツを着るのが多い私ですが、休みの日はこんなもんです。(笑
一度皆さんもお試しあれ。