2023年06月05日
日経平均の33年ぶり高値が意味することは
ここのところ株式相場が好調です!
何でも33年ぶりに日経平均が32,000円を超えたとか。
読者の皆さんはこのNEWSをどんな風に聞いていますでしょうか?
私はこのNEWSの響き方は世代によって大きく異なるのではないかと思います。
まず若い方。
彼らは一言で言えば「へ〜っ、凄いね〜」といったところでしょうか。日経平均は一番安い時では7,200円ぐらいまで付けましたから、そこから見ると4.4倍も指数が上がっているということですが、如何せん若い方はあまり株式投資などされませんから、他人事かも知れません・
ミドル世代。
少しお金に余裕が出来て将来を考えなければならないこの世代は意外と一番株価上昇を肌身で感じているかも知れません。
NISAはじめ資産運用を楽しんでる世代です。
バブル経験組。
丁度私の世代(50代後半)の方たちはバブルの狂乱景気を知っていますから懐かしいのではないでしょうか?当時はスーパーに証券会社の支店が出来て主婦が株式投資をしていましたから。
でも1999年の年末を最後にそこから長〜〜〜い低迷期に入ります。
そんな日経平均ですが、私には良い思い出でもあり苦い思い出があります。
それは、前職の銀行員時代の話です。
私は、銀行と言っても今でいうメガ銀行(昔は都市銀行)ではなく、信託銀行に勤めておりました。
都市銀行と信託銀行の大きな違いは、いくつかありますが、都市銀行が確定利付きの所謂定期預金が資金吸収の主力であるのに対し、信託銀行は、利率が確定しない【実績配当】の商品が多い所でした。
そして私の仕事は、企業の退職金積み立てや年金基金の運用(営業)だったのですが、入行が1991年ですから株価のピークが1990年初とすれば、ひたすら右肩下がりに株価が落ちていく中でした。
そんな中で、年金資金の運用をしたものですから、お客様には『どうして利回りがマイナスなんだ!』とか『ウチだけ何とか配当出せ!※』とかよく言われました。
※:これが後々の損失補填問題に繫がっていきます。
今でこそ、個人運用商品に当たり前のように実績配当の投資信託などがありますが、当時は民間人の意識は確定利付きの定期預金ばかりでしたからなかなか理解されず、毎度報告のたびに意を痛めたものです。
画像のチャートは日経平均の30年をまとめた物ですが、ほんと、アベノミクスが始まるまでは右肩下がりがずっと続いていましたね。
あの当時は『運用で利益が出なくてすみません。』と言うのが日課でした。
あぁ、あの頃は辛かったな・・・
日経平均が過去最高値の40,000円まであとちょっと!
早くあの頃のトラウマから抜け出したいと思うこの日の吉村でした。
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