今日は私の業界でのM&Aについて考えてみます。
コロナが明けた辺りから最近私の業界(アパレル、オーダースーツ、縫製工場)ではM&Aが特に増えてきました。
皆さんがご存じの例で言えば、麻布テーラーは一昨年、紳士服の青山に買収されましたし、上場不動産会社であるランドビジネスさんは、昨年縫製工場を2社、紳士服販売チェーン?を買収し、異業種進出を始めました。
またとある関西圏の安売りオーダースーツチェーン店さんもオーナーさんが株式譲渡したなど結構身近にM&A話が多くなっています。
そんなファッション業界M&Aですが、業界人だからこそ分かるのですが、実は1つ大きな傾向があります。
それは、業績不振型のM&Aばかりなのです。
(この逆は、利益を十分出している企業を高い買収価格で買い取るタイプのM&Aです。)
つまり、既存の経営では上手く行かず問題を抱え、そこを新たな経営主体が買収するといった形です。
例えば、麻布テーラーさんで言えば、10-15年前一世を風靡していた麻布テーラーさんは近年(M&A前)は納期が2か月とか、良い場所での出店が出来ていないとかの問題を抱えていました。
麻布テーラーといえば昔は上場企業位の規模・実力があっただけに業界人としては残念に見ていました。
それを、青山商事がオーナー家から買い取ることで、青山流に強烈な改革を行ったり、青山の資本を使い良い場所へ出店したりすることで、買収後は良い方向に向かっているような気がします。
でもそこには従業員の方の血の滲むようなご努力あったことと思います。
さて、ここまで他社の話をしましたが、実は私自身はこれまでのビジネスキャリアの中で5社の企業買収の経験があります。
私の会社は先述の会社と比べれば小さいですから予算も少なく、皆、業績不振型の買収ばかりですが、数度の買収経験から
買収が成功するか?失敗に終わるか?そのために何が必要か?
はっきり分かります。
成否の境目はたった1つ。
【従業員が危機感を持つか、どうか】です。
私のキャリアで成功した例は、三久服装でしょうか。
同社はもともとハンドメイドの縫製工場でしたが、当時の主要取引先から1年中閑散期料金を適用され、集積が悪く、当社が資金を出す時は会社倒産の直前状態でした。
ですからそこで資金を出した当社は大変感謝され、事業改革に協力して貰え、当時ヨシムラ側で持っていなかった仮縫いのノウハウなどは逆に教えてもらい、従業員と大変良好な関係が築けました。
一方で、十分な成功を収められなかったケース(どの会社とは言えません・・・)では、買収当時会社が倒産直前の状態であったにもかかわらず、当時の経営者がそのことを従業員に悟られないよう腐心したため、結果、買収後の従業員と危機感の共有ができず、新たな経営陣を受け入れるのに時間がかかり、苦労したという経験があります。
企業のM&Aというと言葉のイメージから、どこか金持ちの資本家が従業員を無視して会社を買い取るみたいな事を想像しますが、それは見えている部分だけです。
新たな買収者は大きなリスクを冒して会社を買いますし、
従業員は、現状の不振状況を作ったのは前経営者だけでなく自分達も連帯責任があるにも関わらず、そのことを忘れて、気の良いお金持ちがパトロンになってくれた!だから安泰!なんて思ったらどんな会社でもどんな経営者でも会社は潰れます。
つまり、よく言う“ゆでガエル”の例です。
業績不振で買収された、という事実を正面から受け止め、現状の何かを積極的に改善しようと全社(従業員・経営陣)が一丸とならない限り、簡単に明るい未来は来ないのです。
でも、苦労した先には明るい未来が必ずあります。
当社グループの縫製工場(青森)は過去に二度経営危機がありました。
でも、今では縫製工場として業界内でそこそこ認められる存在になっています。
そうなる原動力を作ったのは、もはや株主ではなく、従業員なのです。
会社の未来を左右するのは従業員の気持ち&頑張り次第なのです。
(もちろん経営者も死ぬほど頑張りますよ!)
