個人的に株式投資をしているので日々、株価についてはウォッチしているのですが、今朝、株価Newsを見ていたら、何でもアメリカのAI関連半導体大手のエヌビディアの株価が昨日なんと!17%も下落したというNewsを目にしました。
エヌビディア(以下NVDA)って、AI関連の半導体を提供している企業で、今世界の上場企業の中で一番時価総額が高い企業ですよ!
それが17%下落?
下落した分(90兆円!)だけでトヨタの時価総額全体の2倍ですからね。
朝一で飲んでいたコーヒーをこぼすところでした。
下落の理由を識者の皆さんが解説していましたが、大方の意見では中国の新興AI開発企業「ディープシーク」社がNVDAよりも安価で高性能なAI半導体を供給できる(かもしれない)という報道を受けてのものだそうです。
株式投資をされる皆さん、このNEWSどう思います?
私は、中国にAI関連が伸びるとは全く思っていません!!!
断言します!(って、保証はしませんけどね。)
何故かって?
では仮に中国でそのような高性能AIが出来たとします。
今でいうと、ChatGPTのようなものをイメージしてください。
中国版ChatGPTにこう打ち込んでみて下さい。
『中国における独裁者は誰ですか?』って
果たしてAIの回答はどんなのでしょうか?
無理ですよ。中国で自由に考えることなんて。どんなに技術があっても。と、私は思うんですけどね。
ということで個人的にはNVDAの株を今買うのは狙い目だと思います。
2025年01月28日
今こそ太宰治
昨夕(夜)、フジテレビが一連の中居氏の件で記者会見をやっていましたね。
私も20時位からずっと見ていましたから、アレ昨日の番組?で一番の視聴率だったのではないでしょうか。
事件については個人的にはいくつか情報がありますが、それについての意見等は被害に遭われた方の手前控え、会見自体について自分の考えを書かせていただきたいと思います。
事件の是非については書きません。(悪い事分かっていますから)
フジテレビの報道姿勢については、当たり前ですが日本有数のタレント>被害者であり、商業的に考えもみ消そうとしたけどダメだった。というのがまず真実の姿だと推測します。
ごまかそうとしたのが前回の会見。
それで大失敗して外資ファンドからも突き上げられ下手をすれば国際問題にもなりかねないことになり、慌ててもう一歩踏み込んだ会見をしたのが昨夜ではないでしょうか。
私は1時間ほど会見を聞いた後、見るのを止めました。
何故かって?
それは会社や役員個人を守りたい側と、攻めたい側の主張が真っ向からぶつかり合って1時間も聞けばそれぞれの主張が十分わかったからです。
つまり、このまま平行線で終わるな、と。
最終的にどうなったかは分かりません。何でも日をまたいだ会見だったとのことで、どちらも大変な労力だったと思います。
このように主張がぶつかり合うこと、これは社会ではよくあることですし、それが平行線のままというのも良くあることです。
だからこそ、司法(裁判)が必要な訳で、記者会見は裁判ではないので、主張が平行線になったら終わるしかありません。
(司法でも主張が出尽くしたら、結審・判決ですからね。)
でも記者会見での記者のスタンスは違います。
自分たちが仮定した中の答えが出なければエンドレスです。
そう、世間様がいまだフジテレビを許さないからです。
その結果が日をまたぐ会見に繋がったのではないでしょうか。
こうやって書くとフジテレビ擁護派か?と言われるかもしれませんが、違います。
ただ、皆さんに伝えたいのは、そう、今日のタイトルに書いた『今こそ、太宰治』なのです。
なんのこっちゃ?と思うかもしれませんが、太宰治の代表作「人間失格」では、主人公が友人堀木に「これ以上は世間が許さない!」と言われたことをきっかけに“世間様”って何だろう?と考えます。
これに対して主人公は「それは世間ではないだろう、あなただろう?許さないのは」と返します。
つまり世間という第三者(もやっとした集合体)が許さないと言って、自身の加害的な意識をうやむやにして、他者を責めるが、その実は1個人が攻撃しているのだ、ということです。
ご存じの方も多いと思いますが、太宰治の人間失格は太宰自身が主人公と言われています。つまり太宰が(太宰は女癖が悪く、ある意味放蕩息子であった。因みに青森県出身!!)自分自身が世間から批判されていることを人間失格では表現していると言われています。
そしてその結果がどうなったか?
