趣味というにはおこがましいのですが、私は通勤電車の中や出張で長時間新幹線・飛行機に乗るときには必ず読書をするようにしています。
(電車の中でスマホゲームをやっている人を軽蔑しています!)
そんな昔気質の私が先日まで呼んでいた本は、塩野七海が書いた『ローマ人の物語』
以前から私は、会社経営も人生も歴史から学ぶべきものが多いと考え、坂の上の雲、三国志、水滸伝と歴史物を愛読していましたが、ここのところはローマ人の物語でした。
ご存じの方も多いと思いますが、このローマ人の物語、凄〜〜く長編で、文庫本だと40巻を超える長さで、1周読むのでも相当な時間が掛かります。
まして限られた通勤の中では1年でも読み切ることが出来ず、実は3年がかりで読了しました。(実際には5年かかって2回読んでますが。笑)
特に、コロナになってからは車通勤が多くなったこともあり、特に読書時間が減ってしまいました。
それでも!今月ようやく読了〜!
その感想は、別の機会にして、気持ちはすぐ次に移ります!
今度読む本は・・・これもかれこれ5回ぐらいは読んでますが城山三郎著の『男子の本懐』
これもまたある種の歴史物です。
今回は文庫本1冊ですから年内には読了すると思います。
読者の皆さんも知識というのは読書から始るものが多いと思います。
文字に親しんで、言葉を覚え、また物語の中から自分の人生への導きを探されるのが良いと思います。
2023年12月06日
2019年10月16日
読書
皆さんは秋の夜長をどう過ごしていますか?
私はというと、もっぱら読書で過ごしています。
で、今、読んでいる本がコレ!『会社の終活』という本。
内容はというと、タイトルからすると廃業でもするの?って感じですが、さにあらず、M&Aのお話です。
私のブログは結構お取引先さんやご同業の方も読んでいるようなので、M&Aの本など挙げると、今度は『吉村がまた企業買収を企んでいる!』と言われそうなので、先に申し上げておきますが、
実は、この著者の方がお客様というか、この方の部下だった人が私の親友で、そのお付き合いからヨシムラでいつもご注文いただいている方です。
で、本を書いたから上げるよ!と言われ、頂いたのがこの本です。
とはいえ、これは私の持論なのですが、少子高齢化や後継者不足の時代を迎える中では、会社を畳むのもエネルギーが掛かることですから、会社を畳みたい人、会社を興したい人、それぞれをマッチングするM&Aという手法はこれからの時代、とてもニーズがあるのでは?と考えていましたから自分の勉強にもなるので、読んでいます。
中を読むと、流石、M&A実務で名をはせただけのことはあり、ケーススタディーが具体的で分かりやすかったです。
よく言うデューデリジェンス(DD)が財務のDDもあれば法務のDDもあったり、何が売り手と買い手それぞれのオーナーの気持ちを動かしたのか?など、大変勉強になりました。
後は当たり前のことですが“買収の成果は売り手側の従業員の理解と協力次第!”ってところが、なるほど!と思ったところですかね。
秋の夜は長いですから皆さんも読書など是非♪
2019年01月31日
ぼんち
読者の皆さんは山崎豊子の“ぼんち”という小説をご存知でしょうか?
“白い巨塔”“沈まぬ太陽”なら知っている人も多いと思いますが、著者の比較的若い頃の小説で、大阪の船場商人の生き様?女関係?について書いた小説です。
私は実は山崎豊子には人並みならぬ親近感を持っています。
それは、作者の生まれ育った環境が私の亡父とほぼ同じなのです。
(多分ですが)亡父と同じ地域(大阪市中心部)に生まれ育ち、中学は北野中学で同じ。年齢も多分同い年か1学年違い。
山崎豊子の就職先(毎日新聞)は、社長が亡父の親友だった。などなど
どちらもお亡くなりになられていますから確認の手立てはないのですが、きっとどこかで面識はあったのではないかと思っています。
そんな中で、この“ぼんち”はどんな本かと言うと、一言で言えば大阪船場商人がいかに愛人を囲っていたか?という本です。(変な表現ですか?)
主人公は最大で4名の愛人を囲って、本家も贅沢三昧をさせ、かつ愛人達にも贅沢をさせるといった男としては凄く甲斐性?ある話なのですが、今の時代と比べるととんでもない世界です。
どこがとんでもないかといえば、昨今は芸能人や政治家・著名人は不倫だの愛人だのでメディアで嘲笑され、社会的な制裁を受けますが、当時は全く意に介さず。
というか、『愛人を囲えるぐらいだから凄い人(仕事もお金も)なんだろう』と考えられていたのが1つ。
もう1つは、これは私も目から鱗でしたが当の女性も妾の生き様というか妾のルールがあって、例えば、本家に認められた愛人は、年始に挨拶に行くとか、生死に関わること以外本宅に電話してはいけないとか。
厳しい話では子供が出来て生む場合は、生まれた後すぐに里子に出さなければならないとか。
またその際には男の子だったら家一軒ぐらいのお金を本家から頂けるとか。。。
(以上、当時の妾一般の話ではなく、大阪の豪商船場商人の話)
まぁ、桁外れです。
50年以上前の本を改めて読んでみると、人の価値観というのは時代時代で大きく変わるということが良く分かりました。
さて、皆さんはそんな時代に生まれてみたいですか?
