2021年09月01日

大塚家具ひっそりと退場・・・



実は今日になって知ったのですが、先週末8/27、一時期ワイドショーで話題をかっさらったあの大塚家具がひっそりと東京証券取引所から退場しました。

退場と言っても倒産したからではなく、ご存じの方も多いと思いますがヤマダ電機の完全子会社化にともなって上場の必要がなくなったからですが、Newsには敏感な私ですら、事後的に知るなんて、ホントひっそりと退場です。

この大塚家具

私なんかと比較するのはおこがましいですが、あの女性社長さんは年齢的にも非常に近く(多分同い年)、しかもビジネスキャリアが銀行勤務からスタート、2代目3代目社長、親のビジネスモデルを変える!と意気込んでいたという点で、私と同じでしたので、とても気になる存在でした。

・・・とはいえ、同じ銀行に勤めた者とは言え、あっちは最初から預かり物扱い(つまり、いずれ会社に戻ることを前提とした預かりの身という意)と私(親と喧嘩して銀行へ就職)とは銀行内での扱いも雲泥の違いですが・・・

しかし、企業というのは経営者1つで大きく変わる物です。

大塚家具はそれを具体的に示してくれた良い失敗例でした。

先代(お父さん)は自分たちは高級路線で戦うというのをはっきり示していたのに対し、
娘さんは、大企業化を目指しIKEAやニトリを目指し、中価格ゾーンにも手を広げ、それまでの閉鎖的な大塚家具から、広くもっと一般に使われる会社を目指したのだと思います。

それが、結局、中価格帯ではニトリに叶わず、高価格帯のお客様には高級イメージを毀損したため愛想をつかれ、ガラガラと音を立てるように落ちていきました。

一般に、高級品を扱っていた会社が安い物を販売するのは、比較的容易です。
何故なら、安くすればお客様は喜ぶから。

でも、当たり前ですが普通はやり方を考えます。

ちょっと昔で言えば、バーバリーが安い価格帯を販売する時は、既存の高級イメージを壊さないよう、セカンドライン(バーバリーで言えば、ブラックレーベル)を作って、既存客も大切にします。

他でも同じですよね?
よく郊外のアウトレットとかにお店を出していますが、イメージとしてはB品のようなイメージを消費者に与えつつ、安く販売していますが、実はそれ専用に作っているケースが殆どです。

笑い話ですが、おせんべいをB品として「壊れせんべい」みたいにして安売りしていますが、あれの多くは、わざわざ自分で割って安く売っているんです。

それだけブランドを守るということは大変なことなんです。

大塚家具はそこが失敗だったんでしょう。

本来最重視しなければならなかった顧客へのホスピタリティも相次ぐ従業員の削減や経営者の考え※によって軽視されてしまった。
※:何年か前のブログに書きましたが、私がたまたま大塚家具で買い物をしていた時、件の娘社長が偶然現れましたが、いらっしゃいませ”どころかガン無視されました。

こういったことの積み重ねでアッという間です。

私には他人を悪く言ったり批判したりする資格はありません。
同じ経営者ですから明日は我が身です。
もし、彼女を批判できるとすれば、それは自分が社長を卒業した後のことだと思います。

『人の振り見て我が振り直せ』改めて肝に銘じることにします。

posted by オーダースーツのヨシムラ at 11:07| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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