太宰は人間失格を脱稿してまもなく入水自殺をするのです。
世間が許さないという声に負けて自殺したのです。
これって今回のフジテレビの件の先が見えるような気がしませんか?
あるいは、兵庫県知事の一連の自殺者を示唆するように思いませんか?
皆さん、世間様というモヤモヤっとした集合体を言い訳に他者を攻撃するのはやめましょうよ。
自分の考えは考えとして自身の内に秘めれば良いことです。
100年経って、太宰治が心に響きます。
私も20時位からずっと見ていましたから、アレ昨日の番組?で一番の視聴率だったのではないでしょうか。
事件については個人的にはいくつか情報がありますが、それについての意見等は被害に遭われた方の手前控え、会見自体について自分の考えを書かせていただきたいと思います。
事件の是非については書きません。(悪い事分かっていますから)
フジテレビの報道姿勢については、当たり前ですが日本有数のタレント>被害者であり、商業的に考えもみ消そうとしたけどダメだった。というのがまず真実の姿だと推測します。
ごまかそうとしたのが前回の会見。
それで大失敗して外資ファンドからも突き上げられ下手をすれば国際問題にもなりかねないことになり、慌ててもう一歩踏み込んだ会見をしたのが昨夜ではないでしょうか。
私は1時間ほど会見を聞いた後、見るのを止めました。
何故かって?
それは会社や役員個人を守りたい側と、攻めたい側の主張が真っ向からぶつかり合って1時間も聞けばそれぞれの主張が十分わかったからです。
つまり、このまま平行線で終わるな、と。
最終的にどうなったかは分かりません。何でも日をまたいだ会見だったとのことで、どちらも大変な労力だったと思います。
このように主張がぶつかり合うこと、これは社会ではよくあることですし、それが平行線のままというのも良くあることです。
だからこそ、司法(裁判)が必要な訳で、記者会見は裁判ではないので、主張が平行線になったら終わるしかありません。
(司法でも主張が出尽くしたら、結審・判決ですからね。)
でも記者会見での記者のスタンスは違います。
自分たちが仮定した中の答えが出なければエンドレスです。
そう、世間様がいまだフジテレビを許さないからです。
その結果が日をまたぐ会見に繋がったのではないでしょうか。
こうやって書くとフジテレビ擁護派か?と言われるかもしれませんが、違います。
ただ、皆さんに伝えたいのは、そう、今日のタイトルに書いた『今こそ、太宰治』なのです。
なんのこっちゃ?と思うかもしれませんが、太宰治の代表作「人間失格」では、主人公が友人堀木に「これ以上は世間が許さない!」と言われたことをきっかけに“世間様”って何だろう?と考えます。
これに対して主人公は「それは世間ではないだろう、あなただろう?許さないのは」と返します。
つまり世間という第三者(もやっとした集合体)が許さないと言って、自身の加害的な意識をうやむやにして、他者を責めるが、その実は1個人が攻撃しているのだ、ということです。
ご存じの方も多いと思いますが、太宰治の人間失格は太宰自身が主人公と言われています。つまり太宰が(太宰は女癖が悪く、ある意味放蕩息子であった。因みに青森県出身!!)自分自身が世間から批判されていることを人間失格では表現していると言われています。
そしてその結果がどうなったか?
太宰は人間失格を脱稿してまもなく入水自殺をするのです。
世間が許さないという声に負けて自殺したのです。
これって今回のフジテレビの件の先が見えるような気がしませんか?
あるいは、兵庫県知事の一連の自殺者を示唆するように思いませんか?
皆さん、世間様というモヤモヤっとした集合体を言い訳に他者を攻撃するのはやめましょうよ。
自分の考えは考えとして自身の内に秘めれば良いことです。
100年経って、太宰治が心に響きます。
2025年01月27日
久しぶりの九州
先週金曜土曜と久しぶりに福岡へ行ってきました!
内容は半分は仕事で半分はプライベート。
実は、子供が福岡で働いているので、近況を見に福岡まで、と言った感じ。
もう半分の仕事は、お取引先への報告とその後の会食でしたので、難しい話ではなく、今回の仕事は胃が痛くなるようなことはなく、良かったです。
普段は東北(青森、秋田、山形、新潟?)を中心に、せいぜい名古屋、大阪までが私の出張テリトリーですから九州は極めてイレギュラーなのですが、
それにしても、、、九州は良いですね!