私、、、さぁ。 笑
追伸:(本題と脱線したのでここで書きますが)
亡父と山崎豊子の関係?ですが、読者の皆さんは“白い巨塔”で医療ミスで亡くなった人が原作では生地屋の旦那だったことをご存知でしょうか?
何年か前に唐沢寿明が主役だった時には、お弁当屋さんのご主人がこの役でしたが、原作では生地屋の旦那です。
そう、吉村株式会社の生まれは大阪谷町の羅紗屋(生地屋)ですから、まさしく私の祖父が殺されてしまったようなものなのです。
(谷町は“ぼんち”で書かれていた船場の隣町です。)
何か山崎豊子の恨みを買っていたのではないか?とすら邪推してしまいます。
そんなこんなで山崎豊子の作品は何度も読んでおります。
2015年05月05日
GWは読書週間
今週は楽しいゴールデンウィークですが、読者の皆さんは、どのようにお過ごしでしょうか?
家族や恋人と海や山へ出掛けたり、ショッピングをしに街に出るのも楽しい時期になりました。
さて
そんなGWですが、私は何をしたかというと、今年もひっそり新潟県某所で山篭りをしておりました。
私の場合、趣味が釣りですので、渓流釣りなどをしながらですが、日頃都会で息苦しく仕事をしていますからこんな時は、都会から逃げ出し緑に囲まれリラックスします。
・・・と、それではGWは釣り三昧?と思われるかも知れませんが、実は今年は雪解け水が多く、川が例年以上に増水していたため大好きな釣りが出来ず、やむなく?今年は読書に勤しんでおりました。
読んだ本は、ちょっと変わっていますが、まずは古典?である夏目漱石の『こころ』そして、これまた30年以上前のベストセラー『甘えの構造』、そして一風風変わりなのはナポレオンヒルの『思考は現実化する』という本の3冊。
それぞれお話しすると・・・
夏目漱石『こころ』
>>>これは皆さん良くご存知の本ですね。
私はこの『こころ』が大好きで、かれこれ20〜30回は読んでいるのではないでしょうか?
江戸から明治時代に時代が大きく変わる中、先生と主人公がそれぞれの価値観の中で葛藤する姿を見ると、ひょっとすると今もそういった大きな時代変化の中で、我々は生きているのではないか?と毎回考えさせられてしまいます。
土居健郎『甘えの構造』
>>>これも高校生の頃に初めて読んで以来10回近くは読み直している私の定番本。
日本人特有の『甘える』という概念がどうして生まれたのか、その時代背景や精神構造などを説いた本で、一見、我々の生活に無関係なように見えますが、外国の人との精神構造の違いを考える上では、日本人の特殊性を知ることは改めて勉強になります。
ナポレオンヒル『思考は現実化する』
>>>これはたまたま本屋で目に留まり購入した本ですが、ヘンリーフォード(Ford創設者)などの米国のスーパーリッチがどうやって成功したかについて、その『成功のためのルール』について書いた本で、眉唾ものかな?と思いつつ読みましたが、意外と普段から自分が考えていることと近いのでビックリしてしまいました。
(もちろん、私が考えていることよりずっと奥深い内容でしたが、、、)
まぁ、そんなこんなで、折角のゴールデンウィークで時間がありましたので今回は読書週間として過ごしました。
皆さんはどんな1週間でしたか?
家族や恋人と海や山へ出掛けたり、ショッピングをしに街に出るのも楽しい時期になりました。
さて
そんなGWですが、私は何をしたかというと、今年もひっそり新潟県某所で山篭りをしておりました。
私の場合、趣味が釣りですので、渓流釣りなどをしながらですが、日頃都会で息苦しく仕事をしていますからこんな時は、都会から逃げ出し緑に囲まれリラックスします。
・・・と、それではGWは釣り三昧?と思われるかも知れませんが、実は今年は雪解け水が多く、川が例年以上に増水していたため大好きな釣りが出来ず、やむなく?今年は読書に勤しんでおりました。
読んだ本は、ちょっと変わっていますが、まずは古典?である夏目漱石の『こころ』そして、これまた30年以上前のベストセラー『甘えの構造』、そして一風風変わりなのはナポレオンヒルの『思考は現実化する』という本の3冊。
それぞれお話しすると・・・
夏目漱石『こころ』
>>>これは皆さん良くご存知の本ですね。
私はこの『こころ』が大好きで、かれこれ20〜30回は読んでいるのではないでしょうか?
