2022年09月29日
いよいよMy First Order Suitsフェアが始まります。
今日夕方ホームページを更新して、明日からいよいよMy First Order Suitsフェアが始まります。
実はこの企画は自分が企画しました。別に自慢したい訳ではありません。
ですが、一番の当事者ですから、今日は何でこのイベントを思いついたか?、折角なのでその想いをブログで書きたいと思います。
このイベントを考えたのは丁度6月頃でした。
あれだけ猛威を振るったコロナも3年目になり、またウクライナ危機を前に少しずつ危機感が薄れてきた頃、ふと自分のコロナ前後での個人としての行動を振り返ってみました。
コロナ前は、、、
週に2〜3度、社員や友人と飲み屋に行って、22時位に帰宅していました。
行く場所も、事務所のある神田や家への通り道渋谷やさまざまです。
また、季節季節では会社で忘年会や納涼会などオフィシャルなイベントもありました。
それが日常であり、当たり前でした。
そしてコロナ蔓延の時期は、もちろん外飲みは極端に減り、外飲みどころか外食も激減して、帰宅時には閉店間際のスーパーで割引弁当を買って帰るようになりました。
(帰宅時間が遅いため毎日3割引きで、3割引きの男!と呼ばれておりました。笑)
ですが、コロナの3年間を過ぎようやく日常を取り戻した時
あれっ、あれだけ通っていた居酒屋に行かなくなった自分がいたのです。
行きたくなくなった訳でも行きづらい訳でもなく、ただただ日常から外飲みという習慣が消えてなくなってしまった自分がいたのです。
こう考えた時、凄い恐怖心が湧き上がってきました。
何かというと、
消費というのは習慣でなされることが多いから、大きな変化があると習慣そのものがなくなる(変わってしまう)んだ、と。
つまり、我が社の業務でいうと、大きな社会変化(コロナ)があり、一度スーツを買う習慣がなくなった人は、コロナが終息してもすぐには戻ってこないのでは?という疑念です。
そう、自分があれだけ通っていた居酒屋に、悪気なく行かなくなってしまったからです。
でも、そこで考えました。
居酒屋に行かなくなった自分はどうしたか?
そう、スーパーで買い物し、家飲みをしている訳です。
人間には衣食住は欠かせません。
居酒屋に行かなくなったからと言って、ご飯を食べない訳ではなく食べる方法が変わった(家飯、家のみ)だけです。
そうか!!大きな社会変化があると人は予期せずそれまでの習慣を変えるんだ!
つまり、これまでスーツはどこどこの店で!と決めていた人も2〜3年買わなくなったりすると、スーツを買う習慣がリセットされて、ゼロから始まるんだ!
だったら自分のビジネスでは
【新規のお客様を増やす方策を取らなければ!】
こうした考えから My First Order Suitsフェアを立ち上げることにしたんです。
もちろん新規のお客様を集めるのは、リピーターの方を集めるよりも大変です。
ですからリピーターの方にもメリットが出るようにして、良い意味でリピーターも巻き込んでお祭りにしてはどうかな?と。
そうすれば新規の方もリピーターの方も満足されるイベントになるのではないか、と。
My First Order Suitsフェアは下期に今回を入れて3回行う予定です。
年内にもう1度。その時は来年成人を迎える若者に向けて
(成人年齢の引き下げで来年は今18歳19歳20歳の若者が成人を迎え、成人のお祝いは例年以上に盛り上がると言われています。)
そして、次は来年の2月か3月
この時期は、卒業・入学、入社、転勤など人が動く時期ですから、こういった方に向けてご提案したいと考えています。
3人集まれば63,000円もキャッシュバック貰えるので、自分だったらこのお金で仲間と温泉旅行でも行きたいものです。
2022年09月27日
今日は国葬
タイトルの通り今日、安倍元首相の国葬が武道館で執り行われます。
私は週のうち1日か2日車で出勤することがありますが、今日は首都高速が警備の関係で閉鎖されたりするので、電車通勤です。
さてさて、この国葬、色んな議論がありましたね。
途中にエリザベス女王の死去などもあり、比較されたり散々でした。
私個人はどう考えているかというと、正直国葬はやれば良いのでは?それだけお世話になったのでは?と考えています。
(それに人の死を悼むのに、ギャーギャー騒ぐのは日本文化に合わないとも考えます。)
ここでお世話になったと書きましたが、具体的にはこんな感じです。
安倍総理就任の時期だけではなく、その後の菅政権ぐらいまででの評価です。
(マクロとして)
◎株価が上がった。→株が上がれば経済活動はより活発になり、商売にプラスです。
◎新型コロナ対策全般。→対策には不足もありましたが、未知の領域の中で頑張られたのではないでしょうか?(誰がやっても100%の結果が出ない中、よく頑張られたのではないかな?と)
アベノマスクは残念でしたが。
(ミクロとして)
◎アイソレーションガウン縫製
→新型コロナの初期の頃、当時医療用防護服が枯渇していた時、安価な海外製品ではなく国内製造業保護のため、積極的に割高な国内品の購入を進めてくれた。
これで全国の縫製工場がどれだけ救われたか、はかり知れません。
◎雇用調整助成金
→雇用調整助成金も同様。新型コロナの流行で百貨店等が長期の休業をしたことで、国内縫製工場は壊滅的な打撃を受けるところでしたが、雇用調整助成金を拡大してくれたおかげで、従業員を解雇せず、雇用を守ることができた。
雇用調整助成金はそろそろ終了ですが、大変助かりました。
悪く言う人は、桜を見る会とか森友学園とか言いますが、正直自分に利益も害もないので良く分かりません。
桜を見る会●億円とか国葬17億円とか言っていますが、個人で見れば大きい金額でも何百兆円という国家予算から見れば、ごくごく僅かな金額ですので、個人的にはそれぐらい使ってもばちが当たらない、自分が接待で1回1万円ぐらいの経費を交際費で会社に請求するようなものではないかと考えます。
いろんな意見があり私の意見にご不満な方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、今日この日は個人を偲んで、ご批判ご容赦ください。
2022年09月21日
地方の時代
ここのところ物価上昇が止まらないですね。
一庶民としては食料品やガソリン代が上がり辛いところですが、私としては見方を変えると意外と悪くないのでは?と考えています。
えっ、物価が上がり困窮することが良いなんて考えてるの?と、お叱りを受けそうですが、地方の会社(縫製工場)を経営している身からすると、これが意外と悪くないのです。
というのは、確かに今年最低賃金が過去最大だった昨年よりも上がり、人件費は縫製工場全体で年間25百万円以上コスト増になるので大変ですが、円安による輸入物価の高騰は、国内の縫製工場にとってはバブル崩壊以降円高を盾に海外へ縫製業が流出していった過去30年の大きな流れがようやく逆転してきたと言えるからです。
簡単に言うと今から30年前、オーダースーツの一般的な縫製工賃は国内縫製で20,000円ぐらいでした。
当時(1990年)の為替レートは1ドル145円ぐらいでしたから今とそれほど変わりありません。
それが、1995年には1ドル100円を切り、その後100-110円台で一進一退をしていましたが、東日本震災の2011年には70円台に突入しました。
この過程で、縫製工場は販売店から海外縫製への移行を脅され、どんどん縫製加工賃は下がり、とうとう1着10,000円まで(ピーク時の半額まで下げさせられたのです。
それゆえ、多くの同業縫製工場が立ち行かなくなり淘汰されました。
が、ここにきて為替が安定して120円以上になってくると状況は一変。
同時に新型コロナでサプライチェーン問題が生じてくると、コスト・納期の両面で国内縫製が注目されてきています。上述加工賃もようやく30年前の水準が手に届くようになってきました。
ですから円安によって確かに物価は上昇していますが、企業経営環境は以前よりは改善しているのです。
でも、以上のことは実は縫製業に限ったことではありません。
(主として)地方に多かった労働集約的な製造業全般に言えるのではないでしょうか?
つまり人件費が安いからといって海外へ移転してきた製造業がこれから国内に回帰してくるのでは?ということです。
つい先日もアイリスオーヤマが50種類の製品を中国から日本へ生産拠点を移すという報道がありました。
これがまさに海外から国内への逆流を表していると思います。
あと、もう1つ、円安の地方への影響ですが、ちょっと話が飛びますが、私はどうして農協の皆さんが、輸入小麦の政府売渡し価格における政府の補助金に反対しないのか?不思議です。
確かに、都会に住んでいて近代的な生活をしている人にとっては今の円安、ウクライナ問題による小麦製品(パン、麺類)の値上げは痛い問題だと思いますし、これらに関連する業界にお勤めの方は大変だと思います。
でも、一人間として、小麦がなければ米を食べれば良いだけですし、米食が増えれば減反政策も反転して地方も潤うのでは?
だから何で地方の農協が輸入小麦への補助金について反対を述べないのか?不思議です。
こんなこと思っているのは私だけでしょうか?
いずれにしてもバブルの頃のようなキラキラした時代は終わり、これからは戦後日本が復活したように、汗水たらして地道に働かなければならない時代が来るように思います。
大切なのは苦しくても夢を持てるかどうかではないでしょうか?
ですから地方の皆さん、チャンスですよ!