何といっても東北は今の時期、雪で経済活動が停滞するのに対して九州はそれがない。
加えて、福岡は韓国等アジアへの玄関で、東京よりも韓国の方が近い?らしく、インバウンド客も多く、イイ感じです。
更には、熊本のTSMC半導体工場の関係で福岡の不動産なんかはバブルさながらですし、色んな所で景況感が明るく羨ましい限りでした。
で、金曜日に仕事をした後、土曜日は福岡(九州)観光で熊本まで日帰り温泉に行ってきました!
私が良く行く東北地方も青森、秋田、山形と温泉は多いのですが、湧出量では九州には全くかなわないようで、九州はどこでも温泉があるようです。(除く福岡)
で、お勧めの温泉に行って、のんびり過ごしてきました。
土曜日の半日だけでしたが親子水入らずで大変良い息抜きになりました。
プライベートな話題ですみません。
2025年01月22日
日経新聞より・・・
私共の業界は世間全体から見れば大変ニッチな業界ですので、よもや日経新聞に同業の話が掲載されるとは夢にも思いませんでしたが、昨日の日経朝刊に、大賀さんのことが掲載されていました。
同社は創業は吉村と同じ大阪の谷町。
所在も昔の大阪吉村から20-30mしか離れていない場所が創業ですからひょっとしたら先代同士面識があったのかもしれません。
バブルの頃はキングタイガーというブランドで既製服販売を中心に大阪や北海道、宮崎他数か所の縫製工場を持ち、多分日産500着位の生産はしていたんではないかと思います。
その大賀が昨年7月に民事再生をしたのですが、日経新聞の記事では太文字タイトルで
【遅すぎたスポンサー探し】【紳士服の老舗、改革手つかず】と書かれていました。
記事によれば同社は1992年には335億(内部留保131億)だったのが、破綻時の2023年7月期には27億まで、およそ1/12まで売上が落ちたそうです。
記事では、クールビズやコロナによる社会変化、在宅勤務が増えることによるスーツ需要減少という変化への対応が遅れ、この結果に至った。
その間、なぜスポンサー探しをしっかりやらなかったのか?
先代が築き上げた歴史、伝統、実績を守ることを優先し時代から取り残される老舗も少なくない、と厳しく書かれていました。
(ここまではほぼ記事で書いてあることをトレースしています。ここからは私の意見です。)
実のところ大賀は当社とは結構関係が深い企業でした。
まず当社の玉岡取締役をはじめ役職員に大賀OBの人が結構いるという点。
それ以外にも、こんな関係がこれまでありました。
三久服装:同社はヨシムラのグループ企業で今はリフォーム(お直し)を中心に営業していますが、10年ほど前まではハンドメイドの仮縫い付きフルオーダーの縫製工場でした。
約15年位前に、同社が倒産しかかった時に吉村が債務を肩代わりする形でグループ企業にしたのですが、実は、同社の買収前の主要顧客が大賀でした。
何故倒産しかかったかと言うと、簡単に言うと売上の7割を占めていた大賀が優越的立場を使い、1年中、閑散期料金を適用し取引していたからです。
ですから、吉村が買収した後、大賀からの取引を削減するよう指示をして(その分をヨシムラ側からのオーダーで補って)会社は再生しました。
まぁ、昔ながらの、下請け業者叩きをされていたという事です。
オリテック青森:こちらは皆さんのスーツを縫製している縫製工場ですが、こちらは大賀さんが縫製工場を縮小する際に、代替工場として当社に縫製依頼がありました。
ですが、その以前に同社から同じように下請け工場を打診してきた時(その時は当社も積極的に受けたのですが)「大賀用に一日●●着の生産枠を作ってくれ」と言われ枠を作ったのに待てど暮らせど注文が来ず、繁忙期の一番のピークになって「●●着の枠があるから作ってくれ!」と要求され、閉口したのをよく覚えています。
ようは自社ファーストが強烈に強いんですよね。
ですから、工場縮小(閉鎖)で代替工場としての生産を依頼された時も当社はお断りしました。
以上は、私の実体験に裏付けされた意見です。⇒続編に続く
同社は創業は吉村と同じ大阪の谷町。
所在も昔の大阪吉村から20-30mしか離れていない場所が創業ですからひょっとしたら先代同士面識があったのかもしれません。
バブルの頃はキングタイガーというブランドで既製服販売を中心に大阪や北海道、宮崎他数か所の縫製工場を持ち、多分日産500着位の生産はしていたんではないかと思います。
その大賀が昨年7月に民事再生をしたのですが、日経新聞の記事では太文字タイトルで
【遅すぎたスポンサー探し】【紳士服の老舗、改革手つかず】と書かれていました。
記事によれば同社は1992年には335億(内部留保131億)だったのが、破綻時の2023年7月期には27億まで、およそ1/12まで売上が落ちたそうです。
記事では、クールビズやコロナによる社会変化、在宅勤務が増えることによるスーツ需要減少という変化への対応が遅れ、この結果に至った。
その間、なぜスポンサー探しをしっかりやらなかったのか?