江戸から明治時代に時代が大きく変わる中、先生と主人公がそれぞれの価値観の中で葛藤する姿を見ると、ひょっとすると今もそういった大きな時代変化の中で、我々は生きているのではないか?と毎回考えさせられてしまいます。
土居健郎『甘えの構造』
>>>これも高校生の頃に初めて読んで以来10回近くは読み直している私の定番本。
日本人特有の『甘える』という概念がどうして生まれたのか、その時代背景や精神構造などを説いた本で、一見、我々の生活に無関係なように見えますが、外国の人との精神構造の違いを考える上では、日本人の特殊性を知ることは改めて勉強になります。
ナポレオンヒル『思考は現実化する』
>>>これはたまたま本屋で目に留まり購入した本ですが、ヘンリーフォード(Ford創設者)などの米国のスーパーリッチがどうやって成功したかについて、その『成功のためのルール』について書いた本で、眉唾ものかな?と思いつつ読みましたが、意外と普段から自分が考えていることと近いのでビックリしてしまいました。
(もちろん、私が考えていることよりずっと奥深い内容でしたが、、、)
まぁ、そんなこんなで、折角のゴールデンウィークで時間がありましたので今回は読書週間として過ごしました。
皆さんはどんな1週間でしたか?
2014年08月15日
田中角栄
今週はお盆休みのところも多いようですが、読者の皆さん、夏休みはお取りになりましたか?
私共はヨシムラの方は8/13-15までをお休みを頂き、ビッグヴィジョンの方は路面店は8/10-17まで長めの休みを頂いております。
私は、、、というと、この半年ほぼ休みなく仕事をしておりましたので、久しぶりのまとまった休みということでビッグヴィジョンのカレンダー通りの8/10-17まで1週間しっかり休むことにいたしました。
何をしていたかと言うと、都会から離れて田舎暮らししたい!ということで、新潟県某所に行き、のんびり過ごしてきました。
朝起きて、、、イワナ釣り
帰ってきて、、、読書
午後は、、、温泉
夜は、、、、日本酒
あぁ、生き返ります。
人に自慢できることは、ほとんどなく、ただただ自堕落な休暇をとっていたのですが、一つだけまともな?ことをしたというのが、本を1冊読んだことでしょうか?
今年は新潟で過ごすので、、、ということで新潟県の名士?田中角栄の本を1冊読了しました。
田中角栄というと、ロッキード事件が思い浮かびますが、新潟県柏崎市出身で、戦後貧しかった新潟県に関越トンネル、新幹線、原発を誘致し、新潟の発展に大いに貢献した新潟県では今でも根強い人気を誇る人物です。
ロッキードで贈収賄など色々と悪い面が指摘されていますが、それとは別に小学校卒で総理大臣にまでなった人物ですから、その一生を書いた本は非常に面白かったです。
特に第二次大戦中にある種の防衛利権で大儲けした話や、その資金を創設期の自民党に資金提供することで、党内で確固たる地位を作っていったところなどは、私の生まれる前の話ですから大変勉強になりました。
読了して、、、「自分も角栄氏のようになりたい!」
...とは全く思いませんでしたが、時代の寵児となり駆け上がって行った角栄氏に一抹の危うさを感じつつ、そのような“危うさ”はゴーイングコンサーン(永続していくと言うこと)を前提とする企業経営では、犯せないリスクだな。とか色々と考えさせられる内容でした。
それでも、お亡くなりになられて20年後にも話題になる方というのは、やはり偉大ですね。。。
私共はヨシムラの方は8/13-15までをお休みを頂き、ビッグヴィジョンの方は路面店は8/10-17まで長めの休みを頂いております。
私は、、、というと、この半年ほぼ休みなく仕事をしておりましたので、久しぶりのまとまった休みということでビッグヴィジョンのカレンダー通りの8/10-17まで1週間しっかり休むことにいたしました。
何をしていたかと言うと、都会から離れて田舎暮らししたい!ということで、新潟県某所に行き、のんびり過ごしてきました。
朝起きて、、、イワナ釣り
帰ってきて、、、読書
午後は、、、温泉
夜は、、、、日本酒
あぁ、生き返ります。
人に自慢できることは、ほとんどなく、ただただ自堕落な休暇をとっていたのですが、一つだけまともな?ことをしたというのが、本を1冊読んだことでしょうか?
