2024年09月01日
死のロード
【死のロード】とは夏の甲子園の時期、阪神が本拠地で試合が出来ず、あちこち地方を遠征せざるを得ず、選手に負担がかかるため言われる言葉。
阪神ファンでない私でも知っている言葉ですから皆さんご存じですよね?
そんな野球起源のこの言葉ですが、私たちの仕事でも【死のロード】があります。
それは、夏場の閑散期のこと。
当たり前ですが真夏に、スーツ上下を買いたいと思う人はそう多くはありません。
ということは、販売店も縫製工場も物が売れない・動かない大変辛い時期なのです。
加えて近年は猛暑&ビジカジ深化により夏場はスーツが売れず、当然縫製の仕事もなくなり大変です。
で、各販売店、各縫製工場ととも四苦八苦していますが、当社では次のようなことを行っております。
販売店(ビッグヴィジョン、ヨシムラ):販売店としてはスーツの販売量が減ってしまうのはある程度はやむなしと受け止め、それ以外の商材へのシフトをしています。
それがパンツ単品、ジャケット単品での夏に着やすい機能性素材です。
冷感、通気性、軽量、ウォッシャブル、ストレッチetc機能性と言っても随分多岐にわたりますが、お陰様でファンも多くなってきました。
縫製工場オリジナルテクノロジー:縫製工場としては上述機能性素材等への縫製対応※はもちろんですが、それ以外にはスポットの仕事として既製服工場の下請けとして既製服受注をこれまでメインに請け負っていましたが、今年はそれも厳しかったので、某ゴルフ場のキャディーさんのキャディー服ブルゾンとかベスト、パンツなどまで縫製範囲を広げております。
※機能性素材の縫製対応:例えばストレッチ生地などは縫い糸もストレッチ糸に変えなければならないなど細かい対応が結構あります。
温暖化の関係から年々夏の死のロード期間が長くなり、大変ですが、生き残るのは強い生き物ではなく、環境(変化)に対応した者が生き残る!ということを信じて頑張ります!
2024年05月30日
Dyneema(ダイニーマ)って素材知ってます?
仕事柄生地の情報には敏感なのですが、先日面白い新素材を見せてもらいました。
それはDyneema(ダイニーマ)という素材でポリエチレン繊維の
一種で、アウトドア業界スポーツ業界で非常に注目されている素材です。
特徴はどこか?というとその【軽さ】と【強度】
軽さは比重1.0未満。(水に浮く!)強度はなんと鋼鉄の15倍
15倍!ですよ!15倍
何でもアウトドアグッズ(アウトドアでは軽量が重要!)や
バイクグッズ(これで作ったズボンは転んでも破けない!)など
スーツ業界とは少し離れたアパレル繊維で今大注目なのです。
私も見本を見せてもらいましたが薄〜い生地を破ろうとしても破れない!ハサミで切ろうとしても切れない!不思議な繊維です。

今すぐ衣料用品(特にスーツ・ジャケット)素材に転用は出来ませんが、例えばダイニーマ50%位にすればアウターに使える柔らかさになるかもしれませんし、100%なら防弾スーツができるかも知れません。
いろんな可能性を秘めた素材です。
今すぐ役に立たない知識・情報かも知れませんが、革新的な物はこういったところから生まれますので、情報に乗り遅れずいち早く製品に取り入れられるよう頑張ります!
