2016年08月30日

取引先(だったところ)の倒産

新庄祭りと大曲花火大会で楽しい思いをして久しぶりに東京の事務所に帰ってみると・・・

ヨシムラの高岡君が曇った表情で社長、ご報告が・・・

なにやらあまり良い話ではなさそうで話を聞くと、、、
なんと、取引先(だった)シャツの縫製工場が倒産したとのこと。

実はそこのシャツ工場はビッグヴィジョンの方は自社工場があるためそちらとの取引は全くないのですが、ヨシムラの方ではビッグヴィジョン買収前からのお取引があり、ビッグヴィジョンの新潟シャツ工場がグループに入ってからも、旧来の取引先ということでお取引をしていた工場でした。
※:ですからビッグヴィジョングループの中で工場が倒産した訳ではありません!念のため!

そこの工場はなかなか味わいのある仕上げをする工場で私個人は大好きでした。
自身で取引先開拓としてわざわざ工場へ出向き、見学し、縫っている現場を見ていましたし、メンズで結構重要な『言葉には出来ない色気』を出すことが出来る工場でした。
業界的にも伊●丹メンズ館にも商品を卸していましたから、そこそこ評価されていたと思います。

それが倒産してしまった。

でも、予兆がありました
(ですから当社は先月取引を解消し、事なきを得ておりました。)

実は、ヨシムラの方ではこの夏、オーダーシャツのご注文に対して、大変な納期遅れと仕様ミスを起こして何名かのお客様には大変なご迷惑をお掛けしておりました。

販売店である店舗は、工場の納期表に基づきお客様に仕上がり日を案内するのですが、納期表に書いてある納期期日になっても商品が来ない。
問い合わせると、なんだかんだの言い訳ばかり
どうやら問い合わせてから縫っている。(ようでした。)
更に、延長した納期も守らない
社長さんが、慌てて納品するが、身なりがおかしい、、、

販売者としてのヨシムラはお客様に対しては責任がありますから、縫製工場が・・・という言い訳は通用しません。

こういったことが何度か続き、丁度先月、取引を解消することにしたのです。

その直後の、倒産。

このブログでは結果が出てからのことで信じてもらえないかも知れませんが、私は社内的にはあの会社は良くないから取引解消しなさいと指示していました。
やはり危ない会社というのはどこか臭いがするものです。

それはさておき、今回の事は同じ縫製工場を経営する身として、色々学ばせていただきました。

何故、シャツの工場が倒産するか?

シャツはスーツほどオーダーが浸透していませんし、中国やバングラディッシュ製の安い既製品が出回っています。
ですから、基本は大変な逆風の中での工場経営です。

でも、一方では格好良いシャツ、高級素材のシャツはクールビズで逆に人気が高まり需要も増えています

そこの工場はどちらかというと、ファッション性があったので追い風が多かった
と思います。

なのに何故倒産したか?

それは私は労務管理だと思います。
そこの工場は、日本にありますが、縫っている人は数人の日本人技術者を除くと残りは中国人研修生でした。

この研修生制度は色んな業界で利用されていますが、中国に関しては、震災以降怖がって帰る者もいましたし、何より中国の近代化によって日本へ出稼ぎに行っても稼げなくなり、人がなかなか集まらなくなっていました。

ですから夏のシャツ販売のピークになっても十分生産することが出来ず、そこに従業員の反発=離職などがあったら、やはり会社を回せなくなるのだと思います。
(以上は私の推測が多く入っています。)

当社の縫製工場は東北を中心に地方にありますから、人件費は低めですが、都心に近い縫製工場は、都心の人件費に引っ張られてしまうため、どうしても高くなります。

結果、バブル期のような人手不足倒産が起きてしまうのではないかと思います。

とはいえ、この人件費高騰の波は今年も最低賃金引き上げとして地方へも波及しますから当社の工場も油断大敵です。

良い物を適切な価格で仕上げること。
そして会社として納期・品質等当たり前のことを当たり前にすること、約束を守ることが大切です。

posted by オーダースーツのヨシムラ at 18:47| Comment(0) | ビッグビジョンのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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