2022年08月25日

交付申請終了


一昨年、新本社ビルが出来てから、私にはいわゆる社長室が与えられています。
ですから日中は他のスタッフとは別に個室で仕事をしているのですが、ここ1・2か月は引きこもり状態で仕事をしていました。

何をしていたかというと、国からの補助金申請にかかる資料作り

ご存じの方も多いと思いますが、今、国ではコロナ禍で傷んだ経済を復活させるため、また投資を促進するため事業再構築補助金という制度を作っています。

https://jigyou-saikouchiku.go.jp/

これはいくつかの枠毎に詳細は変わりますが、簡単に言うと既存の事業の殻から抜け出し、事業を再構築するような投資に対して補助金を出しましょう!という内容ですが、当社グループでは青森工場が自動倉庫等を新設するため、申請しておりました。

実は、これも5月ぐらいに受理され、いよいよ補助金の交付準備としての再度の申請が必要なんですが、購入する機械全て、購入業者のみならず相見積もりの業者からの見積もりもすべて含めて提出するため資料作りに難儀しておりました。
(なにせ、こういった作業慣れていないもので・・・)

購入する物によっては、製品的に代替が利かず相見積もりが取れないところは、その理由を記載した理由書も作成しなければならないし、、、

まぁ、慣れない仕事で大変でした。

ですが、その仕事も今日まで!(不備があると、後から出し直しですが)

ようやく本日提出いたしました!

今回購入する自動倉庫はなんと!旧型機に対して+200コンテナの1700コンテナ格納。
これに最新CAMを2台追加しますから、相当な規模です!

これを新規事業のために使うんです!

当社青森工場は基本はオーダースーツの縫製工場ですが、得意のデジタル力を生かし、自社が縫製しない他社縫製分の受注管理、在庫管理、裁断までの委託を受ける業務を来春から行う予定です。

⇒何を言っているか、分からないと思いますが、簡単に言うとBVにとってはコンペティターに当たる他の販売店(他社縫製)でも7DAYSオーダーが可能になる仕組みを提供するということです!

グループ企業であるBVに不利益になることをするの?って、不審に思う方もいらっしゃると思いますが、

当社では
7DAYオーダーは国内縫製が復権するための切り札
7DAYSオーダーは海外縫製に対抗する切り札
と考え、
積極的に国内工場へ技術協力を行う予定です。
そしてこれが僅かでも自社の商売になれば!と考えております。
posted by オーダースーツのヨシムラ at 17:11| Comment(0) | 仕事(縫製工場) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月24日

時代の節目

最近、コロナなど100年、200年に一度と言われるような想定外の出来事で社会全体が大きく変わることが起き、そのたびに時代の大きな曲がり角、節目にきているのかな?と考えています。

これは何も自然災害だけでなく、例えばオリンピックの問題で贈賄を疑われているAOKIの問題も、天下のAOKIがこんなことで凋落するかもしれない訳ですから同じことです。

ざて、
そんな社会全体のことを中小企業のオーナーが語っても仕方がありません。
今日は業界の話をします。

実は、業界人なら有名な話なのですが、先日オーダースーツ業界では重鎮中の重鎮であるG社の会長がお亡くなりになられました。
ご高齢でしたのでお亡くなりになられたこと自体は天寿を全うされたものと思い、悲しいというよりお疲れさまでしたという感じですが、
当社も少なからずご縁のあった方でした。

今日はその方の経歴を話したいのではなく、この方を通じて、オーダースーツ業界の栄枯盛衰を考えてみたいと思います。

読者の皆さんはオーダースーツ業界
特に、ハンドメイドのフルオーダーではなく、イージーオーダー、パターンオーダーと言われるある程度機械化・近代化されたオーダースーツ業界がいつ頃生まれ、その中の中心企業はどこだったか?などご存じでしょうか?

