2024年10月22日
政治の材料×××
衆議院選挙期間の今週はあちこちで辻立ちをしている候補者の皆さんを見ます。
読者の皆さんはどこの政党を応援していますか?
政治の話は好き嫌いもありますから社用ブログではいたしませんが、今回は各党の政策について少し書かせていただきます。
正直なところ、今回の衆院選では主要な与野党では選挙公約にあまり差はないように思います。
その中で私がい一番気になるのは、
【最低賃金****円以上】という公約
この公約って簡単ですよね。
政府が決めてしまえば良いだけですから。
何の財政的な支出も必要ありません。ただ法律を決めるだけです。
では誰がそれを実行するのか?【企業】ですよ?
言いっ放しの、やらせっ放し。
お金もかからず、手柄は自分の物
何ですか?この選挙公約。
本当に最低賃金のことを話題にする政治家を見ると不快に思います。
中小企業がどんな思いで、賃金を上げているのか?
人件費のコストアップ分を簡単に価格転嫁できずどれだけ苦労しているのか?
ラーメン屋さんでは1000円の壁といって、1000円を超えると途端に売れなくなるそうです。
そういったお店でどうしろというのです?
当社(縫製工場を想定)のような下請け企業も同じです。
8月末に地域の最低賃金が決まり、10月から実施です。
8月に最賃が決まり、即、元請け企業に工賃値上げをお願いしても“年度予算が決まっているから反映できるのは早くても半年後”です。
確かに表向きは、下請け叩きは下請法により公正取引委員会で取り締まられます。
ですが、どこの企業がこれで叩かれて、社名公表やペナルティを受けました?
社名公表ぐらいはやっているかも知れませんが、元請けからすれば、痛くもかゆくもないですよ。
翌年度から別の業者に移すだけですから。
その上、まともに取り締まらないのですから。
ああ、本当に胸糞悪い。
縫製工場のある東北の最低賃金はここ3年で40円、50円、55円と毎年5-6%上昇しています。
これがどういうことか?
高度成長期のピーク時でも賃金上昇率は6%に達しなかったと言いますから、高度成長期以上の伸びです。
この結果がどうなるか?
最低賃金の上昇が激しくて、有能な本来は給与を高くしてあげたい幹部人材への分配が出来なくなるのです。
つまり給与のピラミッドが底辺が広がるだけで、上の人に分配が回らない。
仕事をしてもしなくても給与は変わらない、お国が給料を決める。つまり社会主義化しているんですよ。
本当にこれでいいんかねぇ、日本の政策は。
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