ブログでは外向きの仕事(店舗周りや工場訪問)等ばかり書いていますが、実は私がゴソゴソ仕事をしている中に、ビッグヴィジョンのホームページリニューアルがあります。
で、今日は比較的お客様が少なかったのでお店番は他のスタッフにお願いしてホームページの全体像のイメージを作っておりました。
さてさて
どんなホームページになると思いますか?
実は、大変申し上げにくいのですが今回予定しているリニューアルで、ビッグヴィジョンのサイトは“サービスダウン”する予定です。
・・・というのは、現状のサイトではゲストページと会員ページがあるのですが、我々の規模で会員登録して管理する意味を私は全く感じないのです。
加えて、会員登録するともれなく割引があり、その割引が19,950円でスーツを売っているBVには死ぬほど粗利を削っているのです。
平たく言うと、サイトそのものの存在が赤字部門を作っていることになるのです。
だから、管理コストを下げて、その代わりヨシムラ的に読者に有益な情報を出すようにしたいと考えているのです。
この改悪案、果たしてビッグのお客様に受け入れられるのでしょうか?
割引以上の有益情報を出し続けますから、どうか許してください。
ところで、ヨシムラのサービス企画よりも安いフルハンドメイドの店を見つけましたよ。
http://www.isnt.co.jp/
http://www.taylor-gent.jp/
ヨシムラのホームページで、フルオーダーに見せかけた仮縫い付きのイージーオーダーの悪徳業者がいると知りました。
上記の店は違うと思いますが、イージーオーダーに仮縫いを付けるというのは、物理的に可能なのですか?
もし可能ならば、ビックビジョンでもやって欲しいです。その場合、ビックビジョンでは値段は幾らくらいに成りますか?
コメントありがとうございました。
感謝の気持ちと共に少々悲しく思いながら拝見しました。
ご意見やご質問に対するお返事ですが、
@ビッグヴィジョンの15,750円のスーツはなくなってしまったのか?
・・・はい、
こちらは完全になくした訳ではありませんが、何かしらのキャンペーンなど特別なときだけにいたしました。
Aヨシムラより安いハンドメイド
・・・あるんですね。
ただ、ハンドでもイージでも、製品は、生地の質・仕立ての質と照らし合わせてなんぼではないでしょうか?
どことは申しませんが、専門学校上がりの子をあたかも一人前の職人として縫わせて、それでもってフルハンドと称しているお店も世の中にはありますので、単純に比較されると悲しいです。
1つ、お考え頂きたいのですが、消費者として同じ物なら安く手に入れたいのは私も良く分かりますが、物を作るには人の労働(手間暇)がかかります。
これをどこまで削れば消費者は満足なのでしょうか?
6万円のスーツの原価をどう見ればよいのでしょうか?
ハンドの世界は一人縫いの場合、頑張っても月5着位までしか出来ません。)
月給25万円として計算すれば裏地や芯地、糸、機械の減価償却を無視したとしても1着5万円は頂かなければ生きていけませんし、
そこは社会保険も賞与もない世界ですよ。
ですから、世の中の常識を無視した価格というのはどこかにおかしい所やウソが出てくるか、作り手を殺してしまうかだと思います。
ですから、この絶対価格至上主義に入り込んでしまうと、技術者は本当に死滅してしまうと思います。
自分がきれい事を言っているのは良く分かりますが、日本の製造業の現場を見ていると思わずコメントせずにはいられなくなりました。
私のつたないブログからでも物作りの現場の声を少しでも拾って頂ければと思います。
そう考えると、ヨシムラのサービス企画はこれでギリギリな企画だと思いますし、こういうことを通じて作り手と消費者がつながることは良い事だと思っています。
Bイージーオーダーの仮縫い
・・・これはビッグでもヨシムラでも物理的には可能です。
お店によってはオプション料として10,000円程度貰っているところもあります(BVではありません)が、私はイージーオーダーでは仮縫いは次の理由で不要だと思っています。
●仮縫いは裁断や補正の技術を持っている者がしないと意味がない。
●既存のイージーオーダーでの仮縫いは見本服を着せるのと同じ程度の事しかできない。
→値段が高くなるだけ質的には殆ど変わらない。
ために、不要だと思います。
お金を頂くのでしたらその値段以上の価値がなければ無意味だとヨシムラ・ビッグヴィジョンでは考えております。