そういえば、10年位前に同じく軽くて強度のある素材としてクモの糸から抽出した繊維が取り上げられていたな。。。確かスパイバーという会社でした。どうなったのかなぁ。
2024年05月10日
アスリートであり続けるために・・・
大谷翔平さんを筆頭に、我々がTVなどで目にするアスリートの人たちは本当に素晴らしいですね。
ひたむきに努力して、結果を出し続け、頂点に達する。
そうそう、直近でもボクシングの井上尚弥選手も凄かった。
そんな中でも私が特別尊敬するのは、現役を退いた後にもその道で活躍する人たち。
引退後の活躍といっても芸能人やコメンテーターではなく、例えばイチロー選手や三浦知良さんなど「その道」を進み続ける人です。
何故、こういった引退後も頑張っている人に特別な思いがあるかというと、自分自身が経営者という長丁場のアスリートを演じているからかもしれません。
私は現在55歳。
ビジネスマンとしては脂が乗っている時期ですが、それでも会社経営の最前線に立って、既に25年以上。正直、20代30代の時分と比べると容姿も体力も衰えてきました。
昔は、早朝7時から仕事をはじめ、会社の上に住んでいたこともあり、夜は夕食を済ませた後、23時までの仕事は当たり前。24時25時まで仕事をすることもありました。(昨今の残業規制や過労死ラインなんて言葉は当時はありませんでしたし、経営者ですから労災には入れませんし、そんな環境でした。)
2011年にビッグヴィジョンとオリテックを買収した時は、そんな感じでした。
あの時は、買収先の経営の他に裁判や子供の思春期を抱え、苦しかったですがそれでもやり切れたのは40代前半という若さゆえだったのかもしれません。
話は変わりますが、初めてブログに書きますが実はこの4月に当社はある会社と業務資本提携を結び、事実上1社を吉村株式会社の傘下に入れることになりました。
で、私自身は5月からそこの会社の代表も務めることになったのですが、正直ビッグヴィジョン、オリテック青森・新潟、そして吉村(実は他にも何社かある)を経営しながらのもう1社社長就任は、非常に肉体的に厳しいです。
社長業が1社増えることによって朝は30分早く出社し6:30出勤。
夜は1:30帰宅が遅れ、昼ご飯は外出が面倒なのでカップ麺を食べることが増えました。
それでも私は自身が課せられた責任からは逃れません。(逃れないよう最大限自らを奮い立たせています。)
だからこそ長年頑張り続けるアスリートの人たちを尊敬するのです。
企業を経営することは、日本社会が右肩上がり高度成長期なら楽なことかもしれませんが、近年の停滞した社会の中では維持することだけでも大変なことです。
社会は、時に脚光を浴びる業界を生みますが(今でいえばIT業界でしょうか)でも実際の社会には日があたらずもっと泥臭い地味な業界もたくさんあり、そういった業界では大きく成長することも難しい業界・企業もたくさんあります。
そんな地味な目立たない業界でも、這いつくばってでも前に進まなければならないのが当該企業であり、その最先端が企業経営者(社長)です。
例え、過去に例のないような災害(震災・コロナ)があっても逃げれば負け、倒産です。
でも社長というバトンを渡された以上は途中で倒れる訳にはいきませんから頑張るのみです。
私という人間はこういう人間です。多分相当損な生き方をしている人間だと思います。(笑
2024年01月12日
能登地震の影響
元旦に起きた能登の大地震、寒い時期だけに大変です。
大地震があってもその後震度5程度の余震が何度も続いていますから影響を受ける地区の方は気を抜く間もなく、被災された方には心より同情いたします。
私も出来ることは何かないか?と考え、工場の備蓄用食料・飲料水を送るぐらいしか頭に浮かぶものがなく手をこまねいています。
それはさておき、今回の地震で私達の業界(オーダースーツ、アパレル業界)にどんな影響があるか?考えてみました。
実のところ、石川県というと繊維業ではピンとくるものがありませんでした。
昔は、お隣の福井県(その隣の京都を含む)が水戸黄門の『“丹後”のちりめん問屋』のとおり、婦人物のちりめん(シボのある伝統的な婦人用の生地)の産地だったことや、昭和の時代には、化学繊維系メーカーの工場が過去にありましたが、それも過去30年で海外移転等によりあまり繊維業の産地としては存在感が薄くなっていました。
