2023年09月22日

研修& ・・・

今週は仕事で青森工場へ訪問しておりました。

仕事の内容はというと、結構大変な仕事が多く

@10月からの最低賃金引上げに際して工員の給与をどうするか?
A最賃上昇に伴い、販売店へ縫製工賃をどう引き上げるか?

の議論していました。

そして、この議論の中に何故かヨシムラの若手販売スタッフ河本君を同行させました。

内容的には河本君には全く関係のない話で彼にとっては「なにゆえこの時期に青森工場へ?」というのが本音でしょう。
まして、彼が青森工場に出張すれば、工場側で相手をする幹部連中は全員、上述の会議に参加しているため、彼を構ってあげる人もいません。

つまり工場に行っても会議に参加する他、すべきことがないのです。(ちょっと大げさに言っていますが)

でも実は河本君に青森出張してもらったのには訳がありました
それは、青森工場の若手スタッフとの交流をさせたかったのです。

個人的思い入れなのかもしれませんが、私が代表をやっている会社(吉村、ビッグヴィジョン、青森工場、新潟工場)の中で、今一番人材が充実しているのは青森工場だと思っています。

でもこれは以前から青森工場が優れていたという訳ではありません。

遡れば、数度に渡る経営危機(私が代表になる前の話)、新工場への移転、新型コロナで売上急減などの経営的な難局を乗り切った一方で、7Daysオーダーという他工場にできない商品を作ったりと、特にこの5年間は本当に大変で、それを乗り切ったからこそ人材が強化されたのだと思います。

そしてこれを支えてくれたのが青森工場の20代後半〜40代前半の若手幹部たちだったからです。

河本君もその年齢に近づいてきているので、彼らから何か良い刺激を受けて貰いたい!との想いから私と一緒の出張を許可したのです。

狙いは的中したか?それは今後の彼の意識・行動を見るしかありませんが、良い結果に結びつくとありがたいです。

それはさておき、上述@給与改定とA工賃改定ですが、議論がなかなか白熱しました。

まず、工場幹部が口を揃えて私に言っていたことは
@については自分の部下の給与を上げてあげたいから私に「何とか給与アップして!」と食い下がってきました。
一方で、Aについては、顧客(販売店)から取引を中止する言われたり、値上げを突っぱねられるのが怖いからと言って、コストアップ以下の工賃アップで話をまとめようとしてきました。

で、ここからが私の役目。こう言いました。

『君たちが、自分達が良い生活をしたいと思うなら工賃を上げなければ出来ないよ。
一方で、質を上げることを追求せず他社と比べて見劣りする製品を出すなら、工賃も上げられないし、それは結果的には自分達の給料が安くなるということだよ。』

『どっちがいい?』

『「厳しく仕事をして高い給料を貰う」か「ぼちぼち仕事をして最低賃金で甘んじるか僕はどちらでも良いよ!』

議論の行方は?
もちろん前者で若手幹部の意見はまとまりました!

準備は整った!さぁ、次への挑戦だ!

posted by オーダースーツのヨシムラ at 17:01| Comment(0) | ヨシムラのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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