今年は新潟で過ごすので、、、ということで新潟県の名士?田中角栄の本を1冊読了しました。
田中角栄というと、ロッキード事件が思い浮かびますが、新潟県柏崎市出身で、戦後貧しかった新潟県に関越トンネル、新幹線、原発を誘致し、新潟の発展に大いに貢献した新潟県では今でも根強い人気を誇る人物です。
ロッキードで贈収賄など色々と悪い面が指摘されていますが、それとは別に小学校卒で総理大臣にまでなった人物ですから、その一生を書いた本は非常に面白かったです。
特に第二次大戦中にある種の防衛利権で大儲けした話や、その資金を創設期の自民党に資金提供することで、党内で確固たる地位を作っていったところなどは、私の生まれる前の話ですから大変勉強になりました。
読了して、、、「自分も角栄氏のようになりたい!」
...とは全く思いませんでしたが、時代の寵児となり駆け上がって行った角栄氏に一抹の危うさを感じつつ、そのような“危うさ”はゴーイングコンサーン(永続していくと言うこと)を前提とする企業経営では、犯せないリスクだな。とか色々と考えさせられる内容でした。
それでも、お亡くなりになられて20年後にも話題になる方というのは、やはり偉大ですね。。。
2014年05月22日
論語と算盤
今週は出張で長時間移動があったこともあり読書する時間が取れました。
今回読んだ本は、渋沢栄一が書いた「論語と算盤」という本。
読者の皆さんも渋沢栄一についてはご存知かと思いますが、明治時代の実業家として名をはせた明治の偉人の1人です。
何がすごいかといえば、企業を起業すること470社
まさに日本の資本主義の父といえる方です。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが渋沢翁が創業に携わった会社で有名なところを列挙しますと、、、JR、みずほ銀行、日本経済新聞社、帝国ホテル、サッポロビール、聖路加病院、明治神宮などなど、そうそうたる会社(組織)を作り上げています。
あと、田園調布の開発にも携わったと聞いたことがあります。
そんな渋沢翁が本著で言われているのが、日本人(武士)の価値観である論語(孔子の教え)と商人の価値観は互いに矛盾すると言われているがそんなことはない。
明治以前は、商人は嘘をつき、騙し騙されるのが当たり前だと蔑まれていたが、論語の道徳観で高い倫理観でまっとうな商売をするのが大切だ。
...と説いているのです。
この点、朱書きした部分、皆さんはどうお読みになりますか?
私、これを読んで、昨今の中国企業と同じだ...と思いました。
つまり、よく中国企業は約束を守らないとか言いますが、100年前は日本人も同じだったんだなと。(現代の中国企業を批判しているつもりは毛頭ありません。)
逆を言えば、中国も高い道徳観を養えば、あと何十年か経てば今の日本のように成熟するかもしれないな、と。
いずれにしても、渋沢翁は明治の未成熟な資本主義を開花させたと思うと、感服します。
大変ためになる本でした。
PS:現代語訳版ですので読みやすかったです。(ちくま新書 守屋淳訳)
今回読んだ本は、渋沢栄一が書いた「論語と算盤」という本。
読者の皆さんも渋沢栄一についてはご存知かと思いますが、明治時代の実業家として名をはせた明治の偉人の1人です。
何がすごいかといえば、企業を起業すること470社
まさに日本の資本主義の父といえる方です。
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが渋沢翁が創業に携わった会社で有名なところを列挙しますと、、、JR、みずほ銀行、日本経済新聞社、帝国ホテル、サッポロビール、聖路加病院、明治神宮などなど、そうそうたる会社(組織)を作り上げています。
あと、田園調布の開発にも携わったと聞いたことがあります。
そんな渋沢翁が本著で言われているのが、日本人(武士)の価値観である論語(孔子の教え)と商人の価値観は互いに矛盾すると言われているがそんなことはない。
明治以前は、商人は嘘をつき、騙し騙されるのが当たり前だと蔑まれていたが、論語の道徳観で高い倫理観でまっとうな商売をするのが大切だ。
...と説いているのです。
この点、朱書きした部分、皆さんはどうお読みになりますか?
私、これを読んで、昨今の中国企業と同じだ...と思いました。
つまり、よく中国企業は約束を守らないとか言いますが、100年前は日本人も同じだったんだなと。(現代の中国企業を批判しているつもりは毛頭ありません。)
逆を言えば、中国も高い道徳観を養えば、あと何十年か経てば今の日本のように成熟するかもしれないな、と。
いずれにしても、渋沢翁は明治の未成熟な資本主義を開花させたと思うと、感服します。
大変ためになる本でした。
PS:現代語訳版ですので読みやすかったです。(ちくま新書 守屋淳訳)
2013年11月26日
永遠のゼロと機動戦士ガンダム
最近仕事の事ばかり書いておりましたので今日は仕事を離れて書きますね。
先日、映画化され今度公開予定の百田尚樹氏の永遠のゼロを読みました。
皆さん読まれましたか?
