2022年08月15日

終戦の日に思う。

77年前の今日8/15は、終戦の日。

私は無論、戦後生まれですが、亡父は大正生まれだったこともあり徴兵され(予科練で終戦)ていました。
なんでも当時は味噌汁にミミズが入っていたとのことで、今では想像も付かない程大変だったそうです。

それに引き換え、現代の日本は幸せです。
税金は高い高いと不満を言いつつも、何か不幸(災害、事故、事件)があれば、すぐ国が自治体が補償だ、支援だと助けてくれます。

亡父から聞いた戦後は酷いものでした。
騙し、騙されること当たり前。
自分の命が助かるのなら他人を殺めることもいとわず。

まさしくそのハングリーさがなければあの時代は生き残れなかったのでしょうし、そのハングリーさこそがその後の高度成長を支えたのだと思いますが、それにしても今とは大きく様変わりです。

でも、時々思います。
苦難にあたり、自身で乗り越える努力をせず他力に頼ってしまって本当に良いのか?

戦後の混乱と比較するのは突飛かもしれませんが、ニュースを見たのですが政府がインフレ対策として今秋から売り渡す輸入小麦の価格を据え置くそうです。

一般にこの報道は、我々が手にするパンなど小麦製品の価格上昇が抑えられるため良いことのように思われ、好意的に報道されていました。

でも本当に良いのか私はすごく疑問です。

何故なら、価格は需要と供給で決まるのが資本主義
もちろん資本主義には構造的に、市場の限界があり、行き過ぎた価格変動は悪だと思います。
ですが、今の小麦価格はそこまでのことはないのでは?と思うんですよね。

だって、小麦がないことで飢餓になるなら話は別です。

そんなことはないですよね。
小麦がなければ、米を食べればよく、単にパン食から米食に変えれば良いだけですから。

でも、そんなことを言うと「小麦で生計を立てている人はどうするんだ!」「どう補償するんだ!」と批判する人もいるでしょう。

私はそれこそここを言いたいのですが、だったら時代の変化に対応するのが資本主義では?と。

ひょっとするとこの小麦の政府売渡価格維持で、米農家は千載一遇のチャンスを逃すかもしれないのです。
その芽を国の政策で抑えてしまうことは良くないのでは?と思います。

翻って、自身の業界で考えてみます。
繊維産業は戦後高度成長をけん引しながらも昭和30-40年代?には工業製品にその座を譲り、それ以降は保護される側に回っています。
新型コロナに翻弄されたこの3年間も、厚労省を中心にアイソレーションガウンの縫製など多大な支援※を受けて、今に至っています。
※:価格だけなら海外製で政府調達すれば良いものを敢えて国内産業保護のため国産品を購入しました。

ただ、我々としてもこれに甘えてはいけないと思うのです。
コロナのような一時的に壊滅的な打撃を受ける時には支援はして貰っても、その後は自立しないと。

(個人的考えですが)日本経済はかつての輝きをなくし、これからもっともっと斜陽してくると思います。
人口は減り、GDPも落ち、加えて一人当たりの所得も減ってくる。
そんなある種の敗戦を迎えた現代の日本に必要なのは、かつて先人たちが持っていたハングリー精神ではないかと。
ハングリー精神といってもそれは人の財物を奪うのではなく、新しい物を考え、生み出すことです。

終戦の日に改めて考えました。
posted by オーダースーツのヨシムラ at 08:00| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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