読者の皆さん、新年明けましておめでとうございます。
2018年も穏やかに始まりましたが皆さんのお正月はいかがですか?
私の方はというと、暮れが12/29まで仕事だったこと、年始はBVでやっている楽ちんオーダーの関係で1/1夜には仕事に戻らなければならなかったため、お休みは12/30〜1/1(昼)までの2.5日間だけがお休みでした。
加えて、1/3にはBVが全店で営業を開始し、ヨシムラでも1/5には初売りお年玉企画がありますから、物販を行なっている会社の社長はお正月とはいえ、なかなか休めないものです。
それはさておき、今年2018年はどんな1年になるのでしょうか?
世界を見るとブレグジット問題やトランプ政権の通商政策、イスラエル問題などいつの時代もそうですが問題山積です。
加えて、日本で言えば北朝鮮問題がありますから、株式相場がどんなに上がってもミサイル一発で大暴落ということにもなりかねません。
そんな中ですが、今年の当社(ヨシムラ、BV、青森工場)はいろんな面で挑戦の1年になりそうです。
1番は、老朽化したビルや工場の建て替え・移転問題
近々、ヨシムラのお客様にはご案内状をお送りしますが、当社は本社ビル(神田)を今年建て替えます。
このためヨシムラは3月に閉店し、近隣に移転します。
(⇒ご案内状はその閉店セール等のご案内です。)
今はビッグヴィジョンも本社がヨシムラビルの中に入っていますから、当然そちらも移転します。
加えて、、、実は年末の最後の最後に、青森工場の移転がほぼ決定いたしました。
場所は現在の青森工場の近くですが、廃校となった小学校を譲り受け、そこに工場を移転します。
これにより人員増が出来れば、生産キャパは20%程向上する見込みです。
⇒ただし、工場は設備を移動するタイミングに問題があり、早ければ今夏、遅ければ来年夏に移転することになります。
そんなこんなで、今年のヨシムラ・BVグループは引越しの1年になりそうです。
2つ目の挑戦は、IT化の推進です。
中小企業の当社は残念ながらIT化の流れにおいては後塵を拝していました。
しかしながら時代の流れには逆らえず、今年可能な限りBVと青森工場のIT化を進めます。
丁度、BVは一昨年から昨年にかけて新システムを稼動したばかりでしたので、1年待っていた状態でしたのでこのIT化を進め、店舗で受けたお客様のオーダー情報がデジタルで工場に届くようなシステムを確立したいと考えています。
更には、工場のIT化です。
現在工場ではお取引先さんによっては店舗からの採寸データをデジタルで読み取ることは対応していますが、新しい工場を作る際には、これを進展させ、工場内の工程状況を把握できるようバーコード管理などを行ないたいと考えています。
こちらも実現すれば省力化にも繋がりますし、納期短縮にも繋がります。
ただ、残念なことは最新式の縫製工場の事例を国内で見ることができないことで、こういった最新設備は中国に行かないと見れないのが残念です。
とまぁ、やることだらけの1年になりそうですが、スタッフと力を合わせ頑張りたいと思います。
思い起こせば、この5〜6年で私の仕事も随分変わりました。
一番変わったのは、接客が出来なくなる一方で経営的なことばかり考えるようになったこと。
接客が出来なくなると不安です。
何故なら会社の方向性を指示する立場としてお客様の考えが見えなくなるから。
そうならないよう、日頃からお客様からのメールは全て目を通していますが、やはり販売の最前線が懐かしいです。
とはいえ、人は歳相応に変わるもの。
やりやすいことをするのが自分の仕事ではなく、無から有を作る仕事が自分の仕事です。
初心やお客様を忘れることなく、今年も1年自らに厳しく頑張りたいと思います。
50を前にした年頭の抱負として書き留めました。
2018年01月01日
2016年02月19日
嬉しいコメント
中小企業の当社では、社長といっても社長業のほかに担当者の仕事もこなしています。
私の場合、社長業以外の仕事というと、商品仕入(いわゆる目利き)、イベント管理などがありますが、デイリーの仕事ではメール対応を出来る限り自分で行うようにしています。
ですから日々送られてくるメールには目を通しますし、また返信も頻繁にしていますからお名前だけで大体の過去のやり取りを記憶している方も結構いらっしゃいます。
(そんな時は、社長として業務をすると相手の方も恐縮されるので、メール担当としてやっていますが、、、)
そして、今日はどんなことがあったかというと、N様という方からネクタイのご注文を頂いたのですが、お名前に見覚えがあったので履歴を検索してみたところ、、、
直近のNET限定企画で、トロフェオをご購入頂いていた方でした。
そこで、メール返信の際に、一言
> Nさん、先日はトロフェオ企画でお世話になったばかりなのに
> ありがとうございます!
・・・と一文をお入れしました。
少し脱線しますが、今の時代商用メールはどこの会社でも多いですから、基本は自動返信メールとか雛形を利用したメール作成をするのが一般的だと思いますが、当社は、数が多いので雛形は使いつつも、『必ず一文だけで良いから個別のコメントを入れる』ようにしています。
私達の扱っている商品は、全て個別のオーダーですからね。
メールもどこかオーダーメイドでなければならないとの想いからなのですが、このように対応しています。
非効率とは思いつつ、15年近くこのこのスタイルを貫いています。
すると、翌朝、こんなメールを頂きました。
******************************************************
吉村様
いつもコメント頂いて有難うございます。
又、トロフェオのみならずトロピカルも当てて頂き有難うございます。
昨年から貴社に、お世話になっていますが貴社のスーツを着ていくと取引先や社内から評判がいいんです。
今後もお世話になります。
ネクタイも楽しみにしています。
宜しくお願いします。N
******************************************************
仕事をする以上は、お客様にはお代金以上の価値を、自分にはお金儲け以上の何かを得られるようにしたいと日々思っていますが、今日は朝からお客様にとても良い物を頂きました。
私は、生地の仕入等だけですが、きっとNさんのご注文では店舗スタッフもデザイン等々で色々頑張っているんですね!
