2021年02月04日
五輪(五里)霧中
緊急事態宣言が延長されました。
物販を行っているビッグヴィジョン、その縫製を担っているオリテックは大変な危機的状況です。
連日、大手アパレルをはじめ物販業界・飲食業界が○○○店閉鎖とか○○○名希望退職募集とかの記事が新聞紙上に載ると自分達だけでないと思いつつも、正直、かなり厳しく辛い日々が続いています。
そんな中、一筋の光明だったオリンピックすら開催が危ぶまれるようになりました。
今のメディアの方向では「開催なんてとんでもない!せいぜい無観客開催で!」となっている中、JOCの森会長が開催を主張すると、ここぞとばかりにマスコミは叩いていますが、本当に可哀そうな限りに思います。
実のところ、森会長とは以前ある方の結婚式でお話したことがあるのですが、今から7-8年ぐらい前の時点で既に後期高齢者で「自分は後期高齢者なのに、元首相ということで、総理にこき使われている」とこぼしていたのが印象的でした。
で、どれだけ“こき使われている”か伺ってみると、元首相等の方は現職総理が外遊する時に、その前の地ならしとして先行して何度か現地に出張するそうなんですが、
当時の安倍総理にはゼロ泊3日でどこどこ国まで行ってきてくれ!という感じで、頼まれ大変なんだそうです。
世の中では後期高齢者で楽しく余生を暮らしている人が多い中、残り僅かの(←失礼!)寿命をすり減らしてまで、すごいなぁ、立派だなぁ、というのが私の印象だったのですが、あれから7-8年経った今の今まで気力を持たせて頑張っている姿には頭が下がります。
にもかかわらず、森会長が“かならず五輪を開催する”とあたかも1人で我を張っているかのような報道は、見るに堪えません。
人というのはなんて無慈悲なんでしょうか。
リーダーなんだから批判を受けて当然だろう!ということは私も小さいながら社長ですからこれは分かります。
でも、天変地異とかコロナのような初めての事象では神様でもない限り、先のことは分からないでしょう。
その責任をリーダーだけに求めるのは、なんかスケープゴートを作っているだけに思います。
スケープゴートをいけにえに捧げてもどうなる訳でもないでしょう。
ここ1年、人が、社会が、巨大なストレスを抱えて、そのはけ口を絶えず探しているようで恐ろしくて仕方ありません。
あぁ、日本人は親切で、良識的で、絆を大切にすると言っていた時代を懐かしく思います。
本当の優しさ、思いやりが今試されているのではないでしょうか?
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