2017年10月12日

神戸製鋼にみる日本の物作り文化

最近、大企業の不祥事が目立ちますね。

直近では、日産自動車の無資格検査問題や今週発覚した神戸製鋼の性能データ改ざん問題
特に、神戸製鋼問題は鉄鋼という物作りの屋台骨に関することで自動車や新幹線、ビル鋼材まで及ぶ大問題なだけに、影響が大きいですし、何より海外から見た『日本品質神話』が崩れてしまうのが一番の打撃ではないでしょうか?

でも、どうしてこんなことをやってしまったんでしょうね?

それを考えた時に、思い浮かぶのは過剰なコスト削減要求です。

これはどういうことかというと、バブルが崩壊し不景気になったこの25年(失われた25年)の間、企業はデフレと戦いながらそれでも利益を上げるよう努力してきました。

しかしながら、、、物には原価がある訳で、原価を超えた低価格などはありえないのです。

“ありえない””出来ない”はずなのに、それを取引先から強く求められるからつい悪いことを“やっちゃった”というのが実情ではないでしょうか?

読者の中にはご記憶がある方もいらっしゃるかと思いますが、もう10年ぐらい前でしょうか?北海道で肉まんにダンボールを入れたダンボール肉まん事件もそうですし、富山(?)の焼肉屋でレバ刺で死亡事故が出た際も、そのお店は100円焼肉なるものをやっていましたが、1皿100円で焼肉なんて出来る訳ないのです。

こういった店で、不快な思いをされた方にこんな言い方は失礼かも知れませんが、そろそろこういったことに日本人も気付く必要があるのでは?とつくづく思います。

振り返って、今度は自分達の業界ですが、

40代以上の方なら覚えているかと思いますが、今から12-3年前にはオーダースーツは最安値で10,000円というのがありました。
当時は中国の人件費が今の1/3ぐらいで極端に安く、また為替も円高だったこともあり、セールの目玉として販売していたのですが、残念ながらやはりそれも“物には原価があり”今を思えば粗悪なものでした。

でも、日本には別途、『(中国製ですが)日本企業が販売する物は優れている』という神話があり、それに盲目的だった人たちが喜んで買って行きました。
:ヨシムラでは海外縫製品の販売はしておりません。

ですが、やはり良くない物は良くないのです。

中には消費者の方でその粗悪さに気付く人もいて、こういった商品にクレームを付け、返品交換を求める人もいましたが、私から見るとそれはもはや“因縁”に近いものでは?と当時は遠くからそう思っていました。

つまり、悪い物を安く買って、良い物を出せと言っているようなものです。

こういった考え方を消費者が変えない限りは、安物買いの銭失いはこれからも起こるのではないか?と思います。

とはいえ、鉄鋼の製品性能など、一般の人には分かりませんからね、、、

それだけに根が深い問題だと思います。

まぁ、とにかく物には原価があるのです。



posted by オーダースーツのヨシムラ at 10:24| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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