BVの方には馴染みありませんが、ヨシムラの方では人気者だったイ君
今日はそのイ君が母国である
韓国へ帰る日でした。
つい先日、送別会は開いたので今日は挨拶だけでしたが、今日はちょっとイ君のことをブログで紹介したいと思います。
イ君は、韓国人で韓国の大学を卒業した後、来日し、日本の文化服装学院(テーラーや洋服関係の専門学校)に通い、何社かで仕事をした後、当社へ来ました。
当社と言ってもヨシムラグループのハンドメイド工場である三久服装なのですが、そこで5年職人として仕事をしてくれました。
ハンドメイドの仕事は若い内は、まったくお金になりません。
まして技術的に未熟だった頃のイ君は十分なお給料を頂けませんでした。
そこで週末はヨシムラの店舗の方でアルバイトをして貰っていたのですが、彼の人柄のせいか、ヨシムラの
お客様から大変可愛がって貰い、近年はヨシムラにとって
“なくてはならない存在”になっていました。
こんな事を言うと色々誤解されるかも知れませんが、
社長としての本音で言えば、いずれグループの縫製工場を彼に任せてあげたいと考えていたぐらいです。
その彼が悩んでいるな・・・と私が感じたのは約1年ぐらい前からです。
32〜3歳という年齢(多分親からの結婚のプレッシャーなどがきつい頃であり、かつ親が老いてくる頃)、加えて、自分の将来を考えた時、母国で働くべきか、日本に骨を埋めるか、悩む頃だったのでしょう。
こういった彼の悩みは、日頃から一緒に仕事をしているだけに私には分かっていました。
その彼が春節明けに日本に戻ってきたとき「話がある...」と言われ、
とうとうその時が来たか・・・と思いました。
聞けば案の定、韓国に戻りたいとのこと。
理由は、何でも老親のこともありますが、韓国でこれからあるブランド(何でもサムソンも出資しているらしい?!)を立ち上げる際にモデリストにならないか?と誘われたからとのことでした。
そうか、、、
一緒に仕事が出来なくなるのは残念だけれど、頑張りなさい。私が言えることはそれが全てでした。
なまじ近い存在だっただけに私以外のヨシムラのスタッフも心を痛めていますが、そこは
『武士は喰わねど高楊枝』人は時に見栄を張らなければならないところもあります。
人間万事塞翁が馬
一瞬の不幸が将来どのような結果をもたらすかは分かりません。
どこへ行ってもどんな仕事をしても彼は我々の仲間です。
笑顔で送り出しましょう!頑張れよ。イ君!
posted by オーダースーツのヨシムラ at 13:44|
Comment(0)
|
ヨシムラのこと
|

|