私共の業界は世間全体から見れば大変ニッチな業界ですので、よもや日経新聞に同業の話が掲載されるとは夢にも思いませんでしたが、昨日の日経朝刊に、大賀さんのことが掲載されていました。
同社は創業は吉村と同じ大阪の谷町。
所在も昔の大阪吉村から20-30mしか離れていない場所が創業ですからひょっとしたら先代同士面識があったのかもしれません。
バブルの頃はキングタイガーというブランドで既製服販売を中心に大阪や北海道、宮崎他数か所の縫製工場を持ち、多分日産500着位の生産はしていたんではないかと思います。
その大賀が昨年7月に民事再生をしたのですが、日経新聞の記事では太文字タイトルで
【遅すぎたスポンサー探し】【紳士服の老舗、改革手つかず】と書かれていました。
記事によれば同社は1992年には335億(内部留保131億)だったのが、破綻時の2023年7月期には27億まで、およそ1/12まで売上が落ちたそうです。
記事では、クールビズやコロナによる社会変化、在宅勤務が増えることによるスーツ需要減少という変化への対応が遅れ、この結果に至った。
その間、なぜスポンサー探しをしっかりやらなかったのか?
先代が築き上げた歴史、伝統、実績を守ることを優先し時代から取り残される老舗も少なくない、と厳しく書かれていました。
(ここまではほぼ記事で書いてあることをトレースしています。ここからは私の意見です。)
実のところ大賀は当社とは結構関係が深い企業でした。
まず当社の玉岡取締役をはじめ役職員に大賀OBの人が結構いるという点。
それ以外にも、こんな関係がこれまでありました。
三久服装:同社はヨシムラのグループ企業で今はリフォーム(お直し)を中心に営業していますが、10年ほど前まではハンドメイドの仮縫い付きフルオーダーの縫製工場でした。
約15年位前に、同社が倒産しかかった時に吉村が債務を肩代わりする形でグループ企業にしたのですが、実は、同社の買収前の主要顧客が大賀でした。
何故倒産しかかったかと言うと、簡単に言うと売上の7割を占めていた大賀が優越的立場を使い、1年中、閑散期料金を適用し取引していたからです。
ですから、吉村が買収した後、大賀からの取引を削減するよう指示をして(その分をヨシムラ側からのオーダーで補って)会社は再生しました。
まぁ、昔ながらの、下請け業者叩きをされていたという事です。
オリテック青森:こちらは皆さんのスーツを縫製している縫製工場ですが、こちらは大賀さんが縫製工場を縮小する際に、代替工場として当社に縫製依頼がありました。
ですが、その以前に同社から同じように下請け工場を打診してきた時(その時は当社も積極的に受けたのですが)「大賀用に一日●●着の生産枠を作ってくれ」と言われ枠を作ったのに待てど暮らせど注文が来ず、繁忙期の一番のピークになって「●●着の枠があるから作ってくれ!」と要求され、閉口したのをよく覚えています。
ようは自社ファーストが強烈に強いんですよね。
ですから、工場縮小(閉鎖)で代替工場としての生産を依頼された時も当社はお断りしました。
以上は、私の実体験に裏付けされた意見です。⇒続編に続く
2025年01月22日
2024年12月28日
スキャンダルを犯す有名人は島田紳助になればよい?
ここのところ政治家、芸能人、スポーツ選手もろもろ有名人のスキャンダルをネタに批判する人が多く、食傷気味です。
最近では元SMAPの中居君でしょうか?