映画公開前ですからあまり詳しく書きませんが、、、
物語は、主人公の祖父が特攻隊員で、祖父が死に至るまでの足跡をたどる内に、祖父が体験した葛藤や家族愛、時代背景などを現代っ子の主人公が知るといった内容ですが、なかなか良い小説でした。
その書評はさておき、
その中で特に私が印象に残ったのは、何故旧日本軍が負けたかということについての記述でした。
小説の中ではかなりリアルにその分析がされていて、太平洋戦争開戦当初、日本の零戦は世界最高峰の機動性がありながら、戦争が進む内にだんだん米国製の新型機に負けていくことが詳しく書かれていました。
詳しく書くと一冊の本になりますので一部だけにしますが
日本が負けた理由の一つには、一部の超人的な人材を精神論だけで誰もが出来るかのごとく計画したことにあると思います。
つまり、日本は神の国だから負けるはずがないとか、一騎当千(1人で1000人をやっつけられる)でやれば勝てる、とかです。
それで結局日本は優秀なパイロットを失い、また陸地では機関銃相手に竹槍で突っ込んで玉砕してしまったわけです。
話は変わります。
実は今日は時間があったので何故か?夜TVで機動戦士ガンダムを見ておりました。
(私は中学時代に初代ガンダムを見ている世代ですのでいい歳していますが、ガンダムは腐れ縁のように見ております。)
ガンダムと言えば日本アニメの代表選手
日本のアニメはクールジャパンとして海外にも進出しようとしていますよね。
でも、フッと気付いてしまったんです。
ガンダムって、ひょっとすると太平洋戦争みたいなことをしているのでは?と。
つまり、ガンダムという一騎当千の最新機種に乗り、特殊能力をもった人材が主人公になる
・・・これって、太平洋戦争で功績のあった軍人を軍神として崇めたて、それと同様のことを社会が求めているのではないか?
そして、ガンダムは日本人のメンタリティーその物ではないのかな?と。
アメリカが勝った要因は色々ありますが、1つには徹底した科学的分析と個人のパフォーマンスではなく全体で戦局を見て戦ったところが挙げられます。
例えば、対零戦の戦闘機戦では、零戦の機動性の良さを認める一方で、弱点が機動性と裏腹の鉄板の薄さ(数発で撃墜できる)ということを見抜き、一方で、レーダーを早期に開発した。
結果、零戦に対してはレーダーで事前に位置を把握した上で、零戦より高い位置からヒット&アウエイで攻撃する(=すぐ逃げる、ドッグファイトをすると負けなくても犠牲が出る)という戦術をとった。
この辺って、ガンダムとかでは地味すぎて全く出てこない部分です。
さて、また話は変わりますが、
私は、この永遠のゼロで見えた旧日本軍やガンダムを企業経営と重ねてみました。
するとやってはいけないことが分かる気がします。
1つは、1人の超人的な人材だけに会社を任せてはいけない。ということ。
もう1つは、精神論だけで勝つことは出来ないということ。
写真もなく、つまらないコメントばかりのブログになりましたが私が今日学んだことはこんなことでした。
(ふ〜っ、結論までが長かった!)
先日、映画化され今度公開予定の百田尚樹氏の永遠のゼロを読みました。
皆さん読まれましたか?
映画公開前ですからあまり詳しく書きませんが、、、
物語は、主人公の祖父が特攻隊員で、祖父が死に至るまでの足跡をたどる内に、祖父が体験した葛藤や家族愛、時代背景などを現代っ子の主人公が知るといった内容ですが、なかなか良い小説でした。
その書評はさておき、
その中で特に私が印象に残ったのは、何故旧日本軍が負けたかということについての記述でした。
小説の中ではかなりリアルにその分析がされていて、太平洋戦争開戦当初、日本の零戦は世界最高峰の機動性がありながら、戦争が進む内にだんだん米国製の新型機に負けていくことが詳しく書かれていました。
詳しく書くと一冊の本になりますので一部だけにしますが
日本が負けた理由の一つには、一部の超人的な人材を精神論だけで誰もが出来るかのごとく計画したことにあると思います。
つまり、日本は神の国だから負けるはずがないとか、一騎当千(1人で1000人をやっつけられる)でやれば勝てる、とかです。
それで結局日本は優秀なパイロットを失い、また陸地では機関銃相手に竹槍で突っ込んで玉砕してしまったわけです。
話は変わります。
実は今日は時間があったので何故か?夜TVで機動戦士ガンダムを見ておりました。
(私は中学時代に初代ガンダムを見ている世代ですのでいい歳していますが、ガンダムは腐れ縁のように見ております。)
ガンダムと言えば日本アニメの代表選手
日本のアニメはクールジャパンとして海外にも進出しようとしていますよね。
でも、フッと気付いてしまったんです。
ガンダムって、ひょっとすると太平洋戦争みたいなことをしているのでは?と。
つまり、ガンダムという一騎当千の最新機種に乗り、特殊能力をもった人材が主人公になる
・・・これって、太平洋戦争で功績のあった軍人を軍神として崇めたて、それと同様のことを社会が求めているのではないか?
