2022年02月24日

物価上昇への備え


昨年秋ぐらいから色んな物の物価が上がってきています>

50代の私から見ると物価は社会人になってからほぼ30年上がっていません。
物価の優等生と言われる卵は全くと言っていいほど上がっていませんし、仕事柄スーツの値段を考えますが、スーツの値段に関して言えば、バブル期の当時は1着10万円が当たり前でしたから、1着3万円以下のスーツは、当時の基準から見れば驚愕に値します。

でも、実は色んなところでジワジワ物価は上がってきました。

分かり易いのは、車でしょうか?
昔は、軽自動車と言えば全部入れても150万円ぐらいだったでしょうか?
それが最近は軽く200万円を超えています。

足許でも日用品や食料品がこれまでは量を減らしたステルス値上げでやり過ごしていた物が、このままではスカスカになってしまうためか?リアルに値上げし始めてきました。

海外のインフレ傾向を考えると今度こそ日本もインフレモードに入ってきたような気がします。

経済学的には物価は【物とお金の交換比率】の問題です。
つまりお金と物を比べた時、将来的に物の値段が上がると思うならば、お金をタンス預金にしないで先に物を手当てします。
逆に(これが過去20年の日本の傾向ですが)お金と比べた物の価値が下がる(デフレ)と考えれば、人は物を買わずお金で財を保ちます。

そこで1つ上に書いた「今度こそ日本もインフレ」ですが、私は企業の経営判断として今回の物価上昇の波は継続すると考えています。

実のところ、当社の周辺環境でもこんなことが起きてきています。

・石油製品関係の値上げ(釦、裏地)
・物流費の上昇 および納期遅延
・生地の原毛の国際相場上昇
・生地の仕入価格上昇 および納期遅延


私が非常に気にしているのは※を付けた納期遅延です。

これまでは、輸入代理店をしているエージェントに納期遅延があった場合、強烈なクレームを言えば、現地にクレームをつけ船便を一部航空便に変えるなど、一定の便宜を諮ってもらえましたが、最近は違うのです。

遅延等でクレームを言うと、次から仕入れられなくなる。

つまり本国の方は、普段から日本はロットが少ないうえに、価格は厳しく、とかく文句を付けると思われていて、「だったら他所に売るからもういいよ」というのが今の雰囲気なのです。

ですから(言い訳になりますが)この春夏は商品の入荷がどこも遅れています。

私にはこれが物価上昇のきっかけになるのでは?と思えてなりません。

話は変わりますが、ビッグヴィジョンでは自社で生地を在庫しておりますが、デフレ下のこの10年は必死になって在庫減らしに努めておりました。

ですが上述の通り、物とお金の交換の中で物の方が有利(インフレ)になると判断しましたので今年から生地をどんどん仕入れるように方向変換しました。
(このブログを読むと仕入先が喜ぶかな?)

そのことがお客様目線で具体的に見えるようになるのは、3月決算セールからだと思いますが、どんな新しい商品が入るか?お客様も楽しみにしていてください。

posted by オーダースーツのヨシムラ at 15:00| Comment(0) | 仕事(営業戦略) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年03月31日

本日、佐野君が休みにつき・・・



最近、当社が力を入れていることの1つにストレスフリーシリーズがあります。

それは何か?というと、昨年来の在宅ワークに対応すべく
従来のスーツ、ジャケット、パンツよりも、よりカジュアルに近>、近所の散歩休みの日の街着で使えるアイテムを開発中なのです。

そのうちの1つは、先日ビッグヴィジョンやヨシムラのHPで動画付きで紹介したところ結構な反響をいただきました。

ビッグヴィジョン
 https://www.big-vision.co.jp/news/detail.php?id=78896
ヨシムラ
 https://www.vightex.com/news/2021/03_stress-free-pants/index.php
  ※ヨシムラの方がより詳細に書いています。

ですが、実は↑ではまだまだ説明していないことがありまして・・・

それは・・・ストレスフリーパンツの次に紹介するストレスフリージャケット、ストレスフリーシャツの2つ。

ストレスフリージャケット

・在宅でTV会議の時に軽く羽織れ、もちろん街着としても使えるイメージで
・パンツ同様に凄くストレッチする着やすいモノ。
・肩パットなしはもちろん、芯地も極薄、
・それでいて大見返しで高級感アリ!