詳細は興味がなく調べていませんが、不倫ですか?女性とのスキャンダルで1億使い金を払い、守秘義務を交わし示談(和解)したのに、リークされこのことが原因で第二第三の松本人志のように扱われ、芸能界引退説まで出てきている有様。
私の個人的な考えは、犯罪は批判されるに値すると考えますが、不倫は夫婦間での問題ですし、仮に犯罪であっても当事者間で示談が成立しているのであればそれを世間が批判し、正義?を振りかざすのはナンセンスだと思います。
まして今回は1億近いお金ですからね。
(状況を十分知っている訳ではないので断言はできませんが)女性側が守秘義務に反して情報を出したのであれば、それこそ契約不履行で訴えられる事案となるやもしれません。)
しかし日本はなんでこんなに不倫に厳しいのでしょうね。
江戸時代は風呂は混浴だったと聞きますし、昭和の中期ごろまでは夜這い文化もありましたし、昭和の政治家・芸能人は二号さんや非嫡出子は普通にいましたからね。私の家(吉村)も遡ると、お妾さんの家だったと亡父から聞いたことがあります。
(山嵜豊子の初期作品“ぼんち”には二号さんの生きざまについてよく書いてあります。)
海外を見ても、アメリカのクリントン元大統領は執務室で女子大生と××しても任期全うしていますから。
どうして有名人のその人の能力と下半身を一緒に考えてしまうんですかね。
そう思うと、かれこれ15年近く前になりますか?
島田紳助氏が暴力団との付き合いをすっぱ抜かれた後、さっさと芸能界を引退し、宮古島(?)に移住・余生を楽しんでいるのを見ると、そこそこ金をため込んだ有名人は今後、島田紳助氏の後追いをするようになるのではないか?と思ってなりません。
えっ、私は。。。?
そこまで有名でないのでスキャンダルにはならんでしょうし、そこまで大物でもありませんので大丈夫です。
早く引退したい気持ちはありますけどネ(笑
2024年12月16日
風邪ひきました
師走も半ばを過ぎるといよいよ慌ただしくなりますね。
師走と言うのは定例行事が多くなりますが、私の場合、12月4週あるうち、全ての週末が!“忘年会出張”です!
1週目山形工場
2週目新潟工場
3週目秋田工場
4週目青森工場
正直、金曜日に忘年会があったとしても、忘年会は夜ですから早くても帰宅は土曜日午後。
土曜日に忘年会があった場合は、早くて日曜日の午後、帰宅です。
加えて、本社が神田(東京駅から1駅)のため、帰宅と言っても、家に帰る前に本社のある神田を通るため、どうしても仕事が気になり、出張帰りに2時間3時間と仕事をしてしまいます×××
結果、12月はほぼ休みなし!これがここ10年ずっと続いております。
は〜っ、気が休まる時がありません。
加えて先週末からの寒波で、思わず風邪を引いてしまいました。。。
折角、土曜日夕方に帰宅したのに、日曜日は寝込む。
翌月曜日は、熱があるにもかかわらず来客があるため元気よく?出勤
ダメですね。昭和の人間は。
タイパ、コスパと言われる昨今ですが、タイパでは生まれない何かを求めてしまうところは、簡単に変えられそうにありません。
皆さんはどうですか?
因みに、忘年会での私の役割は、はっきり言って盛り上げ役です。
普段コツコツ寡黙に仕事している女工さんたちはこういった時、非常に強い態度で私に臨みます。
カラオケ強要、セクハラ(私が受ける!!)、二次会費用全額私持ちなど何でもアリです。
師走と言うのは定例行事が多くなりますが、私の場合、12月4週あるうち、全ての週末が!“忘年会出張”です!
1週目山形工場
2週目新潟工場
3週目秋田工場
4週目青森工場
正直、金曜日に忘年会があったとしても、忘年会は夜ですから早くても帰宅は土曜日午後。
土曜日に忘年会があった場合は、早くて日曜日の午後、帰宅です。
加えて、本社が神田(東京駅から1駅)のため、帰宅と言っても、家に帰る前に本社のある神田を通るため、どうしても仕事が気になり、出張帰りに2時間3時間と仕事をしてしまいます×××
結果、12月はほぼ休みなし!これがここ10年ずっと続いております。
は〜っ、気が休まる時がありません。
加えて先週末からの寒波で、思わず風邪を引いてしまいました。。。
折角、土曜日夕方に帰宅したのに、日曜日は寝込む。
翌月曜日は、熱があるにもかかわらず来客があるため元気よく?出勤
ダメですね。昭和の人間は。
タイパ、コスパと言われる昨今ですが、タイパでは生まれない何かを求めてしまうところは、簡単に変えられそうにありません。
皆さんはどうですか?
