2023年10月06日
百貨店のコンプラ部長
私は結構友人が多く彼らと飲みに行くと時に色んなことを教えてくれます。
それは、今、自分自身が50代半ばとなり年齢的に社会や会社の中で実権者に近い年齢だからかもしれません。
さて
今日は私の友人の一人、某百貨店に勤務するS君から得たお話です。
先日、S君と飲んだ時に「今月は全国の最賃が上がり大変なんだよ!」という話をしていた時の話です。
その際に私がふとしたタイミングで
「百貨店は都心立地が多いから最賃の影響なんて大してないだろ!
●●百貨店は給料が高いからなぁ(羨ましいよ)」
なんて話をした時のことです。
S君『何言ってるんだよ!仕事柄最賃UPの話は大変なんだよ!
吉村、下請法知ってるよね?』
私「もちろん知ってるさ。だけど元請けに文句言ってもその時は勧告が出ても翌年取引切られるだけなんじゃないの?」
「また、百貨店は納入業者と取引があってもその下(下請け・孫請け)の工場のことなんて知らないだろ?」
と言ったところ、
『とんでもない!!!』と言われてしまいました。
何でも政府は、最低賃金をこれだけ毎年上げているため、中小企業が価格転嫁できないことを考えて、以前よりずっと厳しく下請法を適用しているそうで、百貨店ぐらいになると、直接取引している納入業者はおろか、直接取引のない納入業者の仕入先や工場まで、百貨店としてヒアリングを行うとのことでした。
S君『だから、自分の百貨店が直接取引のない仕入先や工場で万が一、コンプラに違反するようなことがあったら責任を問われちゃうんだよ!』
『だから、今月最賃が上がると、取引先に「最賃が上がりましたが、納入価格引き上げなくて大丈夫ですか?」と百貨店から質問しなければならないんだよ』
私「そんなことになってるんだ!」
ちょっと驚きました。
S君に因れば、百貨店と直接取引のない工場やメーカーで不払い残業や劣悪な環境下での労働等コンプラ問題があれば、相当自分の(コンプラ担当としての)立場が危うくなるとのこと。
時代は少しずつ変わってきているみたいです。
やれやれ!どんどんやれ!(縫製工場社長の声にならない声)(笑
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