みたいなイメージで、こちらも近日紹介予定

ストレスフリーシャツ
・従来のカチッとしたビジネスシャツではなく
・ジャージなどストレッチ性の高い素材で
・カバーオールのような被るタイプ
・それでいてクールビズで使えるぐらいのビジネス感

こんなイメージでこちらも準備中

前置きが長くなりましたが、この日はこのストレスフリージャケットとシャツのプロトタイプが完成し、工場から届いたとのことで、ビッグヴィジョンスタッフがHPや印刷物用に撮影をしたいとのことでした。

ですが、肝心の佐野君(注:ヨシムラのSHOPMASTER 兼 ストレスフリーシリーズのMD責任者)が今日は水曜日でヨシムラ@東京の定休日でお休みです。

そこでやむなく、わたくしめがモデルをする羽目に×××

あぁ、コロナ太りしたこの身体を人様にさらすとは・・・
武士の情けで、顔はカットしてもらいました。

話は変わりますが、このストレスフリーシリーズ、着心地良く素晴らしいですよ!

パンツはビジネスモデルとカジュアルモデルの2パターンがあるので是非両方試してみて下さいね!

特にこれからGWに入る時には、仕事はもちろんですが、GWで家でゴロゴロする時、近所のコンビニに行くとき、ちょっと電車に乗って街へ出るとき、最強アイテムになると思います。
posted by オーダースーツのヨシムラ at 12:00| Comment(0) | 仕事(営業戦略) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月24日

7DAYS好調につき・・・


この日は、東北地方の某所まで出張に行ってきました!

どこへ行ったかというと、実は某オーダースーツ縫製工場に行ってきました。

私の立場はオーダースーツ販売店のビッグヴィジョンの代表でもあり、縫製工場のオリテック青森の代表でもありますから、縫製工場へ訪問するというのはある意味競合相手コンペティターの先に行くことでもありますので、警戒される側面もありますが、今日は別の目的だったのでOKでした。

そして、訪問の目的というのが、、、

そこの縫製工場で7DAYSオーダーの対応ができないか?という内容。

その打ち合わせに行ってきました。

Webでも何度かご案内していますが昨年からビッグヴィジョンで始めた7DAYSオーダーは、実のところ縫製作業の点では工程数を減らして楽をしたり、それによって時間短縮はしていません。

7DAYSで短い納期でも対応が出来るのは専ら受注のデジタル化によってもたらされたものです。

簡単に図式で表すとこんな感じ

(従来)
販売店(紙媒体・FAX・宅配便で送付) ⇒ 縫製工場のCADへ手入力 ⇒ 裁断
 ⇒ 縫製


これを7DAYSでは

販売店 ⇒ 工場(データのデジタル受信・同時にCAD処理)⇒ 裁断 ⇒ 縫製

となっているためそこだけで従来のやり方より1週間ぐらいは短縮できているのです。

で、本題に戻り、出張までして訪問した縫製工場に、実のところ当社で受けたご注文の一部の縫製を青森工場ではなく、その工場で縫ってもらえないか?という話。

無論、デジタル投資までを相手先に求めることはできませんから、ビッグヴィジョンが受注した物を翌日、青森工場でデジタル受注・CAD・CAM処理、裁断した物を、先方へ送って、そこから縫ってもらうという流れです。

この流れが出来れば、ビッグヴィジョンでの7DAYSオーダーのキャパシティーを飛躍的に伸ばすことが可能になります。

今は、7DAYSオーダーは一日当たり70-100着が上限ですが、ここのところの受注状況を見てみると来年には週末明けの月曜日などは、100着のキャパをアッという間に超えてしまうと思います。