スーツは生地だけでも決まりませんし、デザインだけでもダメですから。
朝からとても嬉しい気持ちになりました。
今日も一日頑張ります。
私の場合、社長業以外の仕事というと、商品仕入(いわゆる目利き)、イベント管理などがありますが、デイリーの仕事ではメール対応を出来る限り自分で行うようにしています。
ですから日々送られてくるメールには目を通しますし、また返信も頻繁にしていますからお名前だけで大体の過去のやり取りを記憶している方も結構いらっしゃいます。
(そんな時は、社長として業務をすると相手の方も恐縮されるので、メール担当としてやっていますが、、、)
そして、今日はどんなことがあったかというと、N様という方からネクタイのご注文を頂いたのですが、お名前に見覚えがあったので履歴を検索してみたところ、、、
直近のNET限定企画で、トロフェオをご購入頂いていた方でした。
そこで、メール返信の際に、一言
> Nさん、先日はトロフェオ企画でお世話になったばかりなのに
> ありがとうございます!
・・・と一文をお入れしました。
少し脱線しますが、今の時代商用メールはどこの会社でも多いですから、基本は自動返信メールとか雛形を利用したメール作成をするのが一般的だと思いますが、当社は、数が多いので雛形は使いつつも、『必ず一文だけで良いから個別のコメントを入れる』ようにしています。
私達の扱っている商品は、全て個別のオーダーですからね。
メールもどこかオーダーメイドでなければならないとの想いからなのですが、このように対応しています。
非効率とは思いつつ、15年近くこのこのスタイルを貫いています。
すると、翌朝、こんなメールを頂きました。
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吉村様
いつもコメント頂いて有難うございます。
又、トロフェオのみならずトロピカルも当てて頂き有難うございます。
昨年から貴社に、お世話になっていますが貴社のスーツを着ていくと取引先や社内から評判がいいんです。
今後もお世話になります。
ネクタイも楽しみにしています。
宜しくお願いします。N
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仕事をする以上は、お客様にはお代金以上の価値を、自分にはお金儲け以上の何かを得られるようにしたいと日々思っていますが、今日は朝からお客様にとても良い物を頂きました。
私は、生地の仕入等だけですが、きっとNさんのご注文では店舗スタッフもデザイン等々で色々頑張っているんですね!
スーツは生地だけでも決まりませんし、デザインだけでもダメですから。
朝からとても嬉しい気持ちになりました。
今日も一日頑張ります。
2015年12月09日
賞与に思う(雑記)
ビジネスマンの皆さんは今週あたり賞与支給があったのでしょうか?
ここのところブログを書く暇がなく少しご無沙汰してしまっていた私ですが、実はここ2〜3週間はずっと社内で賞与がらみの仕事をしておりました。
ビッグヴィジョン(BV)のグループもお陰さまでBVが約70名、吉村が20名、青森工場が220名、秋田山形工場が100名、新潟が60名と結構な大所帯となってきました。
当然、この時期になると社員の皆に賞与支給をするのですが、賞与というのは従業員に対して労働の対価ではなく、業績の貢献に対する対価として支給しています(※1)ので、私は必ず次のことを実行するようにしています。
※1:賞与の考え方には、業績の対価という考えと給与の後払いという考えが学説的にはありますが、細かいことはここでは無視しますね。
それは、、、業績に対する報告
大企業や上場企業では業績は公知情報ですから従業員もすぐ分かります。
ですが、一般的な非上場の中小企業は業績を正確に把握できている社員はほとんどいません。
ですが私は賞与は業績貢献への対価と考えていますから『何故、今期の賞与がこの金額なのか?』について社員に対して説明する責任があると思っています。
もちろん決算書を用意して説明するようなことはしません。
ただ、売上と利益や利益率etcを説明するだけですが、それでも従業員には業績を意識して貰いたいので、出来るだけ説明するようにしています。
そして、これは小売業であるBVだけでなく縫製工場の社員に対しても同じ事を行います。
ただ、その場合、縫製工場は受注数だけではありません。
工場の場合、殆どの人は縫い子さんですから受注を取るかどうかよりもどれだけ効率的に縫製したか?という指標です。
具体的にいうと、1人あたりの人件費を意識してもらい、それに対して縫製工賃がいくらだから一日何着作れば損益分岐に乗るか?というのを教えるようにしています。
そこから考え、今自分が、今自分の所属する工場が、赤字か黒字か?あるいはどうすればもっと儲かり賞与を貰えるようになるか?を考えてもらいたいのです。
昨今、人件費の低い地方の工場は毎年各県の最低賃金の引き上げで、賃上げ圧力が高まっています。
アベノミクスでも最低賃金を1000円まで上げようと試みていますが、縫製工場の損益の中では減価償却が大きくなければ経費の中での最大要素は人件費ですのでこれが上がると一気に経営状態は悪くなります。
だからこそ、より収益を上げるためには労働時間ではなく生産性を高めるしかないことを皆に知ってもらいたいのです。
・・・というようなことを考えながら、BV、工場の各スタッフの賞与を決め、また業績報告を考えていました。
最近はなかなか外に出れず、PCを前に文章を書くことばかりです。ふ〜っ。
ここのところブログを書く暇がなく少しご無沙汰してしまっていた私ですが、実はここ2〜3週間はずっと社内で賞与がらみの仕事をしておりました。
ビッグヴィジョン(BV)のグループもお陰さまでBVが
当然、この時期になると社員の皆に賞与支給をするのですが、賞与というのは従業員に対して労働の対価ではなく、業績の貢献に対する対価として支給しています(※1)ので、私は必ず次のことを実行するようにしています。
※1:賞与の考え方には、業績の対価という考えと給与の後払いという考えが学説的にはありますが、細かいことはここでは無視しますね。
それは、、、業績に対する報告
大企業や上場企業では業績は公知情報ですから従業員もすぐ分かります。
ですが、一般的な非上場の中小企業は業績を正確に把握できている社員はほとんどいません。
ですが私は賞与は業績貢献への対価と考えていますから『何故、今期の賞与がこの金額なのか?』について社員に対して説明する責任があると思っています。
もちろん決算書を用意して説明するようなことはしません。
ただ、売上と利益や利益率etcを説明するだけですが、それでも従業員には業績を意識して貰いたいので、出来るだけ説明するようにしています。
そして、これは小売業であるBVだけでなく縫製工場の社員に対しても同じ事を行います。
ただ、その場合、縫製工場は受注数だけではありません。
工場の場合、殆どの人は縫い子さんですから受注を取るかどうかよりもどれだけ効率的に縫製したか?という指標です。
具体的にいうと、1人あたりの人件費を意識してもらい、それに対して縫製工賃がいくらだから一日何着作れば損益分岐に乗るか?というのを教えるようにしています。