ところが色々調べてみるとそうではないことが分かりました。
どこに影響がありそうか?というとどうやらキュプラ裏地の生産に影響が出そうです。
どういう事かというと、皆さんもご存じのように服地(裏地含む)などの織物は縦糸と横糸を交差することで反物を作りますが、縦糸は横糸と比べて長さが非常に長いため、それ専用で糸を作ります。
(イメージとして、色違いの生地というのは、縦糸を同じにして横糸だけ色を変えて生地を織るケースがあり、縦糸というのは汎用性が高いのでロットが大きくなるのです。)
そして、この縦糸を作る工場が能登半島を中心に多いようなのです。(仕入れ業者さんから教えて貰いました。)
ご存じの方は余程の業界人だと思いますが、実はキュプラ裏地はここ数年受難続きです。
というのもキュプラという素材で一番有名なのは旭化成のベンベルグですが、その旭化成ベンベルグ工場が2022年に火災を起こし、(同社は過去にも火災を起こした事があり)消防がなかなか工場再開の許可を出さないのだそうで、今現在完全な供給力不足に陥っています。
(旭化成は技術の海外流出を防ぐためベンベルグは海外工場では生産していないことも、供給不足に追い打ちをかけています。)
そこに今回の縦糸成形工場が被災してしまったとすれば大変なことです。
聞くところによると今現在はまだ工場の被害状況すら見えていないようなので、詳細はこれからの後報を待たなければなりませんが、世の中は色んな所で複雑にかみ合っているものです。
当社も何かお役に立てれることがあれば微力ながら協力いたしたいと思います。
大地震があってもその後震度5程度の余震が何度も続いていますから影響を受ける地区の方は気を抜く間もなく、被災された方には心より同情いたします。
私も出来ることは何かないか?と考え、工場の備蓄用食料・飲料水を送るぐらいしか頭に浮かぶものがなく手をこまねいています。
それはさておき、今回の地震で私達の業界(オーダースーツ、アパレル業界)にどんな影響があるか?考えてみました。
実のところ、石川県というと繊維業ではピンとくるものがありませんでした。
昔は、お隣の福井県(その隣の京都を含む)が水戸黄門の『“丹後”のちりめん問屋』のとおり、婦人物のちりめん(シボのある伝統的な婦人用の生地)の産地だったことや、昭和の時代には、化学繊維系メーカーの工場が過去にありましたが、それも過去30年で海外移転等によりあまり繊維業の産地としては存在感が薄くなっていました。
ところが色々調べてみるとそうではないことが分かりました。
どこに影響がありそうか?というとどうやらキュプラ裏地の生産に影響が出そうです。
どういう事かというと、皆さんもご存じのように服地(裏地含む)などの織物は縦糸と横糸を交差することで反物を作りますが、縦糸は横糸と比べて長さが非常に長いため、それ専用で糸を作ります。
(イメージとして、色違いの生地というのは、縦糸を同じにして横糸だけ色を変えて生地を織るケースがあり、縦糸というのは汎用性が高いのでロットが大きくなるのです。)
そして、この縦糸を作る工場が能登半島を中心に多いようなのです。(仕入れ業者さんから教えて貰いました。)
ご存じの方は余程の業界人だと思いますが、実はキュプラ裏地はここ数年受難続きです。
というのもキュプラという素材で一番有名なのは旭化成のベンベルグですが、その旭化成ベンベルグ工場が2022年に火災を起こし、(同社は過去にも火災を起こした事があり)消防がなかなか工場再開の許可を出さないのだそうで、今現在完全な供給力不足に陥っています。
(旭化成は技術の海外流出を防ぐためベンベルグは海外工場では生産していないことも、供給不足に追い打ちをかけています。)
そこに今回の縦糸成形工場が被災してしまったとすれば大変なことです。
聞くところによると今現在はまだ工場の被害状況すら見えていないようなので、詳細はこれからの後報を待たなければなりませんが、世の中は色んな所で複雑にかみ合っているものです。
当社も何かお役に立てれることがあれば微力ながら協力いたしたいと思います。
2023年06月26日
お目汚しですが、、、
繊維(ファッション)業界に特化した繊研新聞というのをご存じでしょうか?
