新型コロナがはやり始めた頃から、サプライチェーンの崩壊という言葉をよく聞きます。
サプライチェーン崩壊。
つまりは、物流網が崩壊してしまうこと、と同義かと思いますが、新型コロナでは最初に中国武漢で発生し、それが中国全土に広がり、世界の工場である中国の生産にストップがかかったため、モノが入らなくなりました。
当社も丁度、一昨年の3月(コロナの初期頃)に本社ビルが竣工しましたが、引き渡しの直前に、なんと!!!、便器が手に入らず、建築確認が出来ない状況になってしまいました。(現実には、急遽ヤマダ電機で購入して間に合わせましたが)
その後、コロナで飛行機が飛ばなくなりまた物流がおかしくなり、
昨年は、中国含めアジアでロックダウンが相次ぎ、生産が出来ない!出荷が出来ない!ということが何度も繰り返され、
今では、ウクライナ危機で小麦や蕎麦、石油諸々が手に入らないかインフレになり、、、と物流関係は散々な状況です。
実のところ、私共アパレルの世界では、小麦や蕎麦などの影響を受ける食品業界や、石油を直接使う運輸・自動車業界と比べれば影響はすくないものの、やはり
サプライチェーン崩壊の影響は少なからず出ています。
ポリエステル繊維など原料の影響はまだ少ないですが、一番は物流網の遅れからくるリスクヘッジの動きでしょうか。
そこに急激に進んだ円安の影響もプラスされています。
ひょっとすると、コロナで2年間在庫を減らした反動かも知れません。
実のところ、国内工場が大変なことになっているんです。
それは(オーダー業界ではなく)既製服業界ですが、本来5〜6月は春夏物を納めてから秋冬物がスタートするまでの閑散期なのですが、今、大変な繁忙になっています。
これは上述のように海外生産からの揺り戻しや国内在庫が枯渇して慌てて生産指示をだしたためなのでしょうが、今やわっしょい!わっしょい!”のお祭り騒ぎです。
オーダー業界はそこまで行ってませんけどね、、、
それでも今年は2019年並みに忙しくなっています。
とまぁ、こんな感じが今の実情です。
話が少しずれました。ちょっとご参考まで。
私の友人からもらった画像ですが、これは中国沿岸海域のコンテナ船の所在をプロットした地図です。

何が言いたいか、というと。
今、上海がロックダウンし、ちょっと前までは大連もロックダウンと、中国がゼロコロナ政策で都市をロックダウンさせた結果、物流の基本となるコンテナ船がこんなに沿岸海域で待機しているという、分かり易い図です。
この画像はコンテナ船ですが、本来これらのコンテナ船は適宜、港に入港し、荷下ろしをした後、帰りの荷物を受け取り、海外に出るはずですが、荷物をおろせないということは、次の荷物を積めなくなり、それもまた国内に待機しているということです。
この写真を見ると如何にサプライチェーンが崩壊しているかが良く分かります。
(私が言っては怒られますが、そりゃ納期も長くなりますわ。。。)
ご参考まで