私が今行っているのはそうなる前の準備なのです。

オーダースーツ屋として他社と差別化しなければならないこと。
世の中のSDGsの流れ。
IT化の流れ。

これらをしっかり見つめながら、世の中の3歩先を歩くのがが自分の仕事です。

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追伸:帰りは東京に戻らず青森に寄ってから帰りました!
一日延泊し、十和田湖で紅葉(釣り・温泉)を堪能してきました!
湖の釣り人がいる写真の真ん中緑色の釣り師がワタクシです!
posted by オーダースーツのヨシムラ at 00:00| Comment(0) | 仕事(営業戦略) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年03月28日

クールドッツパンツ

桜の花も咲き始めすっかりよい季節になりましたが皆さんお元気ですか?
花粉症の人には辛い季節ですが、ようやく暖かくなって来ましたので、私も春の虫のように、冬場に停滞していたアウトドア活動を再開しようと思っています。

そして、最近私がはまっているのが、ゴルフ

まぁ、年齢的にも適しているのでしょう。
昨年からやりはじめ、つい先日も今年初ラウンドに行ってきました。

・・・と、今日の話題は自分のゴルフ話ではありませんでした。(反省)

今日の話題は、この夏ビッグヴィジョン&ヨシムラで発売予定のカジュアル&スポーツパンツの紹介です。

オーダー屋のやるカジュアルパンツ?っていうと皆さん想像するのがコットンパンツですよね。
素材としては、コットン(綿)ならカジュアル感が出るし、綿100%はストレッチしないのでスポーツには適さないケースも有りますが、最近はポリウレタンというストレッチ性のある原料を使っていると、身体を動かしたとき、生地が伸縮して動きやすいですよね。

そう、ヨシムラでもビッグヴィジョンでもそのような生地は取り扱ってます。

でも!今年は違うんです!

実は、素材がこれまでオーダー屋で取り扱ったことのない素材。

その名も、クールドッツ素材というのですが、クール(涼しい?)ドッツ(穴?)なんだろう?と思うかも知れませんが、

実は何と生地に小さな穴が沢山開いている素材なんです!!!

えぇ〜、穴が開いている素材?
パンツだから下着が透けちゃわない???

そう思うのも無理もありません。

でも、安心してください。(ちょっと古いノリですが...)

透けないように加工してます。
どんな生地かというとこんな生地。

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どうですか?
分かりやすくするため室内を暗くし、外からの明かりが中に入るようにして撮影しました。
穴が開いているのが分かると思います!

これが何とも涼しい素材で、素晴らしいんです!
まだ今の時期は、さすがに寒いですが、真夏の炎天下にこのパンツを履いて歩くと、蒸れることもなく汗を発散してくれますし、暑い日に逆に炎天下からクーラーの利いた部屋に入ると、冷気が穴を伝わって中に入ってきて、アッという間にCOOL DOWNします!

加えて、素材のストレッチ性が素晴らしい!
屈伸運動もなんのその!

・・・ということで早速自分用にゴルフパンツを仕立ててしまいました。

20160328.jpg

どうですか?

実はこの写真、ゴルフ場ではなく、わざわざブログ用に早朝皇居前でゴルフ道具を持って撮影してきました。(だから、背後に道路があるのです)

どうでしょう?ブラックウォッチのパンツ。

色柄は無難に無地もありますが、格子数柄のほか、迷彩柄スカル(髑髏)柄などもオリジナルで作りました。

色柄は来月早々にでも別途新着情報でご紹介しますが、どうぞ楽しみにしていて下さいね!

さて、来週はこれを履いてラウンドするか!

posted by オーダースーツのヨシムラ at 10:40| Comment(0) | 仕事(営業戦略) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年06月06日

SANNYOバーバリーがなくなります!