そして、ガンダムは日本人のメンタリティーその物ではないのかな?と。
アメリカが勝った要因は色々ありますが、1つには徹底した科学的分析と個人のパフォーマンスではなく全体で戦局を見て戦ったところが挙げられます。
例えば、対零戦の戦闘機戦では、零戦の機動性の良さを認める一方で、弱点が機動性と裏腹の鉄板の薄さ(数発で撃墜できる)ということを見抜き、一方で、レーダーを早期に開発した。
結果、零戦に対してはレーダーで事前に位置を把握した上で、零戦より高い位置からヒット&アウエイで攻撃する(=すぐ逃げる、ドッグファイトをすると負けなくても犠牲が出る)という戦術をとった。
この辺って、ガンダムとかでは地味すぎて全く出てこない部分です。
さて、また話は変わりますが、
私は、この永遠のゼロで見えた旧日本軍やガンダムを企業経営と重ねてみました。
するとやってはいけないことが分かる気がします。
1つは、1人の超人的な人材だけに会社を任せてはいけない。ということ。
もう1つは、精神論だけで勝つことは出来ないということ。
写真もなく、つまらないコメントばかりのブログになりましたが私が今日学んだことはこんなことでした。
(ふ〜っ、結論までが長かった!)
2013年06月24日
床屋の神髄
今日は久しぶりにアカデミックに読書の話題などを。。。
最近読んだのはこの本。
特別、今話題でもなく、本屋さんで目立つ場所に置いてある本ではありません。
ではなぜ?
ヨシムラで美容院部門を作る?
いえいえ、、、(^^;)
実は著書の方のご子息が私の友人なんです。
表紙のお父様と友人がそっくりなんで思わず買ってしまいました!
それはさておき、この床屋の神髄がどんな本かと言いますと、、、
床屋というと家の近所の床屋のイメージがありますが、床屋は床屋でもただの床屋ではありません。
銀座の床屋、ホテルオークラにある床屋、アムステルダムにも支店がある床屋『米倉』です。
そう、それこそ総理大臣が髪の毛を切りに来る超高級床屋さんなのです!!!
で、私がこの本を読んでみたいと思ったのは、本の帯に書いてあるように
「一流」の男は「一流」を知る(知りたい!)からでした。
読んでみると、色々書いてありました。。。
各界の著名人の方から床屋業界の専門的な話。
でも、私が一番興味を持ったのは、「本物のサービスとは何か?」ということと
「業即信仰」という2つのことでした。
「本物のサービス」とは、サービスはお客様からご予約のお電話を頂いたところから始まり、お客様を慮り、会話の好きな方にはその方の興味のある話題を準備し、髪を切っている間、休みたい人には、クラシックの中でも静かに眠れる曲を選び準備するなど、
本物のサービスは、(この業界の場合)単に髪の毛を切ることではなく、お客様が来られてからお帰りになるまで全てがサービスの一環であること。
また「業即信仰」というのは業(=仕事)はすなわち自分の信じた道であり、生業であること。
つまり、自分の業を金儲けに考えたり、自分の家が代々やっているからやむを得ず仕事をしているようでは“業”にはなっておらず、
朝起きて仕事場へ行くのが生き甲斐であり、一心不乱に楽しんで仕事をするのが本来の“業”だというのが大変印象的でした。
ご存知の方も多いと思いますが、私は生地屋の3代目です。
多分、世の中一般の人よりは真面目に一所懸命に仕事をしている方だと思いますが、正直、「業即信仰」までの考えには至っておりませんでした。
反省すると共に、ここまでするからこそ人様から信頼され信用されるんだというのを改めて感じ入りました。
ヨシムラは社歴も長くそろそろ創業130年になります。
どんなに歴史が長く、器が立派でも、中に入っている人間がしっかりしていなければならないと改めて考えさせられました。
米倉君!お父さん 凄いね!!
あっ、ちなみに米倉の床屋はお一人16,000円位らしいです。
最近読んだのはこの本。
特別、今話題でもなく、本屋さんで目立つ場所に置いてある本ではありません。
ではなぜ?
ヨシムラで美容院部門を作る?