先代が築き上げた歴史、伝統、実績を守ることを優先し時代から取り残される老舗も少なくない、と厳しく書かれていました。
(ここまではほぼ記事で書いてあることをトレースしています。ここからは私の意見です。)
実のところ大賀は当社とは結構関係が深い企業でした。
まず当社の玉岡取締役をはじめ役職員に大賀OBの人が結構いるという点。
それ以外にも、こんな関係がこれまでありました。
三久服装:同社はヨシムラのグループ企業で今はリフォーム(お直し)を中心に営業していますが、10年ほど前まではハンドメイドの仮縫い付きフルオーダーの縫製工場でした。
約15年位前に、同社が倒産しかかった時に吉村が債務を肩代わりする形でグループ企業にしたのですが、実は、同社の買収前の主要顧客が大賀でした。
何故倒産しかかったかと言うと、簡単に言うと売上の7割を占めていた大賀が優越的立場を使い、1年中、閑散期料金を適用し取引していたからです。
ですから、吉村が買収した後、大賀からの取引を削減するよう指示をして(その分をヨシムラ側からのオーダーで補って)会社は再生しました。
まぁ、昔ながらの、下請け業者叩きをされていたという事です。
オリテック青森:こちらは皆さんのスーツを縫製している縫製工場ですが、こちらは大賀さんが縫製工場を縮小する際に、代替工場として当社に縫製依頼がありました。
ですが、その以前に同社から同じように下請け工場を打診してきた時(その時は当社も積極的に受けたのですが)「大賀用に一日●●着の生産枠を作ってくれ」と言われ枠を作ったのに待てど暮らせど注文が来ず、繁忙期の一番のピークになって「●●着の枠があるから作ってくれ!」と要求され、閉口したのをよく覚えています。
ようは自社ファーストが強烈に強いんですよね。
ですから、工場縮小(閉鎖)で代替工場としての生産を依頼された時も当社はお断りしました。
以上は、私の実体験に裏付けされた意見です。⇒続編に続く
⇒続編
では、大賀はどうすれば良かったのでしょうか?
この業界を行く末を考える時、時系列では次の認識がないとダメだったように思います。
2000年代:
・10年後から現実に直面する団塊の世代引退問題
・インターネットの普及
・百貨店ビジネスの終焉※
※世界的に見て日本の百貨店は明らかにオーバーストア。数が減るのは必至。
・コスト削減のための海外工場移転
2010年代
・現実となる団塊の世代引退問題
・インターネット普及に伴う百貨店ビジネスの急激な衰退
(ショールーミング化、価格コム台頭)
・温暖化問題からのクールビズ
2020年代
・少子高齢化によるスーツ需要の減少
・現実となった百貨店の廃業ラッシュ
・ビジカジの世界的な潮流
この中で大賀の最大のミスジャッジは2000年代には既に明白にわかっていた百貨店ビジネスの終焉に対して対処が遅れたことではないでしょうか?