その歴史はこんな感じです。(一部自身が業界に入っていない頃のこともありますので事実誤認があった場合はご容赦を)

昭和60年代〜 アパレルCAD・CAM開発によりイージーオーダーが生まれる
 代表的縫製工場:花菱縫製、グッドヒル、日本ソーイング、東京クロージング(廃業)
 代表的販売店:ハナビシ、銀座山形屋、エフワン、ビッグヴィジョン


※自社のことを宣伝するつもりはありませんが、実はビッグヴィジョンはイージーオーダーでは相当な老舗です。ただし、その当時は私は社長ではありません。
これらの言わば老舗縫製工場、販売店は今でも規模の大小はあるものの今でも営業しております。

が、2000年頃より新たな風が吹き始めます。
そう、インターネット化によって中小専門店が自身の特徴をアピールする形で大手に対抗しはじめ、新たな勢力が生まれてきました。

ある意味、それがオーダースーツのヨシムラだったのかもしれません。

そして、専門店が台頭し始め10年。少しずつ風向きが変わります。

2010年頃〜 IT系企業の参入
2000年頃から台頭してきた中小専門店ですが、どうにも中小企業の枠を抜け出すことができる企業がありませんでした。
ある企業はNETでちょっと売れたことを良いことに、NETビジネスアドバイザー業に力を入れすぎ、本業を失ってしまったり、楽●などのショッピングモールに良いようにされて疲弊してしまったりと、あまり後に繋がった企業は多くありませんでした。

そして次に台頭してきたのが前述NET系IT系企業です。
彼らは、最終ゴールとしての上場を目指し、頑張っています。

代表的な例では、ファブリックトーキョーさんとか、撤退されましたがZOZOスーツさんでしょうか?

彼らの強いところは、【オーダー=個別性がある→だから全てを非効率な個別性で良い】という従来の発想をなくし、ITで効率化できるところはすべて効率化して、合理化しよう!といったもので、これは現在の当社の7DAYSオーダーなどに生かされている発想です。

また、同時に2010年頃から大手既製服メーカーのオーダー業界への進出も多く行われるようになりました。
今の企業でいえば、コナカのディファレンスなどがそうですし、ほかにも色々あります。

長々と書きましたが、そんなこんなで今のオーダースーツ業界は

老舗企業、中小テーラー、IT系、大手既製服チェーン系列などがひしめいているのが実情です。

さてさて、どんな企業が生き延びていくのでしょうか?
古い老舗企業は、会社によっては動脈硬化を起こしているところもあります。
中小テーラーも抜きんでている店は多くありません。
IT系にはノウハウ不足もあったり、大手既製服チェーンもオーダーという専門戦の習得には苦戦している店も多いようです。

業界の重鎮の方がお亡くなりになったことで、改めて業界の歴史を振り返ってみましたが、他業界が歴史の変遷とともに統合や合併、倒産や起業を繰り返して新陳代謝により活性化しているように私たちの業界も今後そのようなことが起こりうるような気がします。
Y会長がお亡くなりになられたことは、10年たって、あの方の葬儀が全てのスタートだったのかもしれないな、と言われるようになるかもしれませんね。
会長のご冥福をお祈りします。
posted by オーダースーツのヨシムラ at 10:16| Comment(2) | 仕事のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月19日

AOKIに想う


ここ数日、報道で話題になっている紳士服大手のAOKIと電通OBによる東京オリンピックでの資金提供および便宜を図った問題、読者の皆さんはどうお考えでしょうか?

私は、スーツ業界でこのようなことが起きたことに対して大変心を痛めており、何とも複雑な気持ちで報道を読んでおります。

実のところ、東京オリンピックでは、開催地が東京に決まった瞬間からユニフォームはどうするんだろう?とずっと考えていました。

ご存じの方はご年配の方しかいらっしゃらないと思いますが、1964年の東京五輪では開会式等の公式ユニフォームは【真っ赤なブレザーと白のパンツ】でした。

そして、縫製はというと、当時は今のような既製服全盛の時代ではありませんでしたから、東京のテーラーの組合から60-70人が集まり、今でいうフルオーダーで仕立てたと聞いています。(今のようなCAD/CAMがない時代ですから当たり前ですが)
それ故、今回の東京五輪でも東京のテーラー組合は「ひょっとしたらまた依頼が来るんじゃないか?」なんて発言が組合で出てたぐらいです。(これも楽天的すぎると思いましたが)

