2019年03月15日

自動倉庫試運転



3月はビッグヴィジョンの決算ということもあり、忙しい月なのですが、今週来週は、青森まで出張に行かなければなりません。

...というのも、青森工場がただ今、移転で色々と工事をしていることは何度か皆さんにご紹介しましたが、3月末に、生地の反物の『自動倉庫』が稼動するため、その立会い等々に行かなければならないのです。

自動倉庫を検討し始めたのが丁度1年半ぐらい前でしょうか?
お客様(販売店さん)からお預かりした反物を一箇所で大量に保管し、かつ人手を省いて大量に出し入れできる自動倉庫は新工場の核の1つになると考えています。

その工事が先日終わり、試運転するとなれば私が行かない訳にはいきません。

ということで、行ってきました!


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どうですか?巨大でしょ?
人の大きさと比べるとその長さ、高さがお分かりいただけると思います。


本当は、、、動いている動画を掲載しても良かったのですが、撮影したのは初日も初日だったため上手く動かすことが出来ず、恥ずかしいので動画は止めました。

来週から少しずつ自動倉庫内に生地・反物を格納して4月から本格稼動です。

来月は、ボイラー室スポンジングマシンが新工場に搬入されます。

先は長いが、お金は湯水の如く出て行く・・・

写真が少ないので、岩木山の写真を掲載。
画面右にビニールハウスがありますがその横に白鳥が7〜8羽います。
雪が溶け出すこの時期に、白鳥は田んぼにあつまり落穂か?虫か?を食べてます。
アヒルのようですが白鳥です!

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2019年03月01日

ハイテク日本の現実



読者の皆さんは日本はハイテク技術に優れて他国の追随を許していないとお考えの方が多いと思います。
事実、本当の最先端技術では日本の優位性は由来ではいないと思いますが、今日はハイテク最先端ではなく、ただのハイテク(?上手い表現ではない?)について縫製工場の側で書かせていただきます。

さて
縫製工場でのハイテク装置って何でしょうか?

ニッチな世界ですから大きなポイントだけお話しするとざっくりと2つあります。

1つは、型紙をコンピュータで自動的に設計するCADとそれを裁断するCAM(自動裁断機)

そしてもう1つは、通常のミシンではない特殊ミシン
襟周りのハ刺しミシンとかポケットを作るPWミシン、ボタンホールの穴かがりミシンや手縫い風ステッチを入れるピックステッチミシンなど。

これらは前者のCAD/CAMはそれぞれ1,000万以上
後者は一番高いのは襟周りのハ刺しミシンで1,500万、ピックステッチのミシンでも200万円ぐらいでどれもこれも非常に高額です。

こんなハイテクミシンですが、CAD/CAMなら日本メーカーで言えばCADなら東レとか旭化成、CAMなら島精機など早々たる大企業が素晴らしい製品を出していますが、
実際、世界レベルで見てみると、もはや中国製が圧倒的になっています。
(⇒当社はCADソフトにオリジナルの補正を加えている関係からこれらは全て国内メーカー製の物を使用しています。)

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画像は昨年訪問した中国武漢の縫製工場
ここでも中国製CAMが活躍していました。
画像のCAMは格子柄用のCAMでしたが、格子柄を裁断するCAMは一般のCAMより高い技術力がないと出来ません。


そして、もう1つの特殊ミシン類ですが、こちらは日本ではJUKIやブラザー、ペガサスミシンなどが大手ですが、これも中国製に圧倒されています

実は、今日、1台青森工場から新工場に向けて特殊ミシンが欲しいという稟議が上がりました。
お値段、ドイツ製なら300万円のところ国産メーカーだと180万円。

仕方ない購入やむなしかな、、、と思いもう少し値下げできないか、担当者に詳細を聞いてみると、、、

担当者からそんなに値段を下げられないとのこと。
なんで?と聞くと、このミシンは国産メーカーの名前で売っているけれど、中身は中国製だから、メーカーも実質的には商社のように仕入れて転売しているだけだから利鞘が少なく値下げが出来ないのだと。

まるでパソコンです。
つまりちょっと前まで東芝やNECのブランドで売られていたパソコンは、その中身の全てが中国で作られていてブランドタグだけが国産メーカーでしたよね。
あれと同じなんです。

それが縫製の世界でもか・・・
日本のハイテク技術というのは本当に風前の灯になっています。



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2019年01月30日

ベスト対策



最近、人気アイテムとなっているものの1つにベストがありますが、読者の皆さんはオーダースーツをお求めになる際、特に秋冬物でベストをオーダーされましたか?