同業のオンワード樫山が頑張っているのは、このことを見据えて、百貨店と言う他人様の店舗での販売から、自社で直接販売する方法にシフトしていったことでしょう。
大賀さんはそれが出来なかった。
さらに言うと、コロナ直前位にオンワードが不採算百貨店のオーダーサロンから撤退した際に、その跡地を大賀が拾って出店していったことです。
「天下のオンワードが運営してダメだった場所を、二番手以降の会社がやってもダメでしょう?まして、上述のように百貨店は衰退産業なんだから。」というのが私の見立てでした。
ここで傷口が広がってしまったんでしょうね・・・
追い打ちをかけたのはきっとコロナでしょう。
コロナで百貨店が臨時休業した時、縫製工場を抱えているともうどうしようもない。まぁ、当時は雇用調整助成金があったからギリギリで凌いだのでしょうが、焼け石に水だったのでしょう。
こんな時、当社のような野武士集団は、どんな仕事でもどん欲に拾ってくることで何とか凌ぎましたが、老舗大企業はダメだったんでしょうね。
どうでも良いことかもしれませんが、同社は昨年まで某大学のOB会でスポンサーをしていました。
私はそのOB会でのスポンサー掲載広告を同社が破綻した後、目にしたのですが破綻前資金繰りが苦しい中、大学のOB会への広告(=つまりは広告効果というよりは社長さんの自己満足での広告)なんかよくやれるな、と批判的に見ていました。
こういった甘さも破綻の遠因になっているのかもしれませんね。
随分この話題を長く書いてしまいました。
関係者の方がご不快に思われたらお詫びします。
(が、自分なりの信念をもって書いているつもりです。)
この業界に長く居ますと色んな企業の栄枯盛衰をよく目にします。
どんな仕事でも奢らず、謙虚に。
この気持ちを忘れないようにしたいと思います。
今は批判できる立場でも、将来自分がどうなるかは分かりませんからね。
この業界を行く末を考える時、時系列では次の認識がないとダメだったように思います。
2000年代:
・10年後から現実に直面する団塊の世代引退問題
・インターネットの普及
・百貨店ビジネスの終焉※
※世界的に見て日本の百貨店は明らかにオーバーストア。数が減るのは必至。
・コスト削減のための海外工場移転
2010年代
・現実となる団塊の世代引退問題
・インターネット普及に伴う百貨店ビジネスの急激な衰退
(ショールーミング化、価格コム台頭)
・温暖化問題からのクールビズ
2020年代
・少子高齢化によるスーツ需要の減少
・現実となった百貨店の廃業ラッシュ
・ビジカジの世界的な潮流
この中で大賀の最大のミスジャッジは2000年代には既に明白にわかっていた百貨店ビジネスの終焉に対して対処が遅れたことではないでしょうか?
同業のオンワード樫山が頑張っているのは、このことを見据えて、百貨店と言う他人様の店舗での販売から、自社で直接販売する方法にシフトしていったことでしょう。
大賀さんはそれが出来なかった。
さらに言うと、コロナ直前位にオンワードが不採算百貨店のオーダーサロンから撤退した際に、その跡地を大賀が拾って出店していったことです。
「天下のオンワードが運営してダメだった場所を、二番手以降の会社がやってもダメでしょう?まして、上述のように百貨店は衰退産業なんだから。」というのが私の見立てでした。
ここで傷口が広がってしまったんでしょうね・・・
追い打ちをかけたのはきっとコロナでしょう。
コロナで百貨店が臨時休業した時、縫製工場を抱えているともうどうしようもない。まぁ、当時は雇用調整助成金があったからギリギリで凌いだのでしょうが、焼け石に水だったのでしょう。
こんな時、当社のような野武士集団は、どんな仕事でもどん欲に拾ってくることで何とか凌ぎましたが、老舗大企業はダメだったんでしょうね。
どうでも良いことかもしれませんが、同社は昨年まで某大学のOB会でスポンサーをしていました。
私はそのOB会でのスポンサー掲載広告を同社が破綻した後、目にしたのですが破綻前資金繰りが苦しい中、大学のOB会への広告(=つまりは広告効果というよりは社長さんの自己満足での広告)なんかよくやれるな、と批判的に見ていました。
こういった甘さも破綻の遠因になっているのかもしれませんね。
随分この話題を長く書いてしまいました。
関係者の方がご不快に思われたらお詫びします。
(が、自分なりの信念をもって書いているつもりです。)
この業界に長く居ますと色んな企業の栄枯盛衰をよく目にします。
どんな仕事でも奢らず、謙虚に。
この気持ちを忘れないようにしたいと思います。
今は批判できる立場でも、将来自分がどうなるかは分かりませんからね。
2025年01月20日
行き過ぎた正義感
https://news.yahoo.co.jp/articles/e9a090d63c149c7e49257960c35631514e654b84
兵庫県の斉藤知事の周辺でまた自殺者が出たそうですね。
自死、なんとも嫌な言葉です。
親からもらった生を自ら捨てるなんて。
銀行に対し連帯保証をする会社経営を長らくやっていますと、会社の万が一を常に考えるものですが、万が一会社を倒産させてしまったとしてもその責任の取り方を自死にだけはしたくないものだと思います。
今回自殺された方は元県議で百条委員会の委員だったとのこと。
斉藤知事を批判する側だったのでしょうか。
知事が再選したため劣勢に立たされたのでしょうか?