2024年04月03日
2023年05月30日
企業買収
NETを見ていたら昨夕、東北のとある縫製工場の買収話が掲載されていました。
調べればすぐわかることなので簡単に話しますと、ランドビジネスという東証スタンダード不動産会社が多角化の一環で縫製工場を買収したとのことで、今日は若干株価が上がっていました。
東北の縫製工場ですので私も少なからず面識がある縫製工場でしたが、それにしてもちょっとビックリです。
というのもその会社はメインが不動産賃貸業ですが、多角化として飲食店、その後テーラーを行っていましたが、テーラー事業はまだまだ1店舗に過ぎません。
それが従業員100名以上の企業を買収ですから、おったまげました。
思い起こせば私自身は実は縫製工場の買収を5つ経験しています。
16-17前にハンドメイド工場の三久服装を、12年前にオリテック(青森・新潟)を、6-7年前には現秋田工場・山形工場を。
(私は【買収】という言葉大嫌いであまり使いたくありません。)
で、その経験則から言うと、こういった買収や経営統合が上手く行くには、ある種の鉄則があると思っています。
それは、、、
●新たにはグループに参加する工場の従業員が肩身の狭い思いをしない事。
それと
●ダメな工場にはダメな理由があり、その理由に真摯に向き合う誠実さを従業員が持っているかということ
ここ10年で、M&Aという言葉も一般的になってきました。昔は上場企業だけの問題と思ってましたが随分身近になりました。
そんな中で縫製工場も買収されたケースが過去にもありました。
(IR情報より)
花菱縫製:三井松島産業に2015年に買収。
2021年製造部門売却?
でも、新型コロナもありなかなか上手く行っていません。
何故、上手く行かないかというと、私が感じるにサラリーマン社長だとなかなか難しいのかな?と。
私の場合、銀行借り入れを行っている全ての会社の連帯保証をしています。
そう、赤字になったら自分の資産が食いつぶされることを意味します。
だから必至です。
今回の工場の事情は分かりませんが、新型コロナ明けですからコロナ期間に何もできなかったからではないでしょうか。
業界関係者が見るとすぐわかるので、あまりブログでは書けないのですが今年に入ってから数社縫製工場の破綻話が来ています。
今、どちらかというと縫製業界は円安や行き過ぎた海外生産からの揺り戻しで足許の売り上げは良いはずなんですけどね。。。
2022年03月01日
麻布テーラーも迷走してるなぁ
今日のNEWSで麻布テーラーが紳士服の青山(青山商事)に買収されたという話題が載っておりました。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6419607
ご存じの方は多くないと思いますが、実は、麻布テーラーというのはこれまでも色々と紆余曲折のあった会社です。
直近(昨年)では一部上場の三井松島ホールディングズ(昔の三井炭鉱)傘下の花菱縫製と合併話がありましたが、この話が流れたと思った矢先のこのNEWSですが、それ以前も元々麻布テーラーは今から遡ること20年ほど前にメルボ紳士服という縫製工場が民事再生した後に、伊藤忠の支援の下、麻布テーラーとして復活したという逸話があります。
その後、オーダースーツブームと共に躍進し、一時は年商100億ぐらいあるのでは?
と目されていましたが、最近は正直鳴かず飛ばずで知名度の割には今一つだったのではないかと思います。
(それでも当社の数倍知名度がありますから悪口のつもりではありません。)
ただ、私から見て近年の麻布さんには違和感を感じることがありました。
それは、いつぐらいからでしょうか?多分10年位前だったと思いますが、
視察で麻布さんを訪れた際に、『あれっ?なんか既製品が多くなってない?』と思ってしまったんです。
お店の屋号がテーラーなのに何故、既製品?
その時思ったことは、麻布さんはテーラー(オーダースーツ)からセレクトショップにかじ取りを変えたんだな・・・と思いました。
正直なところオーダースーツは“オーダー”故にお直しやクレームなどのリスクが既製服と比べると高いです。
ですから、こういった後ろ向き対応に時間をとられるぐらいなら、既製品を売って確実に利益を積み上げたいのではないかな?と。
当時はPT01とかヤコブコーエンとか景気が良かったこともあり、高額インポート既製服がよく売れてましたからね。
だから、旧来のオーダー好きの方が離れてしまったのかと。
とはいえ、今後は天下の青山商事さん
青山さんは安売りのイメージを払しょくしたいでしょうし、意外と良いシナジーが生まれるかも知れません。
麻布さんも迷走が止まり、これを機に前に進めれば良いですね。
どうなるか楽しみです。
2016年06月21日
なかなか言えないよ。
6/20からしばらくは、3月決算上場企業の株主総会ラッシュです。
ビッグヴィジョンやヨシムラはもちろん上場していませんから、上場企業の総会対策とは無縁ですが、株式投資等を通じ興味がありましたので色んな会社の株主総会Newsに目を通しました。
今年話題になった企業では、粉飾決算や偽装をした東芝や三菱自動車が主だったところですが、私自身が一番注目したのはシャープ(実際には鴻海工業)でした。
ご存知のようにシャープは、台湾の鴻海精密工業参加になりましたが、鴻海工業の株主総会で、郭会長がこんな発言をされました。
『住む所を代えても、飼い主を代えても悪い卵しか産まない鳥はいらない。』
『シャープは金持ちの息子みたいな社風』
・・・と。
いや〜っ、よくこんな厳しいことを直接的に言えるな、、、
絶句、驚愕です。
このNEWS、ご存知の方も多いと思いますが、皆さんはどう思いましたか?