実はベストはここ3〜4年間、ファッションアイテムとしてずっと人気が続いています。
その一例が、普通のシングルのベストだけでなく打ち合いがダブルになったものが増えてきたことや春夏物でもジレといってベスト単品で着る機会が増えたことなどがあります。

こう聞くと、読者の皆さんも“そうだ!そうだ!!”って感じでしょうか?

そんなベストですが、このご注文を受ける販売店やこれを作る縫製工場では今1つ大きな問題を抱えています。

それは、、、というとベストの納期問題

皆さんもここ1〜2年ぐらいこんな経験はありませんか?

スーツの納期は3週間ですけど、ベストを追加されると5週間掛かります。

「えっ?」という声も聞こえてきそうですが、
実は、ベストは日本全国どこを見ても(世界で見ても多分そうですが)ベスト専門縫製工場というのは存在していないのです。

それは、ベストが年間アイテムでなく季節アイテムゆえに工場経営をする際、半年間仕事がなければ経営がなりたたず、どこもベスト専門にはやらないのです。

そこで、現状はスーツ(上着・パンツ)工場の一部ラインを使って縫製しているのですが、どこの工場もメインは上着ですから、ベストの生産能力アップが二の次になってしまうのです。

工場側も『どうせ流行り物だから、流行が去ったら注文が減るから流行のピークにあわせた生産(設備・人員)を用意するのは危険だ!』と考えるからなのです。

ですが、このベスト人気も4〜5年も続くと、これはトレンドではなく傾向に変わってきます。

そこで、青森工場では来期(2019年秋冬)に向け、次のことを決めました。

@ベストの納期を通常スーツと同じ納期にしよう!
Aそのために、ベスト縫製をする協力工場を作ろう!
 ⇒ 一応目処が立ちました!
Bそのために、新工場で生産性が高まった分をベスト生産に回そう!
 ⇒ 新工場(8月末完成!)が予定通りに行けば大丈夫だと思います!


そんなことで今年の秋冬からはベ三つ揃えだから納期が+2週間3週間という風にならないように努めたいと思います。

因みに、この話を同業縫製工場さんや販売店さんに話したところ、是非ウチの仕事も頼むよ!とお願いされてしまいました。

・・・ということは、どこもベスト縫製で苦しんでいる訳で、ある意味大きなビジネスチャンスでもあるんだと思います。

ビッグヴィジョン以外の販売店さん!同業縫製工場さん!余力が出来たらお受けできるようにしますね!


posted by オーダースーツのヨシムラ at 17:21| Comment(0) | 仕事(縫製工場) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年01月18日

引越し準備

普段は1泊2日か2泊3日での青森出張が多い私ですが、今週は3泊4日と長丁場での出張に行っておりました。

珍しいねぇ、、、と思われる方もいると思いますが、実は今回の出張は普段の出張とは少し違っておりまして、、、

今回の目的は、ずばり!倉庫での作業でした。

・・・というのも青森工場は今夏の工場移転に際して少しずつ準備が進んでおりまして、部分部分では3月頃から引越しが始まります。

その中で、私の担当は『倉庫』で、4月から自動倉庫が稼動するのですがそれに先立ち、2月下旬には順次、春夏商品を新工場へ移動しようと考えています。

商品を移動するということは、当然その前には整理整頓が必要ですから、まずはその整理のために出張してきました。

特に今の時期オーダースーツ工場は年間で最大の受注残を抱える時期で、ご注文を頂いても生地カットが間にあわない状態になっていて、このままで引越しをしては収集が付かなくなってしまうので、今回の出張ではとにかく受注を頂いていながら生地の準備が出来ていない商品をなくすため、生地カットの作業をしに行ってきたのです。

因みに倉庫はこんな感じのところ。
(地元自治体が昔、役所の分室として使っていたところを安くお借りしています。)

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こんなところに別部屋を含め、生地を1000反程保管しています。