SNSでの批判に耐えられなかったのでは?と言われています。
しかし、なんで日本はこうもSNS等で人の批判を繰り返し、うっぷん晴らしをする人が多いのでしょうか。
斉藤知事の問題も兵庫県に関係がある人が言う分には良いと思いますが、全く無関係な人がしかもSNSの匿名で言いたい放題し、それで人を攻撃するというのはあまりに酷い話です。
でもきったこういった批判をする人は、自分は正しいと思っているんでしょうね。
明らかに行き過ぎた正義感だと思います。
SNSで注目されるからと言って、にわか評論家気取りも嫌なものです。
(かくいう私もこの話題をブログに出すという点で、批判のそしりは免れないとも思っています)
ただね、日本人ももう少し打たれ強くなる必要もあるとも思うんですよね。
トランプさんが良い例ではないですか?
批判をものともしないで自分の考えだけを正当化する。
まぁ、あれは行き過ぎでしょうか。
どっちにしても苦しんでいる人に追い詰めるのではなく、もっと寛容になるべきではないですか?
兵庫県の斉藤知事の周辺でまた自殺者が出たそうですね。
自死、なんとも嫌な言葉です。
親からもらった生を自ら捨てるなんて。
銀行に対し連帯保証をする会社経営を長らくやっていますと、会社の万が一を常に考えるものですが、万が一会社を倒産させてしまったとしてもその責任の取り方を自死にだけはしたくないものだと思います。
今回自殺された方は元県議で百条委員会の委員だったとのこと。
斉藤知事を批判する側だったのでしょうか。
知事が再選したため劣勢に立たされたのでしょうか?
SNSでの批判に耐えられなかったのでは?と言われています。
しかし、なんで日本はこうもSNS等で人の批判を繰り返し、うっぷん晴らしをする人が多いのでしょうか。
斉藤知事の問題も兵庫県に関係がある人が言う分には良いと思いますが、全く無関係な人がしかもSNSの匿名で言いたい放題し、それで人を攻撃するというのはあまりに酷い話です。
でもきったこういった批判をする人は、自分は正しいと思っているんでしょうね。
明らかに行き過ぎた正義感だと思います。
SNSで注目されるからと言って、にわか評論家気取りも嫌なものです。
(かくいう私もこの話題をブログに出すという点で、批判のそしりは免れないとも思っています)
ただね、日本人ももう少し打たれ強くなる必要もあるとも思うんですよね。
トランプさんが良い例ではないですか?
批判をものともしないで自分の考えだけを正当化する。
まぁ、あれは行き過ぎでしょうか。
どっちにしても苦しんでいる人に追い詰めるのではなく、もっと寛容になるべきではないですか?
2025年01月17日
笛吹けど踊らず
年も明け暫くたち、日常が戻ってきました。
私の仕事もお正月の初売りモードから2025年春夏物へシフトチェンジです。
そんな中ですが今日は珍しく!講演会に行ってこようと思っています。
誰の講演会か?というとなんと!石破総理
所属している会の年始イベントで石破総理が来臨され講演をされるというので聞きに行くのです。
総理周辺の直近の発言と言うと、今朝のNewsで「石破総理が中小企業の賃上げ・価格転嫁支援などを表明、早期に下請法改正へ」と挙げられていました。
Newsソース(社外リンク):https://news.yahoo.co.jp/articles/c771d359a4836be728d7c7b58b9244e60cce42d3
が、中をよく読むと、中小企業の賃上げを実施するために
▼適切な価格転嫁
▼生産性の向上
▼現場で働く人のスキルの高度化が重要
とのことですが、さてさてご本人の口からどんな話がきけるのやら。
個人的には↑の▼で書かれた3項目はまさしくその通りと思いますが、それが出来ないから苦慮しているのが中小企業ではないでしょうかね。
▼適切な価格転嫁:下請法を改正して罰則を作っても指導された1年は仕事はあるでしょうけれど、翌年仕事がなくなることをどう考えているのでしょうか?
