その言い訳ではありませんが、先週末ちょっとしたイベントが青森であってその仕事をしていました。
そのイベントというのは業界の中で、特に縫製技術者を中心とした国際的組織があり、その組合の方が弊社工場(オリテック青森)へ工場見学したいという申し出あってその準備をしていたのです。
国際的な組織(とは言ってもその日本支部ですが)どうしてまた青森までわざわざ、、、とも思いましたが、取りまとめの方に伺うと、7DAYSオーダーのことを知りたいのだとのこと。
ご同業の方から注目されるとは、身に余る光栄です。
で、参加者(参加企業)の詳細を聞くと、なんと20人以上の方が来工を希望され、参加する方も大手アパレルの方、縫製工場の技術者、関連付属品メーカーの方と多種様々。
メンバー20人の半数ぐらいは直接間接お取引や面識のある方でしたが、改めて工場を紹介するとなると話は別でいろいろ準備が大変でした。
こんな表紙の資料を作ったりして。。。

私はというと前日に青森入りしてお迎えする準備。
人数が多いので1回で工場見学を済ませることができず2班に分けるとか、概略を会議室で話すためにプロジェクターを用意したりとか、バタバタやっておりました。
で、実際の工場見学は、、、まぁ、成功と言ってよいのでしょう。
当社は他の縫製工場と比べると夜間に動くRPAとか、在庫管理を簡単にする自動倉庫などが優れているのですが、それらをご覧いただいて7DAYSのスピード感を実感してもらいました。(実は自動倉庫が途中ダウンして焦りましたが、、、)
一通り工場内を見学いただいた後は、私がちょっと詳細の説明
当社がなぜ7DAYSに傾倒していったのか、真意を説明しました。
読者の皆さんは↑の真意は何だと思います?
それは一言でいうと【海外縫製に勝つための秘密兵器】だからです。
日本の縫製業は過去30年以上ずっ〜〜〜と安い工賃の海外縫製にコテンパンにやられています。
日本のアパレル製品(小物含む)の国内生産比率はなんと!2-3%です。
スーツはそこまで低くはありませんが、それでもこの数値から国内工場がボロボロなのはお判りいただけると思います。
ビッグヴィジョンでも一部の廉価品は海外縫製に出しておりますが、オーダーに限らず国内で販売されているスーツで3万円以下のスーツはほぼ全て海外製と言っても過言ではありません。
そんな低価格スーツに対抗するのは、【納期】以外にないと考えての7DAYSオーダーなのです。
物流時間がかかり、通関が必要な海外製品は注文から7日間ではさすがに納品できませんからね。
その辺を皆さんに強くアピールしました。
でも、よく考えてください。
なんで吉村は当社にとっての虎の子の7DAYSオーダーを、ライバルであるアパレルさんや他の縫製工場の方に見せたのでしょうか?
実はそこが今回のミソなのですが、
この7DAYSオーダーはビッグヴィジョンでも狭い了見では、自社でその技術を独占して競合相手に対する差別化商品にすることが善策だと思いますが、私は違った考えを持っていまして、この7DAYSオーダーはAll Japanで海外縫製に対抗するための武器だと考えています。
ですから来年以降、この7DAYSオーダーのノウハウを他社へ提供すること(またこれをビジネスとすること)を検討していて、All Japanで『オーダースーツが7日間でできるのは【国産の証】』となることを広く世の中に知らしめたいのです。
良いと思いませんか?
世の中に7DAYSオーダー=品質基準の優れた国内縫製の証になれば。
そういうことを考えるとビッグヴィジョンだけでは世の中へ知らしめるにはちょっと小さいのです。
まぁ、そんな野心?もありつつ日々色々と戦略を考えています。
今日はとりあえずは業界の方々に認めてもらって良かったです。