2015年01月13日
中国製品が高級品になる時代?!
読者の皆さんは中国製品というと食品だったら安全性とか、衣類であれば縫製が雑で、中国製は粗悪だ、、、と思われる方が多いと思います。
実際、昨年のマクドナルドのナゲットを作る工場の動画を見るとゾッとしてしまいますよね。
私も個人としてはそう思っていたのですが、ここに来て衣類(スーツ)に関しては少しずつ変化が見られるようになりました。
タイトルの『中国製品が高級品になる時代?!』というのでは、決して日本製と比べてとは書いておりませんが、
スーツに限定して言いますと、廉価品の代名詞であった中国製品ですが、今もっとも安い製品は最近はインドネシアやベトナムで縫製された物が多くなってきているのです。
ですから読者の皆さんも試しに2プライス店などの商品タグをご覧になってみてください。意外と、最近は最廉価商品は上記2カ国製が増えていますから。
もちろん最廉価品というのはこういったお店ではボリュームゾーンになりますから全部が全部インドネシアやベトナムでは縫製していないのだと思いますが、
実はメーカー側としては昨今の中国国内の人件費高騰や人民元高によって、中国縫製よりもインドネシアやベトナム縫製の方が相対的に安くなってきているのです。
また、品質もやはり新興国よりも中国の方が一日の長があり、中国製の方が良いとのことで、そうなると将来的には廉価品はインドネシアやベトナム縫製、それより高級品が中国縫製となる可能性が高くなってきているのです。
もちろん、日本製と中国製には歴然とした技術の差がありますから、日本製より高級品ということは当分無いと思いますが、皆さんも少し気をつけてみて見てください。
因みに、オーダースーツの業界はどうかというと、
やはりオーダー=個別性が高い=技術面が高いということから第三国での縫製はほとんどできておりません。
(ビッグヴィジョンでは一部研究はしていますが・・・)
ですが、今後TPPとかで関税フリーの国が第三国で現れたときには、技術移転を含めて本格的に第三国へ移転するかも知れません。
さてさて、どうなるのでしょうか?
私たちは良いものを提供するしか術がありませんが、消費者サイドとしても日本製・中国製・第3国製を意識する時期が来るかも知れませんね。
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