2022年06月01日
人への投資とはなんだろう?
ブログでは極力政治的なことは書かないようにしている私ですが今日のNEWSで非常に疑問に思うことがありましたのでブログに書くことにしました。
それは、政府が経済残製運営の基本方針として骨太の方針と、岸田総理が掲げる新しい資本主義の中で、「人への投資」が経済に活力を与えるといった件がありました。
これは安倍政権から続く、賃金を上げよ!という企業側へのプレッシャーなんだと理解していますが、「人への投資=賃金アップ」 ※特に最低賃金アップというロジックが大きな間違いなんではないかな?と思うんです。
というのは、「人への投資」これは大変結構なことですが、これイコール賃金アップではなく、人への投資には色んなやり方があるのではないかと思うのです。
これは、地方の零細で、かつ労働集約的な縫製工場を想像してもらいたいのですが、この10年の最低賃金の大幅上昇は毎年経費が15〜20百万円増えていく、大変な経費増でした。
これは、たまたまオーダースーツ業界は(コロナ前は)オーダースーツブームで何とか工賃引き上げで対処でき、またコロナ中は雇用調整助成金でなんとか凌ぐことができましたが、本質的には相当危険な綱渡りでの経営でした。
個人的には、確かに最低賃金の上昇は従業員の所得向上に直結しますし、工賃を引き上げられるような環境を作ることこそが社長の役割だと思っていましたから、好意的に受け止め何とかしのいできましたが、
その結果、どうなったと思います?
最低賃金の大幅上昇の結果起きたことは、工場内での賃金格差が減り、
頑張っている人も普通の人も同じ給料になってしまったんです。
(急激な賃金上昇の結果として、経営側は影響を極力抑えるために、高い給料の人の昇給が出来なくなってしまったのです。)
つまり、ヤル気があって結果を出す人の給料を上げられなくなっているので全くの逆効果を生んでいます。
確かにこれは、お宅の会社の収益状況が悪いからだろう?
もっと、儲かる会社にするのが社長の役割だろ!と言われればその通りですので返す言葉がありません。
ただ、話を元に戻して、人への投資というのであれば、最低賃金を上げるということも1つの手段ですが、それだけでなく教育とか信賞必罰の評価体系とかなんじゃないでしょうか。
正直なところ、今の日本人の教育って酷いレベルだと思います。
読書をしている人は極端に減りましたし、LINEとかメールとかで単調な情報交換しかできず、論理的に物事を考えるトレーニングが出来ていません。
またそれを許す社会風潮があります。
こんなんじゃ日本国民全員が労働集約的な仕事しかできなくなります。
もっと創造的な、付加価値の高い仕事が出来る人材を教育し、そういう意欲のある人が正しく金銭的に優遇されることが必要なんじゃないかな?
最低賃金は上がったけれど、海外大手企業の子会社で時給20$で定年まで正社員勤務するのが国の目指す【人への投資】と言っているように聞こえるんですよね。
私はもっと苦しい環境下で仕事をして正しくお金を稼ぎたいです。
(追伸:私はあまりお金には頓着しないタイプです。)
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