私はこのNewsを見たとき、全く逆のケースを色々と思い出してしまいました。
1つは、昔倒産した山一證券の社長の記者会見
たしか、「社員は悪くないんです、、、」と涙ながらに社員を庇う姿が印象的でした。
もう1つは、昔の雪印
食中毒事件のとき記者から責められて「俺だって、寝てないんだ!」と怒ったり。
最近で言えば、舛添前知事の「法的には問題ない」と言って押し通そうとしたことがメディアや市民の怒りを買ってしまったりと。
日本人は、企業のトップなど立場の上の人が公の場で威張ったり、金持ちぶったりすることをメディアや一般大衆がバッシングする悪癖があります。
それでいくと、買収した側のトップが、被買収側の従業員に対して、本音ではこう思ったとしても決してこんな発言は出来ないのが普通です。
それを、いとも簡単に、また堂々と発言するなんて、やはり外国だからできることなんでしょうね。
私には良いか、悪いか判断できませんが、小さいながらも数社企業買収を手がけた側から言いますと、
悪い経営状態の企業を買収する場合は、大抵の場合そのままで行くと倒産してしまいますから、やはり劇的な改革が必要になります。
ただ、それは買収側が単にお金を投入すれば良いのではなく、買収される側の社員が「これまでの非を改め、どれだけ改革に前向きに協力するか」で結果は大きく変わります。
そこを新しい経営者に対して「傲慢だ!金の力で物を言わせて!」と批判するようになってしまうと、きっとその買収は上手く行かなくなるでしょう。
シャープはどうなるのかな?
批判を恐れず申しますが、私は6:4ぐらいで鴻海工業の郭会長を支持します。
だって、これで改善できなければ、結局は社員はまた路頭に迷うことになるだろうし、鴻海工業だって慈善事業で多額の投資をした訳ではないですからね。
あ〜っ、うちの社員が読んだらビビッてしまうような内容を書いてしまいましたね。
ビッグヴィジョンやヨシムラはもちろん上場していませんから、上場企業の総会対策とは無縁ですが、株式投資等を通じ興味がありましたので色んな会社の株主総会Newsに目を通しました。
今年話題になった企業では、粉飾決算や偽装をした東芝や三菱自動車が主だったところですが、私自身が一番注目したのはシャープ(実際には鴻海工業)でした。
ご存知のようにシャープは、台湾の鴻海精密工業参加になりましたが、鴻海工業の株主総会で、郭会長がこんな発言をされました。
『住む所を代えても、飼い主を代えても悪い卵しか産まない鳥はいらない。』
『シャープは金持ちの息子みたいな社風』
・・・と。
いや〜っ、よくこんな厳しいことを直接的に言えるな、、、
絶句、驚愕です。
このNEWS、ご存知の方も多いと思いますが、皆さんはどう思いましたか?
私はこのNewsを見たとき、全く逆のケースを色々と思い出してしまいました。
1つは、昔倒産した山一證券の社長の記者会見
たしか、「社員は悪くないんです、、、」と涙ながらに社員を庇う姿が印象的でした。
もう1つは、昔の雪印
食中毒事件のとき記者から責められて「俺だって、寝てないんだ!」と怒ったり。
最近で言えば、舛添前知事の「法的には問題ない」と言って押し通そうとしたことがメディアや市民の怒りを買ってしまったりと。
日本人は、企業のトップなど立場の上の人が公の場で威張ったり、金持ちぶったりすることをメディアや一般大衆がバッシングする悪癖があります。
それでいくと、買収した側のトップが、被買収側の従業員に対して、本音ではこう思ったとしても決してこんな発言は出来ないのが普通です。
それを、いとも簡単に、また堂々と発言するなんて、やはり外国だからできることなんでしょうね。
私には良いか、悪いか判断できませんが、小さいながらも数社企業買収を手がけた側から言いますと、
悪い経営状態の企業を買収する場合は、大抵の場合そのままで行くと倒産してしまいますから、やはり劇的な改革が必要になります。
ただ、それは買収側が単にお金を投入すれば良いのではなく、買収される側の社員が「これまでの非を改め、どれだけ改革に前向きに協力するか」で結果は大きく変わります。
そこを新しい経営者に対して「傲慢だ!金の力で物を言わせて!」と批判するようになってしまうと、きっとその買収は上手く行かなくなるでしょう。
シャープはどうなるのかな?
批判を恐れず申しますが、私は6:4ぐらいで鴻海工業の郭会長を支持します。
だって、これで改善できなければ、結局は社員はまた路頭に迷うことになるだろうし、鴻海工業だって慈善事業で多額の投資をした訳ではないですからね。
あ〜っ、うちの社員が読んだらビビッてしまうような内容を書いてしまいましたね。
2015年08月28日
ご無沙汰しておりました
読者の皆さん、ご無沙汰しておりました。
夏休み前の日記からそれっきりで、ずい分長い休みを頂いておりました。
・・・というのは嘘で、実はこの半月色々と大変でした。
大変だったのは、、、秋田・山形工場の立ち上げ問題
私は工場勤務の経験がないため具体的に工場ラインをどう作るか?とかには関わっていないのですが、従業員のことだけでも大変でした。
あまり詳しいことは書けませんが、秋田山形は、某縫製工場さんが廃業するため、その遊休設備を買うことで工場を作ることになりました。
従業員も、当初は会社を買収する(=会社を買収すれば従業員もそのまま継続雇用する)のではなく、遊休設備だけの売買でしたから、従業員は別途新たに採用しなければならないし、、、
会社説明会、選考、内定等の手続きだけでも大変でした。
結果的には、地方の人口的にも限られたエリアですので廃業する工場の従業員をそのまま雇用することになったのですが、それにしても大仕事でした。
加えて、
製造ラインをどう作り変えるか?
足りない設備はなに?とか
増産したら、当然それに見合った受注がなければなりませんから、営業もしなければならず、自分はビッグヴィジョンの社長でありながら、ビッグヴィジョンのコンペティターのスーツ販売店にセールスするなどという、普通はありえないような行動をしておりました。
お盆明けのある日は、始発の新幹線で秋田に入って、帰路は大阪まで飛行機。
飛行機も直行便はお盆で取れず、羽田経由の関空行き。
因みに、その日は神戸で宿泊×××
そんなこんなでブログを書くことが出来ず、スミマセンでした。
またブログ再開しますね!
夏休み前の日記からそれっきりで、ずい分長い休みを頂いておりました。
・・・というのは嘘で、実はこの半月色々と大変でした。
大変だったのは、、、秋田・山形工場の立ち上げ問題
私は工場勤務の経験がないため具体的に工場ラインをどう作るか?とかには関わっていないのですが、従業員のことだけでも大変でした。
あまり詳しいことは書けませんが、秋田山形は、某縫製工場さんが廃業するため、その遊休設備を買うことで工場を作ることになりました。
従業員も、当初は会社を買収する(=会社を買収すれば従業員もそのまま継続雇用する)のではなく、遊休設備だけの売買でしたから、従業員は別途新たに採用しなければならないし、、、
会社説明会、選考、内定等の手続きだけでも大変でした。
結果的には、地方の人口的にも限られたエリアですので廃業する工場の従業員をそのまま雇用することになったのですが、それにしても大仕事でした。
加えて、
製造ラインをどう作り変えるか?
足りない設備はなに?とか
増産したら、当然それに見合った受注がなければなりませんから、営業もしなければならず、自分はビッグヴィジョンの社長でありながら、ビッグヴィジョンのコンペティターのスーツ販売店にセールスするなどという、普通はありえないような行動をしておりました。
お盆明けのある日は、始発の新幹線で秋田に入って、帰路は大阪まで飛行機。
飛行機も直行便はお盆で取れず、羽田経由の関空行き。
因みに、その日は神戸で宿泊×××
そんなこんなでブログを書くことが出来ず、スミマセンでした。
またブログ再開しますね!
