フリーターと言う言葉今でも使っていますか?
随分古い言葉になってひょっとすると今では使っていないのかもしれません。
フリーターとは正社員にならずアルバイトを通じて生計を立てる人を総称して言う言葉ですが、(最近の解釈が違っていたらごめんなさい)いつぐらいから使われるようになったかご存じでしょうか?
私の知る限りでは、1985年のつくば万博の頃が発祥時期だと思います。
その頃の社会状況はどんなだったかというと、時期はバブル景気が出始める少し前、ちょうど首都圏からほど近いつくば市で万博という特需が数年間あった時期。
当時、万博会場での労働力不足から高額時給の短期アルバイト募集が生まれ、就職せずそのままアルバイト生活で生計を立てる若者が増えたのが始まりだったと思います。
その後はバブル経済と共に高額時給、短期バイトが継続し、万博終了後も定着したというのが私の印象です。(私自身も大学生時代にバブルを経験し、オイシイ思いを何度もしました。)
そしてバブル景気があった頃は良かったのですが、1991-92年頃にバブルが崩壊し不景気になった時には、企業はアルバイトを減らして正規雇用を守るかと思いきや、一気に正社員を絞ったため、アルバイトは残り、逆に就職氷河期を迎え、いわゆる氷河期世代を生んでしまいました。
こうやって40年位の雇用情勢を見て最近思うんですけど、最近多い「隙間バイト」
これって、ちょうどつくば万博の時の雇用環境とよく似ているように思うんです。
つまり、つくば万博の時は純粋に特需でしたが、今は少子高齢化による働き手不足が原因だと思います。
そして、その特需や労働の需給ギャップによって一時的に(高額短期給料で)良い思いをすることになるでしょう。
でも、その先は40年前はつくば万博終了やその後のバブル崩壊によって特需が消失、不況⇒雇用調整になりました。
それは、現代ではいずれやってくる技能実習生⇒移民の流れからの労働力不足解消や、日本の長期不況によって同じことがもたらされるのではないかな?と。
だから皆さんもっとスキルアップや自分磨きをしないとダメだと思います。
私も50代半ばを過ぎて少々年寄りめいてきていますが、本当に何かをなそうとして、そのステップとしてのアルバイト生活なら良いと思います。(昔で言えば留学費用を貯金するためのバイトなど)
でも、その環境が未来永劫続くと思ってバイトし続けるのは身を滅ぼすと思います。
また、最近の若い人が転職する際に“やりたいことが見つかったから”という言葉を時々耳にします。
でも話を聞くと、きちんとしたゴールが定まっていない。
“やりたいこと”って本当に大丈夫?って思います。
昔は先輩や大人に色々と人生の事を相談したものですが最近は、若者は年配の人を煙たがるし、年配の人はハラスメントを怖がって若い人との接点を持ちたがりません。(私自身もそうかもしれません。)
何か社会が自分と波長の合う人とだけ付き合うようになって、耳に入りやすい情報だけ自分自身に取り入れ、耳に痛いことを聞かなくなっている風潮があると思います。
そしてその先には何が残るのでしょうか?
タイトルに戻ります。
フリーター、ニート、隙間バイトでそのままずっと過ごせると思っている皆さん。
今は良いと思いますが、この緩い状況がいつまでも続くと思ってはいけませんよ。人生山あり谷ありです。
後々、変化した厳しい現実に気付いた時、何を失っているか?
それは、“若さ”です。
若さだけは取り返せませんから。
2025年02月13日
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