2018年09月04日

何故地方はアベノミクスの恩恵が来ないのだろうか?



社用ブログに政治的なことは書くつもりはないのですが、最近気になっているのは自民党の総裁選です。

下馬評では国会議員票は安倍総理が7割方を押さえ、一方党員票特に地方票は石破氏が結構票を持っているのではないか?という議論。

中でも、石破陣営は地方にアベノミクスの恩恵が届いていない!という不満があると主張しています。

ですが、私が地方にある縫製工場の経営者としてこれには異論があります。

というのは、アベノミクスの恩恵を(実質・名目)所得増だとすると、私共の経営している縫製工場ではこの5年間、毎年20円前後の最低賃金引き上げに伴い、大幅な賃金引上げを行なっています。

実際の水準を掲載すれば

青森県で、2014年 679円 ⇒ 2019年 738円 

つまり5年間で給与が8.7%もアップしているのです。

もちろん所得増を最低賃金で比較すること自体、話を矮小していると思いますが、労働集約的な縫製工場は元来、人件費の安いところに立地し、相対的に低い人件費でもって利益を出す構造業種ですから、最低賃金が適用されたり、それに引っ張られた給与水準の人は多いと思います。

ですから9%近い給与アップはかなり大きな貢献だと思うのです。

にも拘らず『地方にアベノミクスの恩恵が届いていない!』というのは何故でしょうか?

これについては、最近私は地方出張が多く、なんとなくですが分かったことがあります。

それは・・・地方の物価が東京より高いケースが多いことです。

えっ?地方の方が物価は安いんじゃないの?ってお思いだと思います。

実は違うのです。

例えば、
●ガソリン これは輸入品ですから本来どこでも一緒ですが地方には製油所が近くにない所では東京より高くなりますし、地方は客が少ないですから固定費を回収するため1客あたりの利益率を高くしなければなりません。

●食べ物 食べ物も確かに地の物については安いですが、今の世の中自給自足ではなく地元産品だけでは生活できません。そういう物は県をまたいだ輸入品ですから大量消費で競争が激しい都会と比べると総じて割高です。
良い例が、ジュース類です。ジュースは都会では安い100円自販機は少し探せばありますよね。地方にはそういうのがなく130円なんです。

●家賃 地価が安い地方は家賃も安いだろう!とお思いかと思います。
確かに、東京の賃料と比べると地方は格段と安いですが、実は、高いのは首都圏だけで大阪辺りでワンルームだと3万円ぐらいのところもあり、地方にはワンルームはあまりなく2DKだとするとやはり4万円ぐらいしますから、部屋は広くて良いですが実はコストは割高になってしまうのです。

こう考えると、実は地方の生活は全然豊かではないのです。

また、加えて言えば、最近は大企業(特にスーパーや飲食チェーン店)などが地方に進出して、これが元々あった零細個人事業主の生活を圧迫しています。
よくいうシャッター商店街などです。

これら大資本によって、生活は便利になるけれど、実は余計な支出を強いられていて生活観に豊かさを感じなくなったのではないでしょうか?

一方、地方にも問題があると思います。

それは、差別的に聞こえたら悪いのですが、東京の豊かな生活を真似しすぎることではないかな?と思います。
都会から地方に長期出張している私の立場では、地方は地方でお金を使わない生活、私の趣味等で言えば休日はお金の掛からない釣りをするとか、夜、街に出かけるのではなく、犬などを飼って散歩するなどをすればお金も掛からなくて良いのではないか?と思います。

フランス等でもそうですが、海外でも大抵は都会はお金持ち、地方は生活は質素だけれど豊かな生活をしています。

こういったところにも価値観を見出せばよいのではないかと思いますが、皆さんはいかがでしょうか?
posted by オーダースーツのヨシムラ at 08:47| Comment(0) | ビッグビジョンのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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