それを画像のような横長な台に生地を広げてお客様のサイズに合わせてカットするのが今回の私の仕事です。

これを朝8:00から夜19:00まで、、、
なかなかの重労働です。

私は元々が生地屋ですから多分どの社員よりも早く正確に生地カットできるのですが、寒さも加わって本当にキツイ仕事でした。

これで仕事が進み2月からの引越しがスムーズに進めばありがたいんですが、、、


閑話休題
青森工場にはこの倉庫に私以外に3名のスタッフがおりますが、一緒に仕事をすることなど滅多にないため、日頃の苦労を労おうとお昼ご飯をご馳走することにしました。

で、行ったお店が近所(といっても車で10分)のラーメン屋さん

一番若手のS君オススメのお店だったのですが、そこで彼が頼んだのが『特盛ラーメン』
何と!この大きさです。(洗面器ぐらい)

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それをS君は食べる食べる、、、

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わずか15分ぐらいで見事完食です。

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これには店員さんもビックリ!
『記念に丼を持ち帰っても良いですよ!』なんて言ってくださったのですが、私が止めました。
「あんな簡単に食べるんだったら毎回丼を持ち帰りますから・・・」と。

店員さんは、それでも飽き足らず今度は厨房のおばあちゃんに密告
特盛食べきった人いるわよ!
そうすると、今度は厨房からおばあちゃんが登場
サインを求められそうな勢いでした。笑

しかし、身体を使う仕事はやっぱり腹が減りますよね。
S君、30過ぎたら節制すべきだけど今はどんどん食べてくれ!

特盛800円を奢って、良い物を見せてもらいました。

posted by オーダースーツのヨシムラ at 17:31| Comment(0) | 仕事(縫製工場) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年12月29日

今年もお世話になりました。



年の瀬も押し迫りいよいよ平成30年も終わりです。
読者の皆さんは年賀状等々年始に向けた準備はお済ませですか?

私はというと、、、

年賀状は何とか頑張ったものの、その他の私生活の年始準備は全く出来ておらず『どうしたものか・・・』と嘆くばかりです。

それもそのはず12月は忘年会続きで、5つ週末のうち4つは地方出張、それも工場の忘年会出席のためという大変有益な?仕事があったためです。

で、年の瀬も押し迫った今日は何をしているかというと、そう、その忘年会の締めの日でした。
もう既に帰省が始まっているにも拘らず、私だけがスーツを着て飛行機に乗ります。

やってきたのは最後の大ボス青森工場の忘年会。

今年も青森の工場にはビッグヴィジョンもヨシムラも大変お世話になりました。
ビッグヴィジョンは納期を急かして、、、
ヨシムラは細かな仕様で困らせて。。。
どちらも青森工場には頭が上がりません。

一方、青森工場自身も来年の工場移転の準備期間で今、新工場ではあちこち工事を開始しています。
暮れも最後の業者打ち合わせで、キュービクル、電源工事、空調工事で1億とかい言われて頭が痛いばかりです。

まぁ、そんなこんなですが『折角の忘年会は楽しくやらなくちゃ!』ということで楽しんできました!

青森工場のイベントとしては

・ビンゴ大会
・社長とじゃんけん大会
・カラオケ大会


があり、まぁ、どこも同じようなものだとは思いますが、ベタに盛り上がりました。

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今年は特にじゃんけん大会で和牛ハンバーグ3Kgとか現ナマ●円とかあって特に楽しかったんではないでしょうか?(おいらは洗剤しかもらえなかったけど)

いずれにしても今年1年皆さんお疲れ様でした。
年末最後の投稿は、工場ネタになりましたが、ビッグヴィジョンやヨシムラの各スタッフにもお世話になりました。

来年が良い年になりますように・・・
皆さんも良いお年を。


PS:忘年会の翌日は飛行機の便に余裕があったので青森の市場でタラを1本正月用に買いました!
何キロぐらいあるのかな?白子のたっぷり入ったオスのタラ。
捌いてもらったらザル一杯分の白子があって、何か福袋を開けたようでした。


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2018年12月27日

青森新工場



年内最後の出張は青森でした。
今回は何をしていたか?というと、新工場の打ち合わせ&進行状況チェック

打ち合わせ内容はともかくとして、写真を何枚か取りましたので皆さんにちょっとご紹介。

場所は、現在の青森工場から車で10分ぐらいの南津軽郡田舎館村(いなかだてむら)