それが、今回の東京五輪では開会式では、ジャケットは白、ボトムが赤、公式ユニフォームではジャケットは紺、ボトムは白と、洒落た雰囲気になりましたが、それが実は裏金でできた真っ黒な物だったとは。
とても残念です。

個人的にはオリンピックは“招致”(=自国で開催を呼び込むこと)はある程度裏金などグレーなことをしないと無理だと思います。
何故ならそういう裏金配りをする国がある以上、それと戦うための必要悪だからです。

でも、一旦招致が決まった後、密室で諸々を決めてしまうのは国民の税金を使っている以上ダメでしょう。
まぁ、電●という会社はもともとは興行でなりたっていた業界の会社ですからやむを得ないところがありますが、業界人としては金で汚れたオリンピックのジャケットが残念でなりません。

正攻法でここまで成長された業界有数の企業が、こうやって裏で行動されるのはとても残念です。
posted by オーダースーツのヨシムラ at 06:59| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月17日

東北豪雨の影響


ご存じの方は多くないと思いますが、当社のグループにはスーツ・シャツの工場として、次の地域に工場立地しています。

シャツ工場:新潟県胎内市
スーツ工場:青森県南津軽郡田舎館村
上 着工場:山形県新庄市
ボトム工場:秋田県大仙市

実はこの4工場、先日来の豪雨被害の被災地にどこも非常に近く、工場、従業員に被害が及ばないか、お盆休み中ずっと心配でした。

首都圏にお住いの皆さんも今回の豪雨被害のニュースの中で例えば、新潟県村上市の土砂崩れ、秋田県北秋田市の大雨警報、
山形県の最上川の氾濫、青森県弘前市の洪水警報などを聞かれたと思いますが、これらの市町村は弊社縫製工場に隣接する市町村での
話です。

工場の方はどうかというとお盆休みだったこともあり会社にも従業員にも被害等は出ていないのですが、
一部社員の自宅が床上浸水になってしまったようで心配です。
※本稿作成時点では従業員個人の被害状況まで把握できておりません。

例年、夏の時期は南の方で台風被害を多く聞きますが今年はどうやら東北があたり場所になってしまったようで心配でなりません。
まずは命、その次に産業への影響が心配です。
posted by オーダースーツのヨシムラ at 17:34| Comment(0) | 仕事(縫製工場) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月15日

終戦の日に思う。

77年前の今日8/15は、終戦の日。

私は無論、戦後生まれですが、亡父は大正生まれだったこともあり徴兵され(予科練で終戦)ていました。
なんでも当時は味噌汁にミミズが入っていたとのことで、今では想像も付かない程大変だったそうです。

それに引き換え、現代の日本は幸せです。
税金は高い高いと不満を言いつつも、何か不幸(災害、事故、事件)があれば、すぐ国が自治体が補償だ、支援だと助けてくれます。

亡父から聞いた戦後は酷いものでした。
騙し、騙されること当たり前。
自分の命が助かるのなら他人を殺めることもいとわず。

まさしくそのハングリーさがなければあの時代は生き残れなかったのでしょうし、そのハングリーさこそがその後の高度成長を支えたのだと思いますが、それにしても今とは大きく様変わりです。

でも、時々思います。
苦難にあたり、自身で乗り越える努力をせず他力に頼ってしまって本当に良いのか?

戦後の混乱と比較するのは突飛かもしれませんが、ニュースを見たのですが政府がインフレ対策として今秋から売り渡す輸入小麦の価格を据え置くそうです。

一般にこの報道は、我々が手にするパンなど小麦製品の価格上昇が抑えられるため良いことのように思われ、好意的に報道されていました。

でも本当に良いのか私はすごく疑問です。

何故なら、価格は需要と供給で決まるのが資本主義
もちろん資本主義には構造的に、市場の限界があり、行き過ぎた価格変動は悪だと思います。
ですが、今の小麦価格はそこまでのことはないのでは?と思うんですよね。