(一般の方はご存じないですよね?当たり前か)
先日、その業界新聞の記者から取材を受けました。
まぁ、オーダースーツ業界では一応老舗に入りますから時々取材は受けるのですが、今回の内容は普段の業績とか今後の戦略とかの取材とはちょっと違っていて、当社(特にBVの親会社にあたる吉村株式会社)の>過去・現在・未来について3回に渡り、語ってもらうという内容でした。
そして今日はその第1回目(吉村株式会社の過去についての記述)の掲載日でした。
ご存じの方もいらっしゃるかも知れませんが当社(ビッグヴィジョンでなく親会社の吉村株式会社)は創業明治初期の既に業歴が135年近くある結構な歴史ある会社です。
祖業は、紳士物のいわゆる羅紗(らしゃ)屋(洋服地販売のお店)ですが、明治・大正期に一財産を築いた後、その後2代目(私の父)の代には第二次大戦後の女性の社会進出、自由なファッションの時代に合わせ、紳士物から婦人物メインに切り替わったこと。
そして、バブル崩壊後の私の代になってからは、インターネットの普及を見越して早い段階からECを開始(1999年〜)したこと、ハンドメイド縫製工場の三久服装の買収、東日本震災の激動の年(2011年)にビッグヴィジョン・オリテック(縫製工場)を買収したこと、その後の秋田山形工場の買収などを記事では紹介しています。

私の毎日は、コツコツ地味に、真面目に、同じような日々を過ごしていますが、こうしてみると節目節目では結構大胆に経営者としてそれなりの判断をしているようです。
自分のことではありますが、人が書いた文章を読むとなんか自分のことでないように感じます。
続編は7月に入ってからあと2回掲載されるそうですのでその都度記事をアップしますので、お目汚しだとは思いますがご覧頂ければ幸いです。
(一般の方はご存じないですよね?当たり前か)
先日、その業界新聞の記者から取材を受けました。
まぁ、オーダースーツ業界では一応老舗に入りますから時々取材は受けるのですが、今回の内容は普段の業績とか今後の戦略とかの取材とはちょっと違っていて、当社(特にBVの親会社にあたる吉村株式会社)の>過去・現在・未来について3回に渡り、語ってもらうという内容でした。
そして今日はその第1回目(吉村株式会社の過去についての記述)の掲載日でした。
ご存じの方もいらっしゃるかも知れませんが当社(ビッグヴィジョンでなく親会社の吉村株式会社)は創業明治初期の既に業歴が135年近くある結構な歴史ある会社です。
祖業は、紳士物のいわゆる羅紗(らしゃ)屋(洋服地販売のお店)ですが、明治・大正期に一財産を築いた後、その後2代目(私の父)の代には第二次大戦後の女性の社会進出、自由なファッションの時代に合わせ、紳士物から婦人物メインに切り替わったこと。
そして、バブル崩壊後の私の代になってからは、インターネットの普及を見越して早い段階からECを開始(1999年〜)したこと、ハンドメイド縫製工場の三久服装の買収、東日本震災の激動の年(2011年)にビッグヴィジョン・オリテック(縫製工場)を買収したこと、その後の秋田山形工場の買収などを記事では紹介しています。

私の毎日は、コツコツ地味に、真面目に、同じような日々を過ごしていますが、こうしてみると節目節目では結構大胆に経営者としてそれなりの判断をしているようです。
自分のことではありますが、人が書いた文章を読むとなんか自分のことでないように感じます。
続編は7月に入ってからあと2回掲載されるそうですのでその都度記事をアップしますので、お目汚しだとは思いますがご覧頂ければ幸いです。
2023年06月07日
社長の地味なオシゴト
読者の皆さんは社長の仕事というと、決裁書類に囲まれて判を押すのが仕事とお思いの方も多いと思います。
まぁ、普通の時期なら確かにそんなかも知れませんね。
でも、実際にはかなり大変で、やはり何が一番大変かというと企業の戦略を練ることだと思います。
ビッグヴィジョンでいえば、商品や広告宣伝もそうですし、5年10年スパンで見ると例えば海外縫製に負けないために7Daysオーダー(短納期なら海外製は間に合わないため)などの戦略を練るのが最大の仕事です。
でも、今日はそんなムズカシイお話をするためのブログではありません。
今日の話題は社長の【地味なオシゴト】です。
実は、ここ2-3週間私の頭を悩ませている仕事があります。
それは、、、7月に青森工場で行う従業員、家族を集めた通称ファミリーパーティーの内容です。
どんなイベントか?というと、要は終業員やその家族の皆さんに
『コロナの3年間、皆頑張ったよね!
