2025年02月13日
いつまでたってもケインズ
最近の米騒動、どう思います?
昨年、収穫期前に高騰していた米価が収穫後の秋以降も高値になっていて、今もそれが維持。
だからコメが高くて買えないからって、どうやら政府が備蓄米を放出し、価格引き下げに走るようです。
私は一連の米価高騰 ⇒ 政府が市場価格引き下げに備蓄米を放出するというのには反対です。
確かに消費者的には主食のコメが安く手に入るのは良いと思いますが、果たして国がコントロールすべきなのでしょうか?
米価が上がれば家計は困りますが、コメ農家は喜ぶのでは?
我々サラリーマンは業績が上がった下がったでボーナスが増減しますが、農家さんは収穫が天候に左右されることはあっても、収穫や収入が2倍3倍にはなりません。
一方、会社勤めなら、上手くすれば会社が急成長し、待遇が2倍3倍になることはありますが農家さんはこうはならないでしょう。
だから今回のコメ騒動はコメ農家の皆さんにとっては稼ぐ千載一遇のチャンスなのになんでお国が潰そうとするんでしょうね。
まぁ、正しくは“お国”でなくて、政治家なんでしょうけどね。
因みに、我々日本は一応資本主義(≒市場原理が働く経済下)と言われる中にいますが、その市場原理が働く経済と言っても色んな考えが混在しています。
1970-80年代位はケインズという学者が主張した総需要管理政策が中心でした。
この総需要管理政策と言うのは簡単に言うと、経済を盛り上げるために国が財政出動をして、公共投資を沢山行い、結果、お金が世の中に回り、経済が活性化するというやり方。
で、日本も高度成長期の頃は、全国あちこちに高速道路や新幹線をバンバン作って身の丈に合わない成長をした。(高度成長期)
ですが、このやり方だと国はどんどん膨れ上がって大きな政府となってしまい色々と弊害が出て、その後に生まれたのが、市場は市場に任せて、国は最低限の事だけをするのが国の仕事(小さな政府)という考え、それが新自由主義です、
新自由主義になれば、政府の規制が減り、自由競争、競争原理が働き経済が活性化する。また小さな政府では支出も少なくなるので税金も減らせるといった利点があるとされました。
(この大きな政府、小さなな政府と言う考えは、アメリカでは民主党が大きな政府であり、共和党が小さな政府です。)
で本題に戻すと、今回のコメ騒動でも同じですが、日本はいつまでたっても大きな政府。
何から何まで政府が管理しようとする。
それも与党も野党も大衆迎合型だから、とにかくお金を使いたがる。
結果、財政赤字がどんどん膨らむ、税金は社会保障諸々国にピンハネされる金額がどんどん増えるといった形になってます。
どうしていつまでもケインズ的なんだろうな。
将来世代の人たちがかわいそうでなりません。
あっ、コメの話に戻ります。
私は市場のことは市場に任せるべきだと思います。
その上で、悪人が買い占めをしたり、天候不順で値段が5倍10倍になった時だけ備蓄米を放出すれば良いのではないでしょうか。
その時は、配給ですかね?
なんでインフレの責任を政府が負う必要があるんだろうか?
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