2025年08月28日

三菱商事の洋上風力発電撤退について


今日Newsで三菱商事が千葉県や秋田県で実施予定だった洋上風力発電のプロジェクトから撤退するとの報道がありました。

当社は秋田も工場があるため県庁の人との付き合いもあって気になっていたのですが、実のところこの秋田沖での養生風力発電、県にとっては大きなプロジェクトで、県の方が賀詞交換会などで誇らしく話していたのをよく記憶しています。

事情は簡単に言えば、最近のインフレや円安で入札した時と採算が合わなくなったから以外の何物でもないと思いますが、少し驚いたのが天下の三菱商事が不採算を理由に撤退を表明するというところです。

これまでの大企業なら多少損が出ても撤退の2文字のマイナスイメージを考え、赤字でも最後まで実施すると思うのですが、今回は赤字になってまではやらないという割り切り方。

これってビジネスで言えば当たり前の話です。
契約上のペナルティ条項がどうなっているのか?にもよるとは思いますが、損してまでやることはないでしょう。

でも、どうして今なのかな?と考えると時代の変化を感じざるを得ません。

というのも昨今のインフレは最低賃金引き上げの影響と円安からもたらされているからと思うからです。

私が発見した面白い例では、例えば一定品質の日本酒(例:スタンダードな純米酒4合瓶)を全国の各県で比較してみて下さい。驚くほど、値段は最低賃金に比例しますから。

そう考えると、ここ10年、毎年、前年を上回る形で最低賃金が上昇していることが、そのまま人件費に跳ね返って、プロジェクトの収支を悪化させていると思います。
この傾向は特に建築土木など労働集約的な(人が多い)産業に共通することで、大きなプロジェクトになる程、契約から工事までのラグが長期になるため、先が読めずに当初の予定と大きなズレになるからだと思います。

養生風力以外でも、例えば東京の中野サンプラザビルの再開発も確か頓挫したと思いますが、同じ理由です。

最低賃金が上がることは被雇用者にとっては大変ありがたいことで、それ自体を否定はしませんが、本質的には労働の質を高くしなければ、アウトプットとしての付加価値を高めなければ、結局はインフレに飲み込まれるだけに思います。

では、何をすべきか?
それは働く側目線では、自分自身への教育(学び、成長)であり、企業においては付加価値を上げる戦略なのではないでしょうか。
(最近はやりたいことだけをやって人生を過ごす人が多くなってきていますので、この辺を改めないとダメなんでしょう。)

とはいえ、労働集約的な産業で付加価値を高めるというのは難しい事です。
工事をするのに付加価値を高める(短時間で正確に工事する、コストを下げる)のは難しいことで、やれるとすれば機械化、大型化で、それって人が不要になる方向なんですよね。
だから働く人は自分の価値を高める努力をしないといけないんではないかな?

今回は養生風力の話の延長でしたから、労働集約産業のことを話しましたが、これってホワイトカラーの人は今度はAIによって仕事を奪われるようになるから、そっちはそっちでまた大変です。

生き残るには、他にないスキルで金を稼ぐか、既に一定のお金がある人はそれを運用して稼ぐしかないではないでしょうか。
改めて、水戸黄門の歌が思い出されます。
「じ〜んせい、楽ありゃくもあるさ。くじけりゃ誰かが先に行く〜。後から来たのに追い越され〜、泣くのが嫌ならさぁ〜歩け〜」(歌詞間違っていたらごめんなさい)

posted by オーダースーツのヨシムラ at 08:41| Comment(0) | ビッグビジョンのこと | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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