2013年01月18日

専門店の生き残り

先日、2012年度の百貨店売り上げが16年ぶりに前年売上を超えたというNewsが流れていました。

16年というと凄いことです。
私がヨシムラに入社したのが平成7年でしたからその頃からず〜っと落ち続けていたということですからね。。。

でも、何でここまで百貨店業界は落ち込んでしまったのでしょうか?
これを考えた時、自分達専門店の生き残る道が明確に見えてきたような気がしましたのでブログに書かせて頂きます。

この16年世の中では何があったでしょうか?

16年前ですともうバブルもとっくに崩壊しています。
16年前はインターネットは黎明期でまだネットショッピングは今ほどメジャーではありません。
景気は上がったり下がったり。15年連続景気低迷ではありません。
少子高齢化の傾向はボディーブローのように利いてきています。

こんなところでしょうか?

その中で、百貨店業界だけが何故15年連続で落ちたのか?

私が思うに、それは

● 不必要なコストを掛けすぎる体質
● 百貨店の専門性の欠如
● 価格指向の顧客が百貨店離れを起こす。
(こういった方はディスカウンターやネットショッピングへ)
● 一方で低価格路線に変えてみたら、品質低下の批判を浴びる。


ここから先は多少偏見があるかも知れませんので不快に思う方いらしたら申し訳ないのですが、

我々専門店側から見ると百貨店は、顧客至上主義の名の元に余計なコストを払いすぎていると思います。

それは例えば、我々のオーダースーツ業界で言えば(以前三久服装は某百貨店のオーダーサロンからの縫製依頼を受けておりましたのでその時の経験ですが。)

明らかに顧客要望が行きすぎている
(例えば、僅かのお直しに対して、傷が付くからという理由で作り直しを要求し、百貨店がそれに従い、出入り業者が泣く泣くそれに応じる。)
・・・ようなケースに表れていていると思います。

確かにお客様は大切で、中にはこういった方もいらっしゃると思いますが、
これは専門店でしたらきちんと説明することで、このコストは防げます。
結局このコストが、ここまで要求しない普通の消費者の方のコスト負担にオンされてしまうから割高になって、消費者が離れてしまったのではないかと思うのです。
(またこういった負担を業者に求めすぎるために、百貨店に出店しても儲からず、魅力的な出店がなくなり、結果、百貨店にディスカウンターが入居する状況になる。)

ただ、これを逆算して専門店で考えた場合はどうでしょうか?
どうすれば、立地や顧客数で優る百貨店に対抗していけるのか?

それはやはり専門店の“専門”たる所で、専門知識ではないでしょうか?

今の百貨店は車の販売で言えば、「車いかがですか?」だけしか言わないので
高級車も軽自動車も同じです。
まぁ、確かに、販売員の方もメルセデスか?トヨタか?位の違いは仰りますが、言葉に知識という深みがありません。
だから、皆価格の安いところを探してしまうのではないかと思います。

我々専門店はだからこそ、自分達の世界に対してより深い知識造詣が必要なのだと思います。

とはいえ、百貨店側も可哀想だと思うことがあります。
それは、利益至上主義の中で、十分な専門知識の吸収が出来ないでいるからです。
業界を知っている人なら直ぐ分かりますが、正直今の平均的な百貨店の売り場では、消費者の質問に答えられるのは出入り業者でしかなく、百貨店の社員はほとんど全体のとりまとめしかやれません。
専門的な人は、全国飛び回るバイヤーなどはごくごく限られています。
これでは知識や造詣が深まる訳もなく、それが今に至っているのです。

15年間連続して売上を落としてもやっていける百貨店に対して敬意を払うと共に資本力のない自分達の生き残る道を考えたこの日でした。

・・・ということで、ビッグの店長さん達へ
   今年もファッション感度Upテストを行います!

(なんか、沢山の敵を作ってしまったような。。。)
posted by オーダースーツのヨシムラ at 20:00| Comment(0) | 仕事(百貨店さん) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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