実際に現場に行った訳ではないのですが、最近何でも「財務省解体!」を叫んでいるデモがあるとかないとか。
何でも言っていることは
消費税廃止
STOP 緊縮財政 財政破綻は真っ赤なウソ
税金で搾取されている!
お前らのせいで生活が苦しいんだ!
実質賃金が上がらない!のは財務省のせいだ!
などなどですが、聞けば聞くほどおかしなことばかりで驚くことばかりです。
何で驚いているのかというと、このデモの主体を【やや若者世代20-40代、所得的には一般会社員、やや貧困層に近い層を含む】と仮定すると、次の点がまったくもっておかしいと思います。
まず前提として、財務省と言うのは国のお金を一手に集めて分配するところ。
そこを解体したら、お金は取られなくなるかもしれないですが、逆に全てのサービスが無くなってしまいます。
つまり、国防や警察がなくなれば、外国から侵略されたり治安が悪化する。
そんなことをやりたいんですか?
国には色んな機能がありますが、一番欠くことが出来ないのはお金を預かるところでしょう。物々交換の時代に戻ろうっていうんでしょうか?
財務省はどんなに小さな政府になっても最後まで残る省庁では?
続いて、消費税廃止ですが、今から30-40年前消費税がなかった時代は税収は所得税中心でした。その時代は逆を言うと、所得が少ない高齢者からは税金を実質徴収していなかったんですよ。
それが働き手世代の租税負担が重いということで、間接税(消費税)の割合を高める必要があったから作った訳で、消費税が悪い訳ではないのです。
むしろ消費税は働きで世代には相対的に負担を下げる仕組みなのに、なぜ働き手世代の若者が消費税廃止を求めるのでしょうか?訳が分かりません。
次は税金で搾取されている!
確かに税金の徴収は強制力がありますから搾取かも知れませんが、それは国民が大きな政府を求めるからで、何か震災や事故(先日で言えば大船渡の火事)があれば、やれ可哀想だから支援だ支援だ!支援しなければ国民が可哀想だ!そんな政治家は辞めろ!だ、と言うからどんどん歳出が増えていって、結果税金が上がっているのではないでしょうか。
それが、お金を貰う時は「うっしっしし」で、払う時は「搾取だ!」では辻褄が合わないでしょう。
それを搾取だ!と訴えるのであれば「アナタ!昨年幾ら税金払ったの?」と聞きたくなってしまします。
財政破綻は真っ赤な嘘!
確かに特別会計等分かりにくい、隠しやすいところはありますが、赤字国債の新規発行、残高どれをとっても国の財政は真っ赤っかでは?
税金の負担が重いと思うのならば、まずは使い道から考えるべきで、日本もそろそろ小さな政府に舵を切らないと、将来世代の負担がますます重くなっていくばかりです。
デモに参加している人、どんだけ税金払ってるんですか?!
高額所得者が税金を安くしろ!というのならまだ理解できるんですが。。。
2025年03月18日
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