皆さんご存知のバーバリー
このバーバリーを扱っている(いた)のが三陽商会だということをご存知の方も多いと思います。

実は(既にメディアでも報道されていますからご存知の方も多いですが)このバーバリーの販売権が三陽商会の手を離れ、バーバリージャパン(正式名称不明)に移ります

簡単に言うと昔、ミツワモータースが販売していたポルシェが、売れるようになったらメーカーが欲を出してポルシェジャパンを設立したのと同じ論理です。

で、これがただ今業界で大注目されています。

・・・というのもバーバリーといえば三陽商会。三陽商会といえばバーバリーでしたから、販売権がなくなると三陽商会の売上げが激減してしまう。
また三陽商会のバーバリーは国内縫製ですから、縫製工場も大打撃
三陽商会はリストラをしなければならないし、従来百貨店でバーバリーとして場所を使っていたところも変更をしなければならない。
もちろんバーバリーほどのビッグブランドはそうそう見つからない。

そんなこんなで、かれこれ2年前からどうなるの?どうするの?と業界では注目されていました。

それが最近、とうとう三陽商会からバーバリーが離れることが正式決定し、三陽商会側も未練を断ち切って次への一歩を踏み出しました。

で、三陽商会が次なるブランドとして掲げたのがバーバリーと同じくコートで有名なマッキントッシュ

マッキントッシュというと油引きのややカジュアルなコットンコートですが、さてさて英国正統派イメージのバーバリーの穴を埋められるか?
皆さんはどうなると思いますか?

話は変わりますが、このような海外ブランドの販売権はどこのブランドでも同様のことが付きまといます。
今回のバーバリーのように相手方がビッグブランドで、今回の三陽商会のように手塩に掛けて育てたブランドですと、なかなか替わりの売上げを作ることが出来ず、販売権を奪われた会社は業績が大きく悪化します。

この時の対処としては

@別ブランドの販売権を取得して一からやり直す方法
A自社ブランドの育成に注力する方法


...がありますが、今回の三陽商会は@のやり方です。

Aのやり方では昔、デサントアディダスの販売権を持っていたのですがそれを奪われた時、Aを行いました。
Aは、急成長が見込めないだけに地味で非常に苦しい道のりだと思いますが、デサントは昨年過去最高売上を達成しました。
(新興国でデサントブランドが浸透したため)

@は大規模なリストラまではしなくて済みますし、ある程度の売上げが見込まれますが、結局同じ事の繰り返し。
一方、Aは一からブランドを育てるというのは大変なことです。

経営者は難しい判断を迫られたことと思います。

当社においても特定の生地ブランドなどに固執することは、そのブランドの方針変更で販売できなくなることもありますから、過度に依存せず、時には自社ブランドを育成することも必要ではないかと改めて考えさせられました。

当社で言えば、ションヘルメイドなどがいわゆるOEMの製品ですので、こういった商品も増やしていかなければならないと感じました。
posted by オーダースーツのヨシムラ at 15:17| Comment(2) | 仕事(営業戦略) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

この夏は開店ラッシュ?!

先月のブログで少しだけ大阪店を開設します!的なことをブログでご紹介したところ色んな方から“待ってました!”といわんばかりのコメントを頂きました。
ありがとうございます!

そこで、、、という訳ではないのですが、少し今後の出店計画についてお話をいたしますと。。。

実は、ビッグヴィジョンでは今期3〜4店舗の出店を検討しております。

・・・というのも、最近は不動産物件を借りる際、定期借家契約(契約期間が満了すると契約更新が出来ず退去しなければならない契約)が多くなってきていまして、絶えず出店をしないと、黙っていると店舗数が自動的に減っていってしまうからなのです。

で、今年はどんな店舗が退店せざるをえないかというと・・・

一番大きいところは、渋谷東急プラザ店 

こちらは既にプレス発表もされていますのでご存知の方も多いと思いますが、渋谷駅前の再開発の関係で東急プラザそのものが来店2月に閉館(建て替え)になってしまうから。
蛇足ですがここの閉店セールは大変な賑わいになると思いますよ〜。楽しみにしていて下さい。


このためビッグヴィジョンでは昨年からず〜〜〜っと渋谷駅周辺で代替物件探しをしておりました。

そして、この物件探しですが、実は私は4〜6月がそのピークになるだろうと予想しておりまして、その根拠は、増税後の一時的な景気冷え込みで退店する物件が増えると見越していたからです。