2015年07月21日
東京クロージング秋田・山形工場の買収について
(私のブログにしては少々堅い内容ですが多分問い合わせが来ると思いますので先にご案内いたします。
本日(7/21)業界新聞である繊研新聞1面に当社(オリジナルテクノロジー社:在青森縫製工場)が、このたび廃業する東京クロージング秋田・山形工場の不動産、設備一式を買収する旨の報道がありました。
この件につきましては、窓口をオリジナルテクノロジー社(TEL:0172-65-3410 担当:高橋、田中)にて承っております。
記事にも記載がありましたが、
当社(オリジナルテクノロジー社)は従前はビッグヴィジョン専用縫製工場の色合いが強い工場でしたが、4〜5年前より、独自色を強め、今現在はビッグヴィジョン以外のオーダーが全体受注数の半数以上を占めるまでに至っております。
そして近年の受注数量増・高稼働率状態が経営課題となっており、このためこの度の秋田・山形工場買収に至りました。
両工場は、(法人格の東京クロージング秋田・山形は廃業するため)一旦操業を停止しますが、8月中に新しい生産ラインを確保し、来る9/1から営業再開をする予定です。
9/1以降の受注に関するご相談は上記オリジナルテクノロジー社までご連絡頂ければ幸いです。
本日(7/21)業界新聞である繊研新聞1面に当社(オリジナルテクノロジー社:在青森縫製工場)が、このたび廃業する東京クロージング秋田・山形工場の不動産、設備一式を買収する旨の報道がありました。
この件につきましては、窓口をオリジナルテクノロジー社(TEL:0172-65-3410 担当:高橋、田中)にて承っております。
記事にも記載がありましたが、
当社(オリジナルテクノロジー社)は従前はビッグヴィジョン専用縫製工場の色合いが強い工場でしたが、4〜5年前より、独自色を強め、今現在はビッグヴィジョン以外のオーダーが全体受注数の半数以上を占めるまでに至っております。
そして近年の受注数量増・高稼働率状態が経営課題となっており、このためこの度の秋田・山形工場買収に至りました。
両工場は、(法人格の東京クロージング秋田・山形は廃業するため)一旦操業を停止しますが、8月中に新しい生産ラインを確保し、来る9/1から営業再開をする予定です。
9/1以降の受注に関するご相談は上記オリジナルテクノロジー社までご連絡頂ければ幸いです。
2014年07月29日
アジア大会3日目
アジア大会3日目は、開会式のファッションショーも終わり、後は自社ブースとファッションショー会場を使ったプレゼンテーションがメインイベントでした。
そこでファッションショー会場を使ったプレゼンについてご紹介しますと、、、
実はこのプレゼンテーション、前日の2日目にも同じことをしたのですが、
ファッションショーを行った収容人員300名ぐらいのホールを使ってのプレゼンなのです。
ファッションショーでは手狭なホールも、こうやって1社単独占有のプレゼントなると正直巨大なホールです。
それを1時間借り切ってのプレゼンですから、企画する方も大変。。。
そこで当社は1時間をこんな風に区切ってプレゼンをいたしました。
00:00〜20:00 プロモーションビデオの放映
>>>こちらはビッグヴィジョンのHPトップに掲載しているプロモーションビデオです。
これが20分ありましたのでそれをご覧いただきました。
→でも、外国の人も多いですから英字テロップなどを使って外国人対応もしました!
20:00〜50:00 作品紹介とモデルウォーキング
>>>こちらは製作した5体の作品の説明をモデルを交えながら、作品をご紹介。
今回モデルさんは当社専属でしたので、この点は非常にやりやすかったです。
実は、モデルさんとは前日ファッションショーで色々お世話になったこともあり、夜私の部屋で皆で酒盛りをして、とても打ち解けたのでこの日も、万全の体制でプレゼンが出来ました。
厳密な意味のファッションショーではなく、ちょっとお手製感のあるファッションショーだっただけに、フレンドリーな雰囲気が出てよかったです。
因みに、私はポイントポイントで説明。
スティーブジョブスに憧れはしていたのですが・・・さまになっておらず残念。
その他、プレゼンテーションは私以外にも生地の仕入れ関係の責任者の閏間氏やヨシムラの高岡店長にも参加してもらい、結構盛り上がり無事終了。
ビジュアルエフェクトスーツはこうやって見ると、ウエスト周りが視覚的に細く見えてカッコいいですね!
格子柄も足元に行くほど格子が縦長になり、足長に見えます!
高岡君は、大きな舞台でのプレゼンは初めてだったようで良い経験になったみたいで、良かったです。
そして、最後は質疑を少し受けて、1時間が無事満了いたしました!
ふ〜っ、これで後は自社のブースだけだ!