だって、小麦がないことで飢餓になるなら話は別です。

そんなことはないですよね。
小麦がなければ、米を食べればよく、単にパン食から米食に変えれば良いだけですから。

でも、そんなことを言うと「小麦で生計を立てている人はどうするんだ!」「どう補償するんだ!」と批判する人もいるでしょう。

私はそれこそここを言いたいのですが、だったら時代の変化に対応するのが資本主義では?と。

ひょっとするとこの小麦の政府売渡価格維持で、米農家は千載一遇のチャンスを逃すかもしれないのです。
その芽を国の政策で抑えてしまうことは良くないのでは?と思います。

翻って、自身の業界で考えてみます。
繊維産業は戦後高度成長をけん引しながらも昭和30-40年代?には工業製品にその座を譲り、それ以降は保護される側に回っています。
新型コロナに翻弄されたこの3年間も、厚労省を中心にアイソレーションガウンの縫製など多大な支援※を受けて、今に至っています。
※:価格だけなら海外製で政府調達すれば良いものを敢えて国内産業保護のため国産品を購入しました。

ただ、我々としてもこれに甘えてはいけないと思うのです。
コロナのような一時的に壊滅的な打撃を受ける時には支援はして貰っても、その後は自立しないと。

(個人的考えですが)日本経済はかつての輝きをなくし、これからもっともっと斜陽してくると思います。
人口は減り、GDPも落ち、加えて一人当たりの所得も減ってくる。
そんなある種の敗戦を迎えた現代の日本に必要なのは、かつて先人たちが持っていたハングリー精神ではないかと。
ハングリー精神といってもそれは人の財物を奪うのではなく、新しい物を考え、生み出すことです。

終戦の日に改めて考えました。
posted by オーダースーツのヨシムラ at 08:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月03日

今年の最低賃金引上げ


先日、中央最低賃金審議会での議論で今年の最低賃金の引き上げ額が決まりました。

地域にもよりますが、28円〜31円

最低賃金-2.jpg

政府は早期に時給で1000円を超えるように頑張っているようですが、ここ5年以上毎年最低賃金がすごい勢いで上昇していて、企業経営者としては本当に辛いところです。(今日は縫製工場の社長の立場で書いています。)

最低賃金グラフ.jpg

企業には色々なタイプがあります。
その中で、一定を収益を上げるために従業員が大勢必要な業種業態もあれば、少ない人員で収益が上がる業種もあります。

少ない人員で収益を上げる業種の例でいえばIT系企業などがそれに該当すると思います。(こういう業種・産業を資本集約的産業と言います。)

一方、収益を上げるためには従業員が大勢必要な産業は、労働集約産業と言われるのですが縫製工場はその典型に該当します。

当社でいえば従業員320人で、一日スーツが300着ですから。

つまり簡単に言えば、従業員1名が毎日1着のスーツを縫っている計算です。

そうなると、、、
最低賃金が上がれば、スーツ1着の工賃も上げなければなりません。

政府は、下請け企業が発注元に価格転嫁が出来なければ、価格転嫁が出来るように支援をすると言っています。
ですが、出来る訳ありません。
力関係が違いますから。
一瞬、工賃を上げてもらっても、翌年度仕事がなくなるだけですからね。

時給が30円上がるということは

30円×8時間×25日×350人×12か月=2,500万円

2,500万円年間コストが上がります。
加えて、世の中インフレですから、もう無茶苦茶×××

さらに言うと、設備投資をしようと補助金を申請しようとしても、最近は『事業所内の最低賃金を地域最低賃金+30円以上』にして、それを『3年間維持』する誓約をしないと補助金がもらえません。(ものづくり補助金の例)

これだと、、、
500万円の補助金をもらうために毎年2,500万円のコストアップを3年する、ということになり、正直なんのこっちゃです。

自慢するつもりはありませんが、当社はこれでも黒字経営で、事業所内の最低賃金は地域の最低賃金より高めに設定できています。

だからまだ良い方に分類されると思います。

が、こうも凄い勢いで最低賃金が上がったり、補助金に制約を加えると経営体力が削がれてしまいます。

確かに、時代はITとかハイテクとかで高収益を上げる企業が時代の寵児となっていますが、仕事というのはそんな派手な仕事ばかりでなく、農林水産業ほか地味な仕事がほとんどです。