▼生産性の向上:大切な問題ですが、これが出来ないから苦しんでいるのではないでしょうかね。設備投資→お金が必要→今はコロナ融資の返済で手いっぱいというのが大方の中小企業でしょう。
▼従業員のスキル高度化:働く人が“楽”を求め、それを守ろうとする今の労働基準法の考えでは仕事への厳しさってなかなか生まれないんじゃないでしょうか。
リスキリングをどんなに叫んでも現状で安穏と出来るなら、リスキリングする人は増えないのでは?
今の中小企業の問題は、最低賃金だけどんどん上がってしまった結果、入社1年目の人と入社10年のベテラン社員や責任ある立場の社員との給与格差が縮まった結果、管理職のなり手がいなくなっていることなのだということに、どうしてメスを入れないのでしょうね。。。
一国の総理大臣の考えをじかに聞いてきたいと思います。(今から出発)
私の仕事もお正月の初売りモードから2025年春夏物へシフトチェンジです。
そんな中ですが今日は珍しく!講演会に行ってこようと思っています。
誰の講演会か?というとなんと!石破総理
所属している会の年始イベントで石破総理が来臨され講演をされるというので聞きに行くのです。
総理周辺の直近の発言と言うと、今朝のNewsで「石破総理が中小企業の賃上げ・価格転嫁支援などを表明、早期に下請法改正へ」と挙げられていました。
Newsソース(社外リンク):https://news.yahoo.co.jp/articles/c771d359a4836be728d7c7b58b9244e60cce42d3
が、中をよく読むと、中小企業の賃上げを実施するために
▼適切な価格転嫁
▼生産性の向上
▼現場で働く人のスキルの高度化が重要
とのことですが、さてさてご本人の口からどんな話がきけるのやら。
個人的には↑の▼で書かれた3項目はまさしくその通りと思いますが、それが出来ないから苦慮しているのが中小企業ではないでしょうかね。
▼適切な価格転嫁:下請法を改正して罰則を作っても指導された1年は仕事はあるでしょうけれど、翌年仕事がなくなることをどう考えているのでしょうか?
▼生産性の向上:大切な問題ですが、これが出来ないから苦しんでいるのではないでしょうかね。設備投資→お金が必要→今はコロナ融資の返済で手いっぱいというのが大方の中小企業でしょう。
▼従業員のスキル高度化:働く人が“楽”を求め、それを守ろうとする今の労働基準法の考えでは仕事への厳しさってなかなか生まれないんじゃないでしょうか。
リスキリングをどんなに叫んでも現状で安穏と出来るなら、リスキリングする人は増えないのでは?
今の中小企業の問題は、最低賃金だけどんどん上がってしまった結果、入社1年目の人と入社10年のベテラン社員や責任ある立場の社員との給与格差が縮まった結果、管理職のなり手がいなくなっていることなのだということに、どうしてメスを入れないのでしょうね。。。
一国の総理大臣の考えをじかに聞いてきたいと思います。(今から出発)
2025年01月01日
年頭のご挨拶
読者の皆さん明けましておめでとうございます。
年末の最後の週は寒波に見舞われ、新潟・東北は大雪で、一部のお客様には物流面で遅延しご迷惑をお掛けし、申し訳ありませんでした。
さて
世の中はインフレ、円安で、輸出企業の皆さんは好業績のようですが国内の消費関連の業界はインフレ、最賃大幅引き上げで青色吐息の所も多いように思いますが明けた2025念はどんな1年になるでしょうか?(かくいう私共のファッション業界の小売り、最賃UPの影響が強い縫製業も非常に苦しい業界です。)
毎年言っているような気がしますが、やはり変化の1年になり、変化に付いていけない者が脱落する1年になるように思います。
読者の皆さんのいらっしゃる業界でもそうでしょうけれど、(メンズ)ファッション業界でいうと、近年、こんな流れでした。
(コロナ前)
・少子高齢化で安く大量に販売する既製服が苦境に陥る
⇒(変化)AOKIなどは多角化して快活クラブなどを経営
⇒(変化)低付加価値の既製服から高付加価値のオーダースーツへ
(コロナ中)
・外出自粛、在宅ワークによりスーツが不振
⇒(変化)ビジカジアイテムの増加
⇒(変化)医療用防護服の縫製
(コロナ後)
・スーツ文化の衰退、ビジカジの世界的広がり
⇒???
