最近読んだのはこの本。
特別、今話題でもなく、本屋さんで目立つ場所に置いてある本ではありません。
ではなぜ?
ヨシムラで美容院部門を作る?
いえいえ、、、(^^;)
実は著書の方のご子息が私の友人なんです。
表紙のお父様と友人がそっくりなんで思わず買ってしまいました!
それはさておき、この床屋の神髄がどんな本かと言いますと、、、
床屋というと家の近所の床屋のイメージがありますが、床屋は床屋でもただの床屋ではありません。
銀座の床屋、ホテルオークラにある床屋、アムステルダムにも支店がある床屋『米倉』です。
そう、それこそ総理大臣が髪の毛を切りに来る超高級床屋さんなのです!!!
で、私がこの本を読んでみたいと思ったのは、本の帯に書いてあるように
「一流」の男は「一流」を知る(知りたい!)からでした。
読んでみると、色々書いてありました。。。
各界の著名人の方から床屋業界の専門的な話。
でも、私が一番興味を持ったのは、「本物のサービスとは何か?」ということと
「業即信仰」という2つのことでした。
「本物のサービス」とは、サービスはお客様からご予約のお電話を頂いたところから始まり、お客様を慮り、会話の好きな方にはその方の興味のある話題を準備し、髪を切っている間、休みたい人には、クラシックの中でも静かに眠れる曲を選び準備するなど、
本物のサービスは、(この業界の場合)単に髪の毛を切ることではなく、お客様が来られてからお帰りになるまで全てがサービスの一環であること。
また「業即信仰」というのは業(=仕事)はすなわち自分の信じた道であり、生業であること。
つまり、自分の業を金儲けに考えたり、自分の家が代々やっているからやむを得ず仕事をしているようでは“業”にはなっておらず、
朝起きて仕事場へ行くのが生き甲斐であり、一心不乱に楽しんで仕事をするのが本来の“業”だというのが大変印象的でした。
ご存知の方も多いと思いますが、私は生地屋の3代目です。
多分、世の中一般の人よりは真面目に一所懸命に仕事をしている方だと思いますが、正直、「業即信仰」までの考えには至っておりませんでした。
反省すると共に、ここまでするからこそ人様から信頼され信用されるんだというのを改めて感じ入りました。
ヨシムラは社歴も長くそろそろ創業130年になります。
どんなに歴史が長く、器が立派でも、中に入っている人間がしっかりしていなければならないと改めて考えさせられました。
米倉君!お父さん 凄いね!!
あっ、ちなみに米倉の床屋はお一人16,000円位らしいです。
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