会社も雇用調整助成金をもらいながら頑張ったし、従業員の皆にも慣れないマスクやガウンの縫製をやったり、一時帰休に協力してもらったり、大変だったよね!
苦しい3年間を皆で乗り越えたから、コロナ克服記念でパーッ!とやろう!』
というイベントです。
※:画像は3年前に行った新工場移転記念の納涼祭での様子。
で、今回はどんなことをするかというと、ここからが大変。
もちろんイベント屋さんを呼んで企画してもらう訳でなく、素人が皆で知恵を集めながら企画していきます。
今のところ決まっていることは・・・
●青森工場の敷地内に、屋外テントを張り、場所を確保
⇒レンタル用品の店に屋外テント手配
●参加者は、青森工場従業員+家族に加え、秋田工場・山形工場からも参加
⇒バスチャーター、宿泊手配、翌日の観光メニューを検討
●食べ物系
⇒的屋さん4-5軒手配 ⇒飲み物事前調達準備
●イベント系(お遊び)
イベント@:秋田工場・山形工場によるイベント
秋田工場:秋田銘酒利き酒会 + ご当地おつまみ
山形工場:山形芋煮40-50人前 ⇒鍋、食材手配
イベントA:マグロの解体ショー
これは3年前に実施した際に、大好評でした。
が、この費用ン10万円は全額私のポケットマネーから。とほほ
イベントB:社友会によるBBQ(検討中)
●イベント系(お仕事)
イベント@:家族・子供向け工場見学会
母ちゃんはこんな仕事してるんだ!?
イベントA:秋田・山形工場従業員向け工場見学会
こちらは社員研修の意味合いが強く、しっかり専門的に説明
●イベント系(大人福引)
⇒景品内容の検討
特賞:こういうのは地元で買えないものが望ましい
1等〜3等:私のふるさと納税を使った景品数種手配
参加賞:これの予算次第で結構全体が変わる。。。
記念品:従業員向けにコロナ克服記念としての記念品配布
●イベント系(子供福引)
⇒景品手配 お菓子詰め合わせetc手を抜けば安く上がるが、子供たちの喜ぶ顔も見たい!
●その他にも、チケット作成、メディア対応などなど
やることだらけです。
本当は若い者に丸投げ!に!とも思うのですが、日中皆さん仕事で忙しいし、東京にいる私の方が情報が多いので、ただ今アチコチ調査中です。
今のところ
NET検索:アマゾン、記念品製作会社調査
浅草橋:花火問屋まわり
上野:二木の菓子でお菓子詰め合わせ探し
下北沢:マニアックな物探し
などなど休日を使いながら調査中です。
喜んでもらえると良いのですが・・・
2023年04月03日
新入社員諸君へ
4月新年度入りして、今日が会社の入社式だった方も多いのではないでしょうか?