そうしてこの春は物件探しで動いていたのですが、これが大当たり

先日ご報告した大阪の物件に引き続き、渋谷でもようやく物件が見つかりました。


しかし、、、ほぼ同時期に物件が見つかるということは、その物件の開店日も近いということ。
つまり複数店舗の開店準備を同時並行で行わなければならないことに・・・

そういえば、昨年も5月末エソラ池袋店、6月初旬神田淡路町とほぼ2店舗同時開店をやったなぁ...
あの時、肉体的にも凄く辛かったっけ。

不動産物件探しは相手がいることですからなかなか自分の都合だけでは決められません。
とはいえ、、、とほほ。。。

2店舗とも順調にいけば、8月お盆明けぐらいの開店になろうかと思いますが、
実はこれに加えて、別店舗でも改装を予定しておりまして、、、

どうするの?大丈夫なの?といった状態です。

まぁ、出店が出来るというのは上手くいっている証拠でもありますから、苦労はしますが張り合いのある仕事ですから頑張ります!
posted by オーダースーツのヨシムラ at 14:25| Comment(0) | 仕事(営業戦略) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月25日

RM(レディーメイド)製品入荷しました。 RM(レディーメイド)製品入荷しました。

いよいよGWが目前に迫ってきましたね。
読者の皆さんはどのようにお過ごしになるのでしょうか?

私は、というと趣味が釣りですので、山&海へ釣りに行こうと(つまり2回以上)思っており今の時期はGWの天気が最大の関心ごとなのですが、それとは別に気がかりなことがありまして・・・

それは、やはり仕事のこと。

実は今日HPを更新し、その中でご案内をいたしますが、ビッグヴィジョンの方ではGW期間中に何かイベントを行おう!ということで、GW限定のセールを予定しております。

その中で紹介するのが、初の試みなのですがジャケット&パンツの製品(レディーメイド)販売

詳しくはこちら・・・GW期間限定イベントのご案内

つまりビッグヴィジョンもヨシムラもオーダー屋ですが、オーダー屋がオーダー品でなく既製品を販売することにしたのです。(もちろんごくごく一部ですが・・・)

どうしてこんなことを考えたかというと、特にGWなどの時期は、今すぐ欲しい!というニーズが高まりますし、GW明け以降もクールビズ期になるとジャケット&パンツへのニーズが高まるからです。

特に、ジャケパンは普段スーツに慣れたビジネスマンにとっては、クールビズ期の上下別々のコーディネートは苦手とされる方が多いので、生地サンプルだけでお選びになるより、直接製品をご覧になったほうがイメージがつき易いと考えたからです。

もちろん私たちのベースはオーダー屋ですから製品販売だけでなく同じものをオーダーでもお仕立て可能にしていますけどね。

140425-2.jpg

で、話が戻りますが、このRM(レディーメイド)の商品手配が終わらないと、私にGWはないのです×××

今日はこの作業に忙殺されそうです。。。
posted by オーダースーツのヨシムラ at 13:43| Comment(0) | 仕事(営業戦略) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月20日

秋冬の価格

アベノミクスの浸透と共に、輸出型企業はその恩恵を享受しておりますが、実のところ私達スーツ業界ではその影響が多面的に表れていまして、今日はその辺をご紹介します。

スーツ販売の動向・・・
>>> 一番気になるのがスーツ販売の動向ですが、これは株価の上昇に比例して結構良い感じで伸びているようです。
実際ビッグヴィジョンもヨシムラも足もと6月はイマイチでしたがそれ以外ではお陰様で結構良い状況でした。

でも、これは縫製工場筋から聞いた話ですが、既製服業界ではイマイチのようで、景気回復で恩恵を受けるのは、既製品より降給とされるオーダー品だからかも知れません。

縫製工場筋・・・
>>> 縫製工場の方は効果が2分していてオーダー向け工場はこの半年どこも活況を呈しているのですが、反面、既製品の工場は売上の底はある程度見えましたが急回復には至っていないようです。