因みに、忘年会での私の役割は、はっきり言って盛り上げ役です。
普段コツコツ寡黙に仕事している女工さんたちはこういった時、非常に強い態度で私に臨みます。
カラオケ強要、セクハラ(私が受ける!!)、二次会費用全額私持ちなど何でもアリです。
2024年12月05日
伝統産業
今日TVのニュースを見ていると何でも日本の酒や焼酎などの「日本の伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産に登録されるとの報道がありました。
確かに日本酒は世界に見ない物ですし、焼酎も蒸留酒と言う点ではどこにでもありますが味わいは他の蒸留酒とは異なる趣ですよね。納得です。
ところでこの世界遺産について考えてみると、世界遺産には大きく自然遺産(知床など)、文化遺産(美具の白川郷など)の他に、無形文化遺産(今回登録の酒造りの他、新潟の小千谷縮など)があって、それぞれ一世代で容易に登録を獲得できるものではなく、何世代にも渡って、営まれたからこその登録されるものです。
そしてこういった伝統的な遺産は世界遺産とまで大きく出ないまでも各地の伝統産業など行政から保護されるものが結構ありますよね。
東京ではあまり感じませんが、例えば青森県ではホタテ養殖とかリンゴの栽培とか。
ですが、残念ながらこういった伝統産業のくくりの中に縫製業はありません。
ホント良く思うことですが地方の自治体は、目立つことにはお金を出すけれどモノ申さない目立たない業界のことは放置プレイです。
冬場、経済が縮小する自然環境の中で縫製業がどれだけの安定的な雇用を抱えていようと釣りあげた魚に餌をやらないというのか、お構いなしです。
我々のスーツ業界(縫製業界)は何100年やったら伝統産業に認められるのかなぁ。。。
酒造りがユネスコに登録されると聞いて、ちょっと羨ましくなって愚痴ってしまいました。
東北と九州は縫製工場が地場産業と言うに値する位縫製工場が集積しているのになぁ。。。
確かに日本酒は世界に見ない物ですし、焼酎も蒸留酒と言う点ではどこにでもありますが味わいは他の蒸留酒とは異なる趣ですよね。納得です。
ところでこの世界遺産について考えてみると、世界遺産には大きく自然遺産(知床など)、文化遺産(美具の白川郷など)の他に、無形文化遺産(今回登録の酒造りの他、新潟の小千谷縮など)があって、それぞれ一世代で容易に登録を獲得できるものではなく、何世代にも渡って、営まれたからこその登録されるものです。
そしてこういった伝統的な遺産は世界遺産とまで大きく出ないまでも各地の伝統産業など行政から保護されるものが結構ありますよね。
東京ではあまり感じませんが、例えば青森県ではホタテ養殖とかリンゴの栽培とか。
ですが、残念ながらこういった伝統産業のくくりの中に縫製業はありません。
ホント良く思うことですが地方の自治体は、目立つことにはお金を出すけれどモノ申さない目立たない業界のことは放置プレイです。
冬場、経済が縮小する自然環境の中で縫製業がどれだけの安定的な雇用を抱えていようと釣りあげた魚に餌をやらないというのか、お構いなしです。
我々のスーツ業界(縫製業界)は何100年やったら伝統産業に認められるのかなぁ。。。
酒造りがユネスコに登録されると聞いて、ちょっと羨ましくなって愚痴ってしまいました。
東北と九州は縫製工場が地場産業と言うに値する位縫製工場が集積しているのになぁ。。。
2024年12月02日
ビッグモーター潰れたのね・・・
今日新聞を読んでいると昨年大騒ぎになった中古車販売のビッグモーター(の社名を変えた会社BALM)が民事再生法を適用したとの記事を読みました。
何でもビッグモーターは中古車販売の事業を伊藤忠に売却した後、保険不正請求問題の部分を旧の会社(新社名BALM)が今回の民事再生になったそうですが、まぁ、平たく言えば、保険請求で被害を被った人はこれでチャラ(もう請求できない)ということになりそうです。
まぁ、酷い話ですね。
美味しいところは残し、ダメなところは切り離した上で、抹殺ですから。
これを見ると、ジャニーズ事務所も同じような感じでしたが、まだジャニーズの方が被害者の補償に対しては真摯な対応をしているように思えます。
私も仕事柄中古車を良く買いますが(減価償却が早いのです!!)、ビッグモーターとはご縁がなかったなぁ。。。
