2021年04月21日

お客さんの出世は嬉しいものだ



オーダースーツ屋の仕事を若い人たちに教える時に、私が良く言うフレーズがあるのですが、それは

オーダースーツ屋は・・・

・スーツを売って給料にするがお客様に媚びてお金を恵んでもらうのではない。
・スーツとお金を交換するのが仕事だが「スーツの価値>お金の価値」になれば、お客様から「ありがとうございます!」と言われる。
・そういうサービスが出来ていれば、百●店のようにお客様に媚びる必要はない。
・テーラーの仕事は医者と同じ
・医者も患者が来ることで生計を立てているが、患者(お客様)に媚びないだろう?
・我々もそうあるべきだ。
・お金以上の価値のあるスーツを提供しよう!


というのをモットーに、私自身これまで営業しておりましたが、ここにきて(特にヨシムラの)お客様の中で社会で色々と出世されてくる方が増えてきました。

最近就任した某県の知事さんは彼がサラリーマン時代からのお客様ですし、
またまた、ご注文を頂くこともある大学の先輩は某県の副知事になられたりと、なんか他人様のことですがとても嬉しくなります!
他にも、20年来お付き合いのある方も国会議員でいらっしゃいます。

いずれの方も気さくで、また私が媚びないからかも知れませんが、フランクにお話しできるのが何よりです。

世の中の人はこういった方を上級国民とか言ってなんかスキャンダルがあると徹底的に叩いたりしますが、

私は知ってます

真面目な人たちは、どの方面にも必ずいて、そういった人が地道に社会を支えていることを。

私自身も、経歴から派手に思われる方も多いし、誤解されることもありますが、人間としては非常に地味で田舎者です。(都会育ちですが)
私自身が地味でコツコツ派だからかも知れませんが、ウチのお店にはこういうお客様が多いです。
上述はたまたま出世された方ですが、それ以外にも魅力的なお客様たちは沢山いらっしゃいます。(上場企業の役員もいれば、最近はお越しになりませんが風俗業のオーナーさんもいらしたりします。最近はお客さんの子供たちが成人しだして、第二世代も増えてきました!)

さぁ、皆さん!
出世したいならウチでスーツを作ってください!
(笑

あぁ、たまには接客したいものです。(最近は社長室に籠りきり)
posted by オーダースーツのヨシムラ at 13:33| Comment(2) | ビッグビジョンのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
普段は、吊しのロロピアーナやゼニアのスーツを着ておりますが、袖などがテカることが多いです。

ウール100%の細番手ではない生地でオーダーしたほうが生地がテカることは少ないでしょうか。

御社お取り扱いのペントハウスやカノニコで検討しております。



Posted by 通りすがりの者です。 at 2021年04月28日 04:04
コメントありがとうございます。
テカるかテカらないか?の問題は色々な要素があり、一概に原料(糸番手等)だけでは言い切れません。
分かり易く言うと、生地にはつるっとした表面感の物もあれば、ざっくり織った素材感の物もあります。この2つで言えばツルっとした表面感の方がテカり易いですし、
別の見方をすれば、昔の学生服を思えばわかると思いますが、耐久性重視の学生服(≒ポリエステル等が入ることが多い)でも卒業間近になるとテカテカですよね?これは使用頻度が高すぎるからです。
無論、一般論としては細番手の方がデリケートですからテカり易いこともあります。

ご検討のペントハウスやキャノニコでいうと、ペントハウスは生地の織密度が比較的密ですので、Super100'Sですが耐久性はある方だと思います。
一方で、キャノニコは(伊物は概してそうですが)織密度が甘く(その分、風合いが柔らかいですが)これにより生地にゆがみやテカリがやや生じやすい素材と思います。

とはいえ、オーダースーツ向けの生地として販売している以上、どちらも“ある程度”は大丈夫です。
大切なのは、連続着用をせず、生地を休ませてあげること、と摩擦を極力避けることです。

今はやりのリュックをお勧めできないのはこういう事情に因ります。
Posted by 吉村 at 2021年05月11日 08:41
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。