そこでファッションショー会場を使ったプレゼンについてご紹介しますと、、、
実はこのプレゼンテーション、前日の2日目にも同じことをしたのですが、
ファッションショーを行った収容人員300名ぐらいのホールを使ってのプレゼンなのです。
ファッションショーでは手狭なホールも、こうやって1社単独占有のプレゼントなると正直巨大なホールです。
それを1時間借り切ってのプレゼンですから、企画する方も大変。。。
そこで当社は1時間をこんな風に区切ってプレゼンをいたしました。
00:00〜20:00 プロモーションビデオの放映
>>>こちらはビッグヴィジョンのHPトップに掲載しているプロモーションビデオです。
これが20分ありましたのでそれをご覧いただきました。
→でも、外国の人も多いですから英字テロップなどを使って外国人対応もしました!
20:00〜50:00 作品紹介とモデルウォーキング
>>>こちらは製作した5体の作品の説明をモデルを交えながら、作品をご紹介。
今回モデルさんは当社専属でしたので、この点は非常にやりやすかったです。
実は、モデルさんとは前日ファッションショーで色々お世話になったこともあり、夜私の部屋で皆で酒盛りをして、とても打ち解けたのでこの日も、万全の体制でプレゼンが出来ました。
厳密な意味のファッションショーではなく、ちょっとお手製感のあるファッションショーだっただけに、フレンドリーな雰囲気が出てよかったです。
因みに、私はポイントポイントで説明。
スティーブジョブスに憧れはしていたのですが・・・さまになっておらず残念。
その他、プレゼンテーションは私以外にも生地の仕入れ関係の責任者の閏間氏やヨシムラの高岡店長にも参加してもらい、結構盛り上がり無事終了。
ビジュアルエフェクトスーツはこうやって見ると、ウエスト周りが視覚的に細く見えてカッコいいですね!
格子柄も足元に行くほど格子が縦長になり、足長に見えます!
高岡君は、大きな舞台でのプレゼンは初めてだったようで良い経験になったみたいで、良かったです。
そして、最後は質疑を少し受けて、1時間が無事満了いたしました!
ふ〜っ、これで後は自社のブースだけだ!
2011年07月28日
ただ今、見えなくしております。
先日、当社が企業買収をした話をブログに記載いたしましたが
その後大変反響が大きく、とても驚きました。
ヨシムラのお客様からの話でしたら良いのですが、先様の取引先等も気付かれたようで、業務に支障が来ておりまして、ただ今、当日のブログを未公開ファイルに移しております。
ヨシムラの方でホームページ更新案内にリンク先を掲載したのに、リンク切れを起こして見れない状態となってしまい申し訳ありません。
ほとぼりが冷めましたら再度公開しますので、今暫くお待ち下さい。
今回のことで、情報にはお知らせする優先順位があることを改めて感じました。
1.従業員
2.お世話になった方々
3.取引先
※:当時の状況では従業員への告知が不十分な時期でした。
多方面で混乱をきたしたこと、この場を借りてお詫び申し上げます。
それにしてもブログの影響力ってこんなにあるんだ・・・
その後大変反響が大きく、とても驚きました。
ヨシムラのお客様からの話でしたら良いのですが、先様の取引先等も気付かれたようで、業務に支障が来ておりまして、ただ今、当日のブログを未公開ファイルに移しております。
ヨシムラの方でホームページ更新案内にリンク先を掲載したのに、リンク切れを起こして見れない状態となってしまい申し訳ありません。
ほとぼりが冷めましたら再度公開しますので、今暫くお待ち下さい。
今回のことで、情報にはお知らせする優先順位があることを改めて感じました。
1.従業員
2.お世話になった方々
3.取引先
※:当時の状況では従業員への告知が不十分な時期でした。
多方面で混乱をきたしたこと、この場を借りてお詫び申し上げます。
それにしてもブログの影響力ってこんなにあるんだ・・・
2011年07月26日
難しい話はさておいて、、、
(本ブログは7/26に作成いたしましたが諸般の事情で7/29から公開しております。)
いやいやIR風に難しく書くと書いている自分もよく分からなくなってしまいます。
株式取得の話をかいつまんで言いますと、、、
●当社が売上高で言えば5倍以上あるビッグビジョン(以下BV)の株式を取得したということ。
池の中の金魚ががいきなり大海に出ていくようなもので、社長の私としても大きな戸惑いと共に与えられたチャンスを最大限生かすべく挑戦していきたいと考えています。