そこから考え、今自分が、今自分の所属する工場が、赤字か黒字か?あるいはどうすればもっと儲かり賞与を貰えるようになるか?を考えてもらいたいのです。
昨今、人件費の低い地方の工場は毎年各県の最低賃金の引き上げで、賃上げ圧力が高まっています。
アベノミクスでも最低賃金を1000円まで上げようと試みていますが、縫製工場の損益の中では減価償却が大きくなければ経費の中での最大要素は人件費ですのでこれが上がると一気に経営状態は悪くなります。
だからこそ、より収益を上げるためには労働時間ではなく生産性を高めるしかないことを皆に知ってもらいたいのです。
・・・というようなことを考えながら、BV、工場の各スタッフの賞与を決め、また業績報告を考えていました。
最近はなかなか外に出れず、PCを前に文章を書くことばかりです。ふ〜っ。
2015年07月02日
査定会議
今週は、ヨシムラ、ビッグヴィジョンとスタッフの査定会議続きでした。
この時期査定というと、、、そう、賞与の査定
ご同業の方に聞くと(オーダー)スーツ販売店で賞与支給がある会社って珍しいようなのですが、当社は当社、頑張った分は従業員に還元すべきと考え、毎年この時期に賞与支給をしています。
(一般他社よりは少し遅めですが、、、)
ちなみに、当社では査定は大きく2つの項目に分けて、評価しています。
1つは、営業成績
>>>これはどこも同じでしょうけれど、売上予算に対して結果がどうだったかなどを考察します。
そして、もう1つは、営業外貢献
>>>これは自己啓発や本部業務のサポートなど店舗内での営業以外に社にどう貢献したか?を評価します。
で、結果はどうかというと、昨年対比の売上で言うと昨年は3月の消費税引き上げ特需があったためこれが非常にハードルが高く、少々マイナス。
まぁ、これはある程度読めていたことですので問題はないのですが、営業外貢献の方は、この意図が分かっている人、分からない人、分かってても出来ない人などまちまちで、結構評価が分かれました。
評価というのは必要なことで、そこには<客観性がなければいけません。
でも、人間は主観で動く生き物ですから、主観的な評価をどう客観的な評価にするか、これが重要です。
ですから、管理職10名でけんけんがくがく議論して、会議を行いました。
で、写真は、それが終わった後の懇親会?
厳しい議論をし、空気がゆがんだ後は仲直り?の飲み会です。

さぁ、また半年頑張ろう!
この時期査定というと、、、そう、賞与の査定
ご同業の方に聞くと(オーダー)スーツ販売店で賞与支給がある会社って珍しいようなのですが、当社は当社、頑張った分は従業員に還元すべきと考え、毎年この時期に賞与支給をしています。
(一般他社よりは少し遅めですが、、、)
ちなみに、当社では査定は大きく2つの項目に分けて、評価しています。
1つは、営業成績
>>>これはどこも同じでしょうけれど、売上予算に対して結果がどうだったかなどを考察します。
そして、もう1つは、営業外貢献
>>>これは自己啓発や本部業務のサポートなど店舗内での営業以外に社にどう貢献したか?を評価します。
で、結果はどうかというと、昨年対比の売上で言うと昨年は3月の消費税引き上げ特需があったためこれが非常にハードルが高く、少々マイナス。
まぁ、これはある程度読めていたことですので問題はないのですが、営業外貢献の方は、この意図が分かっている人、分からない人、分かってても出来ない人などまちまちで、結構評価が分かれました。
評価というのは必要なことで、そこには<客観性がなければいけません。
でも、人間は主観で動く生き物ですから、主観的な評価をどう客観的な評価にするか、これが重要です。
ですから、管理職10名でけんけんがくがく議論して、会議を行いました。
で、写真は、それが終わった後の懇親会?
厳しい議論をし、空気がゆがんだ後は仲直り?の飲み会です。
さぁ、また半年頑張ろう!
2015年06月23日
仕事観
先日、ソフトバンクの孫氏が自身の後継者となるアローラ氏に対して165億円もの報酬を支払っているという報道を目にしました。
165億円ですよ〜。
当社の年商の何倍もの金額をたった一人の人の給料で支払うなんて凄いことです!
(貰ってどうするんだろう。使い切れないのでは?と思う金額ですね。)
その分、後継者に託される期待は物凄いのでしょうね、、、
それはさておき、最近当社で若手によく言うことがあるのですが、
それは・・・少子高齢化の中、君らこそチャンスがあるんではないか?ということ。
どういうことかと言いますと、当社(ビッグヴィジョン)では人員がやや高齢化していて、社員の年齢ピラミッドが頭でっかちになりつつあるのですが、ですから5年10年先を考えると人が入れ替わりポストが空き、大きなチャンスがあると思うのです。
だからこそ、ここをチャンスと考えて若い人には与えられた仕事だけでなく、上を目指して自分を磨くことに挑戦してもらいたいのですが、なかなかこれが出来ている人がいません。
ファッションの世界はやはり若い人が有利なはず。
本当はもっと若い人が目立っていなければならないのに・・・どうも、人物が小粒なんですよね〜。
お店の運営はきちんと出来ていても、次にステップアップする準備をしていないというか、、、
この辺が気になっています。
昭和30-40年代は若者達は金の卵と言われて、地方から就職列車に乗って上京してきたと言います。
それはそれだけ大都市に仕事があり、そこに夢や憧れを持ち若者が集まってきたからなのでしょうけれど、今の少子高齢化の中では、若者はそのときと同じだけ金の卵ではないでしょうか?
でも、その卵が孵化しない?これは社会的に見て大変不幸なことです。
ゆとり教育の影響かな・・・とも思いますが、何か若い人はチャンスをみすみす逃しているような気がしてなりません。
今はそんな仕事観なんでしょうかね・・・
私にはよく分かりません。
男に生まれた以上は一国一城の主になる気概が必要だと思うのですが、、、
話は変わりますが、最近、ヨシムラ単体で頑張っていた頃(2011年頃まで)と比べて、最近は仕事の可能性が増えて仕事が楽しいなぁ、と思うことがよくあります。
それはヨシムラだけでしたら店舗も2店舗しかありませんから、大した仕入量ではありませんし、企業規模も自ずと天井があります。
でも2011年以降、ビッグヴィジョンがヨシムラグループに入ってからというもの、仕事は無茶苦茶忙しくなりましたが、その分、青森や新潟、北京などの工場は増えましたし、営業面でもビッグヴィジョンの30店舗近い店舗やホールセールなど色んな仕事が増え、可能性という名のチャンスが大きく広がってきたと思っています。
でも、これはたまたまビッグヴィジョンが当社のグループに入ったから出来たのであって、ヨシムラ単体でしたらただの中小零細企業なんですよね、、、
これがどういうことかというと、世の中には沢山の会社がありますが、普通は毎年同じことを繰り返してやっていて、大きく飛躍するチャンスって滅多にないのです。
それが今のわが社(グループ)には飛躍するチャンスがごろごろ転がっていると思うのです。
だからこそ若い人には会社から今与えられている枠組みから飛び出して頑張ってもらいたいのです。
・・・ということで、当社は自分を磨き高めることに積極的な幹部候補生を募集中です。
165億円ですよ〜。
当社の年商の何倍もの金額をたった一人の人の給料で支払うなんて凄いことです!