あんな急拡大した会社にはワケがあるんだろうな、と思っていましたが、まさかあんな会社とは思いもしませんでした。
物には原価があり、人件費諸々も同じ日本という国の中でやっていれば、競合そる他社も同じような収益構造です。
そんな中で、ある会社だけが急激に売り上げを伸ばす、というのは何か特別な技術・特許などがあるなら別ですが、一般の物販でそんな特殊な物はないとすれば、結構危ういケースが多いんです。
例えば、超ブラックで人件費率が極端に低かったり、ビッグモーターのようにお客様を結果的にむしり取るようなビジネスモデルだったりと。
食品・飲食店も同じですよね。ずいぶん昔の話ですが、北海道の肉まん業者が、肉の中に段ボールを入れたりと。
後から考えたり、被害者でなければ笑っちゃうよう事ばかりですが、被害に遭わないためには【タダより高い物はない】【安物買いの銭失い】という言葉をしっかり身に付けないといけませんね。
因みに、オーダースーツの業界でいうと、今国内縫製でのスーツ上下の工賃は、おおよそ20,000円です。これに生地代はどんなに安くても1着4,000〜5,000円はしますから、利益を考えると35,000円以下のスーツは全て海外縫製と考えてよいでしょう。
海外縫製を海外縫製と謳わず、イメージ戦略の広告だけで販売している業者が多いこと多いこと。(まぁ、ビッグヴィジョンも一部廉価品は海外縫製をしておりますので一概に海外縫製=悪ではないと考えていますが。)
何でもビッグモーターは中古車販売の事業を伊藤忠に売却した後、保険不正請求問題の部分を旧の会社(新社名BALM)が今回の民事再生になったそうですが、まぁ、平たく言えば、保険請求で被害を被った人はこれでチャラ(もう請求できない)ということになりそうです。
まぁ、酷い話ですね。
美味しいところは残し、ダメなところは切り離した上で、抹殺ですから。
これを見ると、ジャニーズ事務所も同じような感じでしたが、まだジャニーズの方が被害者の補償に対しては真摯な対応をしているように思えます。
私も仕事柄中古車を良く買いますが(減価償却が早いのです!!)、ビッグモーターとはご縁がなかったなぁ。。。
あんな急拡大した会社にはワケがあるんだろうな、と思っていましたが、まさかあんな会社とは思いもしませんでした。
物には原価があり、人件費諸々も同じ日本という国の中でやっていれば、競合そる他社も同じような収益構造です。
そんな中で、ある会社だけが急激に売り上げを伸ばす、というのは何か特別な技術・特許などがあるなら別ですが、一般の物販でそんな特殊な物はないとすれば、結構危ういケースが多いんです。
例えば、超ブラックで人件費率が極端に低かったり、ビッグモーターのようにお客様を結果的にむしり取るようなビジネスモデルだったりと。
食品・飲食店も同じですよね。ずいぶん昔の話ですが、北海道の肉まん業者が、肉の中に段ボールを入れたりと。
後から考えたり、被害者でなければ笑っちゃうよう事ばかりですが、被害に遭わないためには【タダより高い物はない】【安物買いの銭失い】という言葉をしっかり身に付けないといけませんね。
因みに、オーダースーツの業界でいうと、今国内縫製でのスーツ上下の工賃は、おおよそ20,000円です。これに生地代はどんなに安くても1着4,000〜5,000円はしますから、利益を考えると35,000円以下のスーツは全て海外縫製と考えてよいでしょう。
海外縫製を海外縫製と謳わず、イメージ戦略の広告だけで販売している業者が多いこと多いこと。(まぁ、ビッグヴィジョンも一部廉価品は海外縫製をしておりますので一概に海外縫製=悪ではないと考えていますが。)
2024年11月23日
モラル
今日は最近増えている犯罪のお話し。
いつの世にも犯罪はあって、私見ですが“貧すれば鈍する”貧しくなるとどうしても犯罪は増える傾向はあると思います。
極端に言えば、人間生きるか死ぬかの選択だったら、人を殺してでも生きたいというのが本能だということ。
もちろん犯罪を許すつもりはありませんが、これが本質ではないかと思います。
ですが、そんな私の甘い考えから最近の犯罪は何か大きく逸脱してきています。
一番は、最近の闇バイトで集まった若者による犯罪。
募集の過程で免許証を送り個人情報が特定され、やらなければ自分がやられるというのは分からないでもありませんが、どうしてその段階で警察に行かないのか?
