2022年09月07日
値上げの秋
為替がとうとう1ドル140円を超え、これが安定するようになってきました。
どうやら節目を超え、1ドル140円の足場固めが終わったようです。
そして、これに呼応する形でいろんな物の値段がこの秋上がっています。
一番わかりやすいのは身近な食料品ですがそれ以外もほぼほぼ全てでインフレの影響を受けています。
さて
そんな中ですが当社の周りでもあちこちで値上げが出てきました。
ファッション業界で、過去5〜10年間で値上げの話というのは、大抵の場合は、国内縫製の場合は最低賃金上昇によるコストアップから来る工賃の値上げか、
さもなくば、ユーロやドルの為替による生地仕入コスト上昇による値上げがほとんどでした。
が、今年はどうも様相が違います。
どこが違うかというと
・為替の影響 ドル為替110円→145円(132%のコストアップ<)
⇒1着当たりの従来の生地単価を@15,000円と仮定すると約5,000円のコストアップ
・最低賃金引き上げの影響
⇒工場スタッフ1人が一日で縫える枚数を0.8着とすると1着300-400円のコストアップ
ここまでは上述の通りですが、今回はこれに加えて、、、
裏地、ボタン、糸などの付属品も約10〜15%の価格上昇
ミシン等設備も同様に値上げされて来ています。
ちなみに当社(オリテック青森)では来春、青森工場に自動倉庫をもう1基導入しますが、そちらは1基3500万円ぐらいのものが見積時期が遅れただけであっという間に4000万円に500万円アップ!!!
とにかく大変です。
そしてこればかりは、縫製業界では当社だけの影響ではなく、どこの販売店でも同じことですから、この秋はどこもかしこも製品価格値上げの秋になると思います。
ビッグヴィジョンの方は今春、為替が円安に大きく振れる前に生地を大量に仕入れた関係で為替の影響は、他社よりは少ないと思いますし、春夏物で価格改定を行いましたから、この秋冬の価格は変えません。(先はビッグヴィジョンの話で、ヨシムラでは価格改定の可能性あります。)
むしろ、上述安く仕入れた商品がありますのでこれを活用したキャンペーン※を行う予定です。
※:My First Order Suitsキャンペーン(はじめてのオーダースーツ、はじめてのビッグヴィジョン)というタイトルで下期に3回開催する予定です。詳しくは9月末ごろご案内します。)
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