最後の“スーツ文化の衰退、ビジカジの広がり”への変化は???を付けました。
これが当社の属する業界(スーツ販売業、縫製業)が直面する課題です。
では???に対してどうするか?
それこそが各社“社長”の仕事だと思っていますが、当社の場合は、本業に忠実にまずはビジカジアイテムの開発及び社内普及だと思っています。
昨年の暮れぐらいから社内の一部スタッフと新素材開発や新しい型紙、仕様の研究を始めています。
具体的なことはまだ申せませんが、これまでオーダーでは不向きとされていた素材をどう製品に取り入れるか?そんなことを議論しています。
ひょっとするとこれまではオーダーでは是とされていた物を否定し、これまで否とされていた物を是とするかもしれません。
色んな批判やご意見はあるでしょうけれども、やはり変化に対応できない企業は淘汰されるという信念の元、率先して苦労したいと思います。
どんなアイテムが出てくるか?読者の皆さんもご期待ください。
仕事をしている以上、楽なことってないですね。
毎年どんどん忙しく、やることが増えていくような気がします。
でも、こうすることが成長であり、進化であると信じて今年も頑張りたいと思います。
どうぞ温かく見守っていただければ幸いです。
吉村株式会社
株式会社ビッグヴィジョン
オリジナルテクノロジー株式会社
代表取締役 吉村雅隆
年末の最後の週は寒波に見舞われ、新潟・東北は大雪で、一部のお客様には物流面で遅延しご迷惑をお掛けし、申し訳ありませんでした。
さて
世の中はインフレ、円安で、輸出企業の皆さんは好業績のようですが国内の消費関連の業界はインフレ、最賃大幅引き上げで青色吐息の所も多いように思いますが明けた2025念はどんな1年になるでしょうか?(かくいう私共のファッション業界の小売り、最賃UPの影響が強い縫製業も非常に苦しい業界です。)
毎年言っているような気がしますが、やはり変化の1年になり、変化に付いていけない者が脱落する1年になるように思います。
読者の皆さんのいらっしゃる業界でもそうでしょうけれど、(メンズ)ファッション業界でいうと、近年、こんな流れでした。
(コロナ前)
・少子高齢化で安く大量に販売する既製服が苦境に陥る
⇒(変化)AOKIなどは多角化して快活クラブなどを経営
⇒(変化)低付加価値の既製服から高付加価値のオーダースーツへ
(コロナ中)
・外出自粛、在宅ワークによりスーツが不振
⇒(変化)ビジカジアイテムの増加
⇒(変化)医療用防護服の縫製
(コロナ後)
・スーツ文化の衰退、ビジカジの世界的広がり
⇒???
最後の“スーツ文化の衰退、ビジカジの広がり”への変化は???を付けました。
これが当社の属する業界(スーツ販売業、縫製業)が直面する課題です。
では???に対してどうするか?
それこそが各社“社長”の仕事だと思っていますが、当社の場合は、本業に忠実にまずはビジカジアイテムの開発及び社内普及だと思っています。
昨年の暮れぐらいから社内の一部スタッフと新素材開発や新しい型紙、仕様の研究を始めています。
具体的なことはまだ申せませんが、これまでオーダーでは不向きとされていた素材をどう製品に取り入れるか?そんなことを議論しています。
ひょっとするとこれまではオーダーでは是とされていた物を否定し、これまで否とされていた物を是とするかもしれません。
色んな批判やご意見はあるでしょうけれども、やはり変化に対応できない企業は淘汰されるという信念の元、率先して苦労したいと思います。
どんなアイテムが出てくるか?読者の皆さんもご期待ください。
仕事をしている以上、楽なことってないですね。
毎年どんどん忙しく、やることが増えていくような気がします。
でも、こうすることが成長であり、進化であると信じて今年も頑張りたいと思います。
どうぞ温かく見守っていただければ幸いです。
吉村株式会社
株式会社ビッグヴィジョン
オリジナルテクノロジー株式会社
代表取締役 吉村雅隆