そもそも“安物買いの銭失い”と同じで上手い話には裏があるということを誰からも教えられていないのでしょうか。また大人になる過程で学ばなかったのでしょうか。
何でも都内では夏頃から毎日のようにどこかでこの種の強盗事件が起きているそうです。
深夜に、窓ガラスを強引に割り侵入し、人がいたら殴ったり縛ったり、人が居なければ家捜しする。。。本当に世も末になりました。
・・・と思っていたのですが最近更に出てきたのがN村証券の営業マンが顧客の家に訪問し、睡眠薬を飲ました上に、強盗し、最後には家に火をつけたという事件とM菱銀行行員が顧客の貸金庫から窃盗を働いたという事件。
大昔、金融機関に身を置いた者としてまったくもって理解できません。
金融機関はお給料も良く特に上記2企業は業界トップ。
普通にしていたらお金に困ることなどないのに・・・
話は横道に逸れますが、最近、“教育”が軽んぜられるようになったと思われる方はいませんか?
例えば、
家庭内のしつけや教育:本来は家庭で教えるべき常識が何故か学校の責任になっていたり。(例えば子供が犯した犯罪で何故親でなく学校が謝罪するのか?とか)
会社での教育:昔と比べてハラスメント問題があるから腰を据えて教えることが出来なくなったり。
人付き合いもそうですよね:昔は“付き合い悪いな〜”なんて軽口を言われたくないから無理して付き合ったことがありましたが今は個人の時代ですから好き勝手です。
私にはこの辺のしつけ・教育・人への無関心がこの種の犯罪に大きく影響しているように思えてなりません。
で、こういった犯罪を犯す人やそれを擁護?する人は皆言うんですよね。
『社会が悪い』と。
社会が悪いんじゃありません。本人が悪いんです。
自由と責任をはき違えている人、自由と責任の内、自由だけを独立して得られると勘違いしている人があまりに多く、恐ろしくてなりません。
私たちの国は行動に自由があります。
でも、自由らから何をやっても良い訳ではなく、行動には責任を伴います。
悪い例えかもしれませんが、人を傷つける自由があるならば、その責任を同時にとらなければならない訳で、人を傷つけたら自分が刑務所に入るなりの責任を取らなければならないのです。
この辺、大人になるまでの間に誰からも教わらなかったのだったら同情はしますが、大人なんだから自らで学ばなければならないですので、同情する余地はないと思うのですが・・・
モラルという言葉はもう死語になっているのでしょうか。
いつの世にも犯罪はあって、私見ですが“貧すれば鈍する”貧しくなるとどうしても犯罪は増える傾向はあると思います。
極端に言えば、人間生きるか死ぬかの選択だったら、人を殺してでも生きたいというのが本能だということ。
もちろん犯罪を許すつもりはありませんが、これが本質ではないかと思います。
ですが、そんな私の甘い考えから最近の犯罪は何か大きく逸脱してきています。
一番は、最近の闇バイトで集まった若者による犯罪。
募集の過程で免許証を送り個人情報が特定され、やらなければ自分がやられるというのは分からないでもありませんが、どうしてその段階で警察に行かないのか?