当社にも僅かですが新入社員が入社し、フレッシュな気分を味わっています。
そこで、新入社員への訓示という程ではありませんが、自戒の意味を含めていくつかアドバイスを書きたいと思います。
マザーテレサの有名な名言に次のような言葉があります。
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
このことは誰が説法する訳でもなく素晴らしい名言ですので、私からコメントすることはありません。
ただ、私がこの中で一番身近に気を付けているのは
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。 の部分です。
この中で私はビジネスでいえば
性格ではなく実力ではないか?と考えます。
つまり、
習慣に気をつけなさい、それはいつか実力になるから。ということ。
何故かというと、例えば朝夕の通勤電車の行動。
昨今はスマホをイジっている人ばかりで、読書をしている人はスマホイジリの人の1/4位しか見られなくなりました。
朝夕で往復90分間、読書して知識を増やす人とスマホゲームをする人の違いは、これから40年以上続く皆さんのビジネスキャリアでは、これだけの時間になります。
90分×25日/月×12か月×40年=18,000時間=750日=約2年間以上
この時間を遊ぶか、大切に使うか?で皆さんの人生は大きく変わります。
何でこんな偉そうなことを書くのか?というと、私の年齢になるとそろそろ自身自分のビジネスキャリアの賞味期限を考える年齢になります。
今が55歳ですから、あと10年しかありません。
そう思うと、やりたい事、やり残した事を成就するためには残り時間が短いのです。
だから若者は若さにかまけて貴重な時間を無駄にしないでください。
若いうちの努力は必ず皆さんの将来の糧になりますから。
後になって、若いうちに勉強して資格でも取ってキャリアアップすれば良かった×××と後から後悔しても無駄ですし、更には若い頃の自分の努力不足を棚に上げて、政治が悪い、世の中が悪いと吠えても誰も助けてくれませんから。
今からしっかり苦労すれば必ず将来利息を付けて自分に返ってきますから。
君たちは今、社会に入って暫くは弱者のように見えるかもしれません。
でも、将来の時間を持っているという点では一番の勝者なんです。
この時間を大切に!
残り時間の少ない年寄りのヒガミかも知れませんが、新年度にあたっての私から若者への言葉でした。
2023年03月29日
設備投資
会社を経営しているとお客様や従業員には見えない部分で色んなお金がかかります。
それは、販売であるビッグヴィジョンにとっては店舗の開発費用であり、本部経費がそれにあたりますが、物を作る(当社の場合は縫製工場)方は、一番が設備投資にかかる費用です。
今回はその設備投資についてお話ししますが、読者の皆さんは縫製工場のミシンなどの設備ってどれぐらいのお金がかかるか想像できますでしょうか?
例えばBrother等の家庭用ミシンなら1台10万円もしないと思いますが、縫製工場のミシンは馬力が違いますから結構な金額です。
でも一般的な本縫いのミシンならまだ序の口。
専用ミシンと言われる特殊用途のミシン、例えばポケットの玉縁を作るPWミシンや手縫い風のステッチを入れるピックステッチミシン、襟周りのハ刺しミシンなどは、順に300万、350万、1,500万円と一般の方には想像できない金額だと思います。(ハ刺しミシンなんて大ベンツが買えます!)
更に、これに加えて昨今のCAD、CAMのシステムはどれも1台1,000万円規模で、これらは定期更新が必要です。
そんな金食い虫の縫製工場ですが、実は当社グループの縫製工場では今年次の設備投資を予定しています。
大きいものだけで・・・
青森工場
・自動倉庫1基新設(1,800反格納)4,500万円
・CAM2台新設(1台1,000万円×2)
新潟工場
・CAM1台新設(1台1,000万円)
・CAD入れ替え(1台800万円)
あ〜っ、他にも100万単位の物がいくつかありますから合わせれば1億近い、、、
でも、やらなければなりません。
人件費も近年鰻上りですし、もう大変。
ということで、3月まではマンション建設で忙しかった私ですが、新年度4月以降は工場の設備投資で忙しくなりそうです。
でも、特に自動倉庫新設は、これで3,000反以上の生地を保管できるようになり効率性がぐんとアップするので楽しみです!
2023年03月25日
ようやく竣工
3月は年度末の会社も多く、またプライベートでも人の移動がが多い時期で、当社も私個人も毎年慌ただしく過ごしていますが、今年は例年以上に忙しい月末期末です。
何故例年以上に忙しいかというと何度かこのブログでも書きましたが、名古屋の旧ビッグヴィジョン千種店の跡地再開発で賃貸マンションを建築していたのですが、それがいよいよ竣工することになったからです。
そして今日はその引き渡しの日。
計画が出たのが約3年前。
丁度2年前の今頃はプラン作りで大変でした。
大通り沿いで容積率はあるのですが、裏が一種住専のため日影規制とか諸々あり、プラン作りが難航しました。
プラン作りと同時に苦しんだのが業者選定。
各社得手不得手があり、各社それぞれのモデル物件を見に行ったりと、東京在住の私には頻繁に名古屋出張する訳にもいかず、年末年始の休みを使って、息子と人知れず物件巡りをしたりしておりました。
(業者さんは、自分達が案内すると言うのですが、良いことしか言わないため冷静に見るため業者抜きで物件巡りしてました。)
契約してからも大変でした。
まず初めは、名古屋千種店の閉店セールと代替出店店舗選定(→名古屋八事店に決定!)
