ビッグモーター

最近話題になっている中古車買い取り販売のビッグモーター
ＣＭを見たことのある人も多いと思いますが、あの事件最悪ですよね。
特に昨日の記者会見は最悪で、NETの中でも過去不祥事の謝罪会見で失敗した船場吉兆と並んで酷い記者会見だったという意見も多かったです。

因みに個人的に、これまでで最悪だと思った記者会見はこの2社でしょうか。

NO.1：雪印
　かれこれ230年近く前ですが、集団食中毒を出した雪印の当時の社長が、謝罪会見で、詰め寄る貴社に対し「私は寝てないんだ！」と逆切れした事件。

私自身はこの記者会見で、以後極力雪印製品は買わなくなってしまったという衝撃事件。
雪印は確かその後農協系の支援を受けて、どこかと経営統合して存続していると思います。

NO.2：船場吉兆
　これもなかなか酷かった。大阪船場の料亭吉兆が賞味期限切れの商品や産地偽装の商品を販売していた事件。息子の取締役が会見でメディアから詰問された時、女将さんが横から「こう答えなさい！」とささやいていたのが印象的で、これもワンマンな一族経営の末路でしたね。

船場吉兆はその後どうなったんだろう？
大阪の実家が近くだったのでその後書きになります。

話が逸れましたがビッグモーター、これからどうなるのでしょうか？
一般市民感情的には、傲慢でワンマンで、大金持ちのオーナー一族を破綻させたくて仕方がないのでしょうね。
これからのメディアによる村八分の行く末が気になります。

さて
ここからは企業経営者としての意見です。

企業経営をして、かつ企業がそこそこ大きくなると経営者とはいえ目が行き届かなくなる所は多々出てきます。
私の立場でも工場だけで大小5か所、店舗は30か所近くにのぼり、その全ての事業所に目が行き届いているか？といえば、それは嘘になります。
社員には申し訳ないですがここ1~２年、現地を見に行けていない事業所はいくつもあります。
ですから、何らかの不正行為があった場合、事前に気づかないケースも出てくると思います。

ですが、大切なことはまず第一は、こういった不正を起こさない企業風土を作ることなのではないでしょうか。

確かに企業は営利目的です。
営利と言うことは利益を上げることでそれは売上を取ることから始まりますし、これを営業に求めなければ企業は潰れてしまいます。
しかしながら、出来ないことを要求したりしてもダメです。

経営者の仕事は、儲かる仕組みを作ることであり、社員を恫喝して売上（利益）を上げることではないのです。
また経営者はある程度利益が上がり、自身が豊かになったならば、その先のゼニカネを求めてしまっても仕方ないように思います。

この点がビッグモーターはおかしかったのではないでしょうか？

つまり、ビッグモーターはテレビＣＭなど広告宣伝で成功し、一定の儲かる仕組みが出来ていたのに、経営者が“もっともっと！”リッチになろうとして、従業員を酷使しすぎた結果が今回の事件なのではないかと思います。

私はビッグモーターの社長一族の足元にも及ばない程度の資産しか持ち合わせませんが、十分生活できています。
資産やお金は墓場まで持っていけませんから、一定の年齢を超え資産を持っているならば、国や地元、企業や従業員が豊かになれる方策を考えることが重要だと考えます。