(貰ってどうするんだろう。使い切れないのでは?と思う金額ですね。)
その分、後継者に託される期待は物凄いのでしょうね、、、
それはさておき、最近当社で若手によく言うことがあるのですが、
それは・・・少子高齢化の中、君らこそチャンスがあるんではないか?ということ。
どういうことかと言いますと、当社(ビッグヴィジョン)では人員がやや高齢化していて、社員の年齢ピラミッドが頭でっかちになりつつあるのですが、ですから5年10年先を考えると人が入れ替わりポストが空き、大きなチャンスがあると思うのです。
だからこそ、ここをチャンスと考えて若い人には与えられた仕事だけでなく、上を目指して自分を磨くことに挑戦してもらいたいのですが、なかなかこれが出来ている人がいません。
ファッションの世界はやはり若い人が有利なはず。
本当はもっと若い人が目立っていなければならないのに・・・どうも、人物が小粒なんですよね〜。
お店の運営はきちんと出来ていても、次にステップアップする準備をしていないというか、、、
この辺が気になっています。
昭和30-40年代は若者達は金の卵と言われて、地方から就職列車に乗って上京してきたと言います。
それはそれだけ大都市に仕事があり、そこに夢や憧れを持ち若者が集まってきたからなのでしょうけれど、今の少子高齢化の中では、若者はそのときと同じだけ金の卵ではないでしょうか?
でも、その卵が孵化しない?これは社会的に見て大変不幸なことです。
ゆとり教育の影響かな・・・とも思いますが、何か若い人はチャンスをみすみす逃しているような気がしてなりません。
今はそんな仕事観なんでしょうかね・・・
私にはよく分かりません。
男に生まれた以上は一国一城の主になる気概が必要だと思うのですが、、、
話は変わりますが、最近、ヨシムラ単体で頑張っていた頃(2011年頃まで)と比べて、最近は仕事の可能性が増えて仕事が楽しいなぁ、と思うことがよくあります。
それはヨシムラだけでしたら店舗も2店舗しかありませんから、大した仕入量ではありませんし、企業規模も自ずと天井があります。
でも2011年以降、ビッグヴィジョンがヨシムラグループに入ってからというもの、仕事は無茶苦茶忙しくなりましたが、その分、青森や新潟、北京などの工場は増えましたし、営業面でもビッグヴィジョンの30店舗近い店舗やホールセールなど色んな仕事が増え、可能性という名のチャンスが大きく広がってきたと思っています。
でも、これはたまたまビッグヴィジョンが当社のグループに入ったから出来たのであって、ヨシムラ単体でしたらただの中小零細企業なんですよね、、、
これがどういうことかというと、世の中には沢山の会社がありますが、普通は毎年同じことを繰り返してやっていて、大きく飛躍するチャンスって滅多にないのです。
それが今のわが社(グループ)には飛躍するチャンスがごろごろ転がっていると思うのです。
だからこそ若い人には会社から今与えられている枠組みから飛び出して頑張ってもらいたいのです。
・・・ということで、当社は自分を磨き高めることに積極的な幹部候補生を募集中です。
2015年01月30日
北京出張 その1
ブログ暫く間が空いてしまいすみません。
今週はビッグヴィジョンの仕事で中国北京まで3泊4日の出張に行ってきました。
仕事はというと毎度この時期に書いていますが、中国縫製分の生地の仕入れ。
生地を仕入れると言ってもそのボリュームが膨大ですから大変な仕事。
何と言っても仕入れ量は約40,000m
4万メーターというと、一本に並べれば40キロですからね、、、
東京から横浜ぐらいまではあるのでしょうか?(←適当です)
いずれにしても凄い長さです。
そしてこれが実際何着分のスーツになるかというと概ね13,000名様分
こうやって見ると如何に日本が中国に諸々依存しているかが分かるかと思います。
その1つ1つを、下地の色はどうする?下地の織り柄は?ストライプの幅は?色は?などと1つ1つ決めていきますから、本当に神経を使う仕事です。
慣れて来たとはいえ、色柄、数量を細かく決める仕事に丸2日を掛かってしまいました。
そして、丸2日仕入れに時間を割いた後、翌日は北京工場の視察です。
今年は北京工場は年始からの注文がビッグヴィジョン以外の取引先からも多かったらしく、大変な繁忙状況で、画像のように、縫製ラインに乗せられない(これから縫製作業に入る)仕掛品が大量に置かれていました。

ただ、毎年この時期は春節(日本で言う正月)で長期休みに入るのですが今年はカレンダーの関係でそれが2月にずれ込むため何とかギリギリ納期に間に合うとのことで、
納期に間に合わせるために連日深夜まで残業しているそうで、よく日本人は真面目で、中国人は不真面目だと言う方がいらっしゃいますが、どっこい中国人も真面目に一所懸命仕事をしておりました。
(下手をすると彼らは明け方まで残業する時もあるらしく、よほど日本人より根性があります!)
で、工場を視察していた私ですが、実の所今の時期あまり工場をウロチョロされると迷惑のようで、数時間工場の近くを散策してきました。
先方の総経理が
「吉村さん、工場のすぐそばにスキー場があるんですよ!」というもので行って見ると。。。
工場から車で5分ぐらいのところに人工スキー場がありました。
スキー場の入り口は・・・何ともいえない中国的な雰囲気

スキー場のリフトは、、、人工スキー場だから下に雪がない!

でもゲレンデの全景を見てみると、お〜っ、なかなかの雰囲気です。

願わくば、丸一日滑って見たいな、、、と思いつつ、現地を後にしました。
こんな情報は皆さんきっと知らない中国の情報なんでしょうね・・・
因みに駐車場などは、北京市内からセレブの人たちが来るためか外車比率が高く、東京でしたらさながら夜の六本木のようでした。
中国はどんどん豊かになってきていますよ。
今週はビッグヴィジョンの仕事で中国北京まで3泊4日の出張に行ってきました。
仕事はというと毎度この時期に書いていますが、中国縫製分の生地の仕入れ。
生地を仕入れると言ってもそのボリュームが膨大ですから大変な仕事。
何と言っても仕入れ量は約40,000m
4万メーターというと、一本に並べれば40キロですからね、、、
東京から横浜ぐらいまではあるのでしょうか?(←適当です)
いずれにしても凄い長さです。
そしてこれが実際何着分のスーツになるかというと概ね13,000名様分
こうやって見ると如何に日本が中国に諸々依存しているかが分かるかと思います。
その1つ1つを、下地の色はどうする?下地の織り柄は?ストライプの幅は?色は?などと1つ1つ決めていきますから、本当に神経を使う仕事です。
慣れて来たとはいえ、色柄、数量を細かく決める仕事に丸2日を掛かってしまいました。
そして、丸2日仕入れに時間を割いた後、翌日は北京工場の視察です。
今年は北京工場は年始からの注文がビッグヴィジョン以外の取引先からも多かったらしく、大変な繁忙状況で、画像のように、縫製ラインに乗せられない(これから縫製作業に入る)仕掛品が大量に置かれていました。
ただ、毎年この時期は春節(日本で言う正月)で長期休みに入るのですが今年はカレンダーの関係でそれが2月にずれ込むため何とかギリギリ納期に間に合うとのことで、
納期に間に合わせるために連日深夜まで残業しているそうで、よく日本人は真面目で、中国人は不真面目だと言う方がいらっしゃいますが、どっこい中国人も真面目に一所懸命仕事をしておりました。
(下手をすると彼らは明け方まで残業する時もあるらしく、よほど日本人より根性があります!)
で、工場を視察していた私ですが、実の所今の時期あまり工場をウロチョロされると迷惑のようで、数時間工場の近くを散策してきました。
先方の総経理が
「吉村さん、工場のすぐそばにスキー場があるんですよ!」というもので行って見ると。。。
工場から車で5分ぐらいのところに人工スキー場がありました。
スキー場の入り口は・・・何ともいえない中国的な雰囲気
スキー場のリフトは、、、人工スキー場だから下に雪がない!
でもゲレンデの全景を見てみると、お〜っ、なかなかの雰囲気です。
願わくば、丸一日滑って見たいな、、、と思いつつ、現地を後にしました。
こんな情報は皆さんきっと知らない中国の情報なんでしょうね・・・
因みに駐車場などは、北京市内からセレブの人たちが来るためか外車比率が高く、東京でしたらさながら夜の六本木のようでした。
中国はどんどん豊かになってきていますよ。
2014年09月05日
勉強会
8月〜9月上旬は、我々の業界はつかの間の閑散期ですが、この時期余った時間で何をしているか?というと、その1つに、勉強会があります。
ヨシムラの方は店舗が1つ(神田)ですからその気になればいつでも出来るのですが、ビッグヴィジョンでは店舗が多数あり、スタッフも分散しているため、普段はなかなか勉強会など出来ません。
だからこそ、閑散期に集中して行うのですが、この日は体型補正の勉強会でした。
読者の皆さんは体型補正って、どんなことかご存知でしょうか?
それは・・・
人の身体は千差万別です。
よく言われるのは、猫背とかなで肩・いかり肩ですが、スーツはこの人の体型に合わせて補正をしなければ、ジャストフィットしたスーツにはなりません。
この点、既製服はサイズだけ合わせて、体型補正は諦めてもらう事で安価に素早く提供できるから良いのですが、私共オーダースーツはスーツを身体に合わせてナンボですから、これが仕事の上でのキモになって来る訳です。
でも、残念ながらオーダースーツ業界を見渡すと、これをしっかりやっているお店って本当に少ないです。
例えば、有名なAテーラーですら、この辺は全然力を入れていませんし、逆に最近はオーダーは面倒だから、既製で売った方が楽と言わんばかりにプレタ(既製品)を店頭に出している始末。
特に、急拡大している店舗などは要注意です。
何故なら、オーダーのキモである体型補正は、奥が深く一朝一夕で人材教育なんて出来ないからです。
ヨシムラのお客様ならお分かり頂けると思いますが、ヨシムラもお陰さまでこの15年で大きく成長させて頂きました。
でも店舗は東京・大阪1店舗ずつです。
何故か?
それは高度なスキルを持ったスタッフを育てるには時間がかかるからで、それが満足いく水準に達していないから店を出せなかったのです。
こう考えるとヨシムラはどこかの偏屈親父が経営する料理屋さんみたいですが、私はそれだけ重要なことだと考えています。
一方、ビッグヴィジョンの方は既に30店近く店を構えていますから、減らす訳にいきませんから、今必死になって専門知識を植えつけているのです。
この点、教育面ではヨシムラのスタッフ(特に型紙引きから裁断、縫製まで行える福田君、中島氏、職人イ君)には大変助かっています。
因みに、この日は体型補正勉強会の中級編ということで、応用編をやりました。
体型補正の基本には、反身・屈伸、なで肩・いかり肩、はと胸・胸厚体、猫背などがありますが、これらは複雑に絡み合ってスーツ表面に表れます。
例えば、反身体というのは若い方や太った方にありがちな体型ですが、身体が後方に反った体型。
ちょうど普通の体型の人なら胸を張ってちょっと威張った感じに立つとそんな体型になります。
この場合、胸を張る分、上着は前裾が上がってしまったり、ストライプの線がまっすぐ落ちずV字型に表れたり、背中ではツキジワが出たりします。
この辺は、まぁ、ちょっと業界にいればすぐ分かることですが、この日の勉強は第2反身体という特殊体型。
これはS字体型とも呼ばれ、年配の方に多く、身体がSの字に湾曲していて背筋(背骨)は反身体で反っているけれど、胸から上は逆に前屈みの屈伸体になっているという反身なのか屈伸なのか分かりにくく、補正指示が非常に難しい体型を勉強しました。
ビッグヴィジョンのスタッフも、これまで全く勉強してこなかった訳ではありません。
数々のお客様をこなし、現場からのたたき上げの知識は十分にありますが、これにフルオーダー技術者が理論を加えて説明すると、これまでの悩みが一気に解決!