そもそも“安物買いの銭失い”と同じで上手い話には裏があるということを誰からも教えられていないのでしょうか。また大人になる過程で学ばなかったのでしょうか。
何でも都内では夏頃から毎日のようにどこかでこの種の強盗事件が起きているそうです。
深夜に、窓ガラスを強引に割り侵入し、人がいたら殴ったり縛ったり、人が居なければ家捜しする。。。本当に世も末になりました。
・・・と思っていたのですが最近更に出てきたのがN村証券の営業マンが顧客の家に訪問し、睡眠薬を飲ました上に、強盗し、最後には家に火をつけたという事件とM菱銀行行員が顧客の貸金庫から窃盗を働いたという事件。
大昔、金融機関に身を置いた者としてまったくもって理解できません。
金融機関はお給料も良く特に上記2企業は業界トップ。
普通にしていたらお金に困ることなどないのに・・・
話は横道に逸れますが、最近、“教育”が軽んぜられるようになったと思われる方はいませんか?
例えば、
家庭内のしつけや教育:本来は家庭で教えるべき常識が何故か学校の責任になっていたり。(例えば子供が犯した犯罪で何故親でなく学校が謝罪するのか?とか)
会社での教育:昔と比べてハラスメント問題があるから腰を据えて教えることが出来なくなったり。
人付き合いもそうですよね:昔は“付き合い悪いな〜”なんて軽口を言われたくないから無理して付き合ったことがありましたが今は個人の時代ですから好き勝手です。
私にはこの辺のしつけ・教育・人への無関心がこの種の犯罪に大きく影響しているように思えてなりません。
で、こういった犯罪を犯す人やそれを擁護?する人は皆言うんですよね。
『社会が悪い』と。
社会が悪いんじゃありません。本人が悪いんです。
自由と責任をはき違えている人、自由と責任の内、自由だけを独立して得られると勘違いしている人があまりに多く、恐ろしくてなりません。
私たちの国は行動に自由があります。
でも、自由らから何をやっても良い訳ではなく、行動には責任を伴います。
悪い例えかもしれませんが、人を傷つける自由があるならば、その責任を同時にとらなければならない訳で、人を傷つけたら自分が刑務所に入るなりの責任を取らなければならないのです。
この辺、大人になるまでの間に誰からも教わらなかったのだったら同情はしますが、大人なんだから自らで学ばなければならないですので、同情する余地はないと思うのですが・・・
モラルという言葉はもう死語になっているのでしょうか。
2024年09月16日
休みの日だったから良かったけれど・・・
週末は3連休でしたが皆さんはどう過ごされましたか?
私の方は連休前まで青森工場への出張、土曜日午前に帰京するや否や、土曜日の夕方からはヨシムラスタッフと恒例の夏合宿で新潟まで小旅行へ行ってきました。
合宿と言っても、懇親がメインですから半分以上遊びですが。
久しぶりにヨシムラスタッフと寝食を共にしてきました。
宿泊先は会社が保有するリゾートマンションだったのですが、昼間は観光したりパターゴルフや釣り堀に行ったりと遊び、夜は部屋で皆と鉄板焼きをやったりしてきました。
鉄板焼きの時はもちろん皆、ビールや酒を片手にTVを流しながら談笑していたのですが、、、TVを見ている時、一瞬皆が固まった瞬間がありました。
そのNEWSがこちら(社外サイトです。リンク切れはご容赦を)
https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E3%82%B9%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%84%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%81%A8%E4%B9%97%E7%94%A8%E8%BB%8A%E3%81%8C%E8%A1%9D%E7%AA%81-%E5%89%8D%E6%96%B9%E9%83%A8%E5%88%86%E3%81%AF%E5%A4%A7%E7%A0%B4-%E6%9D%B1%E4%BA%AC-%E6%B8%AF%E5%8C%BA/ar-AA1qCiMQ?ocid=msedgdhp&pc=LCTS&cvid=1e5b29e5781641b0b4f8f0d5ef2da3b2&ei=22
なぬなぬ、ランボルギーニが交差点で大事故?
