へ〜っ、珍しい、、、と思われるかも知れませんが、実はこれには訳があって、
理由の1つは、最近ヨシムラのSHOPMASTERが以前の高岡君から佐野君へ代わり、Bビッグヴィジョン(BV)籍の佐野君にはヨシムラ流接客(?)がまだ浸透していないため、模範を示す必要があったため。
もう1つは、たまたまですが難易度の高いご注文(ご相談)がBVの方に入り、これはヨシムラで受けた方が良かろうと思い、ヨシムラを進めた手前、自分が接客することになったのです。
詳細は、なかなか面白いネタでしたので、佐野SHOPMASTERがお客様いらっしゃ〜いコーナーの原稿にするとのことですから、そちらがアップされるのを待って紹介しますが、私が皆さんに注目していただきたいのは、お客様のご注文前後の表情です。
少しご注文内容をお話しますと、今回のご注文は、舞台衣装でした。
そういう点では、ご着用する人は自分のスーツではありませんから、いわば愛着がないスーツ。
ですからこういったモデルさんが着るスーツのご注文って、一般的にはモデルさんはつまらなそうにしているものです。
(だって、採寸している時間に給料がもらえる訳ではないですからね)
で、ご注文のときはこんな感じ
ん、、、まぁ、どなたもこんな感じでしょうか?
ですが、接客時のご説明で、舞台衣装の背景やそれにあった素材をどう考えるか?
デザインへの思い入れ、釦や裏地などのディテールのこだわり等々をお話しすると、だんだん楽しそうになってきて、、、
出来上がりの時はお約束の時間ピッタリに待ちわびたような顔でお越しになりました。
で、ご試着姿がこれ!
どうでしょうか?
この写真の笑顔が全てを物語っている気がしますね。
きっと佐野君の接客が良かったのでしょう。
また、お客様も心を開いて下さったからこそ、舞台衣装ですが思いを込めてくれたのではないかと思います。
接客って面白いです。
同じスーツをお納めするにしても、店舗スタッフの“思い”、作り手(工場)の“思い”、生地の“思い”をしっかり伝えることで、そのスーツは沢山の“思い”の詰まった思い入れのあるスーツになります。
でも、この“思い”がないとただの作業着、消耗品にもなりかねません。
私としては、たとえ外見は同じでも、やはり“思い”のあるスーツを仕立てたいな、と。
そして我々の“思い”の上に、着用される方の“思い”や年月が加われば、それは一生物になるのではないかな?と。
願わくば、このスーツの生涯がそうやって満ち足りたスーツ人生になることを願って止みません。
久しぶりにの接客が良い結果となり、思わず自慢したくなってしまいました。