その後は、解体工事や隣地住人様へのクレーム対応
(解体工事や基礎工事は音や埃が出るので大抵、近隣から苦情が来ます。)
基礎工事も、杭がどこで留まるかやってみないと分からないため工事金額の変動要因となり、ビクビク。
基礎が終わり、いよいよ建築が始まると今度は建築業者さんのチェックで専門家を引き連れ、抜き打ちチェック。
そんなこんなで建築に約14か月。
それがようやく完成です!
引き渡しの当日は近隣の桜の花も満開でとても良いスタートとなりました。



名古屋では高級住宅地と言われる、千種区覚王山のRAXA覚王山。
敷地面積約180坪、低層中層階は40uの1LDK、70uの2LDK、上層階はなんと!120uの3LDK
特に、上層階は1フロア1住居。
エレベータをラクセスキー※にしたので、エレベーターが開くと共用廊下がなく、いきなり玄関となる豪華仕様です!
※:ラクセスキー 自分の居住するフロアしか止まれないよう制御した鍵
近隣には、日泰寺の他、松坂屋の創業家(伊藤家)の別宅跡地の揚輝荘(有料・無料観覧)があり、とても閑静な住宅街です。(↓画像)

何故例年以上に忙しいかというと何度かこのブログでも書きましたが、名古屋の旧ビッグヴィジョン千種店の跡地再開発で賃貸マンションを建築していたのですが、それがいよいよ竣工することになったからです。
そして今日はその引き渡しの日。
計画が出たのが約3年前。
丁度2年前の今頃はプラン作りで大変でした。
大通り沿いで容積率はあるのですが、裏が一種住専のため日影規制とか諸々あり、プラン作りが難航しました。
プラン作りと同時に苦しんだのが業者選定。
各社得手不得手があり、各社それぞれのモデル物件を見に行ったりと、東京在住の私には頻繁に名古屋出張する訳にもいかず、年末年始の休みを使って、息子と人知れず物件巡りをしたりしておりました。
(業者さんは、自分達が案内すると言うのですが、良いことしか言わないため冷静に見るため業者抜きで物件巡りしてました。)
契約してからも大変でした。
まず初めは、名古屋千種店の閉店セールと代替出店店舗選定(→名古屋八事店に決定!)
その後は、解体工事や隣地住人様へのクレーム対応
(解体工事や基礎工事は音や埃が出るので大抵、近隣から苦情が来ます。)
基礎工事も、杭がどこで留まるかやってみないと分からないため工事金額の変動要因となり、ビクビク。
基礎が終わり、いよいよ建築が始まると今度は建築業者さんのチェックで専門家を引き連れ、抜き打ちチェック。
そんなこんなで建築に約14か月。
それがようやく完成です!
引き渡しの当日は近隣の桜の花も満開でとても良いスタートとなりました。
名古屋では高級住宅地と言われる、千種区覚王山のRAXA覚王山。
敷地面積約180坪、低層中層階は40uの1LDK、70uの2LDK、上層階はなんと!120uの3LDK
特に、上層階は1フロア1住居。
エレベータをラクセスキー※にしたので、エレベーターが開くと共用廊下がなく、いきなり玄関となる豪華仕様です!