場所は港区?
ふーん、さすが港区、高級外車が沢山走っているのね。
カメラがズームすると?交差点の電柱?にランボルギーニが刺さってます。
あ〜っ、4000-5000万がパーか!
そこまでは良かった。
が、更にズームすると、何やら見慣れた看板が?!
えっ!?これって、ビッグヴィジョン日比谷店の前?
ビッグヴィジョン日比谷店:https://www.big-vision.co.jp/store/detail.php?id=6577
そうです。
ビッグヴィジョン日比谷店は西新橋の交差点にあるのですが、その交差点の、しかも、BVのお店の真ん前に突っ込んでいたのです。
ビックリしました。
幸い、定休日である日曜日の事故だから良かったですが、万が一にも営業時間中に店舗に突っ込まれでもしたら・・・
ほろ酔い気分も一気に冷めた瞬間でした。
連休最後、車を乗られる方も多いと思いますが、皆さんもご安全に!
2024年09月10日
面白いことを言うなぁ。
岸田総理の退陣表明のあと、毎日のように報道される自民党総裁候補の立候補表明。
小泉進次郎氏を筆頭に色んな人が出ていますが、私が今日注目したのは河野太郎氏の公約。
デジタル大臣を務めた同氏は他者よりデジタル系ノウハウがあるのかどうか分かりませんが、氏が主張する中で一番興味を持ったのは『全国民に確定申告をさせる!』というもの。
NETでは早くも「面倒くさいから止めてくれ!」という声が上がっていますが、実は私は大賛成。
というのも(実は私、大学の専攻は財政・税制でした)日本人の政治参加意識が低い理由の1つに、納税意識が他国と比べ希薄であることが挙げられるんです。
えっ!消費税には“高い”と思っているよ!という反論もあろうかと思いますが、一番は所得税に対しての納税意識が、源泉徴収(本人が納税するのではなく会社が代行する)ことにより直接お金を出して納税しないので希薄になるのです。
それが証拠に、皆さんは自分が所得税として毎年いくら納税しているか?言える方はどれぐらいいるでしょうか?
・・・ということなのです。
これは世界的に見ると、国側から見れば納税者の反乱を起こさない素晴らしいシステムですが、反面、国民の側から見ると搾取(←少し言い過ぎ)されても分からない仕組みなんです。
だって、世界史を見れば税金の引き上げでどれぐらいの国で暴動や国家転覆が起きたか数知れずじゃないですか。
ですから個人的には、全国民の源泉徴収化は賛成です。
これで納税意識が高まれば、当然ですが税金の使途についての目線も厳しくなる訳で歳出の無駄がなくなればより結構なことです。
どうですか?みなさん?
でも河野さん厳しそうだなぁ。。。
2024年08月29日
機能性素材が第2フェーズへ
近年春夏物のビジネススーツとして人気が高い素材に【高機能性素材】が挙げられます。
どんな機能が付加されているかというと、ストレッチ、撥水、軽量、涼感(冷感)、通気性などなど多岐にわたります。
最近の猛暑は厳しいのとビジネスのカジュアル化で高品質の物よりも着やすい物が好まれる傾向になっているのかもしれません。
このため春夏物ではそれまで夏素材と言われていたモヘヤ、サマーウール、リネンなどの素材や夏の織物とされていたトロピカル織などの織物の人気が廃れ、今では上述のような機能性素材に人気が集まってきています。
ですが機能性素材がもてはやされたのはこれまではあくまで春夏物の話でした。
が、それが最近少し風潮が変わり始め、今年からは【秋冬物機能性素材】が注目されてきました。
秋冬物場合の機能性としては、冷感や通気性などがなくなる代わりに、防寒、蓄熱、保温などの暖系機能が付加されます。
いわば機能性素材トレンドの第二フェーズが始まりそうです。
もちろん防寒の意味合いが強い秋冬物ではウール系素材特有の温かみや上質な質感、高級感の人気は根強く残ります。
ですので春夏物ほどではありませんが、それでもビジネスのカジュアル化で、ビジネスファッションがドレスダウンする中では、化学繊維を中心とした高機能素材が注目されます。
今期ビッグヴィジョンが取り扱う中では、個人的には裏起毛を施したパンツ素材ナイロントリコットを注目しています。
寒冷地への出張や冬のゴルフなどではウール系とは違った用途でガンガン使えそうです!
