ここ数年、三国志⇒水滸伝⇒ローマ人の物語と超長編歴史小説ばかりを読んでいた私ですが、最近はようやく歴史小説から卒業し、古典小説?に戻ってきました。
そんな私が今読んでいるのは、山崎豊子の代表作の1つ『不毛地帯』です。
まだ2巻なので先は分かりませんが、どうやら主人公は戦後最後の政商と言われた瀬島龍三氏をモデルにした小説で、第二次大戦中、陸軍幹部だった主人公が戦後、ソビエトに10数年抑留され、その後帰国。総合商社で勤務して、政商になるという物語です。
ストーリーは山崎豊子作品らしく、辛酸を舐め、何度も地獄をみて、落ちるところまで落ちた主人公が、どん底から這い上がり成功するというストーリー。
特にシベリア抑留の話は、近代史を勉強していない私には非常に心打たれるものがありました。
ようやく今2巻目に入ったところですのでこれからどう展開するかは分かりません。
ただ、今こうして山崎豊子作品を改めて読むと、
自分自身が山崎豊子流の『落ちて落ちて、更に落ちて、どん底まで落ちて、それから這い上がる』というのが、好きなんだな、こんな生き方に強く魅かれるんだな。ということが分かりました。
私の人生も意外とそうかもしれません。
傍から見ると、慶応卒でお坊ちゃんに見えますが、意外と辛い思いもしていて、特に、父の他界を機に銀行を辞めてから何の引継ぎもないまま親の会社に入り、そこから15年位は、セミのように地中深く潜ってコツコツ仕事をしていました。
40代になり、縁あってビッグヴィジョンや縫製工場の社長になってから、ようやくそれっぽい立場になりましたが、私の人生も泥まみれで、山崎豊子作品の前半部分(主人公がひたすら辛い思いをするところ)と同じです。
自分もビジネスパーソンとして円熟期に入ってきましたが、まだまだ音を上げるには早く、もう一仕事二仕事やらねばいけないな!と山崎豊子作品に改めて教えられたような気がしました。
(なんか、こないだのユーミンコンサートのブログと同じような内容になってしまった。。。)
2024年02月21日
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