本当はそういう産業こそが、従業員数が多く、多くの雇用を生み、地域産業を支えているのだと思うんですけどね。。。

経営者として従業員の待遇を上げることは、自分の使命だと思っています。

ですが、あまりにお国から法律という形で制約を加えられると、この国は実は共産主義国家なのではないか?とさえ思ってしまうんですよね。


。。。ぶつぶつ言わず、業績が上がるよう頑張ろう。それがおいらの使命なんだ。
posted by オーダースーツのヨシムラ at 17:05| Comment(0) | 仕事(縫製工場) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月02日

研修の夏

ファッション業界は夏のセールを終えると、しばらくの間、閑散期を迎えます。
といってもこれは販売側の話であって、商品を準備する裏方は忙しいのですが。

でも販売側がヒマになるのは事実ですので、このタイミングを見てビッグヴィジョンの本部Webスタッフに青森工場へ工場見学に行ってもらうことにしました!

時期も8月のねぶたまつりに合わせて・・・

なんと優しい社長でしょう。
(いやいやねぶた見学ではなく、ねぶた祭りはたまたまです。)

それはさておき、普段販売をメインに仕事をしている人にとっては、時にお客様の側に立ちすぎて工場の実情を知らないばかりに無茶苦茶なことをいう人も時にいます。

例えば、絵利回りのAFMステッチに糸のつなぎ目がある!とかが時々クレームになりますが、AMFのピックステッチのミシンを知っている人はお判りですが、1本60-70cmの糸でステッチを入れれば、裾〜襟〜裾になれば1m以上の糸が必要な訳で、糸のつなぎ目がないピックステッチは存在しえないことが分かります。
(ようは目立たないよう糸のつなぎ目を針で押し込んであげるだけのこと)

↑少々細かすぎて、なんのこっちゃ?!という人もいると思いますが、どんな仕事も人が作業することには何らかのミスもありますし、想いもある訳で、現場を知れば愛情も沸くということです。

そんなこんなで東京より女性2名が青森工場へ出向きますが、青森の皆さん、どうぞよろしくお願いいたします!

私も行けば両手に花ですが、
×××ねぶたの時期はホテル代が高くて、今回は遠慮しました。(笑

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2022年08月01日

どんどん値段があがる×××



今年に入ってからガソリンに食品にどんどん値段が上がっています。
そうインフレ。
そしてこのインフレについては6月のブログでも取り上げましたが、ジワジワ来ますね。。。

私がつい先日実体験として感じたのは、青森の設備投資計画。

実は来年の5月、GW休みを利用して弊社青森工場では新工場に移転してまだ3年半ですが、大型設備投資をします!

何か?というと(少しずつ業界の人にも話しているのでもう隠す必要はないでしょう)
実は、新工場に設置した自動倉庫(1500反格納)をさらにもう1基、今度は1700反収納できる第2自動倉庫を設置予定です。
加えて、新規事業に備えて、CAMも2台追加とコロナで世の中が不安定な中ですが、大がかりな設備投資を予定しています。

この自動倉庫が今回最終見積もりを!と思って依頼したところ、、、
昨年暮れに見積を取った金額からなんと!!!15%もアップしているのです!

さらに言うと、自動倉庫内はプラスティックのコンテナ(箱)で収納しますが、そのコンテナも来年5月に納品だと●%アップしそうだとか、、、

もう発注を遅らせれば遅らせるほどインフレの影響が直撃する状態です。
金額までは詳細は話せませんが、アップする金額だけで新型クラウン1台買えそうです。

は〜〜〜っ、助成金申請の問題もあるし、やること山積なのに、発注だけ先行させないと投資額が10-15%アップしそうです。

でもまぁ、大変だ!大変だ!言ってても始まらないし、価格が上がる前に発注できるよう一つ一つ片付けるしかありませんね。

posted by オーダースーツのヨシムラ at 15:01| Comment(0) | 仕事(縫製工場) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする