2024年04月15日

日本列島北から南


先週は忙しい1週間でした。
4月の期初ということもありますが、水曜木曜で青森出張、木曜の夜帰宅したら翌朝一便で福岡へ。移動距離は1,500kmぐらいでしょうか。
羽田のビジネスホテルではなく自宅で休めたのが唯一落ち着けたところでした。

なんでそんなに忙しいかというと、、、
青森は定例の工場出張。
実は今大きな案件がありまして(あまり言えないのですが)その進捗確認と、業務でバッティングする縫製工場さんとの調整の打ち合わせで訪問していました。

青森ではあたりを見るとさすがに道端の雪は消えていましたが、岩木山や八甲田の方はまだまだ雪が積もっているような環境でした。(もちろん田植えはまだまだです!)

で、木曜日に帰宅し、翌朝は一路九州は福岡へ。

こちらは、友人との遊び企画だったのですが、折角の福岡出張ということもありお取引先さんへも訪問し、半分は仕事。
もう金曜日の夜は身体がぼろぼろです。
自分も、もはや50代半ばですから、多少の無理は利いても、節々の身体のコリは隠せず、しんどかったです。

そんな中で迎えた、遊びの土日は、ゴルファーならご存じの方も多い、古賀カントリーでのゴルフ。

古賀カントリーというのは難易度S級のゴルフ場で、通称接待では使わないゴルフ場と言われているそうです。
(何故かというと、コースが難しく皆スコアが悪くなり不機嫌になるので接待にならないからだそうです。)

で、私の方はというとまさしく大ハマリ。
もう当分ゴルフしたくなくなりました。

私の場合、普段出張は工場のある東北を中心に、西は行っても大阪まででしたが、九州福岡は良いですね!

まず食べ物が安くておいしい。
これは皆さんが口を揃えて言うことですが、東北出張の多い私から言わせると東北は1年のうち3か月は雪で経済が停滞しているのに、九州は1年12か月活動できる!

これって羨ましいな。と素直に思ってしまいました。

また行ってみよ!


posted by オーダースーツのヨシムラ at 08:33| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月03日

ゆでガエル

今日は私の業界でのM&Aについて考えてみます。

コロナが明けた辺りから最近私の業界(アパレル、オーダースーツ、縫製工場)ではM&Aが特に増えてきました。

皆さんがご存じの例で言えば、麻布テーラーは一昨年、紳士服の青山に買収されましたし、上場不動産会社であるランドビジネスさんは、昨年縫製工場を2社、紳士服販売チェーン?を買収し、異業種進出を始めました。
またとある関西圏の安売りオーダースーツチェーン店さんもオーナーさんが株式譲渡したなど結構身近にM&A話が多くなっています。

そんなファッション業界M&Aですが、業界人だからこそ分かるのですが、実は1つ大きな傾向があります。

それは、業績不振型のM&Aばかりなのです。
(この逆は、利益を十分出している企業を高い買収価格で買い取るタイプのM&Aです。)

つまり、既存の経営では上手く行かず問題を抱え、そこを新たな経営主体が買収するといった形です。

例えば、麻布テーラーさんで言えば、10-15年前一世を風靡していた麻布テーラーさんは近年(M&A前)は納期が2か月とか、良い場所での出店が出来ていないとかの問題を抱えていました。
麻布テーラーといえば昔は上場企業位の規模・実力があっただけに業界人としては残念に見ていました。
それを、青山商事がオーナー家から買い取ることで、青山流に強烈な改革を行ったり、青山の資本を使い良い場所へ出店したりすることで、買収後は良い方向に向かっているような気がします。
でもそこには従業員の方の血の滲むようなご努力あったことと思います。

さて、ここまで他社の話をしましたが、実は私自身はこれまでのビジネスキャリアの中で5社の企業買収の経験があります。
私の会社は先述の会社と比べれば小さいですから予算も少なく、皆、業績不振型の買収ばかりですが、数度の買収経験から

買収が成功するか?失敗に終わるか?そのために何が必要か?
はっきり分かります。


成否の境目はたった1つ。
従業員が危機感を持つか、どうかです。

私のキャリアで成功した例は、三久服装でしょうか。
同社はもともとハンドメイドの縫製工場でしたが、当時の主要取引先から1年中閑散期料金を適用され、集積が悪く、当社が資金を出す時は会社倒産の直前状態でした。
ですからそこで資金を出した当社は大変感謝され、事業改革に協力して貰え、当時ヨシムラ側で持っていなかった仮縫いのノウハウなどは逆に教えてもらい、従業員と大変良好な関係が築けました。

一方で、十分な成功を収められなかったケース(どの会社とは言えません・・・)では、買収当時会社が倒産直前の状態であったにもかかわらず、当時の経営者がそのことを従業員に悟られないよう腐心したため、結果、買収後の従業員と危機感の共有ができず、新たな経営陣を受け入れるのに時間がかかり、苦労したという経験があります。

企業のM&Aというと言葉のイメージから、どこか金持ちの資本家が従業員を無視して会社を買い取るみたいな事を想像しますが、それは見えている部分だけです。

新たな買収者は大きなリスクを冒して会社を買いますし、
従業員は、現状の不振状況を作ったのは前経営者だけでなく自分達も連帯責任があるにも関わらず、そのことを忘れて、気の良いお金持ちがパトロンになってくれた!だから安泰!なんて思ったらどんな会社でもどんな経営者でも会社は潰れます。

つまり、よく言う“ゆでガエル”の例です。

業績不振で買収された、という事実を正面から受け止め、現状の何かを積極的に改善しようと全社(従業員・経営陣)が一丸とならない限り、簡単に明るい未来は来ないのです。

でも、苦労した先には明るい未来が必ずあります。

当社グループの縫製工場(青森)は過去に二度経営危機がありました。
でも、今では縫製工場として業界内でそこそこ認められる存在になっています。

そうなる原動力を作ったのは、もはや株主ではなく、従業員なのです。
会社の未来を左右するのは従業員の気持ち&頑張り次第なのです。
(もちろん経営者も死ぬほど頑張りますよ!)
posted by オーダースーツのヨシムラ at 00:00| Comment(0) | 企業買収のこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月01日

輝き

3月4月は別れと出会いの季節

こう言うと一般的には若者たちの卒業・就職などを想像しますが、今日のお話は若者たちではなく、自分世代(50代半ば)の人達です。

えっ?定年60歳65歳までには遠い年齢なのに何で出会い?別れ?と思われる方も多いと思いますが、実は今、50代半ばを迎える人たちは、若かりし頃、バブル世代でもありました。

私もその中心にいたのですが、彼らが就職する時は、大卒の就職の一番人気業種は金融機関でした。

今はメガバンクになりましたが当時は都銀と言われた銀行が(確か)9行(第一勧銀・富士・三菱・三井(さくら)・住友・三和・大和・東海・北海道拓殖)でした。
今では三菱UFJ(旧三和、旧東海)、三井住友、みずほ(旧一勧、旧富士)の3行
プラスりそな(旧大和、旧協和)になってしまいましたが・・・

そしてそのメガバンクを中心とした金融機関では52−55歳位の年齢になると、本体の銀行から出向or転籍、役職定年になり役員になれなければほぼ全員銀行本体から出されてしまうのです。

それが丁度この3月4月に多く、私の大学時代の仲間もほぼ全員銀行の外に出されてしまい、第二の人生を歩み始めました。

私はこの制度?(50代前半の働き盛りで本体から追い出される制度)は悪癖だと思っています。

何故なら、今自分が50代半ばになって実感できているのはビジネスパーソンとして円熟期に入り、若い頃は努力が結果になかなか結び付かなかったものが、この年になると実力が付いてきたこともありますが努力が結果に結びつきやすい年齢になり、非常に精力的にビジネスが出来る年代だからです。

そんな年齢というボーナスを貰っている世代なのに何で企業としてその人材を手放すのか?私には理解が出来ません。

確かにこの世代になると、こういう人が多いのかもしれません。

@若い頃から努力をしてこなかった人
A若い頃から偏った事しかしてこなかった人
B若い頃から人脈づくりをしてこなかった人


特に金融機関の人はBには長けていても、仕事の上ではAばかりで、こういった人は財務部長にはなれない経理部長にはなれない(=使えない)という人も多いのは事実です。

でも50代半ばは過去の経験が生きる時期!
是非、若い頃のあの輝きを取り戻してもらいたいものです。

私は新卒で某銀行に入社しましたが、父の他界で30前で退職し、中小企業である吉村株式会社に移りました。
当時は、仲間が大企業に勤め、羨ましくて仕方ありませんでした。(何で自分は大企業を辞めて親の会社の中小企業に移ったんだろう、と自分を卑下したものです。)

ですが、この年になると大銀行に残った優秀な人達の輝きがくすんで見えてきます。
銀行本体から出されるのは52-55歳ぐらいだとしても、その前の50歳前後で、そろそろ自分は卒業だから・・・と、勝手にアクセルを緩める人が現れたりと、私から見ると残念でなりません。

確かにこの世代(50代)になるとビジネスパーソンとしての成功者とそうでない人の差が大きく表れるのは事実です。
でも、当時の金融機関に就職できた人達は極めて優秀な人達でしたから、あの時の輝きを失ってもらいたくはありません。

住むところは変わっても、まだまだ世の中に貢献できることは沢山あります。
お互い頑張りましょう!
ダメなら当社に再就職してください!(仕事がいっぱいあります!)

銀行員の友へ
posted by オーダースーツのヨシムラ at 00:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする