私らしくないのですが、今日のNYタイムズの記事になぜか私の写真が載っております。。。
https://www.nytimes.com/2021/12/23/business/japan-taxes.html
※:本文はメルアドを登録しないと見れません。全文英語です。
実は、数日前、同紙の記者から取材の依頼を受けました。
『えっ?NYタイムズ紙が?』
それもそのはず、だってNYタイムズですよ?
繊維関係の専門紙の取材とはワケが違います。
「俺、そんなに有名?」もちろんそんな風には思いませんから、取材の依頼を受けた時は訳が分かりません。
で、記者さんに『なんで私?』と伺うと、何でもこのブログをご覧になって興味を持たれたのだそうです!
お〜っ、そんな数奇なお方もいらっしゃるんだ・・・(素直な驚き!)
で、取材内容はというと、
「日本の総理大臣が代わって数カ月経ち、新政権が次々と経済政策を立てているが、企業オーナーとしてどのように感じているのか伺いたい!」とのことでした。
で、でしたらZOOMとかでしたら「良いですよ〜」と軽く返事したら、すぐZOOMで取材を受けることに。
このスピード感、これがアメリカなんでしょうね、、、見習わなければ!
で、1時間ちょっと取材を受けて「ありがとうございました〜」となるかと思いきや、『後でカメラマンを向かわせていいですか?』と言われ、写真掲載が決定!
なんと取材から3時間でプロのカメラマンが現れ、パシャパシャ撮影です。
いや〜、全てが早い早い!驚きの連続でした。
取材の内容に戻しますと、主として縫製工場の社長の立場で発言したのですが、
岸田政権の掲げる賃金アップの政策が、(収益性の低い)労働集約的な地方の縫製工場ではメリットが少ない。という話をしました。
もっと具体的にいうと・・・
・賃金アップをしても消費が冷え込んでいるので価格転嫁が難しい
⇒会社収益が悪化する。
・岸田政権は、賃上げすれば法人税を減税すると言っているが、利益が出ない=法人税を払わない(払う額が少ない)のに減税されても意味がない。
・設備投資の補助金・助成金も賃上げがなされなければ受けられない。
⇒1,000万円の補助金のために1,500万円の賃上げを将来に渡って行うのは本末転倒(事実上、設備投資の助成金が資本集約産業に限定されてしまっている)
なんてことを、お話ししました。
が、記事にはあんまり書いてありません。(ちゃんちゃん)
まぁ、写真は素晴らしく格好良く撮られていますので、それをたんとご覧ください。
※3枚目はお客さんも参加。Sさん、たまたま居合わせただけなのにご協力ありがとうございました!
結構楽しんでましたよ ね?
〜少し真面目な補足〜
上記、軽く書いていますが、実のところ経営者として今非常に悩んでいます。
それは、縫製工場での大型設備投資と、東京の販売スタッフの待遇改善問題です。
工場の大型設備投資は、地域の最低賃金+30円を当該事業所の最低賃金にしないと、補助金(ものづくり補助金)にエントリ―すら出来ません。
因みに、当社工場で今年の最低賃金改訂で、会社全体で17-18百万円の減益ですが、それをもう1度しないと助成金を受けられないのです。
ですが、従業員の待遇改善は社長の使命でもあると考えているので、賃金を上げたくないから補助金を諦めるといったロジックには陥りたくないと考えています。
⇒苦しみながらもやる方向で検討中
販売店側の待遇改善は、、、こちらは正直に言うと販売者がもっと勤勉にプロとしての日々の研鑽をすればどんどん出来る問題だと思います。
ですが、これは当社に限りませんが、今の時代、努力して何かを勝ち得て上に上がっていくという、少年ジャンプ的な野心・向上心を持つ人が少なく、これまたいつも葛藤しているところです。
経営者は賃金を上げたくないのではないのです。
仕事の質や結果が上がるのであれば、賃金に見合った働きをしてくれれば、賃金をすぐにでも上げたいと思っている経営者も多いと思います。
だって、どんな経営者でも年齢には勝てず、いつかは後継者に譲らなければならないからです。
2021年12月24日
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