●資本の論理で言えば当社が親会社になりますが、実体面ではBVグループは大きく、相互に尊重しなければ上手くいかないと考えています。
●BVの子会社である縫製工場と当社とは20年以上取引がありお互いやりやすい。
その分、シナジーが出しやすいと思われます。
※:子会社の縫製工場は7〜8年前BVグループに入ったため、当社の方が子会社縫製工場との取引歴は長いです。
●私(吉村)はいきなり売上高が5倍もある会社の社長を兼務するので、大変、大変残念なのですが、SHOPMASTERの仕事を継続することが出来なくなりました。
申し訳ありません。
といった所です。
本稿はブログなので、私の個人的な考えを申し上げますと、、、
(以下は、真面目に書きます。)
今回の株式取得は自分のビジネスキャリアの中で最大仕事になると思います。
それだけに、今後の自分の心血を注いで頑張る所存です。
一方で、これまで10年以上かけて愛情を注ぎ育ててきた“オーダースーツのヨシムラ”の最前線から離れるのは断腸の思いです。
ですが、本株式取得により、ヨシムラのクオリティーをより低価格で実現できる可能性が見え、
一方で、BVのクオリティーの向上が見込まれますので、是非自らのキャリアを賭して勝負してみたいと考えています。
また微力な私に付いてきてくれる従業員には、「将来性」という会社のビジョンや夢を見させてたいとも思いますし、当社をこれまでご支援頂いたお客様にも私の夢を共有して頂ければと思っています。
両者のシナジーが表れるのは早くて半年後〜だと思います。
それまでの間は、シナジーも表れず、何をやっているのか分からない状況になろうかと思いますが、私は本ブログにて逐次皆さんにご報告していきたいと思いますので、引き続き是非応援下さい。
(また本ブログは当社従業員向けのアナウンスの場でもあると考えています。)
いやいやIR風に難しく書くと書いている自分もよく分からなくなってしまいます。
株式取得の話をかいつまんで言いますと、、、
●当社が売上高で言えば5倍以上あるビッグビジョン(以下BV)の株式を取得したということ。
池の中の金魚ががいきなり大海に出ていくようなもので、社長の私としても大きな戸惑いと共に与えられたチャンスを最大限生かすべく挑戦していきたいと考えています。
●資本の論理で言えば当社が親会社になりますが、実体面ではBVグループは大きく、相互に尊重しなければ上手くいかないと考えています。
●BVの子会社である縫製工場と当社とは20年以上取引がありお互いやりやすい。
その分、シナジーが出しやすいと思われます。
※:子会社の縫製工場は7〜8年前BVグループに入ったため、当社の方が子会社縫製工場との取引歴は長いです。
●私(吉村)はいきなり売上高が5倍もある会社の社長を兼務するので、大変、大変残念なのですが、SHOPMASTERの仕事を継続することが出来なくなりました。
申し訳ありません。
といった所です。
本稿はブログなので、私の個人的な考えを申し上げますと、、、
(以下は、真面目に書きます。)
今回の株式取得は自分のビジネスキャリアの中で最大仕事になると思います。
それだけに、今後の自分の心血を注いで頑張る所存です。
一方で、これまで10年以上かけて愛情を注ぎ育ててきた“オーダースーツのヨシムラ”の最前線から離れるのは断腸の思いです。
ですが、本株式取得により、ヨシムラのクオリティーをより低価格で実現できる可能性が見え、
一方で、BVのクオリティーの向上が見込まれますので、是非自らのキャリアを賭して勝負してみたいと考えています。
また微力な私に付いてきてくれる従業員には、「将来性」という会社のビジョンや夢を見させてたいとも思いますし、当社をこれまでご支援頂いたお客様にも私の夢を共有して頂ければと思っています。
両者のシナジーが表れるのは早くて半年後〜だと思います。
それまでの間は、シナジーも表れず、何をやっているのか分からない状況になろうかと思いますが、私は本ブログにて逐次皆さんにご報告していきたいと思いますので、引き続き是非応援下さい。
(また本ブログは当社従業員向けのアナウンスの場でもあると考えています。)
お知らせ
(本ブログは7/26に作成いたしましたが諸般の事情で7/29から公開しております。)
当社(吉村株式会社)は平成23年7月26日開催の取締役会において、山村商事株式会社(本店:東京都千代田区)の株式を100%取得し、グループ会社とすることを決議し、これに伴い当事者間で株式譲渡契約を締結いたしましたので下記の通りお知らせいたします。