一方、中国の縫製工場の方は、人件費up、社会保険up、元高(円安・ドル高)、China+1の動きから、かなり悪化しているようで、対日輸出においてどんどん値上げしてきそうです。
(→日本の縫製工場が少しずつ業況が良くなる要因になると思います。)

生地輸入価格・・・
>>> インポート商品の仕入れ原価はユーロ建てが多いのですが、これはユーロ高の影響をモロに受けて、どうでしょうか?約15%位値上がりしています。


さてさて、
そんな状況ですが、皆さん気になっている秋冬からのスーツ価格への影響ですが、確実に言えることは・・・

@中国製品の価格は上昇
>>> 先述の通り中国のコストアップは凄まじい率で上がっていますから製品に転嫁しなければ、どうしようもない状況です。

ですから、現状で19,800円とかで販売しているスーツは殆どが2,000〜3,000円upしないとやっていけないと思います。

A国内縫製のスタンダード品の価格
>>> こちらはギリギリなんとか維持だと思います。
ただ、国内の縫製工場は過去20年で中国へどんどん移管され、疲弊してきていますから、ここに来てアパレル販売企業に対して、工賃UPを要請してきていますのでこれが浸透するかどうか?ではないでしょうか?

B国内縫製インポート商品
>>> こちらはインポート生地の仕入れコストが急上昇していますので、上がる可能性があります。とはいえ、スーツの価格は生地代+縫製代ですから、仮に生地の仕入れコストが20%上がっても、価格が20%上がることはなく、せいぜい5%止まりだと思います。

その他:::
>>> その他気になるのはやはり消費税Upです。
実際に販売していて気になるのは、消費税率の変更よりも総額表示から税抜き表示が可能になると言う変更ではないでしょうか?
つまりこれにより見栄えの良いように価格帯を変えなくてはいけないと考えるのです。
当社(ビッグヴィジョン・ヨシムラ)でもこのことは毎日のように議論していますが、いずれにしても参議院選の結果次第ですね。。。

とまぁ、今日はちょっと業界ネタを披露してみました。
中国縫製のスーツは値上がりしますから、廉価なスーツをお求めの方は秋冬が始まる前のセールを活用されるのが良いと思います。
posted by オーダースーツのヨシムラ at 08:09| Comment(0) | 仕事(営業戦略) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月26日

この冬はアルスター!

まだまだ梅雨ど真ん中の時期ですが、私共の世界では、今の時期は秋冬物はとっくに仕入れが終わり、入荷待ち状態。
売り場はこれから夏物のセールですが、企画側は比較的時間があるので、冬物企画の最終段階といったところです。

で、この秋冬でやろうと思っている企画が、コート企画

素材は、、、
実はこれはナイショですが、ゼニアのカシミヤ100%がこのユーロ高の中、お値打ちで仕入れられましたので、そちらを使って、、、

デザインは、、、チェスター?ボックスタイプ?ステンカラー?
普通じゃない?

...と思われるかと思いまして、今年は新デザインのアルスターコート(ポロコート)


アルスターはここ数年、プレタ(既製服)の世界で大人気なのですが、どんなデザインか?と言いますと、こんな感じ。

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写真は、ヨシムラのフルオーダー技術者でもある福田君の私物
なんと!イタリアのルビナッチの物です!

それを今の日本人の好みに合わせてデザイン調整をしたり、工場生産ラインに乗せるため調整して作った試作品がコチラ!

130626-3.jpg 130626-2.jpg

いかがでしょうか?

ショート丈で今風です。
また、アルスターカラーと呼ばれる大きな襟が特徴ですが、昔のコートみたいにごつすぎず今風で軽い感じでなかなかGOODです。


このパターンは、ビッグヴィジョンの主力工場である青森工場で作成して頂きましたが、今日はこれの品評会。

○○は良いけれど▲▲と□□は修正して欲しい!


さて
皆さんにとって満足できる○○はどこでしょうか?
そして手直しを入れるべき▲▲と□□はどこでしょうか?