※:ラクセスキー 自分の居住するフロアしか止まれないよう制御した鍵
近隣には、日泰寺の他、松坂屋の創業家(伊藤家)の別宅跡地の揚輝荘(有料・無料観覧)があり、とても閑静な住宅街です。(↓画像)

2023年02月27日
もうすぐ完成
仕立て屋の社長である私には他にもいくつかの仕事があります。
1つは、スーツ・シャツの縫製工場の代表ですし、それ以外にはヨシムラの代表。
そしてヨシムラには不動産がいくつかあるのでその管理業務。
ビッグヴィジョンや工場、ヨシムラの経営だけでも結構大変なのに、これに不動産管理ですから結構多忙です。
(とはいえ、任せるべきは他者に任せてお願いしています。)
そして、最近増えてきたのが別の不動産のお仕事。
建っている不動産は入居者管理や補修等の修繕位ですからある程度はプロにお任せするしかないのですが、近年増えているのがビル建築の仕事です。
最近の例でいえば、東京本社の建設。
これはコロナ直前に竣工したため、サプライチェーンが崩壊する前だったので非常に良いタイミングで出来ましたし、自慢ではありませんがGOODデザイン賞を取れたのは、自身の仕事として誇らしく思っています。
ですがこれも、もはや3年前の仕事。
今、やっているのがビッグヴィジョン旧千種店の跡地開発。
旧千種店はちょっと変わった住宅地立地。
名古屋に地縁のないかたには分からないかと思いますが、東京でいうと、、、
どうでしょうか?世田谷区の駒沢通沿いみたいな雰囲気の高級感ある立地です。
そんなところにテーラーですから売上的には今一つでしたから、2年前に閉店して、その後マンション開発をしておりました。
約170坪の敷地に10階建てのマンションです。
裏が第一種住居地域ということで、建蔽率・容積率を生かしきれなかったのですが、その分高級感のある仕様にしました。
それが来月竣工します。
今はこんな感じ。


1〜6階は1LDK、2LDK
7〜10階は1フロア1住居120uの3LDK
特に、上層階はエレベーターが開くと、共用廊下ではなく、玄関が広がるという高級感ある仕上がりです。


私の仕事にはこんな仕事もあるんです。
当社は本業は糸へん業界(生地屋・仕立て屋・縫製工場)ですが、毎年僅かながら積みあがる収益を不動産投資に振り分けることで安定経営をいたしております。
1つは、スーツ・シャツの縫製工場の代表ですし、それ以外にはヨシムラの代表。
そしてヨシムラには不動産がいくつかあるのでその管理業務。
ビッグヴィジョンや工場、ヨシムラの経営だけでも結構大変なのに、これに不動産管理ですから結構多忙です。
(とはいえ、任せるべきは他者に任せてお願いしています。)
そして、最近増えてきたのが別の不動産のお仕事。
建っている不動産は入居者管理や補修等の修繕位ですからある程度はプロにお任せするしかないのですが、近年増えているのがビル建築の仕事です。
最近の例でいえば、東京本社の建設。
これはコロナ直前に竣工したため、サプライチェーンが崩壊する前だったので非常に良いタイミングで出来ましたし、自慢ではありませんがGOODデザイン賞を取れたのは、自身の仕事として誇らしく思っています。
ですがこれも、もはや3年前の仕事。
今、やっているのがビッグヴィジョン旧千種店の跡地開発。
旧千種店はちょっと変わった住宅地立地。
名古屋に地縁のないかたには分からないかと思いますが、東京でいうと、、、
どうでしょうか?世田谷区の駒沢通沿いみたいな雰囲気の高級感ある立地です。
そんなところにテーラーですから売上的には今一つでしたから、2年前に閉店して、その後マンション開発をしておりました。
約170坪の敷地に10階建てのマンションです。
裏が第一種住居地域ということで、建蔽率・容積率を生かしきれなかったのですが、その分高級感のある仕様にしました。
それが来月竣工します。
今はこんな感じ。
1〜6階は1LDK、2LDK
7〜10階は1フロア1住居120uの3LDK
特に、上層階はエレベーターが開くと、共用廊下ではなく、玄関が広がるという高級感ある仕上がりです。
私の仕事にはこんな仕事もあるんです。
当社は本業は糸へん業界(生地屋・仕立て屋・縫製工場)ですが、毎年僅かながら積みあがる収益を不動産投資に振り分けることで安定経営をいたしております。