名前からしてド田舎のような感じですが、自虐的な自治体名にも関わらず意外にも普通の田舎町です。
そこの廃校となった小学校を譲り受けて新工場を建てます。

因みに、視察に行ったこの日は雪が降った後。

校庭(新工場としては駐車場)はこんな感じ

ひゅるる〜、ひゅるりらら...って感じ

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建物はというと今は人が居ないので除雪もせずこんな感じ

あぁ、雪国

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建物の中はというと、こんなだった体育館は今、ここまで出来ました!
中二階も作り、ここは食堂になります。

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  ↓↓↓

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奥には最新型CAMを導入!(←年末で冷えないようにカバーを掛けています。)


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校舎は全面、縫製のラインになります。
つい先日はこんなだったのが、下画像までに綺麗になりました。

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  ↓↓↓

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あぁ、来年はもっともっと忙しくなるんだろうな!
まだまだ、道半ばです。
来年も引き続き頑張ろう・・・

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2018年10月15日

中小テーラーの苦境



今日は縫製工場から見たテーラーの話

何度かこのブログでもご紹介していることですが、最近、大手紳士服チェーン(AOKI・青山・コナカさんなど)のオーダースーツマーケットへの展開、ITベンチャー系新興テーラーの台頭など、オーダースーツマーケットは、既製服からオーダースーツへの流れを汲み、活況を呈しています。

これはオーダースーツを縫製する者として大変ありがたいことで(オーダーの)縫製工場は好調で、実はオーダースーツ販売業以上の恩恵を享受しています。

それは何かというと、販売の方は今の時代ですから仕組みさえあればいくらでも新規に開業できるのに対し、製造(縫製工場)の方は設備や縫製技術の関係から簡単には生産キャパを増やすことが出来ないのです。

実際、オーダーだけでなく既製服を含めた縫製工場というで見れば、海外移転はまだまだ進行していますので、国内の生産規模はまだ縮小を続けていますから、生き残りを賭けて、既製服スーツ縫製工場からオーダースーツ縫製工場へ業態移転を考えている縫製工場は多々あります。
ですが、上記問題からなかなか業態変更が進んでいないのです。

ということで需要に対し供給が追いつかないことが主要因で『オーダースーツ縫製工場』は今、大変ありがたい環境にあります。

⇒だからこそグループ縫製工場は来年に向けて大型投資するんですが・・・

話をタイトルに戻します。

今日はこの主として個人経営の『中小テーラーの苦境』について>お話します。

個人経営のテーラーには大きく分けて2つあります。

1つは、先代からテーラーを引き継いできた生粋のテーラーさん。
>>>この人たちは、先代はハンドメイドのフルオーダーをやり、息子さんはイージーオーダー(EOと言います。縫製工場である程度企画化されたオーダースーツ=青森工場で行っているオーダー)をやっているケースが多いです。

簡単に言うと、年配のお客様はお父さんが仮縫つきのフルオーダーで受けて、その下の世代のお客様を息子さんが、EOで受けるというスタイルです。

こちらは今では、団塊の世代のリタイアでフルオーダーが減り、EO中心になっています。

一方、2つ目は先代を持たずEO一本でオーダースーツマーケットに参加してきた人達。(平成タイプのテーラーとでもいいましょうか?)
>>>ヨシムラは大昔は職人を少し抱えていましたから代々テーラー的な要素もありますが、どちらかというと「オーダースーツのヨシムラ」を開業してからの方が大きいので、後者の扱いになるかも知れません。

そんな平成タイプのテーラーは、技術を社外の縫製工場に頼らざるを得ないため、独自性を出すことが難しいタイプのテーラーです。
(生粋タイプのテーラーは、手縫いの技術で差別化が出来ます。)

さて、
この2つのタイプのテーラーが何故苦境か?ということですが、

それは
1つ目の生粋のテーラータイプ
>>>こちらは団塊の世代がリタイアしていく中で、お客様が減り、また技術者も高齢化によって生産が出来なくなってきて、大変な苦境です。
また2代目による営業も後に話す平成タイプテーラーと同じ理由で苦境に陥っています。