今回のHP更新で新柄商品を紹介していますが、皆さんも是非2024年秋冬素材をご覧になってみてください。
2024年07月26日
キングタイガーよ、さらば
つい先日、役員会でこの秋冬はアパレル関連企業の業績が相当厳しくなるな・・・という話をしていたのですが、ここにきて少しずつ倒産や民事再生などが増えてきています。
つい先日も本社(神田)の隣町岩本町にある生地屋が破綻したかと思えば、今日は有名な大賀が民事再生になるというNewsが業界を駆け巡りました。
同社は、キングタイガーというブランドで高級スーツを販売し、一時は海外から各種ブランドの国内販売契約を取りつけ百貨店で販売していました。
例えば、キャサリンハムネットやコルネリアーニ、ティモシーエベレストetcです。
それが百貨店ビジネスの斜陽化と共に業績が悪化し、売上が低迷。そこにコロナが追い打ちをかけて、ピーク時(1992年)は300億以上の売上がを誇った同社も、直近では28億まで縮小し、とうとう民事再生です。
そして大賀と当社は色々なご縁がありまして・・・
実は当社(ヨシムラ)の創業の地は大賀の創業の地はご近所さん。
いわゆる大阪の谷町筋の問屋という点では同じ出身でした。
(場所は、大阪府庁のすぐそばの谷町筋沿い)
それ以外にも、、、当社の役員である玉岡氏は15年ほど前まで大賀の営業部長だったり、東京駅鉄鋼ビル店の店長だった荻原氏も大賀出身者など、大賀出身者が結構いたりします。
更には、以前ハンドメイドの縫製を行っていたグループ会社の三久服装も昔は大賀からの受注が全体の7割を占め、そのシェアの高さから脅され年間を通じて閑散期料金を適用され、潰されそうになっていました。(若干恨み節)
まだまだありますよ・・・
大賀は元々は全国に縫製工場を持ち、日産500着位縫っていたでしょうか。それが売上が低迷する中、少しずつ全国の工場を閉じて縮小再生していたのですが、その過程でキャパが不足すると当社の工場を利用したいと取引を持ち掛けられたり、と、まぁ、同じ業界ですから複雑に取引が絡み合っていました。
ですのでその大賀さんが退場されるのは大変残念に思います。
ただ、厳しい言い方をすれば破綻は必然でした。
ベースとなるのは百貨店ビジネスが斜陽化したこと。
これは世界的な流れ(NET化、世界中で日本は百貨店が多すぎる点)では百貨店の斜陽化は不可避であることが自明の理であったのに、です。
一方、大賀のライバルであったオンワードはどうしたか?というと、10年位前から、それまで百貨店オンリーだった販売ルートに対し、自社で直接販売するルートを確立しました。(現在のKASHIYAMAブランド)
これをオンワードが実行する時には、百貨店から相当な圧力があったと聞いていますが、それでも同社はやりきった。
だから、百貨店斜陽の中での落ち込みを軽微にできて、更には消費者への直接販売のチャネルを作り上げた。(百貨店棟の館に依存しなくても良くなった)
この英断を15年前に出来たか出来なかったかの差が、今になって出てきたのです。
栄枯盛衰、まさに祇園精舎の鐘の声です。
出てきた結果を評論するのは簡単です。
私は経営者として、同じような轍を踏まないよう日々精進しなければなりません。
出元:社外のnewsサイトです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ee10602ce87d0cacec977787996d43e2e82cfdf