・・・とまで簡単には行きませんでしたが、大変勉強になったこの日の勉強会でした。
ビッグヴィジョンスタッフの目(真剣な目、好奇心のある目、盗み取ろうとする目)が印象的でした。
ヨシムラの方は店舗が1つ(神田)ですからその気になればいつでも出来るのですが、ビッグヴィジョンでは店舗が多数あり、スタッフも分散しているため、普段はなかなか勉強会など出来ません。
だからこそ、閑散期に集中して行うのですが、この日は体型補正の勉強会でした。
読者の皆さんは体型補正って、どんなことかご存知でしょうか?
それは・・・
人の身体は千差万別です。
よく言われるのは、猫背とかなで肩・いかり肩ですが、スーツはこの人の体型に合わせて補正をしなければ、ジャストフィットしたスーツにはなりません。
この点、既製服はサイズだけ合わせて、体型補正は諦めてもらう事で安価に素早く提供できるから良いのですが、私共オーダースーツはスーツを身体に合わせてナンボですから、これが仕事の上でのキモになって来る訳です。
でも、残念ながらオーダースーツ業界を見渡すと、これをしっかりやっているお店って本当に少ないです。
例えば、有名なAテーラーですら、この辺は全然力を入れていませんし、逆に最近はオーダーは面倒だから、既製で売った方が楽と言わんばかりにプレタ(既製品)を店頭に出している始末。
特に、急拡大している店舗などは要注意です。
何故なら、オーダーのキモである体型補正は、奥が深く一朝一夕で人材教育なんて出来ないからです。
ヨシムラのお客様ならお分かり頂けると思いますが、ヨシムラもお陰さまでこの15年で大きく成長させて頂きました。
でも店舗は東京・大阪1店舗ずつです。
何故か?
それは高度なスキルを持ったスタッフを育てるには時間がかかるからで、それが満足いく水準に達していないから店を出せなかったのです。
こう考えるとヨシムラはどこかの偏屈親父が経営する料理屋さんみたいですが、私はそれだけ重要なことだと考えています。
一方、ビッグヴィジョンの方は既に30店近く店を構えていますから、減らす訳にいきませんから、今必死になって専門知識を植えつけているのです。
この点、教育面ではヨシムラのスタッフ(特に型紙引きから裁断、縫製まで行える福田君、中島氏、職人イ君)には大変助かっています。
因みに、この日は体型補正勉強会の中級編ということで、応用編をやりました。
体型補正の基本には、反身・屈伸、なで肩・いかり肩、はと胸・胸厚体、猫背などがありますが、これらは複雑に絡み合ってスーツ表面に表れます。
例えば、反身体というのは若い方や太った方にありがちな体型ですが、身体が後方に反った体型。
ちょうど普通の体型の人なら胸を張ってちょっと威張った感じに立つとそんな体型になります。
この場合、胸を張る分、上着は前裾が上がってしまったり、ストライプの線がまっすぐ落ちずV字型に表れたり、背中ではツキジワが出たりします。
この辺は、まぁ、ちょっと業界にいればすぐ分かることですが、この日の勉強は第2反身体という特殊体型。
これはS字体型とも呼ばれ、年配の方に多く、身体がSの字に湾曲していて背筋(背骨)は反身体で反っているけれど、胸から上は逆に前屈みの屈伸体になっているという反身なのか屈伸なのか分かりにくく、補正指示が非常に難しい体型を勉強しました。
ビッグヴィジョンのスタッフも、これまで全く勉強してこなかった訳ではありません。
数々のお客様をこなし、現場からのたたき上げの知識は十分にありますが、これにフルオーダー技術者が理論を加えて説明すると、これまでの悩みが一気に解決!
・・・とまで簡単には行きませんでしたが、大変勉強になったこの日の勉強会でした。
ビッグヴィジョンスタッフの目(真剣な目、好奇心のある目、盗み取ろうとする目)が印象的でした。
2014年07月28日
アジア大会参加しました。2日目
アジア大会も今日からがいよいよ本番です。
この日やることは、というと、一番は開会式のセレモニーとファッションショー。
セレモニーの方は神戸市長やら議員さんやらお偉いさん達から祝辞を頂くのですが、開会式委員でない私の方は、ひたすら当日のブース作り とファッションショーの準備に追われました。
で、当社にとって今日一番の目玉はファッションショー。
当社から出す作品は5体
それぞれ紹介すると、、、
サイクリストスーツ(カジュアル版)
・・・こちらは過去にWebでも紹介したことがありますが、自転車に乗る際に着るスーツというコンセプトで製作いたしました。
最近はツィードランといって秋口にはツィードジャケットを着てサイクリングするのが流行っていますので、そのイメージです。
サイクリストスーツ(ビジネス版)
・・・こちらはサイクリストスーツをビジネスの場でも使えないかと考えたコンセプトスーツ。
素材はドーメルのアイコニックという高級素材をドーメルジャポン社さんよりご協賛頂きました。(ありがとうございます!)
それを、見た目はごくごく普通のスーツに仕上げ、
しかし!ファスナー1つ開ければ見たこともないようなサイクリストスーツに変身です!
というパフォーマンス性を持たせました。
一枚仕立て楽ジャケット
・・・こちらはビッグヴィジョンでもおなじみの楽ジャケット
販売しているものと違う点は、ほとんどありませんが、今回は秋冬物メインのファッションショーですから秋冬素材のバーガンディー色のジャケットにしました。
楽ジャケットは何も夏のクールビズ専用ではありません。
着ていてとても楽ですので、秋冬物でも結構人気があり、かくいう私はハリスツィードでジャケットを仕立てておりました。
ビジュアルエフェクトスーツ(ストライプ)
・・・こちらは参考出品したストライプ柄のスーツ。
何が凄いか?っていうとその柄の作り方。
実は、このスーツ、ストライプの幅が各場所によって微妙に変わります。
分かりやすく言うと、上着の肩やヒップ周りのストライプの間隔とウエストの間隔が違うのです。
肩や裾はストライプ幅が広く、ウエストは細い
そう、、、視覚的にウエストが細く見えるように柄に工夫しました。
でも、これって縦糸横糸の織物では絶対に表現できないもので、プリントだからこそ出来る柄だしの方法です。
加えて、これを生地にプリントするのですが、のちのちの縫製を考えて、型紙上でどこの場所がどのパーツになるか、事前に分析した上で、プリントを施すと言う、生地と縫製上のCAD・CAM操作のことまで一体的に考えてプリントした、とんでもなく凄〜いプリント なんです。
まぁ、ショーでは説明はしませんから、見ただけでは分からないんですけどね。。。
(この辺はブースにて説明です。)
ビジュアルエフェクトスーツ(格子柄)

・・・最後は、同様のプリント生地の格子柄(こちらは何故か写真のみ)
こちらの格子は、実は上から下にかけて、格子のサイズが変わっていき、上着の肩辺りの格子は正方形に近いですが、パンツの裾に行くと長方形になって倍のサイズぐらいになっています。
これがもたらすことは >>> やはり視覚効果で脚長に見えます。
スタンダードタキシード
最後は、フォーマルなものも!と思いスタンダードなタキシードを仕立てました。
モデルさんが着ると超格好良いですね!!!
とまぁ、そんな開会式ファッションショーでした。
この日はその他、ホールでのプレゼンテーションもありましたが、こちらは明日も行いますので明日改めてブログにあげますね。
この日やることは、というと、一番は開会式のセレモニーとファッションショー。
セレモニーの方は神戸市長やら議員さんやらお偉いさん達から祝辞を頂くのですが、開会式委員でない私の方は、ひたすら当日の
で、当社にとって今日一番の目玉はファッションショー。
当社から出す作品は5体
それぞれ紹介すると、、、
サイクリストスーツ(カジュアル版)
・・・こちらは過去にWebでも紹介したことがありますが、自転車に乗る際に着るスーツというコンセプトで製作いたしました。
最近はツィードランといって秋口にはツィードジャケットを着てサイクリングするのが流行っていますので、そのイメージです。
サイクリストスーツ(ビジネス版)
・・・こちらはサイクリストスーツをビジネスの場でも使えないかと考えたコンセプトスーツ。
素材はドーメルのアイコニックという高級素材をドーメルジャポン社さんよりご協賛頂きました。(ありがとうございます!)
それを、見た目はごくごく普通のスーツに仕上げ、
しかし!ファスナー1つ開ければ見たこともないようなサイクリストスーツに変身です!
というパフォーマンス性を持たせました。
一枚仕立て楽ジャケット
・・・こちらはビッグヴィジョンでもおなじみの楽ジャケット
販売しているものと違う点は、ほとんどありませんが、今回は秋冬物メインのファッションショーですから秋冬素材のバーガンディー色のジャケットにしました。
楽ジャケットは何も夏のクールビズ専用ではありません。
着ていてとても楽ですので、秋冬物でも結構人気があり、かくいう私はハリスツィードでジャケットを仕立てておりました。
ビジュアルエフェクトスーツ(ストライプ)
・・・こちらは参考出品したストライプ柄のスーツ。
何が凄いか?っていうとその柄の作り方。
実は、このスーツ、ストライプの幅が各場所によって微妙に変わります。
分かりやすく言うと、上着の肩やヒップ周りのストライプの間隔とウエストの間隔が違うのです。
肩や裾はストライプ幅が広く、ウエストは細い
そう、、、視覚的にウエストが細く見えるように柄に工夫しました。
でも、これって縦糸横糸の織物では絶対に表現できないもので、プリントだからこそ出来る柄だしの方法です。
加えて、これを生地にプリントするのですが、のちのちの縫製を考えて、型紙上でどこの場所がどのパーツになるか、事前に分析した上で、プリントを施すと言う、生地と縫製上のCAD・CAM操作のことまで一体的に考えてプリントした、
まぁ、ショーでは説明はしませんから、見ただけでは分からないんですけどね。。。
(この辺はブースにて説明です。)
ビジュアルエフェクトスーツ(格子柄)

・・・最後は、同様のプリント生地の格子柄(こちらは何故か写真のみ)
こちらの格子は、実は上から下にかけて、格子のサイズが変わっていき、上着の肩辺りの格子は正方形に近いですが、パンツの裾に行くと長方形になって倍のサイズぐらいになっています。
これがもたらすことは >>> やはり視覚効果で脚長に見えます。
スタンダードタキシード
最後は、フォーマルなものも!と思いスタンダードなタキシードを仕立てました。
モデルさんが着ると超格好良いですね!!!
とまぁ、そんな開会式ファッションショーでした。
この日はその他、ホールでのプレゼンテーションもありましたが、こちらは明日も行いますので明日改めてブログにあげますね。
2014年07月27日
アジア大会参加しました。その1
今週からいよいよアジア大会に参加します。
アジア大会とは、注文洋服(手縫いテーラー)業界のアジア地区でのコンクールなのですが、今年は日本がホスト国となり、神戸で7/27〜8/1まで開催されます。
そのアジア大会に、当社(グループ)はハンドメイド工場・マシンメイド工場・海外工場として参加して、ファッションショーや業者向けにプレゼンテーションを行うことで参加いたします。
そこで、このブログでも一日一日の私の活動?をご紹介したいと思います。
7/26:移動日
この日は深夜23時に東京を出発。
そう、荷物があるので車で神戸までという、苦行のようなことをしました。
その苦行につき合わされたのは、三久服装の職人イ君とヨシムラの高岡店長。
高岡君と交替で東名・名神をすっ飛ばして?神戸まで。早朝到着!
7/27:大会初日
この日は初日と言うか、会場設営・ファッションショーのための準備で一日を過ごしました。
ファッションショーそのものはプロの演出家さんがいるため作品・小物類を渡す際に演出上の当方の希望を伝えてそれでOK!
余った時間は、自社のブース設営をしておりました。
画像や動画をいくつかご紹介すると・・・
会場はこんなところ(神戸ファッション美術館)

動画
>>> ファッションショーのリハーサル だからお客様はおりません。
画像
>>> ブースはこんな感じです。

当社は、三久服装(ハンドメイド工場)からはイ君、福田君
青森工場からは田中氏、高橋氏、北京工場からは韓氏ほか3名
これにヨシムラから高岡店長ですから、総勢9名の大所帯で乗り込みます。
今日は、ブースを設営して、それでおしまいでしたが、社内的には明日からの役割分担などの説明で打ち合わせが結構大変でした。。。
ちなみに、私はそれ以外にアジア大会全体の実行委員の仕事もあり、今日はその仕事も大変でした。
実行委員のハッピを着ているワタクシ

さてさて、明日からはどうなるかな?
アジア大会とは、注文洋服(手縫いテーラー)業界のアジア地区でのコンクールなのですが、今年は日本がホスト国となり、神戸で7/27〜8/1まで開催されます。
そのアジア大会に、当社(グループ)はハンドメイド工場・マシンメイド工場・海外工場として参加して、ファッションショーや業者向けにプレゼンテーションを行うことで参加いたします。
そこで、このブログでも一日一日の私の活動?をご紹介したいと思います。
7/26:移動日
この日は深夜23時に東京を出発。
そう、荷物があるので車で神戸までという、苦行のようなことをしました。
その苦行につき合わされたのは、三久服装の職人イ君とヨシムラの高岡店長。
高岡君と交替で東名・名神をすっ飛ばして?神戸まで。早朝到着!
7/27:大会初日
この日は初日と言うか、会場設営・ファッションショーのための準備で一日を過ごしました。
ファッションショーそのものはプロの演出家さんがいるため作品・小物類を渡す際に演出上の当方の希望を伝えてそれでOK!
余った時間は、自社のブース設営をしておりました。
画像や動画をいくつかご紹介すると・・・
会場はこんなところ(神戸ファッション美術館)
動画
>>> ファッションショーのリハーサル だからお客様はおりません。
画像
>>> ブースはこんな感じです。
当社は、三久服装(ハンドメイド工場)からはイ君、福田君
青森工場からは田中氏、高橋氏、北京工場からは韓氏ほか3名
これにヨシムラから高岡店長ですから、総勢9名の大所帯で乗り込みます。
今日は、ブースを設営して、それでおしまいでしたが、社内的には明日からの役割分担などの説明で打ち合わせが結構大変でした。。。
ちなみに、私はそれ以外にアジア大会全体の実行委員の仕事もあり、今日はその仕事も大変でした。
実行委員のハッピを着ているワタクシ
さてさて、明日からはどうなるかな?
2014年07月11日
ありがたいお言葉
あまりオープンにすると大変なことになるので書くべきかどうか悩んだのですが、
実は、私はビッグヴィジョンの社長ではありますが、目線としてはお客様目線を忘れたくないため、普段はWeb担当としてWeb経由のご注文やお問い合わせなどを社長業以外の仕事として行っています。
(実際の仕事量では全体の30%ぐらいでしょうか?)
これはヨシムラのお客様から見れば、これまで15年以上このスタイルでやってましたので、ごくごく当たり前なのですが、ビッグヴィジョンのお客様は殆どがご存じない方ばかりだと思います。
(ビッグヴィジョンのお客様には時々このブログ経由でバレて?びっくりされます。)
それはさておき、今日は先日のゼニア企画でご当選されたお客様とメールでご注文のやりとりをさせて頂き、本日納品された際、こんな嬉しいメールを頂きましたのでご紹介したいと思います。
ビッグビジョン 吉村様
本日、無事、ゼニアのスーツが届きました。早速着てみましたが、色合い、サイズとも良い感じです。
これで毎日の仕事も楽しくなります。
周囲の駐在日本人にも、改めて勧めておきます。
御社のスーツの仕立ても生地にも、毎回とても満足しております。
米国から信頼して注文し、満足している事をメールや広告等で引用していただいても結構ですので、これからも良い生地をリーズナブルに丁寧な仕立てで提供されることを、遠い所から願っております。
まずはお礼まで。 K.Y
このお客様は文面からもお分かり頂けますが実はアメリカ在住で、メールでのご注文でした。
Webからオーダーシートが届き、
店舗に前回採寸情報を取り寄せ、
ご希望のデザインと、今のトレンドとの相違を説明(提案)し、、
なんだかんだメールでのやり取り10通程でしょうか?
お互いに結構な手間をかけて1着のご注文(相談)をお受けします。
特に今回は海外発送というイレギュラー事項がありましたから万が一に備え、EMS送り状とか諸々大変でした。
でも、こうやってお客様が喜ぶお声を頂くと何より嬉しいですね。
実は社長業なんてツマラナイ仕事です。
必要以上に自分に厳しく、他人に厳しくしなければならないですし、何よりお客様との距離感が遠くなるのが寂しいです。
社長業は、出血(赤字)をとめて、全ての部門が僅かでも黒字になればたいてい何とかなります。
でも、その根底にあるのは売上を作ってくださるお客様ですから。
私としてはそちらに全精力を使いたいのですが、なかなかそうもいかないのが現実です。
そんな時、こんなメールを頂くと何より励みになりますね。
実は、私はビッグヴィジョンの社長ではありますが、目線としてはお客様目線を忘れたくないため、普段はWeb担当としてWeb経由のご注文やお問い合わせなどを社長業以外の仕事として行っています。
(実際の仕事量では全体の30%ぐらいでしょうか?)
これはヨシムラのお客様から見れば、これまで15年以上このスタイルでやってましたので、ごくごく当たり前なのですが、ビッグヴィジョンのお客様は殆どがご存じない方ばかりだと思います。
(ビッグヴィジョンのお客様には時々このブログ経由でバレて?びっくりされます。)
それはさておき、今日は先日のゼニア企画でご当選されたお客様とメールでご注文のやりとりをさせて頂き、本日納品された際、こんな嬉しいメールを頂きましたのでご紹介したいと思います。
ビッグビジョン 吉村様
本日、無事、ゼニアのスーツが届きました。早速着てみましたが、色合い、サイズとも良い感じです。
これで毎日の仕事も楽しくなります。
周囲の駐在日本人にも、改めて勧めておきます。
御社のスーツの仕立ても生地にも、毎回とても満足しております。
米国から信頼して注文し、満足している事をメールや広告等で引用していただいても結構ですので、これからも良い生地をリーズナブルに丁寧な仕立てで提供されることを、遠い所から願っております。
まずはお礼まで。 K.Y
このお客様は文面からもお分かり頂けますが実はアメリカ在住で、メールでのご注文でした。
Webからオーダーシートが届き、
店舗に前回採寸情報を取り寄せ、
ご希望のデザインと、今のトレンドとの相違を説明(提案)し、、
なんだかんだメールでのやり取り10通程でしょうか?
お互いに結構な手間をかけて1着のご注文(相談)をお受けします。
特に今回は海外発送というイレギュラー事項がありましたから万が一に備え、EMS送り状とか諸々大変でした。
でも、こうやってお客様が喜ぶお声を頂くと何より嬉しいですね。
実は社長業なんてツマラナイ仕事です。
必要以上に自分に厳しく、他人に厳しくしなければならないですし、何よりお客様との距離感が遠くなるのが寂しいです。
社長業は、出血(赤字)をとめて、全ての部門が僅かでも黒字になればたいてい何とかなります。
でも、その根底にあるのは売上を作ってくださるお客様ですから。
私としてはそちらに全精力を使いたいのですが、なかなかそうもいかないのが現実です。
そんな時、こんなメールを頂くと何より励みになりますね。