一方、2つ目の平成タイプのテーラーはどうかというと?
こちらも大変な苦境に陥っています。(むしろこちらの方が厳しいか?)
それは、平成タイプは個人の人脈をベースに、小規模テーラーならではのニッチな販売方法が功を奏してこれまで業績を伸ばして来ました。

例えば、裏地や釦をどこからか手配して一品物のド派手な裏地・釦にしたり、ボタンホールの糸色を変えるなどの細かい差別化の積み重ねでファンを作って来ました。

しかしながら(ここで冒頭の話に戻りますが)、近年はオーダースーツ工場に大手メーカーからの依頼が多くなり、縫製工場も生産効率を高めるために『企画化された生産方法』を求めてきているのです。

そうすると、ニッチなところで差別化していた中小テーラーさんはオーダー工場から(簡単に言うと)煙たがられてしまうのです。(つまり企画化されていない物はミスが多くなったり手間が掛かったりと敬遠されがちになるのです。)

彼らは技術を社外の縫製工場に依頼している以上、妥協せざるを得ない立場です。

そうするとどうなるか?
大手の商品と比べ、大差ない商品、つまりはニッチマーケットを狙えない商品になってしまい相対的魅力がなくなってしまうのです。

というのが今の中小テーラーの状況ではないでしょうか?

ところで、この点ヨシムラはどうか?というと2つの面で青森工場で助かっています。

というのは、1つは青森工場が資本関係で繋がっているため、技術を社外に依存といってもグループ内なので協力体制が出来ているからです。

そしてもう1つの理由は、青森工場が元々は県下のテーラー達の組合が設立母体だったため、細かいニッチな仕事を嫌がらない社風があるからです。

今日も業界新聞で、オンリーのオーダースーツが順調だという記事が載っていました。また先日は青山さんがオーダースーツ販売を強化するというNEWSが一般紙にも掲載されていました。

私から見ると、こういった大手はほぼ全てが中国の縫製工場で国内工場には何のメリットもありませんし、品質面でどうなのかな?とも思いますが、これまで小さな池の中に住んでいた金魚としては、大手という大魚がやってきて駆逐されないよう小さなところの良さも活かしつつ頑張りたいと思います。

中小テーラーの皆さんは時代の変化と共にそろそろ次の展開を考える必要があるように思います。



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2018年03月31日

新たな旅立ち


今日は月末、明日は4/1です。

4/1といえば新入学、就職などなど新生活を始める人も多いですし、企業も期が変わり、気分一新、一からリスタートです。

そんな中、寂しいお知らせとなるのが長らくヨシムラグループでハンドメイド工場として営業していた三久服装のハンドメイドスタッフの去就。

既に告知済みですが、ハンドメイド縫製を行なっていた三久服装は色々訳あって年始から新規受注を休止し、3月末までに残務整理を終え、事実上の休眠状態となりました。

このため職人さんたちが3月末で離職することになりました。

一部高齢の職人さんはリフォーム部門で働くことになりましたが、残念ながら若手職人達は三久から離れることになりました。

会社としては若い彼らの将来を考え(これでもオーダー業界ではそこそこ知名度があるため)就職が決まらなければ“就職先を斡旋するよ”とは言っていたのですが、そこは優秀な彼らでした。
自ら自分の道を決めて春からの働き口を見つけておりました。

それで今日でお別れです。

4人いる若手スタッフは1名は某有名アパレルに、2人はそれぞれ別ですが銀座の某テーラーへ、もう1名もパターンナーへの道へ、巣立っていきました。

明日からは別々の道を歩みますが、住んでいる業界は同じです。
またご縁があって再会することもあるでしょう。

それぞれが一緒に仕事をしたことを誇りにし、再会した際にお互い自らが恥ずかしく感じないようこれからも切磋琢磨していこう。
皆、頑張ってください!
私も皆に恥じないよう諸事頑張ります。

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2018年03月11日

隗より始めよ



1つ下のブログに書きましたが、この春、工場従業員の待遇改善のため縫製工賃の値上げをすることになりました。

先日来それで閉店セール中にも拘らず、あちこち飛び回っていたのですが、いよいよそのお願い文を作成し、お取引先様へ送付することになりました。

実際のお手紙の作成は青森工場スタッフにお願いして行ないましたが、私はやはりお客様の苦しみも理解しなければならないと思い、押印作業かたがたお取引先ごとにご契約内容、現行工賃、改定後工賃の最終確認をしておりました。

私は工場の社長としての立場もありますから、全てのお取引先様ではありませんが、それぞれのお取引先の社長・社員の方と面識があり、文章を見ると1つ1つそこの会社が脳裏に浮かびます。

あの社長、気を悪くされないかな、、、
あそこのお店は、比較的低価格だからこの工賃改定で販売価格の値上げをしなければならないかな・・・?