ちなみにん、今日の社内協議ではこんな感じでした。


○○(良いところ)
・全体感はOK(重厚すぎず、軽すぎず)
・ゆとり量が少な目なこと(最近はスッキリ見えるスタイルが人気ですからね。)
・着丈が短く、スマート
・袖がアルスターならではの“かぶら”になっている


130626-6.jpg

▲▲と□□(手直しを入れるべき所)
・袖幅が太い
>>> 昔のコートならこれぐらいで良いのですが、今はもっと細身です。
アームホールを小さくして、袖を細くするだけでかなりスッキリ見えます。

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・襟のR(丸み)が弱い
>>> 襟が直線的なのは若さがあって良いのですが、アルスターならではの上質感が出てこない。
・インバーテッドベントになってない
>>> これは試作だから工場もちょっと手抜きしたのかな?
アルスターの特徴は、ボックスタイプのインバーテッドベント。
これはちゃんとやらなくちゃ!

130626-5.jpg

などなど。。。

こういった企画は主としてヨシムラスタッフ&三久服装の職人達が協力し合って行いますが、いずれこういった商品はビックヴィジョンとヨシムラの両方で販売されます。

さてさて
最初にお話ししたゼニアのピュアカシミヤの生地を使ったとして、いくらで売り出す?
色々と悩みが尽きません。

posted by オーダースーツのヨシムラ at 15:53| Comment(2) | 仕事(営業戦略) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月25日

プロモーションビデオ(PV)作成中

前にも一度ブログで簡単に紹介しましたが、ビッグヴィジョンではただ今プロモーションビデオを作成中でして(撮影は完了、ただ今編集中)この日は制作会社さんからの編集初号を見せて貰いました!!!

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最初は、東京駅の朝のシーンから始まり、、、

途中、ビッグヴィジョン店舗での採寸、着せ付けの撮影、、、

縫製工場もCAD、CAMに始まり、諸々の縫製作業まで

更には、MD玉岡氏によるナレーションや不肖ワタクシめのトークまで。


いやいや盛り沢山な内容です。

詳細は、8月にWebで紹介、お盆明けに店頭で放映?予定ですが、どんなことを読者の方に伝えたいかと言いますと、、、

一言で言えば
ビッグヴィジョン&ヨシムラのグループはただスーツを沢山販売するのではなく、
物作りが好きな人達が集まった会社なんだよ!ということを工場のシーンを交えて紹介しています。

何故、ビデオを作ることになったかと言いますと。。。

日頃接客をしていますと、(当たり前ですが)お客様が物作りの現場をご存じないがために、時に残念に思うことがあります。
例えば、ピックステッチはその仕組み上どうしても糸の結び目が避けられないのですが、その結び目がクレームになったり、とか。

そんな時、消費者の方に物作りの現場をもっとお見せすることが必要なのではないかと昔から思っていたのです。だから思い切ってビデオを作ってみました。


読者の皆さんは、
イージーオーダーとハンドメイドのスーツの違いをご存知ですか?

少しファッションが好きな方なら手穴かがり(=ボタンホールを手でかがること)が良いと言うことはご存知でもそれがどれだけの時間を要することか、ご覧になったことはありますか?

・・・こういった作り手側の情報を紹介するのも物売りとしての務めではないのかな?
そんな風に思うのです。


出来上がりは、まとめ版店頭放映版を作りますが、店頭放映版では1つの作業を最初から最後まで流す予定ですので、ボタンホールの穴かがりなら1穴5分ぐらいそればっかり流します。

一風変わったPVになるかと思いますが、是非楽しみにしていて下さい。

またお盆明けからビッグヴィジョンの代表店舗5店舗ぐらいで仮縫い付きのフルオーダーを発売開始する予定ですので、フルオーダーに興味のある方はぜひご覧になると面白いと思います。

奥が深いですよ〜。

PS:BGMは牧野竜太郎君という若手ジャズボーカリストにお願いしました!
posted by オーダースーツのヨシムラ at 09:37| Comment(0) | 仕事(営業戦略) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする