2023年01月17日
工場がパンパンです。
1月も下旬になろうとしている今の時期、実は縫製工場では大変なことが起きています。
それは、1年で最大の受注を抱えているのがこの時期なのです。
どういうことかというと、これはビッグヴィジョンが主原因で、年始からの初売り半額セールという年間最大のセールの影響です。
加えて、他のお取引先さんもお正月は初売りセールを行うところも多いため、1月の中旬まで受注が猛烈な勢いで増えていくのです。
どんな状態か?というと、当社の縫製工場は一日300着程度の縫製キャパがありますが、日によって一日1000着以上のご注文が入るため、あっと言う間にキャパオーバーというか、縫製に流せない順番待ち状況に陥ります。(これを未投入数量と言っています。)
つまり一日300着の生産能力で、例えば3,000着の未投入があるということは、10日間投入できず順番待ちになってしまうということ。
この場合は、順番待ち10日間(休みをいれれば14日間)に加えて縫製作業期間10日間で概ね1か月近い納期になるのです。
そしてこの未投入数量が3000着ぐらいまででしたら何とかしのげるのですが、これがどうやら今月は5000着近く未投入が積み上がりそうです。
こうなると工場が出来ることは、残業か休日出勤しかありません。
でも休日出勤には限界がありますし、残業も一日1,2時間は協力してもらえても、手作業には集中力が必要ですから、5時間も6時間も残業という訳にはいきません。
あとはひたすら頑張るしかないのですが、今年は暮れからの引き続きで地方ではコロナ陽性者・濃厚接触者が多く発生し、結果欠勤者が多く、一日の生産数量も目標まで上がらない状況。
あぁ、どうすれば良いんだ・・・
前で販売している店舗の皆さんは売上が欲しいのは当たり前。
工場も沢山のご注文を頂くのは嬉しいですが、能力の限界が目の前まで迫ってる。
目の前に積みあがった山を一つ一つコツコツと片付けていくしかありません。
みんな頑張ろうね。
私は生産に関しては何のお役にも立てないので心苦しいです。
2023年01月16日
会食
今日は、珍しい方と一緒に食事をしました。
どんな方かというと、広告宣伝業界のお偉いさん(身バレは相手の方に良くないのでぼかします)。
実は、ワタクシには苦手分野があって、それが広告宣伝分野です。
これはどうやら私という人間が、どうやら左脳タイプ(感性に優れたタイプ)ではなく、完全な右脳タイプ(算数が得意なタイプ)に属しているからなようで、そういう点では数字には強く、一方芸術には疎いタイプです。
そんなことですからこれまでの自分のビジネスキャリアの中で、感性と名の付くもので成功した試しがありませんでした。
注:そんな右脳タイプ人間が、感性が必要なファッション業界で良くやれているな?!と思われるかもしれませんが、感性が必要な部分では、そちらに適した人物に任せています。
そんな私ですから所謂、電通とか博報堂とかの広告宣伝業界の人とはこれまで縁も薄くあまりお話しする機会もありませんでした。
それが、ひょんな会合から意気投合して今日のお食事会に到ったのですが、色々と伺えました。
例えば、業績を僅か数年で急拡大させた企業がどう広告宣伝しているのか?とか、
広告宣伝はどこまで商品を実力以上に盛る事が出来るのか?とか。
率直にお話を聞かせて頂きました。
そうしたところ、結局は実力がない商品はどんなに宣伝してもダメだということを言われ、何か目が覚める思いをしました。
メディアに取り上げられない(取り上げられたことがない)企業から見ると大規模な広告宣伝は打ち出の小槌のように見えます。
それを仕切っているのが広告宣伝業界ですから、以前から興味があったのですが、やはり本質は商品の力ということなんですね。
小技を使うより本質的価値を高めなさい、ということです。
改めて聞けば当たり前のことなんだと思いましたが、人間ついつい近視眼的になって本質を見失うものです。
では、どんなことが本質的価値なのか?という話に移ったのですが、その方から言われたことは、事前にヨシムラのHPをご覧になられたようで、今アップしているお客様いらっしゃ〜いコーナーのようなことが良いんだよ。と言われました。
お客様いらっしゃ〜い:理事長のジャケット
どういうことかと言うと、売ろう売ろうとするのではなく、お客様とお店が一緒になって良い物を作ろうとしている姿勢、これがヨシムラの本質的な価値ではないか?とのことでした。
なんかほんのり嬉しくなりました。
Fさん、大変勉強になりました。
次回は、私がご馳走します!
(今回は教えてもらったにもかかわらずご馳走になってしまいました!)
どんな方かというと、広告宣伝業界のお偉いさん(身バレは相手の方に良くないのでぼかします)。
実は、ワタクシには苦手分野があって、それが広告宣伝分野です。
これはどうやら私という人間が、どうやら左脳タイプ(感性に優れたタイプ)ではなく、完全な右脳タイプ(算数が得意なタイプ)に属しているからなようで、そういう点では数字には強く、一方芸術には疎いタイプです。
そんなことですからこれまでの自分のビジネスキャリアの中で、感性と名の付くもので成功した試しがありませんでした。
注:そんな右脳タイプ人間が、感性が必要なファッション業界で良くやれているな?!と思われるかもしれませんが、感性が必要な部分では、そちらに適した人物に任せています。
そんな私ですから所謂、電通とか博報堂とかの広告宣伝業界の人とはこれまで縁も薄くあまりお話しする機会もありませんでした。
それが、ひょんな会合から意気投合して今日のお食事会に到ったのですが、色々と伺えました。
例えば、業績を僅か数年で急拡大させた企業がどう広告宣伝しているのか?とか、
広告宣伝はどこまで商品を実力以上に盛る事が出来るのか?とか。
率直にお話を聞かせて頂きました。
そうしたところ、結局は実力がない商品はどんなに宣伝してもダメだということを言われ、何か目が覚める思いをしました。
メディアに取り上げられない(取り上げられたことがない)企業から見ると大規模な広告宣伝は打ち出の小槌のように見えます。
それを仕切っているのが広告宣伝業界ですから、以前から興味があったのですが、やはり本質は商品の力ということなんですね。
小技を使うより本質的価値を高めなさい、ということです。
改めて聞けば当たり前のことなんだと思いましたが、人間ついつい近視眼的になって本質を見失うものです。
では、どんなことが本質的価値なのか?という話に移ったのですが、その方から言われたことは、事前にヨシムラのHPをご覧になられたようで、今アップしているお客様いらっしゃ〜いコーナーのようなことが良いんだよ。と言われました。
お客様いらっしゃ〜い:理事長のジャケット
どういうことかと言うと、売ろう売ろうとするのではなく、お客様とお店が一緒になって良い物を作ろうとしている姿勢、これがヨシムラの本質的な価値ではないか?とのことでした。
なんかほんのり嬉しくなりました。
Fさん、大変勉強になりました。
次回は、私がご馳走します!
(今回は教えてもらったにもかかわらずご馳走になってしまいました!)
2023年01月12日
久しぶりの原稿作成
昔からの私のことを知っている方ならお分かりかと思いますが、最近は社長業ばかりの私ですが、30-40歳代の頃は、オーダースーツのヨシムラで接客や原稿作成することが仕事のメインでした。
それがビッグヴィジョンや縫製工場の社長をやるようになり、吉村のHOPMASTERを引退し、原稿作成から身を引く(?)ようになったのですが、最近、ヨシムラのスタッフからWeb情報がマンネリ化していることを悩んでいる、という相談を受けました。
確かにページを見てみると、なんかセールの話ばかりで、販売ばかりが前面に出ていて、一言でいうとツマラナイ状況でした。
そこでアドバイスとして、ヨシムラのページはお客さんから色んな相談を受けて、悪戦苦闘している様をリアルに見せれば良いんだよ。
スタッフも人の子なんだから喜怒哀楽があり、それを見せることで、読者にリアルな疑似体験してもらうことを考えなさい。
格好つける必要はないよ。
...とアドバイスしました。
ところがです。
そうは言っても、頭で理解できてもやはりどう文章で表現すれば良いか分からないと言うのです。
そこで、やむなく自らが範を示すことにしました。
久しぶりの原稿作成です。
個人的には原稿書きはむしろ好きな仕事ですのでネタが決まればスイスイ進みます。
今回は、オリジナルプリント裏地を作ったお話を題材にしました。
よろしければご覧ください。
https://www.vightex.com/welcome/2023/01_jacket/index.php
2023年01月01日
年頭にあたり
読者の皆さん、新年おめでとうございます。
新しい2023年はどんな一年になるのでしょうか?
昨年を振り返ってみると、、、
前年2020年から引き続いてのコロナで経済が沈滞しているところに、追い打ちをかけるようなウクライナ危機。
ウクライナの問題は直接的には影響がないかと思えば、原油価格が上がり石油製品や光熱費の値上がりを通じて家計に打撃が。。。
加えて、米国金利が上がったことによる円安によって、我々の身の回りの物が全て値上がり、社会全体がインフレになりました。
これは個人の生活でも会社の仕入や販売にも大きな影響を及ぼしましたが、法人でいうと更に厳しく、最低賃金の大幅な引き上げの継続や賃上げ要請。。。
これだけでみると本当に散々な1年でした。
でも、後半はコロナも第7波8波もそれ以前と比べると弱毒化しているようで少し落ち着き経済はどん底の2020・2021年と比べれば回復
といったところではないでしょうか。
そこで今年2023年は?となるのですが、
経済は少しずつですが確実に回復傾向になるでしょう。
ですから、コロナで歯を食いしばって頑張っていた企業には薄日が差すのでは?
でも、コロナで助成金で焼け太りしていたような所謂ゾンビ企業は、コロナ融資の返済が本格的に始まるので、淘汰が起きてきて、1年を通じるとプラスマイナス若干プラスかな?と私は考えています。
ただ、気になることがあります。
それは企業家ならではの発想なのかもしれませんが、現政権が求めている賃上げが私にはどうも上手くいかないのではないか?あるいは本質的な日本の競争力には結びつかないのでは?と考えます。
これは昨年11月ぐらいにテスラのイーロンマスク氏が買収したTwitter社の社員にリストラと在宅勤務削減やハードコアな働き方を求めた発言がありましたが(⇒これは後にイーロンマスク氏のTwitter社退任の原因にもなったため是非の評価は分かれます。)この報道を見た少なくない人たちがマスク氏に同調し、今の日本の緩い働き方について異論を唱えていました。
(参考まで今の日本人の年間労働時間はアメリカ人よりも少ないです!)
つまり企業家からすれば何も給料をケチっているのではなく、より生産性が高まり業績が上がれば給料は上がる(上げられる)のにそれが出来ず、利益が上がらず給料も上げられない。
だから賃上げを広く給料UPと考えるのであれば、仕事の質を上げ結果を出すか、仕事の質が上がらないならば残業をして給料UPすれば良いのでは?
単に単価を上げても質が変わらなければ無意味だということです。
こんなことを言うと今の日本はポピュリズムではもの凄く批判されると思いますが、私自身は自分自身に対してこのように考えています。
人様は人様ですので、強いることは社員にも子供にもできませんが、大人になってから本や新聞を読まない人、勉強しない人、電車でゲームばかりやっている人には、「もったいないなぁ、時間・若さを浪費して」と考えています。
さてさて、話があちこち飛びました。
そんなこんなの2023年ですが、コロナや戦争などの外的問題で激動する世界の中では、蟻とキリギリスではありませんが、やはり努力した人が勝つ1年になるのでは?と思います。またそうあって欲しいと願います。
今年も1年間、自分磨きに邁進したいと考えます。
今年はどんな1年に?
振り替えれば昨年は新型コロナに、サプライチェーンの問題に、ウクライナ問題からの諸物価高騰に、と激動の1年でした。
特に、物価高は深刻で、私たちオーダースーツ業界もほぼ全社値上げをせざるを得ない状況に陥ってしまったのは外圧とはいえ、苦渋の選択でした。
さて、2023年はどんな年になるのでしょうか?
個人的には物価高は今年半ばには落ち着くと考えていますが上がった物価が下がることはないと思います。
ということは我々は倹約するか?もっと稼ぎを良くするかの2択に迫られることになりそうです。
ところで折角の年始なのでちょっと真面目なコメントを。
今年は私が敬愛する福沢諭吉先生の名言から。
『進まざる者は必ず退き、退ざる者は必ず進む』
言葉の通りの意味ですが、世の中は絶えず進歩していく中で前に進む努力をしなければ廃れていくということです。
過去に安住するのではなく、変化を受け入れ前を向いて進む2023年はそんな1年にしたいものです。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
折角なので、福沢諭吉先生の名言からもう1つ。
これは皆さん聞かれてことがあると思いますが、ちょっとだけ説明を加えて・・・
『天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず』
この言葉は、福沢諭吉を知らない人は「人は平等だ!」みたいな解釈をされますが、実は全く違っています。
この言葉の意味は『人に生まれつきの格差はない、しかし実際の人間社会には格差があり、その格差は学ぶか、学ばないか?の差だ』ということを言われ、勉学を勧めているのです。→だから「学問のすすめ」なのです。
私も50代半ばになりましたが、この言葉を胸に、今年1年精進します。