などなど色々です。

でも、従業員の待遇改善は働き方改革の上でも大切な問題です。
社員のためにも心を鬼にしなくては、、、

中国のことわざにこういう言葉があります。

『まずは、隗(かい)より始めよ』

このことわざは、中国のある王様が自分のところにどうすれば有能な人物が集まるか?を隗(かい)という人に聞いた際に、隗が王様に「賢者を集めたければ、私のような凡才を重用しなさい」と言ったことに起因しますが、

本来の意味と少し違った意味合いになりますが、現代では

自分の考えを人に求めるのであれば、まずは自分から率先して着手しなさいという意味合いでも使われます。

私も、自ら範を示さなければなりません。

ということで、最初の値上げ対象先は・・・オーダースーツのヨシムラ様ビッグヴィジョン様です。

値上げのお願い文は、出し主も自分、宛先も自分ですが、『まずは隗より始めよ』です。

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じわじわと物価が上がり始め、価格転嫁できない業界には厳しい時代になってきています。

が、付加価値を高めればきっと消費者は認めてくれます。

どんな時代も、知恵出し、汗をかきながら頑張りぬくしかありません。


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2018年03月08日

ベースアップ


今週は閉店セールで売り場を離れられず大変な1週間なのですが、今日は代休でお休みだったので、青森工場の社長をしておりました。(休みなのに・・・)

で何をしたかというと、実はお取引先様へ4月からの工賃値上げのお願いに行ってきました。

このブログはきっと工場スタッフもよく見ているらしいのですが、

実は(青森に限らず、秋田でも山形でも、当社以外の縫製工場でも)工場は今、大変な人手不足状態なのです。

というのも、ご注文の方は昨今のオーダースーツブームで年々注文量が増加しているのですが、それに見合って社員が増えればある程度は増産可能なのですが、当の社員が全然増えないのです×××

そこで退職者に、退職理由や転職先について聞いてみると・・・

どうも最近は縫製業から他業態に転職しているのです。

都会の方は分からないと思いますので少し説明しますと、縫製業は低生産性ということから賃金の安い地域(主として東北、九州)に多く集まっていますが、
その産地(東北・九州)の中でも、縫製業は他業態と比べ、低賃金です。

簡単に言えば、今の時代ですからどこの地方でもコンビニがありますが、コンビニ店員の時給よりも安い給料がざらにあります。

でも、縫製業の賃金が安いのには訳があって、
地方では3世帯、4世帯の大家族が多い中、やれ爺さんが病院に行く送り迎えとか孫が熱出したから保育園に迎えにいって!とか、大家族の調整弁役のお母さんが働く場でしたので、お母さんが働ける休みが取りやすい職場=縫製業というのがこれまでの図式でした。
※:上記工場で働いている人が読むと不愉快に感じるかも知れませんが、歴史的な事実として受け止めてください。

ですから賃金を安く抑えることが可能だったのですが、ここにきて人手不足のこともありそれがなかなか機能しなくなってきたのです。

そこで、私としては何としてでも4月から給与のベースアップをしたい!と考え、値上げのお願いに回っていたのです。

でも、仮に1,000円工賃を上げさせていただいたとしても、工場の生産性は1日1人1着ですから、社会保険・賞与諸々を含めると月額でせいぜい7,000円上げられるのが関の山です。

そうです。
縫製業の工賃は30年前のバブル期の工賃と比べるとまだまだ低いのです×××

良い商品を作って、それが認められて製品が高い値段で売れる、、、そんな循環を作れば、消費者も販売者も工場も潤うはずです。

もっともっと頑張らねば。。。
とにかく、4月からベースアップできるようがんばろう・・・




posted by オーダースーツのヨシムラ at 19:01| Comment(0) | 仕事(縫製工場) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする