意外に思うかも知れませんが、私は結構読書が好きで、しかも読書は同じ本を何度も何度も繰り返し読む習慣があります。
愛読書で言えば、「甘えの構造」(弘文堂:土居健郎著)10回以上。「三国志」(北方謙三著)10回、「失敗の本質」(中公文庫:戸部良一他著)7-8回といつも同じ本をぐるぐる読みまわしています。
そんな私の読書ローテーションは時々間に、別の本を入れますが、なかなか一軍に残る本は少ないのですが、最近そこに期待の4番バッターが登場しました。
それは
新潮文庫の『ローマ人の物語』(塩野七生著)
超〜長編小説のため本屋においていても存在感があるのでご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、実は先日ヨシムラのお客様と酒を飲みに行った際に、自分の読書遍歴を話したところ、その方(Iさん)が僕は『塩野七生のローマ人の物語だよ!』と仰ったので、何となくアマゾンで購入してみました。
NET通販の悪い部分ですね。
画像だけでしか見ていないので、、、
家に届いて後悔しました。
文庫本ですが、なんと!30冊
一気に蔵書が30冊増えました!
買った以上は読まなければ!と思い、読み始めたのですが、これが面白い面白い!
ローマ帝国はそれ以前の共和制ローマの時代から語っていますので紀元前300年ぐらいから物語が始まります。
紀元前300年ですよ?!
その頃、日本は弥生時代じゃないですか?
そんな時代に、ギリシャではパルテノン神殿があったり、ローマでは舗装道路を作ったりしてるんです。
文明がただ単に進んでいただけではありません。
地続きのヨーロッパでは絶えず他民族が侵入し、領土を争う戦争がありますが、共和制ローマの時代は、敗者を奴隷にして搾取するのではなく、市民権を認め、彼らの文化を尊重して、その文化をローマに取り込んで、ローマは拡大していくのです。
この考えの先進性は、現代でも通じることで、とても勉強になりました。
何故、アメリカが世界の覇権国家になったのか?
何故、日本はダメなのか?
読了まで時間が掛かりますが、↑の問いに1つの答えを与えてくれそうな本です。
通勤電車の往復2時間×何日で読了できるだろうか・・・?がんばります。