いえいえ、、、(^^;)
実は著書の方のご子息が私の友人なんです。
表紙のお父様と友人がそっくりなんで思わず買ってしまいました!
それはさておき、この床屋の神髄がどんな本かと言いますと、、、
床屋というと家の近所の床屋のイメージがありますが、床屋は床屋でもただの床屋ではありません。
銀座の床屋、ホテルオークラにある床屋、アムステルダムにも支店がある床屋『米倉』です。
そう、それこそ総理大臣が髪の毛を切りに来る超高級床屋さんなのです!!!
で、私がこの本を読んでみたいと思ったのは、本の帯に書いてあるように
「一流」の男は「一流」を知る(知りたい!)からでした。
読んでみると、色々書いてありました。。。
各界の著名人の方から床屋業界の専門的な話。
でも、私が一番興味を持ったのは、「本物のサービスとは何か?」ということと
「業即信仰」という2つのことでした。
「本物のサービス」とは、サービスはお客様からご予約のお電話を頂いたところから始まり、お客様を慮り、会話の好きな方にはその方の興味のある話題を準備し、髪を切っている間、休みたい人には、クラシックの中でも静かに眠れる曲を選び準備するなど、
本物のサービスは、(この業界の場合)単に髪の毛を切ることではなく、お客様が来られてからお帰りになるまで全てがサービスの一環であること。
また「業即信仰」というのは業(=仕事)はすなわち自分の信じた道であり、生業であること。
つまり、自分の業を金儲けに考えたり、自分の家が代々やっているからやむを得ず仕事をしているようでは“業”にはなっておらず、
朝起きて仕事場へ行くのが生き甲斐であり、一心不乱に楽しんで仕事をするのが本来の“業”だというのが大変印象的でした。
ご存知の方も多いと思いますが、私は生地屋の3代目です。
多分、世の中一般の人よりは真面目に一所懸命に仕事をしている方だと思いますが、正直、「業即信仰」までの考えには至っておりませんでした。
反省すると共に、ここまでするからこそ人様から信頼され信用されるんだというのを改めて感じ入りました。
ヨシムラは社歴も長くそろそろ創業130年になります。
どんなに歴史が長く、器が立派でも、中に入っている人間がしっかりしていなければならないと改めて考えさせられました。
米倉君!お父さん 凄いね!!
あっ、ちなみに米倉の床屋はお一人16,000円位らしいです。
2013年02月02日
週末の一時
月が変わり2月になりました。
毎年2月と8月は我々の業界ではつかの間の閑散月になります。
そこで、ビッグヴィジョンの方は通常通りの営業体制ですがヨシムラの方では少ないスタッフで普段から回していることもあり、この閑散月だけは毎日曜日を定休日とさせて頂いております。
私の方はというと、、、ここのところ殆どお休みを頂いていなかったので、久しぶりにリフレッシュしたい!と思い、お休みを頂き、温泉まで行ってきました。
普段でしたらリフレッシュ=海or釣りなのですが、如何せん寒くて。。。今はお休みです。 (-_-;)
行ったところは山梨の上野原近辺の秋山温泉。
あまり良く知られていない温泉ですが、非常に低温の温泉で、じっくり2〜3時間かけて浸かるという珍しい温泉。
そこに本を持参しての入湯でした。
読んだ本は、、、新渡戸稲造の武士道と修養という本。
原文は旧仮名遣いで私にはちょっと難しすぎるので現代語訳にしたものでしたが、これが大変勉強になりました。
武士道というと、どこか太平洋戦争で『桜の花のように散ってこい!』的なことを想像し、やや否定的に受け止めておりましたが、全く違いました。
新渡戸稲造氏は、東大を受験した際にその面接で、何のために英語を学ぶのか?と聞かれ、「我、太平洋の架け橋とならん。」と言われたそうで、氏の西洋の歴史観、中国史観には目を見張るものがあります。
日本固有の武士道をその西洋史観(キリスト教、中世の騎士道、哲学)、中国史観(孔子・孟子)と対比する形での分析には、きっと当時西洋から見れば東洋の山猿ぐらいにしか思えなかった日本にしっかりとした固有の文化が存在していることを指し示すことが出来たのだと思います。
だからこそ日本が植民地化されなかったのかも知れません。
そう言った点で大変勉強になりましたし、更に言えば武士道の精神が今の日本にも僅かでも残っていること(自分が残したいと思う気持ち)が誇らしげに思えました。
一節をご紹介しますと・・・
西洋社会は社会の求心力・モラル・道徳としての宗教(キリスト教)がある。
中国は社会道徳を、孔子や孟子などの偉人が説いた。
一方で、日本の武士道は西洋で言うノブリスオブリージュ(高貴なる者の務め)であり、誰が開祖という訳でも宗教でもなく、武士階級から自生的に生まれたものだ。などなど
(原文からはかなり意訳していますが、、、)
いかがでしょうか?