1.株式取得の理由
山村商事は首都圏を中心に25店舗の店舗網を持つビッグビジョンの名前で広く知られているオーダースーツチェーン店であり、傘下には国内外にオーダースーツ及びオーダーシャツの縫製工場3社保有する企業体です。
当社はかねてより、同社グループ会社である国内縫製工場(オリテック青森)を当社の縫製メイン工場として利用しており、同社グループとは比較的近い製品を提供しておりました。
双方の特徴は次の通りです。
■ 当 社 ■
・ファッション性及び製品品質が高い
・ネットビジネスに強い
・強い財務体質
■ 山村商事、ビッグビジョン ■
・都内中心部を中心に多数の店舗網を持つ
・縫製工場を直接所有する
・低価格ゾーンに強み
・海外現地法人を使った低価格な商品仕入
かかる中で、今般の株式取得は、双方にとって次のような相乗効果をもたらす物と考えております。
■ 当 社 ■
・海外法人を使った仕入コストの削減
・縫製工場の直接所有および人材交流による当社縫製工場(三久服装)の職人育成
■ 山村商事、ビッグビジョン ■
・ファッション性・品質の向上
・ネット販売への積極的な取り組み
・ハンドメイド工場からの技術指導
2.山村商事株式会社の概要
@売上高 2,176百万円(H23.3月度単体決算)
A店舗数 25店舗
B従業員数 約60名(単体、縫製工場従業員等除く)
C関連会社
三洋リフォーム
オリテックアオモリ(イージーオーダー縫製工場)
オリテック新潟(Yシャツ工場)
北京朗希服装有限公司(イージーオーダー縫製工場)
他、数社
3.今後の方針
吉村株式会社及びビッグビジョングループは双方を尊重しつつ、
吉村株式会社(オーダースーツのヨシムラ)は技術面の高い、高品質スーツの販売を提供し、
ビッグビジョングループは吉村の技術力を背景に従来通り低価格のスーツをより高品質にすることを目的に、双方の相乗効果(シナジー)を出すよう努めます。
4.今後の予定
H23.07.26 取締役会決議
H23.07.26 株式譲渡契約締結
H23.08以降 代表者変更登記 社名変更の予定 以上
当社(吉村株式会社)は平成23年7月26日開催の取締役会において、山村商事株式会社(本店:東京都千代田区)の株式を100%取得し、グループ会社とすることを決議し、これに伴い当事者間で株式譲渡契約を締結いたしましたので下記の通りお知らせいたします。
1.株式取得の理由
山村商事は首都圏を中心に25店舗の店舗網を持つビッグビジョンの名前で広く知られているオーダースーツチェーン店であり、傘下には国内外にオーダースーツ及びオーダーシャツの縫製工場3社保有する企業体です。
当社はかねてより、同社グループ会社である国内縫製工場(オリテック青森)を当社の縫製メイン工場として利用しており、同社グループとは比較的近い製品を提供しておりました。
双方の特徴は次の通りです。
■ 当 社 ■
・ファッション性及び製品品質が高い
・ネットビジネスに強い
・強い財務体質
■ 山村商事、ビッグビジョン ■
・都内中心部を中心に多数の店舗網を持つ
・縫製工場を直接所有する
・低価格ゾーンに強み
・海外現地法人を使った低価格な商品仕入
かかる中で、今般の株式取得は、双方にとって次のような相乗効果をもたらす物と考えております。
■ 当 社 ■
・海外法人を使った仕入コストの削減
・縫製工場の直接所有および人材交流による当社縫製工場(三久服装)の職人育成
■ 山村商事、ビッグビジョン ■
・ファッション性・品質の向上
・ネット販売への積極的な取り組み
・ハンドメイド工場からの技術指導
2.山村商事株式会社の概要
@売上高 2,176百万円(H23.3月度単体決算)
A店舗数 25店舗
B従業員数 約60名(単体、縫製工場従業員等除く)
C関連会社
三洋リフォーム
オリテックアオモリ(イージーオーダー縫製工場)
オリテック新潟(Yシャツ工場)
北京朗希服装有限公司(イージーオーダー縫製工場)
他、数社
3.今後の方針
吉村株式会社及びビッグビジョングループは双方を尊重しつつ、
吉村株式会社(オーダースーツのヨシムラ)は技術面の高い、高品質スーツの販売を提供し、
ビッグビジョングループは吉村の技術力を背景に従来通り低価格のスーツをより高品質にすることを目的に、双方の相乗効果(シナジー)を出すよう努めます。
4.今後の予定
H23.07.26 取締役会決議
H23.07.26 株式譲渡契約締結
H23.08以降 代表者変更登記 社名変更の予定 以上