2025年02月21日

(仮称)事故防止委員会

この日は青森工場で行った縫製事故の事故防止委員会の集まりに参加しました。

人員も多く、機械も複雑な縫製工場では様々な自己のリスクがあります。
労災など従業員の生命に関わることはもちろんですが、製品に対する事故をどう防止するか?ということも議論の対象です。

今日開催されていたのは縫製事故に関する事故防止委員会

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各部署のリーダーを呼んで事故について色々と議論します。

読者の皆さんは【縫製事故】ってどんなことがあるか想像できますか?
縫製ミス?これは確かに困ったことですが、これは“事故”ではありません。

縫製現場での事故と言うのは、例えば【製品に針や異物が混入すること】が一番真剣に考えなければならない事象でしょうか。

針の混入などは、風評を気にする百貨店で起こすと、悪くすれば販売店は一発で売り場から撤退しなければならないというほど厳しい対応をされます。
ですから商品を納入する業者そして下請けである縫製工場は細心の注意を払います。

それでは、細心の注意とは何でしょうか?
それは一般的には、全ての製品に対して出荷前に【検針機】を通して金属の異物混入がないかチェックすることです。

当社ではもちろん全商品に検針機を通してはいますが、それでもそれだけでは時として漏れることがあります。
(例えば、付属品に金属が付いていた場合、どうしても検針機は金属探知機ですから鳴ってしまいます。)

事故は絶対起こしてはいけない!
でも、誰も起こしたくて事故を起こしている訳ではなく、皆しっかりやっている(つもり)。
この“つもり”が思わぬ油断を引き起こす物。

よく工場ではこういうことを言います。
ヒヤリハットの法則(=ハインリッヒの法則)
これは1つの重大事故が起きるのは、その前に29の軽微な事故があり、更にその前には300の“ヒヤリハット”があるということを意味するのですが、
これを工場に当てはめると、事故が1つ起きる前に29の軽微な事故、300のヒヤリハットをどう潰すか?それが重要だということで事故防止委員会に繋がったのです。

で、この日の議題は、職場に私物をどこまで持ち込むか?ということでした。
こういった点は意外とルーズなところがあり(特に女性の職場である縫製現場では)アクセサリーなどの持ち込みが散見されていました。
今回はこれにルールを決めよう!ということでランダムに撮影した縫製現場の写真を見ながら、NG例を検討していました。

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1つの大きな事故(針の混入)に対しては、針の総数管理、廃棄針管理、個人別道具箱の見える化などをやっていますが、それだけだとダメなんですね。

東京に戻ったら自分のデスク周りを整理することにしよおっと。
posted by オーダースーツのヨシムラ at 14:00| Comment(0) | 仕事(縫製工場) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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