2022年09月07日
値上げの秋
為替がとうとう1ドル140円を超え、これが安定するようになってきました。
どうやら節目を超え、1ドル140円の足場固めが終わったようです。
そして、これに呼応する形でいろんな物の値段がこの秋上がっています。
一番わかりやすいのは身近な食料品ですがそれ以外もほぼほぼ全てでインフレの影響を受けています。
さて
そんな中ですが当社の周りでもあちこちで値上げが出てきました。
ファッション業界で、過去5〜10年間で値上げの話というのは、大抵の場合は、国内縫製の場合は最低賃金上昇によるコストアップから来る工賃の値上げか、
さもなくば、ユーロやドルの為替による生地仕入コスト上昇による値上げがほとんどでした。
が、今年はどうも様相が違います。
どこが違うかというと
・為替の影響 ドル為替110円→145円(132%のコストアップ<)
⇒1着当たりの従来の生地単価を@15,000円と仮定すると約5,000円のコストアップ
・最低賃金引き上げの影響
⇒工場スタッフ1人が一日で縫える枚数を0.8着とすると1着300-400円のコストアップ
ここまでは上述の通りですが、今回はこれに加えて、、、
裏地、ボタン、糸などの付属品も約10〜15%の価格上昇
ミシン等設備も同様に値上げされて来ています。
ちなみに当社(オリテック青森)では来春、青森工場に自動倉庫をもう1基導入しますが、そちらは1基3500万円ぐらいのものが見積時期が遅れただけであっという間に4000万円に500万円アップ!!!
とにかく大変です。
そしてこればかりは、縫製業界では当社だけの影響ではなく、どこの販売店でも同じことですから、この秋はどこもかしこも製品価格値上げの秋になると思います。
ビッグヴィジョンの方は今春、為替が円安に大きく振れる前に生地を大量に仕入れた関係で為替の影響は、他社よりは少ないと思いますし、春夏物で価格改定を行いましたから、この秋冬の価格は変えません。(先はビッグヴィジョンの話で、ヨシムラでは価格改定の可能性あります。)
むしろ、上述安く仕入れた商品がありますのでこれを活用したキャンペーン※を行う予定です。
※:My First Order Suitsキャンペーン(はじめてのオーダースーツ、はじめてのビッグヴィジョン)というタイトルで下期に3回開催する予定です。詳しくは9月末ごろご案内します。)
2022年09月03日
なんか怖い
最近、一連の安部元総理殺害事件から統一教会の問題が取り上げられていますが、私は相当な違和感をもって一連の報道を見ています。
なぜ?どこに?と言われるとこうです。
そもそも、安部元総理を殺害したのは統一教会に悪意を抱く人物でした。
確かに、親が入会していて家庭が破綻してしまったことは同情に値しますが、だからと言って、事件が肯定される訳ではありません。
それが、犯人があたかも宗教被害者のように扱われ、その結果、宗教=悪となるのはあまりに飛躍した論理かと。
とはいえ、犯人そのものの罪を否定している訳ではありませんから、ここまでは良いと思います。
ですが、この先が相当違和感があるのです。
それは、こういった宗教被害者が一定程度存在するのは以前から言われていたことですし、霊感商法という言葉も今始まった言葉ではなく、オウム真理教の時代から使われていた言葉ですから今に始まったことではありません。
それが突如、社会的に批判されるようになったかといえば、被害者(主として入信者の家族)の訴えだと思いますが、ここに大きな問題があると思うのです。
つまりそれは、当人が宗教に入ることは信仰の自由がある訳ですから信仰が国や他者に批判されることではありません。
また、資本主義で私有財産が認められ、法治国家ですから自分の財産はどう使おうと誰からも非難される筋合いのものではないはずです。
それが家族とはいえ、他人が本人の財産の金の使い方に口を出す。
今のメディアの論調は、霊感商法に遭った家族は可哀そうだから、何らかの規制をしなくてはいけない、家族を守れ!という論調ですから、ここに違和感を感じるのです。
私も実態に見合わない高額な壺を売りつける霊感商法には批判的です。
でも物の値段を決めるのは買う人本人ですから、判断能力のない疾患を持った人は保護する必要がありますが、レアなケーズを除けば自由な経済活動を阻害する必要はないはずです。
そう、親が老境に入り、これまでの労苦を労うため散財し、子供の相続財産が減っても文句が言えないのと同じです。
値段が高額だからと言っても、アイドルと5分1万円で会話できる権利が日常で売り買いされている訳ですから、価値そのものは本人が決めるべきなのです。
それが統一教会と関係のある政治家を吊るし上げるとかやっても何の意味もなく、彼ら政治家も献金くれるから貰った、献金貰ったからちょっと顔を立てて集会に顔を出した、程度の政治家まで批判しても全く意味がないのかなと。
やるべきは(入信者の家族が入信者の財産を守るという)私権を制限するならその法律を作る準備ではないでしょうか?
メディアはこういった地味なことは報道せず、見た目の上っ面ばかり追っていますが、本質とかけ離れていて、違和感を感じます。
日本は法律なく私権が制限されることが結構あります。
具体的には今回の一連の報道の行き着く先でしょうし、コロナ禍で行った自粛という名の強制が良い例です。
それでは今のロシアとあまり変わりないのではないでしょうか。
だから、タイトルのように「なんか怖い」のです。