ビジネス図書も有意義だと思いますが、時にはこうした精神を磨く修養も身につけなければ企業経営も出来ないと思いました。
企業のコンプライアンスが言われて久しいですが、
武士道の精神が残っていればコンプラもここまで言われなくても自浄作用が出るような気がします。
毎年2月と8月は我々の業界ではつかの間の閑散月になります。
そこで、ビッグヴィジョンの方は通常通りの営業体制ですがヨシムラの方では少ないスタッフで普段から回していることもあり、この閑散月だけは毎日曜日を定休日とさせて頂いております。
私の方はというと、、、ここのところ殆どお休みを頂いていなかったので、久しぶりにリフレッシュしたい!と思い、お休みを頂き、温泉まで行ってきました。
普段でしたらリフレッシュ=海or釣りなのですが、如何せん寒くて。。。今はお休みです。 (-_-;)
行ったところは山梨の上野原近辺の秋山温泉。
あまり良く知られていない温泉ですが、非常に低温の温泉で、じっくり2〜3時間かけて浸かるという珍しい温泉。
そこに本を持参しての入湯でした。
読んだ本は、、、新渡戸稲造の武士道と修養という本。
原文は旧仮名遣いで私にはちょっと難しすぎるので現代語訳にしたものでしたが、これが大変勉強になりました。
武士道というと、どこか太平洋戦争で『桜の花のように散ってこい!』的なことを想像し、やや否定的に受け止めておりましたが、全く違いました。
新渡戸稲造氏は、東大を受験した際にその面接で、何のために英語を学ぶのか?と聞かれ、「我、太平洋の架け橋とならん。」と言われたそうで、氏の西洋の歴史観、中国史観には目を見張るものがあります。
日本固有の武士道をその西洋史観(キリスト教、中世の騎士道、哲学)、中国史観(孔子・孟子)と対比する形での分析には、きっと当時西洋から見れば東洋の山猿ぐらいにしか思えなかった日本にしっかりとした固有の文化が存在していることを指し示すことが出来たのだと思います。
だからこそ日本が植民地化されなかったのかも知れません。
そう言った点で大変勉強になりましたし、更に言えば武士道の精神が今の日本にも僅かでも残っていること(自分が残したいと思う気持ち)が誇らしげに思えました。
一節をご紹介しますと・・・
西洋社会は社会の求心力・モラル・道徳としての宗教(キリスト教)がある。
中国は社会道徳を、孔子や孟子などの偉人が説いた。
一方で、日本の武士道は西洋で言うノブリスオブリージュ(高貴なる者の務め)であり、誰が開祖という訳でも宗教でもなく、武士階級から自生的に生まれたものだ。などなど
(原文からはかなり意訳していますが、、、)
いかがでしょうか?
ビジネス図書も有意義だと思いますが、時にはこうした精神を磨く修養も身につけなければ企業経営も出来ないと思いました。
企業のコンプライアンスが言われて久しいですが、
武士道の精神が残っていればコンプラもここまで言われなくても自浄作用が出るような気がします。
2012年10月08日
ペガサスクラブ
今日はヨシムラの方のお客様からアドバイス頂いたことを少々
先日、某食品系一部上場企業の役員と某上場教育関連企業社長さんのご注文を頂いていたときのこと。
こんな事を言われました。
N常務:吉村君もビッグヴィジョンをの社長もやるようなったんだからそろそろチェーンストアーについて勉強したら?
K社長:そうだねぇ、一度ペガサスクラブの合宿でも行ったら?
私 :ペガサスクラブって何ですか?
N常務:知らないの?大手の流通各社(殆ど全て)が参加しているチェーンストアーの勉強会だよ。
そろそろやらなきゃダメだよ。
K社長:そうだよ。そこの合宿は10〜20店舗を経営する大の経営者が泣いて帰ってくるような厳しい物だよ。
私 :まじで、、、(やだな・・・本心)
N常務:ペガサスクラブのこと知らないんだったら、まずは本でも買ったら。
私 :そうですね。アマゾンで探してみます。
・・・ということで、まず買った本がこちら!
まだ、50ページぐらいまでしか読んでいませんので偉そうなことは言えませんが、秋の夜長は天高く馬肥ゆる・・・ではなく、読書で過ごすことになりそうです。
社長業をやってますととかく井の中の蛙になりがちですが、こうして親身にアドバイス頂く先輩方には本当に感謝いたします。
N常務、K社長ありがとうございます。
ちなみに、N常務3着、K社長4着ご注文頂きました!(しかもフルオーダー!)
足向けて寝れません。
(N常務は東、K社長は西、北は良くないから当分南向きに寝ます。 )